オンコロジー領域MRの今後は絶望的!?今後バブルが起きる領域とは?

オンコロジーMR

どうもこんにちは。

現役MRのだいさくです。

私は、オンコロジーMRとして27歳の時に、

外資系製薬会社に転職しました。

かれこれ製薬業界に身をおいて8年になろうとしてます。

この8年間で感じたことはオンコロジーで良かった!!ってことです。

どこの会社でもオンコロジー領域は利益を牽引していて、

ある意味次世代のMRのモデル的な姿を作っていったのではないかと考えております。

オンコロジー領域とは?




オンコロジー領域のオンコロジーMRとは、

主に腫瘍領域(がん領域)に関わる薬剤を担当するMRのことです。

他の領域のMRよりも、

命に関わる話をする頻度が多いなどで、

より高いレベルの学術知識が求められています。

担当する薬剤の知識はもちろんですが、

その薬剤と一緒に使用する薬剤(併用薬)の知識であったり、

競合品の知識も完璧に把握する必要が有ります。

担当する癌種以外の知識だけでなく、

転移した部位からなる合併症の勉強も必要になります。

それができないと中々相手にしてもらえないのです。

詳しくはこちらの記事でまとめてますので、ご興味ある方はどうぞ。
MR転職で失敗しないための勉強法上級編~MRに転職して年収を4倍にした現役MRの勉強法~

特にローカルほど専門性は薄い


日本の医師というのは、

癌を専門に診ている医師はごく一部で、

ほとんどの医師が様々な疾患を診ている中の一つに

がん患者の治療をしているのが現状になります。

そのため都市部ではない地域の場合にはオンコロジーMRは存在価値が高く、

(日本のほとんど都市部ではないですね)

医療従事者から求められるケースがあります。

最新情報は本当に良く耳を傾けて聞いてくれます。

これまでのプライマリーMR(血圧領域・糖尿病領域)と比較しても、

しっかり患者さんベースでの提案ができるというスキルは非常に大きなものになります。

オンコロジー領域MRのバブルは何故おきたか?

少し難しい話になるかもしれませんが、

10数年前までは、

ほとんどの癌でなぜ癌化するのかということが分かってませんでした。

そのため沢山の細胞を攻撃するいわゆるサイトトキシックな抗がん剤治療が、

それまでは主流でした。

しかし、10数年前にモリキュラーターゲットといって、

癌の種類によっては一つの遺伝子異常のために癌化していることが分かりました。
(実際は昔から分かっていたんですが、その一つを攻撃しても癌は治せないと考えられていたり、その一つを攻撃できる抗体薬がなかったのもあります)

製薬会社はその一つの遺伝子異常や特徴だけをターゲットにした薬剤を

こぞって開発に着手したのです。

オンコロジーバブルを起こしたのは全て外資系

その代表的な薬剤が、

アストラゼネカ社のイレッサや、

ノバルティスファーマのイマチニブになります。

それをきに、上述のアストラゼネカ、ノバルティスファーマ、に加えて、

イーライリリー、ヤンセンファーマ、中外製薬(ロシュ)、

などが大型の抗癌剤をドンドン上市させました。

本当に凄い時代でした。

これまでのMRとは働き方が違うオンコロジーMRはとても重宝され、

オンコロジー経験者がほしい製薬会社は高い年収を払って採用を始めました。

オンコロジー領域MRの年収は高い!

