【2021年版】MRの今後や将来性についてガッツリまとめてみた!

MRの今後

どうもこんにちは、だいさくです。

2020年は大変な年でしたが、皆様お変わりは無いでしょうか。

2020年はMRを取り巻く環境へも、

コロナ禍によって病院への訪問規制が強化され新薬導入が遅れたり、

e-MRが大幅に増員されるなど、

色々と考えさせられる年だったと思います。

主たる学会もほとんどが中止になりましたし、

対面での講演会を開催することも中々難しかったのではないかと思います。

そんな激動の2020年でしたが、2021年もまだコロナの状況が分かりませんが、

MRの将来性や今後について書いていければと思います。

【2021年版】MRの今後や将来性についてガッツリまとめてみた!




MRの今後や将来性を考える上では、

やはり製薬業界全体の動向や、

日本国における医療用医薬品の市場を知る事が不可欠になるかと思います。

本記事は様々なデータや書籍を参照しておりますが、

今回の記事の中で出てくる市場予測や、数値に関しては、

下記の書籍を参考としている部分が多くございます。

図解入門業界研究 最新医薬品業界の動向とカラクリがよ~くわかる本[第6版]

ただ、こちらの書籍でも参照データはIQVIA社のものを多く参照しておりました。

製薬会社のMRに将来性はあるのか?

少し長い記事になってしまいそうなので、

製薬会社のMRに将来性はあるのか?今後どうなっていくのか?

という事に関して、まず簡単に結論を申し上げると、

製薬会社のMRが無くなることは100%ありえないが、

製薬会社の肝となる新薬を出す開発力は、

「資本力=開発力」

という様相がさらに強くなるかと思います。

しかし、資本力(開発力)のある会社ほど、

今後の日本の医薬品市場予測を考えると人数はさらに減少する事が予想され、

ある程度の人数(僕の予測では5万人)で下げ止まりするのではないかと思います。

会社にもよりますが、

開発力がある会社に将来性はあるが、

そこで働く人に必ずしも将来性があるとも言いづらく、

年齢やキャリアなどの背景にも寄ってくるのではないかと思います。

MRの人数は減少し続けている

MRの将来性ってどうなんだろう?と考える方が抑えておきたいのが、

現状、MRの人数は減少の一途を辿っているという部分です。

MRの人数はMR認定センターが発行しているMR白書に記載されており、

上記のグラフはそのデータをグラフ化したものですが、

ピークであった2014年度から2019年度にかけて約8,500人減少し、

直近の予測では55,000人くらいまで減少しているのではないかと言われております。

MRの数が2年間で1万人以上減少!猛烈な減少原因を解説!

MRが減少している理由




MRが減少している理由は上記の記事にも記載しておりますが、

まずはMRがやれる事が大幅に少なくなった事です。

一昔前のMRといえば、接待も行い、基本的に自由にプレゼンができ、

臨床試験を組み、戦略的に寄付金を使い、講演会などなど、戦略的に営業を行う事ができました。

しかし、主に武田薬品のCASE-J事件、ノバルティスのディオバン事件を受け、

医療用医薬品販売ガイドラインが施行されることとなりました。

思惑通り?医療用医薬品販売ガイドライン施行後現場はどうなったか考察

ただ、実際にはこのガイドラインが施行される前から、

厳しいプロモーションコードが制定されてはいたのですが、

あまり遵守されてない背景があり、

このガイドラインを絶対に守らせるように、

MRが遵守しなかった場合の責任の所在を各製薬企業の経営者にしたり、

医療従事者がモニターとなり、製薬企業の社員がガイドラインを遵守してない場合に、

それを通達できる仕組みを厚労省が作った事で、

厚労省の覆面モニターが増員!次はスペシャリティとMSLが対象っぽい・・

MRは社内外から厳しい目で見られるようになりました。

それにより八方塞がりのような状態になり、

これまでのようないわゆる営業活動のほとんどができなくなってしまったと言えます。

なので、新薬が出た場合は情報はとても重要ですが、

特に適応追加などがない場合は3年もすればよっぽどの希少疾患でない限りは、

情報は枯渇してしまいます。

また、他には新薬開発難易度は昨今ありえないくらい高く、

中々新薬が出ない、新薬こそMRが最も必要なフェーズでもあることや、

これまで沢山のMRで営業活動を行っていた会社が少人数制のスペシャリティにシフトした事で、

受け皿がなくなったことなどがMRが減少している主な理由といえます。

その辺はこちらの記事をご参照ください。

MRの数が2年間で1万人以上減少!猛烈な減少原因を解説!

