どうもこんにちは、だいさくです。
これからオンコロジー領域のMRになるという方からリクエストをいただきまして、
オンコロジー領域を知りたい方向けのブログ記事を紹介してくださいとのことでしたので、
一応僕も10年以上オンコロジー領域を経験してるので、
オンコロジーMRに特化したブログ記事を抽出してご紹介させていただければと思います。
オンコロジーMRを知りたい方向けのブログ記事をまとめてみる
僕の場合は固形癌から血液癌、そして希少癌まで様々経験することができましたが、
緩やかに進行する癌もあれば、罹患してからすぐに亡くなってしまうような、
非常に厳しい疾患まで様々あるかと思います。
「オンコロジー」と言っても様々で、
今では製薬業界を牽引するくらい大きな市場になりましたし、
10年前と比べると本当に沢山のオンコロジーMRの方がいらっしゃると思います。
オンコロジーだからどうとかっていうのは現状では簡単に物を言えないくらい、
疾患ごとによって取るべきスタイルや考え方が行動パターンも変わってくると思います。
オンコロジーMRの将来性に関する記事
オンコロジーMRって結構過渡期って聞くけど、
その将来性ってどうなんだろう?ということに関しては、
是非こちらの記事をご参照いただければと思います。
10年前まではかなりバカにされていたオンコロジーMRが、
現在の市場でも重宝されるようになった過程から、
なぜこんなにも巨大市場になったのか?という部分を気合いを入れて書いております。
いわゆる殺細胞治療薬しかなかった時代から、
個別化治療の時代が訪れ、遺伝子検査の発展と、
グリベック、イレッサがきっかけとなって、
モリキュラーターゲットの時代が訪れ、
その後免疫治療が市場を席巻していった背景まで、
過去、現在、未来を網羅的に知ることができるかと思います。
他には下記のような記事もご参考ください。
ノバルティスオンコロジーのリストラ理由は?オンコ領域終わりの始まり?
オンコロジーのプライマリー化が訪れてることに関する記事
「腫瘍」っていわゆるヘテロであると考えられていて、
一つの受容体の変異だけをターゲットにしても効かないと言われてたんですが、
今から15年くらい前に上述のグリベック、イレッサが登場することによって、
変異のある受容体だけをターゲットにしても、
腫瘍に効果があるんだ!ということがわかり、
様々な新規ターゲットの受容体に対して大手の外資系が湯水のごとく開発費用を投じて、
現在のオンコロジーバブルは訪れました。
しかし、治らない疾患には興味がなかった製薬会社が、
オンコロジーに参入してきたことによってどんどん2番手、3番手の薬剤が登場することによって、
オンコロジーの群雄割拠化が進んだと思います。
んでその辺に関して書いたのがこちらの記事になります。
武田薬品オンコロジー領域に社会的意義は無いので転職は辞めたほうが良さそう
こちら武田薬品がオンコロジーに参入した際に書いた記事なのですが、
もう3年以上前の記事になりますが何と無くいまのプラマりー化がわかる記事になるかと思います。
正直武田薬品に関する記事は非常に良く読まれるので書いてしまいました。
要は、外資系のように「治療薬の無い疾患の治療薬を作る!」という、
創薬に対する熱意のある考え方ではなく、
同じような薬効で後から参入しても沢山の人数と営業力でやったんで!的な、
儲かるオンコロジーに参入したんで!的な商社的な考え方から、
参入してきたのが見え見えだったので書いて見ました。
内資オンコロジーと外資オンコロジーの違い
実は、武田薬品のオンコ参入の記事を書いた時に、
読者さんから教えていただいたんですが、
内資系製薬会社は会社のそもそもの起源が、輸入業なんですよと。
外資系の会社って、創薬に対する情熱だったり、
何か不治の病に対して解決したいという熱意で起業してるケースが多いですが、
今日本にある製薬会社はその起源がほとんど薬問屋が起源なので、
そもそも商社なんですと教えていただきました。
だから僕が皮肉的に武田は製薬会社じゃなくてただの商社だって書いても、
それって皮肉でもなんでもなくそもそも起源が商社なんですよね。
調べてみると武田に限らず、日本の大手製薬会社というのは起源が、
薬問屋なので、そういった商売のスタイルが普通であって、
儲かる所に後から参入してシェアを取っていこうとするスタイルってのは、
ザ・内資なんだなと学びました。
ただ、まぁ素晴らしいオンコロジー製剤を扱ってきた外資系も、
2番線じを扱う時代になってきて入るのも事実ではあります。。。
オンコロジーMRは過渡期であることに関する記事
オンコロジーはオワコンでは全然無いですが、
完全な過渡期だと思います。
その辺に関して簡潔に書いた記事はないのですが、
オンコロジー領域MRの今後は絶望的!?今後バブルが起きる領域とは?
