【最新版】オンコロジーMRの将来性!そろそろヤバイ?

オンコロジーMRの今後

どうもこんにちは、だいさくです。

ちょっと久しぶりにオンコロジー領域の将来性について考えてみました。

とりあえずオンコロジーMRだからこの先10年は安泰でしょ!

と、思い込んでる方や、

オンコロジーMRの求人あったんだけど、実際将来性ってどうなんだろう??

そんなふうに考えてる方向けに、

一応オンコロジー領域歴10年超のぼくが、

その将来性についてご紹介させていただければと思います。

【最新版】オンコロジーMRの将来性!そろそろヤバイ?




僕もこれまで何度かオンコロジーMRの将来性や、魅力、

逆に懸念点など多数書いて参りました。

ただ、僕自身の性格や考え方と致しまして、

とにかく競争するのがすごく嫌いなので、

人があまりやらないようなブルーオーシャンで、波が来そう!

みたいなものをいつも考えていて、

医薬品業界で言うと、競合の中に足を突っ込むのがとにかく嫌だと思っています。

争って疲弊するのがとても嫌ですし、

僕はMRの魅力は、

ある疾患に対して、

医薬品の力でその疾患の予後やQOL、

そして医療従事者の方の考え方までも劇的に変わって行く、

そんな事をみじかで体感し、感動できることだと思っております。

僕自身が考える「MRの魅力」はMRになって10年以上経ちましたが、ずっと変わってません。

誰がなんと言おうとそうだと思っているし、

それ以上でもそれ以下でも無いと思っています。

しかし、このブログを運営するようになって3年経ち、

結構MRにも色々なパターンがあるんだなぁって事を学びました。

その上で新卒入社の方向けに、

あんま入らない方が良いよ〜と言う会社の特徴なんかも書いてしまいました。

製薬会社への就職を考える学生に知ってほしいブラックな製薬会社の特徴

オンコロジー領域はレッドオーシャン化したのか?

僕自身はずっとオンコロジー領域にしかおりません。

僕がオンコロジーMRになった10年前はいわゆるMRの魅力は体感できたと思いますが、

だんだんその様相が変わってきてるなぁと感じたのもあって、

僕は希少疾患の方が良いなぁと思い始めました。

会社によってはかなりレッド化してるという話も聞きますし、

全然そんな感じでもないという話もどちらも聞くので、

プチ過渡期なのかなと個人的には感じております。

結局は希少疾患といってもオンコロジーであったりもしますので、

その境界線は曖昧ですが、とりあえずいまの会社に転職できて良かったのは良かったです。

こちら、よく出すグラフですが、

領域別市場データ

このグラフを簡単に説明すると、

製薬会社のここ5年間のマーケットをグラフ化したもので、

右に行くほど成長率が高く、上に行くほど市場規模が大きいとなります。

数ある領域の中でオンコロジーのここ5年間の成長率の大きさと、

それに伴い市場規模はどんどん拡大してきました。

オンコロジーの「波」の要因は?