MRの仕事は分散された

また、MRの仕事はかなり分散されたとも言えます。

いわゆる最新の情報や臨床試験に関する情報はMSLが担当することになり、

現在はコロナ禍であるということもありますが、

伝えても良い最新情報はe-MRやm3などのデジタル情報部が活用されており、

e-MRを含めたデジタルに関する学術情報部の人員がかなり不足したのも、

2020年の大きな特徴であったかと思います。

MRの年収は2030年までに平均150万程度減少する

MRは10年ほど前まではかなりハードワークだと言われていました。

しかし、各製薬企業へのアンケート結果から、

前述の通り、できる仕事の範囲が狭まったことなどから、

MRの今後の年収は下がると予想されております。

大手製薬企業のMRの平均年収が1,030万と言われている中で、

2030年頃には900万程度にまで下がるのではないかと言われています。

大手に限らず大体100万から150万程度は下がると予想されており、

その背景としては、行える仕事の範囲が狭まったこともありますが、

MRの給与をもっと安定報酬型にする事、

職場環境を安定させる事(雇用不安を無くすなど)によって、

売上至上主義から脱する事が求められているそうです。

これは、国から各製薬企業に求められているそうで、

売上至上主義による報酬体系が悪い行いを促していると強く批判されているそうです。

ただ、ここからは僕の持論ですが、

特に新薬開発メーカーの場合、スタートダッシュは非常に重要で、

新薬の売上は現段階でわかっている事は、上市前のMSLのKOLに対する認知度を上げる事、

上市後のMRの良し悪しで完全に決まってくると思うので、

ちょっとこれは難しいというか、こんな簡単に、はいそれと年収が下がるとは思わないです。

ただ、実際に、大幅な給与制度の見直しを行っている会社もあるので、

業界全体で見た場合に今以上に平均年収が上がるというのは考えづらいのかと思いますが、

そんなに下がるかなぁ?という感じはしています。

開発力がある会社にいるMRが将来安泰という訳でも無い

製薬企業の社員の年収が比較的他の業界と比べて高いのは、

利益率が群を抜いて高い事が一番の理由でした。

ただ、冒頭にもお伝えした通り、

現在では概ね、開発力=資本力です。

10年前と比較すると世界的に医療用医薬品の市場は3.3倍になりましたが、

その開発コストは5.5倍になりました。

なので、現在は売上も増加したが、コストはそれ以上に増加している状況にあります。

また、日本においては、医療用医薬品の成長予測は2025年までにマイナス成長、

もしくは0%成長となる事が確定しています。

一方、米国では4〜7%成長、中国は5〜7%成長、

BRICsなどの新興国では10%程度の成長を見込んでいます。

日本で使われている医薬品の75%は外資系が作っていることを考えると、

日本に積極的投資を行わないことも考えられます。

外資系はMRの増員や採用に関する権利は本国が握っており、

一見、開発力があるような会社でも日本には投資をしない、

むしろ削減されるという事も大いに考えられます。

なので、資本力もあって、開発力もある会社が、

MRにとっても良い会社という訳でも無いのです。

資本力の無い製薬会社はキツイ

資本力の無い製薬会社は正直辛いと思います。

もちろん、それでもうまく隙間産業を狙って儲かっている会社もありますが、

この業界に長くいる人はご存知かと思いますが、

日本の製薬会社も外資系の傘下に入った事で成長した会社は沢山あります。

中外製薬はロシュの傘下に入った事で、国内の時価総額No.1の会社になり、

万有はメルクの傘下になりMSDとなる事で、

国内外の市場でファイザーともしのぎを削るほどになり、

北陸製薬はアボットに買収される事で現在はアッヴィ社として業界を牽引するような、

抗体医薬品で大きくなり、

エスエス製薬はベーリンガーの傘下になり成長しました。

このようにうまく資本力のある外資系の傘下になった会社は良いですが、

