ノバルティスオンコロジーのリストラ理由は?オンコ領域終わりの始まり?

製薬会社とリストラ

どうもこんにちは、だいさくです。

ノバルティスのオンコロジー部門がリストラを行っていたみたいですね。

まぁそもそもかなり人数多かったですし、

どう考えても製品ラインナップとMRの人数に合理性が無い印象だったので、

オンコロジー領域のリストラを行ってもなんら不思議は無いと思います。

ノバルティスオンコロジーのリストラはオンコ領域終わりの始まりか?




ノバルティスオンコロジーのリストラ概要は細かくは開示されておりませんが、

リストラの理由として、

「医療環境が激しく変化する中で最適なソリューションを提供するために組織・能力を再構築する」

とあります。

こういう理由を挙げるケースは大抵45歳以上とかが対象となってるケースが多いと思います。

ノバルティスオンコロジーは何故リストラをするのか?

では何故ノバルティスオンコロジーはリストラを行うのか?という所ですが、

冒頭にもお伝えしましたが、

ノバルティスのオンコロジーは人数が多すぎです。

グリベック、タシグナ、レボレード、アフィニトールが中心で、大体売上600億くらいで、

2015年にグラクソから抗がん剤部門を人員ごとそのまま買い取ったこともあって、

人数が部門全体で830人程度。

他の抗がん剤の売上を合わせても、部門で1人あたりの売上が1億に満たないっていうのは、

利益体質として良くは無いですし、オンコロジーだったらめちゃくちゃ少なく見積もっても、

1人1億以上は絶対欲しいので、

今回のノバルティスのリストラの理由は「そもそも人数多すぎ」という、

それ以上でもそれ以下でも無いのかなと思っています。

ノバルティスオンコロジーのリストラは未来形

僕はこれまでの記事でもずっと書いてますが、

オンコロジーはRD領域に吸収されていくような流れに絶対になります。

【最新版】オンコロジーMRの将来性!そろそろヤバイ?

今までもそしてこれからも莫大な投資金額がオンコロジー領域には注がれて行きますが、

日本でも、ゲノム解析が導入されつつありますし、

肺がんや、乳がん、血液がんのように他のがん種でもどんどん細分化され、

〜癌という括りではなく、遺伝子の異常によって治療薬が投与されるような時代に必ずなります。

実際、臓器横断的(がんの部位に関係なく遺伝子の異常によって)適応になってる薬も増えてきてるわけです。

ノバも既存の薬剤もそこまで大きなマスのある薬では無いですし、

キムリアに適応となる患者人数、

そして今回FDAに優先審査品目となったカプマチニブはMET exon14変異のあるNSCLCって、

患者数何人やねんというくらいの規模なわけです。

なので、ノバに限らず石を投げればオンコロジーMRに当たるくらい沢山いた時代から、

どんどんシフトチェンジして行くことはほぼほぼ間違いないと予想されているので、

プライマリー領域と比べると元々少ない人数のオンコロジーでしたが、

もっと少なくなっていくと思うので、

ノバルティスの人員削減は全然想定の範囲内だしなんら不思議は無いと思います。

ただ、中外製薬のように、事業部制や領域性をくっつけたり、

廃止したりという右向け右のビジネスができないのが、

今回は外資系の悪い部分として出ているのかなと思いますし、

ノバルティスのような会社であればリストラという選択になるのかなと思います。

偉大なる中外製薬が領域性を廃止したことについて現役MRの僕が思う事

オンコロジーは聖域じゃ無いし、リストラもアホほどやってる




んで、日刊薬業に今回のリストラ記事が掲載されたわけですが、

ノバルティス、オンコロジー部門で人員削減  成長分野も異例の対応、全社的縮小が背景

オンコロジーという成長分野の聖域に手を出した・・・的な、、

カプマチニブも出てくるのに・・・みたいな、

ちゃんちゃらおかしいし、

繰り返しになりますがカプマチニブの適応患者の人数何人か知ってますか?と。

オンコロジーって別に聖域でもなんでも無いし、

確かに昔も今も莫大な投資が注ぎ込まれているのは事実ですが、

聖域なんて当てはまらないくらい泥臭いし、

そもそも石を投げればオンコロジーMRに当たるくらいめちゃくちゃ沢山いるし、

ノバルティスのようにオンコロジーの歴史が長い会社であれば、

その過程でリストラを行ったって全然不思議じゃ無いです。

そもそも公表されてないだけで、オンコロジー人材の首切りなんて、

普通にやられてますしね。

オンコロジーは終わりの始まりでも無いし今後も成長産業

ノバルティスオンコロジーのリストラを見て、

オンコロジーは終わりの始まり的な表現される方がいますが、

ちゃんちゃらおかしいし、衰退していくのはもうちょっと先です。

今のオンコロジー領域への大手製薬会社の研究開発費用がいくらか知ってるか?と。

しっかり調べてから物を言った方が良いと思うんですよね。

でもそれでも、二番煎じ三番煎じの抗がん剤は増えていくだろうし、

First in classでも希少疾患になってしまう可能性が高いんですよね。。。

アッヴィのベネトクラクス(BCL-2)みたいな希望の塊みたい薬剤は、

探してもあまり無いので、

これまでのように巨大なマスは中々埋められないと思います。

ノバルティスオンコロジーの人は職には困らない

この辺は言い切れないんですが、

僕は、立ち上げ系とかの求人に絞ってる部分があるにも関わらず、

特段選ばなければオンコロジー系の求人ってめっちゃありますからね。

しかも、立ち上げ系の会社の事業部長とか、

営業部長クラスの人材って元ノバルティスの人って本当に沢山いるので、

ノバルティスオンコロジーの人であれば、

人脈使ったりすればなんとかなるんじゃ無いかと思いますけどね。

50代前後だったら結局は人脈が救ってくれる部分って必ずあって、

長くこの業界にいて、しかもノバルティスのような会社にいて、

人脈が無いってのは、自業自得というかね。。

まとめ

ノバルティスオンコロジーのリストラは今後のオンコロジー領域の流れを考えると、

必然的だと思います。

グラクソのオンコ部門を人員ごと買い取ったのが原因なのかどうかわからないですが、

現在のラインナップと、今後の適応を考えても、「人数が多い」という、

それ以上でもそれ以下でも無いと思います。

僕はノバのオンコロジーの人なら別に選ばなければどこでもいけると思いますし、

人脈も使えるのでは無いかと思いました。

ではまた!




 

 

 

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