例えば、同じ白血病の話で言うと、
アステラスからFLT3(フラットスリー)阻害剤の、ギルテリチニブと言う薬剤が、
2019年に発売されました。
AMLという非常に厳しい疾患で、FLT3陽性患者に対して4ヶ月ほどOSを延長しました。
その半年後に第一三共からほとんど同じFLT3阻害剤が発売されています。
日本でAMLのFLT3陽性患者はだいたい2000人弱という小さな市場で、
スーパーガチンコの勝負を両社してるんですが、
このFLT3は多少アプローチの仕方は違うんですが、
ノバルティスも富士フィルムも開発してるわけです。
こういう争いには絶対に巻き込まれたくないと思ってしまいます。
こんな感じで、相当群雄割拠化してる部分がある一方で、
アッヴィのBCL-2なんて開発難易度が高かったのもあって、
ほとんど後発に続いてる会社がありません。
一応BCLのファミリーブロッカーがあるのですが、副作用がひどいので多分成功しなさそうです。
絶対巻き込まれたくないような争いをしてる会社もあれば、
そうでもない会社もあります。
オンコロジーMRに向いてない人
んで、先日書いた、アッヴィのunfit AMLに対する記事ですが、
アッヴィオンコロジーのBCL-2がAMLでエンドポイント達成!若手注目!
BCL-2阻害剤の今後の可能性が想像できない人っているんですよね。
なんかこの記事書いた後にもらったコメントがあって、
アッヴィのベネトクラクスとFLT3のような領域を一緒に考えてしまう人って、
オンコロジーMRに向いてないと思うんですよね。
勉強ができないとやっぱこの領域は絶対無理なんですよね。
もちろん、データだけ見ただけじゃわからないし、
臨床試験から実臨床で使われるようになった何か問題が起きる可能性はあるけど、
正直ベネトクラクスのAMLって成功するか、大成功するかのどっちかだと思うんですよね。
でもMRやっててそれがわからないというか、想像できない人がいるというか、
なんかそういう勉強してない(できない)人に限って、
MRはクソな職業とか、つまんねぇとかいってるのかなと。
それはMRじゃなくて、君の頭の中がクソで、つまんねぇんじゃないかと思うわけです。
若い人が考えた方が良い事(最後に)
どうしてもオンコロジーのことを書くとネガティブなことも書かないといけないのもありまして、
愚痴が過ぎてしまいました。。
オンコロジーは長期的とかマクロでみると衰退していくと思いますが、
ミクロで見るとまだまだめちゃくちゃ面白い領域だと思います。
僕は基本的には自分で魅力的だと思う薬剤とか会社しかブログでは書いてないのですが、
どうしたって希少疾患が多くなってしまいます。
ブログでもいつも書いてますが、
時代は完全に希少疾患に移行していきますし、
開発費用の割合も40%以上がオーファンに変わってきてます。
希少疾患(オーファン)系製薬会社への転職を考える人にオススメの転職サイト
希少疾患は大所帯の会社を支えるほどの市場は無いです。
仕事って人生の中で大きな部分を占めるので、
その薬剤がMRとしてのやりがいを作ってくれると思います。
色々踏まえて見ると、
これからオンコロジー領域に踏み入れる方も、
スキップしてオーファンとかベンチャーにチャレンジしようという方に関しても、
お伝えしたいこととしては、
負け組の中で勝ち組を目指すような商売の仕方をしてる会社はやめた方が良いと思います。
多分一番きついんじゃないかと思います。
ではまた!
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