重複しますが、資本力=開発力である以上、

R&Dへの費用として年間2000億がボーダーラインと考えますが、

それを上回っている国内の会社は3社しかありません。

会社名(内資) 研究開発費用 会社名(外資) 研究開発費用
武田薬品 3千3百億 ロシュ 1兆3千億
アステラス 2千1百億 アッヴィ 1兆1千億
大塚HD 2千1百億 米メルク 1兆円
第一三共 1千9百億 ノバルティス 1兆円
ジョンジョン 9千億

※各製薬会社株主説明文書から作成
※武田薬品はシャイアー 買収後5千6百億になる予定

医薬品の開発には資本力が非常に重要なので、

もちろんハイブリッドで開発できるような優秀な研究員がいるような会社も中にはありますが、

中々厳しいのが現状です。

薬価改定と新薬不足の影響で中堅内資製薬がマズイ・・

MRの将来性は新薬開発による

以上まとめますと、MRの将来性はやはり新薬開発力による部分が大きいという事です。

開発力があっても厳しい会社は確かにありますが、

実際に新薬が次々に上市されているような会社はMRの数はそこまで減少してませんので、

やはり新薬を定期的にしっかり出せるような会社であれば将来性は◎であると考えられます。

日本の成長予測はマイナスですが、市場自体は中国に次ぐ第2位で、

そもそもの市場がまだまだ大きいのです。

新薬こそ必要な職種なので新薬をしっかり出せる会社にいるというのはやはり重要かと思います。

オーファン系の立ち上げはやっぱり良い




僕はブログを始めた当初からずっと書いてますが、

やはりオーファン系で少人数制の会社は良いと思います。

少し変な言い方ですが、大手は社内外からかなり厳しく監視されてしまいますし、

大手ほど国の方針には逆らいませんので、安定報酬にしろという通達も気になります。

ただ、少人数制のベンチャーはその辺あんまり気にしてないことも多く、

働きやすいと感じています。

今またVERTEXの立ち上げや、

米VERTEX(バーテックス)が日本にやって来る?現状をまとめてたよ!

アムジェンの追加募集、

アステラス・アムジェンの将来性は?独立による求人案件は上がるのか?

また、インスメッドの追加募集も始まりました。

米インスメッド日本参入!転職情報やArikayceについてまとめる!

もしよかったらこの辺もチェックしてみてください。

MRに将来性が無いと感じたら異業種も有り

僕自身は製薬会社には大きな魅力や、働きがいがあると思いますので、

MRはあくまでキャリアの入り口と捉えた方が良いと思います。

ただ、MRの80%はMRのまま退職していくというデータもある通り、

その入り口は狭いので、このままMRやっていてもなぁともし考える人がいたら、

異業種もありだと思います。

現在情報をまとめているのですが、

MR経験を欲する医療系の会社って実はかなり沢山あります。

同じMR職で探すよりも将来性がある可能性もあるかと思います。

その辺はまとめたらまた記事をこちらに貼っておきます。

まとめ

医薬品の売上はどうしても日本国民の税金が収入源でありますので、

日本の医療費削減による製薬企業への影響は否めません。

20年前は医療費の30%が医薬品でしたが、現在はなんと18%まで減少してます。

診療報酬なども削減されてはいますが、

薬価費の削減は比にならないくらい凄いものがあります。

製薬会社いじめと言っても過言では無いのかと。

僕自身としては、

今後の医薬品業界を牽引すると言われている希少疾患にしっかり取り組んでいて、

少人数制で運営してるような会社がやはり良いと考えておりますが、

MRは新薬があるかぎり必要な職種なので、

新薬が出せる会社であればとりあえず大丈夫かと考えております。

もし、希少疾患系の会社にご興味ある方はこちらもご参考ください。

希少疾患(オーファン)系製薬会社への転職を考える人にオススメの転職サイト

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