で、このオンコロジーの波の要因は何か?をおさらいすると、

ご存知の通り、分子標的薬の登場です。

一部の癌では原因が一つの遺伝子変異であるということが分かり、

日本においてもグリベックやイレッサを筆頭に、

どんどん分子標的薬の開発がされていきました。

そしてその後いわゆる免疫療法が登場してその市場規模の拡大スピードは増して行きました。

簡単に振り返ってみるとオンコロジー領域の10年間はそのような感じだったと思います。

そして今でもオンコロジー領域に多額の開発費用が注がれております。

MRには一番わかりやすい医薬品の「波」




MRは、研究→開発→臨床、この一定の流れの中で、一番下流にいます。

研究職の方のリストラが一時期話題になりましたが、

研究職の方だとやってみてダメだった事が往々にしてあるので、

中々自分がどんな波を捉えれば良いのかというのは難しいと思いますが、

MRは基本的にしっかり勉強さえしていれば波を捉えるのは全然難しくありません。

この流れの中だと大体フェーズl〜llくらいまでをしっかり捉えて、

製薬会社の開発資金がどこに向かっているのかというのを抑えておけば、

大体の今後の流れがわかるようになると思います。

バカにされていたオンコロジーMR

新卒入社の方でいわゆる長期収載品の多い会社に入社してしまったとか、

プライマリー領域の多い製剤を扱う会社に入社してしまったというのは、

仕方がないと思いますが、

10数年前からすでにオンコロジーの波は予測できてました。

その頃プライマリー領域全盛の時代でしたが、

特に大手外資系の開発費用はこぞってオンコロジーに向いてましたので、

かなりのMRの方が当時オンコロジーに移って行きました。

これからはオンコロジーだ!という事でしたが、

逆にオンコロジーなんて治らない疾患だし、

一人で1つや2つの製剤しかやらない、できない奴が行くところだって、

当時結構言われてたんですよね。

しかし、今はオンコロジー領域は一番市場規模が大きく、成長率も高い領域になりました。

おそらく当時オンコロジーを選んで行った人は今それなりに幸せだと思います。

僕も正直、雇用に怯えるとか、今後が不安とかっていうのは特段ありません。

先日書かせていただいた通り、

薬価改定と新薬不足の影響で中堅内資製薬がマズイ・・

今後薬価ベースでもどんどん削減されて行きます。

非イノベーションを許さない環境に変化しつつありますし、

現在のプロモーションGLの環境下でも売れるような薬剤を自ら選ぶように動いてかないと、

中々生き残れないのかなとも思うわけです。

ただまぁ確かに内資系のオンコロジー参入はかなり遅れたし、

美味しい所は全部外資系に取られた感はあるので内資の人が遅れたのはしょうがない感はあります。

オンコロジー領域は2025年頃を目処に鈍化する

だいぶ長い前置きでしたが、

ここ10数年間でだいぶ大きい市場に成長したオンコロジー領域ですが、

今後はおそらく鈍化すると思います。

こちら富士経済さんが出されている今後のオンコロジー市場を予測したものになります。

現在のオンコロジーの市場が1兆2千億になりますが、

大体2025年あたりをピークにその後市場は鈍化して行くと考えられます。

その鈍化の要因としては、

特に新薬がその市場拡大を引っ張ってきた、

肺がん領域、大腸がん領域、多発性骨髄腫領域の目新しい新薬の枯渇、

また免疫チェックポイント阻害薬の薬価下げ、

癌に対する新たなアプローチが現状見えてないという部分が挙げられています。

確かにかなりのお金がこれまで癌領域には注ぎ込まれておりましたが、

大きいマスとなる癌や、分子標的は若干の違いはあれど3番煎じまで登場してきております。

僕は以前からオンコロジー領域はそろそろオワコン、

というか、やってて面白く無くなってきてるという記事を何度かいてきましたが、

結構批判も多くくるのかと思いきや、

共感いただく声の方が断然多かったので、

その辺の現場の感覚がだんだん市場に現れてきているのではないかと思います。

オンコロジーはもっと細分化される

オンコロジー領域の方は既にご存知の通り、

オンコロジー領域は今後もっともっと細分化されて行くと思います。

次世代シーケンサーが日本にも導入されましたし、

以前サーモフィッシャーの記事の中でも詳しく書きましたが、

コンパウンド診断薬の市場も今とても伸びています。

もっと癌の病態が細分化されて行くので、

それに対する治療薬というのが開発されて行きます。

そうなるとどうしてもやっぱり今後波がくるのは希少疾患になります。

特に血液癌関連の希少疾患、

固形癌の方ではおそらく臓器縦断的な医薬品の開発が進んで行くのではないかと思います。

もしくはオンコロジープラスα(例えばデバイス系とか)

あとは、先ほどの富士経済さんのグラフを拝見していると、

癌にまつわる治療剤(支持療法など)も市場はそこそこですが、

伸びて行くと思います。

現在の高齢化社会ですのでその辺も後押しすると考えられます。

オンコロジーやオーファンは数少ない椅子ではない

もはやオンコロジーなんていけないとか、

オーファンの会社にいきなり行くなんて無理とか、

オンコロジーやオーファンは倍率が高く希少な椅子であるっていう意見もあるみたいですが、

僕はそうでもないと思います。

そういう人は色々な意味でわがままなだけだと思います。

僕も羨ましいアッヴィオンコロジーのベネトクラクスの椅子は紹介してもらわないと、

いけないみたいですが、

それ以外はそうでもないです。

倍率は確かに高いかもしれませんが、

去年日本で立ち上げられた希少疾患の外資系の会社は、

普通にプライマリー領域の方が多く採用されており、

ビジネス自体も結構成功してます。

特に若手の方でこの業界で頑張ろうと考えている方は、どんどん挑戦した方が良いと思います。

希少疾患(オーファン)系製薬会社への転職を考える人にオススメの転職サイト

むしろしっかり勉強と挑戦をしていかないと、

勝手に時代は進んでいってしまうので、

気づいたら取り残される40代とかになってしまうかもです。

オンコロジー領域は2025年に鈍化すると考えられていますが、

完全に縮小モードに入って行くまでには、

あと10年程度ではないかと思います。

ではまた!




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