オンコロジーMRの年収は他の領域のMRと比べても、

大体150万前後高いといわれています
※DODA調べ

その理由は、オンコロジーMRが欲しくて重宝されたというのもありますが、

一人当たりの売り上げ金額にもあります。

私が以前働いていた外資系製薬会社では、

オンコロジーMRの一か月のノルマは大体4500万円でした。

一方、他の領域、例えば糖尿病領域のMRの場合は250万前後の人もいたのです。

そんな状態でしたので、

会社の利益を牽引しているのはオンコロジー領域でした。

そうなると、必然的に年収に差が出てくるのでした。

内資系では領域によって年収に差が出るということはあまり無いですが、

外資系では、所属する領域によって年収が違うというのも、

面白い特徴だと思います。

内資系のオンコロジー参入は終わりの合図

そのオンコロジーバブルに完全に出遅れたのが、

日本の製薬会社です。

日本の製薬会社はこれまでオンコロジー領域を軽視してました。

治らない疾患の研究をすることや、

抗癌剤自体に大きな副作用があるものもあるので、

敬遠していたわけです。

しかし、このようにオンコロジーバブルが起こっているのを、

指をくわえてみているわけにはいかないほど、

オンコロジーバブルは大きなものになりました。

日本の厚労省から尻をたたかれたというのもあるみたいです。

オンコロジーバブルの終焉

そこで、日本の製薬会社が何をしたかというと、

多額のお金を使って抗癌剤の新薬研究をしている会社と提携したり、

大型M&Aを仕掛けていきました。

そういった経緯で武田薬品や小野薬品などの国内大手製薬会社が

2015年頃にオンコロジー領域を正式に立ち上げました。

しかし、そんな国内大手製薬会社がオンコロジーMRを大量募集したことで、

オンコロジーMRのバブルは終焉を迎えると私は考えています。

理由は2つあって、

1、オンコロジーMRはあふれるほどいる

2、抗癌剤も差別化できない時代になっている

製薬業界に限らない話かもしれませんが、

何にでも日本の開発は遅れていることが多いです。

日本の会社が手を出す頃には、世界は次の時代を見据えています。

オンコロジーMRも同じです。

1、オンコロジーMRはあふれるほどいる

私が担当している都内の大学病院や基幹病院には、

オンコロジーMRは腐るほどいます。

石を投げればオンコロジーMRにあたります。

そのため、オンコロジーMRのノウハウは語りつくされ、

その価値は以前ほど大きなものではなくなっているのが現状です。

また、医師にとってもオンコロジーバブルの恩恵もあり、

インターネットなどから容易に情報を取れ、

MRがいなくてもあまり困らないようになりました。

現状、オンコロジーMRの募集は今でもありますが、

オンコロジーMRが沢山いるため、

どちらかというと買い手市場になりつつあります。

そのためびっくりするような年収がでることは今後あまりないと考えられます。

2、抗癌剤も差別化できない時代になっている

オンコロジーMRもあふれるようにいる現在の製薬業界ですが、

それに比例するように抗癌剤もあふれるように存在してます。

その一つ一つが価値のある、差別化できる薬剤であればよいのですが、

同じような薬剤が2個、3個とでてきているのが現状です。

10数年前のように、

抗癌剤の開発ノウハウが無かった時代は一つの薬剤を上市することができれば、

その薬剤が「画期的な新薬」として登場し、市場を席巻できました。

抗がん剤もワンオブゼムの時代

しかし、当時「画期的な新薬」として登場した、

アストラゼネカ社のイレッサ。

現在では、同じような薬剤が中外製薬(ロシュ)のタルセバ、

ベーリンガー社のジオトリフがあります。

第三世代EGFRTKIのオシメルチニブも出てきましたね。

オシメルチニブはすごい薬ですが、

同じようなものも開発されています。

どれを使用しても効果に大きな差が無い時代がきているのです。

そうなると、差別化できることが魅力のオンコロジーMRでしたが、

そんなに魅力的ではなくなってくるわけです。

また、大腸癌の分子標的薬である、

アービタックスとべテクティビックスはほぼ同じ薬です。

そして、一時期市場を席巻した、

アバスチンもラムシルマブやアフリバーセプトがでてくることで差別化は難しそうです。

免疫も一緒

最近出た大型新薬である、小野薬品のニボルマブに関しても、

時を待たずして、MSDからペンブロリズマブが出てくるので、

これまた差別化が難しくなります。

差別化が難しいとどうなるか?

同じような薬効の薬が二つでてきて、

差別化が難しくなるとどうなるか??

結局、「競合の薬よりも使ってもらいたい」それだけになるのです。

すみわけが難しくなり、

いわゆる今のプライマリーMRが行ってる仕事と同じになるのです。

 

MRとしてのファーストペンギンは何か?

では、十数年前のオンコロジーのような領域はなにか?、

外資系が今見据えてる次の時代とはなにか?

