どうもこんにちは、だいさくです。
2020年に入ってオンコロジー領域を代表するような会社の一つである、
ノバルティスがオンコロジー領域のリストラを発表しましたよね。
ノバルティスオンコロジーのリストラ理由は?オンコ領域終わりの始まり?
また相次いでBMSのオンコロジーもリストラを発表しました。
セルジーンとBMSの早期退職同時開始の不思議。なぜ今なのか?
今日はオンコロジー領域が今後群雄割拠化するにあたって、
リストラが横行するのか?というあたりについて書いて行きたいと思います。
オンコロジー領域にリストラの嵐!?時代は変わるか?
BMSのリストラではオンコロジーの45歳以上が結構バッサリいかれるという話ですし、
ノバルティスは固形部隊、血液部隊で各100人ずつくらいがバッサリいかれるという話です。
オンコロジー領域には今から約10年くらい前にスーパーバブルが訪れました。
しかし、バブルというのはいつかハジけます。
なのでバブルに乗っかって大きくなってしまった組織というのは、
それがハジけたら、どうしたって改善が必要になってきます。
そもそも製薬業界のビジネスモデルは今大きく見直されています。
その見直されている過程の中で、
BMSさんやノバルティスさんのようにリストラを行うのは必然的なわけです。
僕はこのブログを始めた2016年からずっと同じ事を書いてますが、
オンコロジー領域は群雄割拠の時代に入って、
とにかくつまらなくなってる、
バブルが起きる前の頃のやりがいってのは中々感じれなくなってるよねと。
そして次に時代を席巻するのは何か?というと、
RD領域(希少疾患領域)で間違いないですとずっと書いてます。
ちょっとその辺については改めてまたがっつり記事に書きます。
そもそもオンコロジーバブルは終わったのか?
ではそもそもオンコロジーバブルは終わったのか?というところですが、
オンコロジーバブルというのは、Molecular Targetの薬剤がどんどん市場を席巻して、
その後免疫療法がさらに様々ながん種を跨いで市場を作って行きました。
2019年度は米メルクのキートルーダが世界で1番売れた薬になりました。
そして、下記の図が最新版のそれぞれの領域における研究開発費と、成長率になります。
オンコロジーバブルは終わらないけど・・
オンコロジー領域に対する研究開発費用というのは、
まだまだ他の領域と比較すると群を抜いてます。
しかし、もちろん細かくみると魅力的な化合物もあるんですが、
その内訳を見てみると、どうしても類似化合物が多いのです。
当初、難しい疾患の「癌」に対して果敢に挑んで成功した、
ノバルティス、AZ、ロシュ、等、
オンコロジーのヒエラルキーのトップに君臨する会社が、
この領域を引っ張っていき、その市場性に追いかけるように色々な会社が参入した事で、
バブルが生まれたんだけど、その現在の開発費用の中身は類似化合物ばかりなのです。
なので冒頭にもお伝えしましたが、オンコロジー領域はつまらないのです。
そして今後もつまらないのです。
オンコロジー領域にリストララッシュが起こる理由
では類似化合物が多いとはいえ、
莫大なお金が投資されているオンコロジー領域ですが、
今後リストララッシュは起こるか?というところですが、
それはもうお分かりの通り100%起こります。
色々あったノバルティスですが、やっぱ先端をいってると思うわけですが、
ノバルティスってオンコロジーの先頭にいて、
2024年の予測でも世界で一番になってる会社の予測の一つの会社がノバルティスです。
(後は、ファイザーとロシュ)
ノバルティスって希少疾患領域に対しても大きな開発費用が注がれていて、
オンコロジーの一部はRD領域に取り込まれると僕は予想しているのですが、
そういう風になっていく会社が今後増えてくると思います。
今データまとめているんですが、
現在の研究開発費用の42%がRD領域で、2024年度の予測の中で、
製薬業界全体の成長率は8%増と予測され、
その成長を牽引するのはオーファンと言われています。
それはもう間違いない流れなのです。
オーファンを馬鹿にする人たまにいるけど、マジで勉強不足です。脳内お花畑です。
ただオーファンといってもその中でオンコロジーが占める割合はそこまで高くないのですが、
とにかくオンコロジー時代からオーファン時代への変革の過程で、
リストラは100%起こると断言できます。
オンコロジー領域、捨てる神あれば拾う神あり
オンコロジー領域で今後リストラとか首切りがありそうな会社はどんな会社なのか?というと、
バブルに乗っかって大きくなりすぎた会社です。
組織が大きくなったはいいけど、
今後のパイプラインは2番線じ以降ばかりとか、
First in classやBest in classじゃない薬ばかりとか。。
そんな会社はリストラとか、自然減を狙うような公表されない首切りが訪れと思います。
しか〜し!
ノバルティスの記事でも書きましたが、
オンコロジー領域は仮にリストラされても全然大丈夫です。
捨てる神あれば拾う神もた〜くさんあります。
癌に関しては言ってもまだまだ満足のいく治療成績では無いので、
今後も飽くなき治療成績改善への挑戦は続いて行きます。
選んだ領域に間違いは無いのです。
リストラは100%あるけど、求人も全然あります。
それが楽しいかどうかはさておき、無問題です!
もしくは僕もそうなんですが、2024年以降に40代になるような人は、
絶対人脈大事にしておいた方が良いです。
これは本当に。最後に助けてくれるのは人脈だったりします。
オンコロジー経験には価値がある
昨今はオンコロジーMRも沢山いるので、露骨に記載されることもなくなってきましたが、
希少疾患の立ち上げ系案件もオンコロジー経験などの患者ベースの提案経験とか、
そんな風に応募要件で書かれてるる会社も多かったです。
この製薬業界自体は、日本国にはあまりお金がないので、
日本だけで見ると若干の斜陽産業かもしれませんが、
世界的に見たら成長産業ですし、魅力的な業界です。
ただ今後10年くらいの成長領域はRDです。
希少疾患(オーファン)系製薬会社への転職を考える人にオススメの転職サイト
ではまた!
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