どうもこんにちは、だいさくです。
特に外資系の製薬会社に長くお勤めの方だと、
RSUを取得している方がいらっしゃるかと思います。
先日書かせていただきました、セルジーンさんに関する記事で、
まさに製薬ドリーム!解体前に偉大なるセルジーンを振り返ってみる
だいさくのRSUに関する税金の認識が間違っているとご指摘をいただきまして、
今日は製薬会社におけるRSUやストックオプション、
持株会などの税金事情をまとめて勉強してみましたのでご紹介させていただきます。
製薬会社のストックオプション(RSU)の税金事情を調べてみたら・・
今回調べてたら、特に外資系社員(製薬に限らず)のRSUの税金に関する認識がなく、
申告漏れを指摘されている日本人というのが結構な数いるそうです。
僕は実は2度ほどRSUをいただいたことがあって、
日本円にすると300万円弱くらいの株式を保有する権利をいただいていたのですが、
権利が確定する前に辞めてしまったんですよね。
思い返すと本当に勿体無い事をしたと思います。
なのでRSUの税金事情に関しては身を以て知ることができてなかったので、
先般の記事におけるご指摘はごもっともでございます。
RSUって僕もそうだったんですが、バンク・オブ・アメリカとか、
Merrill Lynch(メリルリンチ)と直接口座開設を行わなければならなくて、
全部英語でやりとりしなきゃならず、
やったらやりっぱなしの会社も多いので税金の申告漏れや、
権利譲渡のタイミングを見過ごしてしまったりしちゃうんですよね。
僕も当時はRSUあげるから勝手に自分でやって〜みたいな感じだったと思います。
その辺もややこしいところなのかなと思います。
製薬会社のRSUとは?
RSU(Ristricted Stock Unit)は日本語言うと、
譲渡制限付き株式のことです。
日本の会社にはあまりない制度みたいですが、
例えば、MRでいうと、成績で上位5%に入ってたり、
何か一定の条件を満たすことでもらえる株式の権利になります。
譲渡制限というくらいなので、
例えば、日本円でいう所の100万円分の株式を取得する権利をもらえます。
譲渡制限の期間というのは大体3年間で設定されている会社が多いと思います。
なのでRSUを取得してから3年後に初めて現金化する権利がもらえる権利になります。
なぜこのような制限をつけるかというと、辞めて欲しくないからです。
RSUは優秀な人とか、ある一定の職能給以上に行かないともらえません。
外資系は人材の流動性が高いので、優秀な人は他社からも引っ張られやすい傾向があり、
RSUを付与することでその期間だけでも辞めないようにとどめておくような仕組みになってます。
まぁ簡単にいうと辞めて欲しくないので目の前に人参をぶら下げられているようなイメージです。
RSUの税金は給与所得と同じ税金以上に取られる
例えば米国の株式で100株分のRSUを取得していたとします。
ではその100株分のRSUの税金はいつ取られるか?という所ですが、
3年後にRSUの譲渡制限が解除された時に発生するので、
100株×1株あたりの金額=所得、となりますので、
その年にその所得分を自分自身で確定申告をする必要があります。
税率は給与所得と同じです。
株式を現金化しなくても税金が取られるのは、
こまめに確定申告をしておいた方が税率は低くなるからだと思います。
RSUは現金化した際にさらに税金が取られる
RSUは現金化しなくても権利が譲渡された時点で税金が発生します。
そして、それを現金化した時にも税金が発生します。
その時の税率は20.315%で、いわゆる普通の株式売買で得た差益にかかる税率と同じです。
ちなみにですが、株式を売らなくても、
配当が入ってくることがあると思いますが、
その際の配当に対する税金は給与所得と同じ税率になります。
RSUって海外で上場してる会社の株式を日本にいてもらうので、
外国のお金を元に日本に税金を納めていただいているので、感謝しかないですね。
製薬会社のESPP(持株会)の税金は?
RSUは基本的に付与される社員は身銭を切ってませんよね。
税金は取られるといってもそもそも自分のお金で買った株ではなく、
無料でもらった株に税金がかかってるわけなので、残ったお金は全部自分のものです。
でもESPP、いわゆる持株会に関する税金はどうでしょうか。
持株会で自社株を購入してる方も多いのではないでしょうか。
この場合は大抵、今の時価よりも15%程度ディスカウントされた金額で株を購入できます。
そういった場合、その会社の株価が1株1000円だった場合、
(1000円×0.85)×購入株式数=購入原価、となり、
現在の時価原価ー取得原価=給与、となります。
なので、ディスカウントされたとしてもそのディスカウントされた時価が、
購入原価となりますので、その購入原価から現金化した時の時価を引いて、
それがプラスになっているようであればそのプラス分は、
給与所得となるので給与所得と同じ税率になります。
通常の株の売買の税率である20.315%ではありません。
もちろんマイナスになった場合は通常の給料の所得税が少なくなったり、
市民税などが還付されたりすると思います。
RSUに抜け道はないのか?
RSUの税金に抜け道ってないのかなぁって思って調べてたんですが、
無いですね。
日本にいる限りは日本の税金制度が適応になるので従うしかありません。
なので、所得税のない国や、株式売買に関する税金が安い国に移住して、
現金化するなどすれば税金は少なくなりそうです。
ただ、RSUを取得されている人は大抵日本のサラリーマンだと思うので、
現実味はないですよね。。
最後に
持株会ってディスカウントされているとは言え、
自分の身銭を切ってるので株価の上限リスクはどうしてもあります。
そういう意味ではやっぱりRSUは良いですよね。
全く身銭を切る必要が無い上に、
海外のお金を日本の税金として納められるというのは、
日本人の鏡でごわす。
とにかくRSUを取得されている方は申告漏れと、
譲渡権利の取得には気をつけないといけませんね。
ではまた!
コメント
だいさくさん
RSUの税金について特集くださり有難うございます
RSUはそんなにメジャーな制度ではないので
アクセス伸びなかったら申し訳ないです(笑)
でも世のサラリーマンの方々には
RSU関連に限らず税金にもっと関心持っていただきたいです(^^)
。。。と言いつつ自分も副業に関心持ち始めた数年前まで
新人のころから10年以上、源泉徴収票すら理解できてなかったんですが。。
これからも応援しております。
コメントありがとうございます。
僕も同じく税金に関しては無頓着なので、もっと勉強しなきゃいけないですね。。
こちらこそ引き続きよろしくお願い致します!