それはCNS(中枢神経)領域、希少疾病領域、再生医療領域です。

特にCNSは目に見えて熱いです。

CNS領域は、精神疾患や、自己免疫疾患を扱う領域になります。

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患者は沢山いるけど原因がわからない

このCNS領域はまだまだ原因が分からないのです。

そのため、新薬の上市が難しく、扱っている会社も多くは有りません。

しかし、患者さんは沢山いるんです。

「患者は沢山いる、でも原因がわからない」

これはバブルの兆候になります。

そんな領域に早くから行くことで

MRとしてのファーストペンギンになれる可能性があります。

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何度も言いますが、

「病の原因はわからないけど患者が沢山いる」

これは一つの大きなサインになります。

一昔前のオンコロジーがそのものでした。

現状では、CNS領域を持っているのは外資系、

もしくは希少疾病を扱うベンチャー企業が多いです。

製薬会社のエグゼクティブはもともとベンチャー企業のときから入社しているケースが多く、

そういった会社を早くから選択しておくことも、面白いかなと考えています。

特に英語がまぁまぁできる方は絶対良いと思いますよ。

希少疾病医薬品の製薬会社へ転職を考える人が抑えておく会社5選!

最後に

ベンチャー企業を経験するということは、

その辺のワンオブゼムのMRにならないための第一歩であると考えられます。

人生は一度しかありませんからね。

これからオンコロジーMRになりたい!

オンコロジーMR最強!

とか言ってる人って少し時代遅れだと思います。

あまりにも状況を知らな過ぎです。

これまでのイメージとは大分ちがいますからね。

とは言っても自分のキャラにあった領域というのはありますので、

自分確認の意味で転職力の診断がネットでできます。
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その辺は少し考えても良いと思います。

是非一度情報とってみてください!

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コメント

  1. こうき より:

    だいさくさん初めまして。
    いつもMRの話から髪の話まで感心しながら記事拝見しております。
    このたび内資プライマリーから「時代遅れのw」外資オンコロジー(小野さんと共に話題になった会社です)に転職が決まりました。
    ちなみにだいさくさんと同じく27歳での転職です。
    まだ入社まで余裕があるので限られた研修期間で効率よく基礎知識を学習できるように今から勉強しておこうかと考えています。
    というのも私は地頭が悪く講義形式の学習では全く頭に入らず自己学習で知識を集積する人生を送ってきたので、少しでも講義形式の研修を有意義なものにする為に事前に出来る限り勉強しておいた方が良いと思ったからです。
    そこで だいさくさんにおススメの書籍などあれば教えていただきたくコメントしました。
    その他アドバイス頂けると嬉しいです!
    宜しくお願い致します。

    • 大ちゃん 大ちゃん より:

      こうきさん
      コメントありがとうございます。
      中々一言じゃ伝えられないので、今回いただいたご質問を記事にしております。
      http://teigakurekikousyunyu.com/oncologymr-tensyoku.html

      是非ご一読ください。
      何かあればまたコメントいただければと思います!

  2. ash より:

    初めまして。

    この度外資系製薬メーカーに内定を頂いて、来年の4月からMRとして働く薬学部6年生です。

    担当領域を循環器領域、オンコロジー領域、婦人科領域で迷っています。

    個人的に最も興味があるのは婦人科領域なのですが、今後を考えると循環器やオンコロジーを担当した方がいいのかで悩んでいます。

    アドバイスを頂けると嬉しいです。

    • 大ちゃん 大ちゃん より:

      どうもこんにちは。
      コメントありがとうございます。
      領域は本当に迷いますよね。
      私は元々新卒で入社してないので、中途で入社する前から領域は分かっていたのですが、
      そもそも新卒入社の場合って領域選べるんですかね??

      私の今働いている会社は新卒は選べなくて、しかもオンコロジーとかのスペシャリティ領域は経験者のみなんですよ。

      だから基本的には最初はプライマリー系に配属されて、3年以上働くと公募とかでオンコロジーは選べるようになっています。

      私はもちろんオンコロジーをお薦めしますよ。
      オンコロジーはスペシャリティの代表格ですし、こんな記事書きましたが、実際はまだまだ新薬がでてきます。
      しかもこれからもっとスペシャリティの方向性は強まるし、現在新しく募集してる会社のほとんどはオンコロジー経験があると優遇されてます。

      ただ、、、婦人科領域に興味があるならそちらを選択した方が良いです。
      オンコロジーだろうがなんだろうが、興味の無い仕事ほどつまらないものはないし、そんな気持ちで仕事してると、
      好きで仕事してる人に五段飛ばしで抜かされていっちゃいます。

      好きという気持ちは大事にした方が良いです。

      婦人科領域はものにもよるんですが、女性を多く採用する流れになってる会社もあるので、
      もしかしたら会社に問い合わせてみても良いかもしれませんね。(そもそも領域の選択ができるかどうか含めて)

      ではではまた追加質問などございましたら連絡ください!

      だいさく

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