希少疾患の製薬会社に転職して2年経ったので本音で振り返ってみる

希少疾病系への転職

どうもこんにちは、だいさくです。

僕も現在のオーファンの会社に転職して、かれこれ2年が経ちました。

気持ち的には、「まだ2年か〜」という感じなので、

随分遅く感じた2年だったのかなと思っています。

今日はそんな僕の2年間を色々と赤裸々に、

とりとめのない文章になってしまうかもしれませんが、振り返ってみたいと思います。

希少疾患の製薬会社に転職して2年経ったので本音で振り返ってみる




こちらの記事、

オーファンドラッグの製薬会社に転職しました!年収とか福利厚生とか色々シェアします!

僕が今の会社に転職した時に書いた当時の記事なんですが、

これはこれで当時僕が感じていたことなので、否定したくはないんですが、

当時はなんというか、子供っぽいというか、

以前働いていた内資系の会社が嫌でたまらない怨念みたいなのを、

今読むと感じちゃいますね(笑)

2年経った今考えると、内資は内資で良い部分ってあるなって思うし、

良かった部分もあったよなぁって思います。

実際今の会社に転職てからも、

飲み会とかめっちゃ声かけてくれるし、

転職したばかりの頃は、訪問規制とか、先生のタイプとか、

本当に色々教えてもらったので、感謝しかないっすって感じっす。

ということでこれまでの2年間を振り返ってみたいと思います。

結論から言うと今の所最高!

まぁなんとなくですが、

ちょっと後悔してる?とか思ってる人ももしかしたらいるのかもしれませんが、

前述の通り、内資は内資で良いとこあったよなぁとか思うんですが、

正直全然戻りたいとはみじんこも思っておりませんで、

外資と内資の経験と人脈は現在フル活用させていただいており(圧倒的感謝です)

細かいことは抜きにして今の所最高に良い転職ができたと思っています。

会社自体はまだまだ全然小さい会社ですし、

本国の方針や投資状況によって色々と右往左往したりもするんですが、

僕自身にとっては本当に良い転職ができたと思います。

ただそれでも嫌なこともあるので、

良かった事、悪かった事を後述して参りたいと思います。

バイオベンチャーとオーファンの製薬会社は違う

ちょっと話がそれるし、どうでも良いよ!と思う方もいるかもしれないのですが、

バイオベンチャーとオーファンの製薬会社って全然違うんですよね。

これ、本当にめっちゃ勘違いしてる人が多いので、

ちょっとお伝えしたいのですが、

僕が転職したのは2017年12月で、

実はそれからの2年間で製薬会社の求人で多かったのが、

バイオ、CSO、オーファンだったみたいで、

バイオとオーファンはまぁ重複する部分もあるんですが、

とにかくオーファンやバイオの会社に転職された同志の方が沢山いらっしゃって、

オーファン仲間もこの2年でかなり繋がりを作る事ができたと思います。

んで、お話ししてみると、大抵はオーファンの会社に転職されているんですよね。

バイオベンチャー に転職した人に話を聞いてみた的な記事を見かけると、

大抵バイオベンチャーではないんですよね。

この2年間非常にオーファン系の転職案件が多かったみたいなのですが、

多分その中でいわゆるバイオベンチャーって、

アルナイラム、アミカス、バイオマリンくらいじゃないかと。。

それ以外は多分、いわゆるオーファンの製薬会社なんじゃないかと思います。

いや、本当にどうでも良いと思うかもしれないのですが、

オーファンの製薬会社のことを、

バイオベンチャーと呼ぶのは、わかる人はわかるのでちょっと恥ずかしいなぁなんて思ったり。。

バイオベンチャーって大抵は導出することが目的で、

MRの求人を募集するレベルになる会社は稀有ではあるのですが、

その辺こちらの記事でもまとめております。

バイオベンチャー とオーファンの製薬会社は違うので分かりやすく解説するよ

オーファンに転職した人が後悔しない理由は3つ

んで、オーファン仲間の方とよくお話しさせていただくんですが、

わりかし後悔してない人が多いと思います。

嫌なこととかはもちろんある中で、

それを凌駕するくらい良かった事っていうのがあると思います。

後悔してる人はだいさくと話さんでしょという意見もあるかもですが、

後悔しない理由として多いのが、

1、自分で人生の選択をしたから

2、ガイドラインはどこ吹く風

3、年収

この3つなのかなと思います。

この辺は僕自身も全くそう思っております。

1、自分で人生の選択をしたから

そもそも転職経験がある人とそうでない人は、

自分の人生への満足度が転職経験がある人の方が高いというデータがあるそうです。

その理由っていうのは、

自分で人生の選択をした経験からくる人生への満足度みたいで、

あくまで統計ですし、製薬業界に絞った話ではないので一概には言えませんが、

特にオーファンや外資系バイオベンチャーへの転職って働き方もだいぶ変わってくるので、

未知なる部分という意味で勇気のある選択になることが多いですし、

その自分の選択を間違ったものにしないように努力するという意味でも、

振り返った時の満足度が高くなりやすいのかもしれません。

一方僕自身はどうかというと、上述の記事でも書きましたが、

僕は内資に転職した時に3ヶ月目で「やっちまった・・」みたいな気持ちが芽生えていて、

いや、「3ヶ月で何がわかるんだ!」と奮闘してはみたものの、

結局は自分には合わないと確信したのですが、

今は全くそういった感情はありません。

不安が全くないと言えば嘘になりますが、やっぱり楽しい気持ちの方が全然大きいです。

それはもしかしたら僕がまだ36歳なので次に転職できる年齢であるというのもあるのかもです。

僕にとっては何より経営陣との距離が近いっていうのが楽しいです。

大手にいた時には知らなかったような製薬会社のシステムの事が知れたり、

自分が何千分の1の小さな存在ではなく、

しっかり何のために存在してるかってのがわかりやすいし、

社長や本国の方と少しでもコミュニケーションが取れるのは単純に楽しいっす。

ちなみにですが、

逆に転職を5回以上すると人生への満足度は転職をしてない人よりも落ちるらしいので、

その辺はちょっと注意ですね。

2、ガイドラインはどこ吹く風

僕も転職した時には、これからは絶対オーファンだ!と思って転職して、

実際求人もそれから多く上がりましたし、

外資系の開発費用の45%が今オーファンにシフトしてきているので、

それなりに時代の波に乗れたのかなと思ってはいるんですが、

僕が転職した時と今では、たかだか2年間ですがガイドラインと覆面調査官の存在によって、

特に大手の方の働き方やアプローチ方法がだいぶ変わってきたと思います。

その辺はこれまでの記事でも沢山書いておりますが、

ガイドラインと覆面調査官、そして薬価削減の影響もあって、

淘汰される領域がだんだん色濃くなってきたのかなと思います。

とにかく日本にお金が無いですし、かと言って高齢者優遇制度は変えられませんので、

守られすぎていたこの業界にメスが入るのもしょうがないのかなとは思います。

【政府が発表!】高齢者のための薬価削減案がマジやばいぞ!

ただ、オーファンに転職した方はそういった淘汰されそうな領域にいた方も多くて、

前にいた会社と比べると、とりあえず今後5年くらいは何とか大丈夫そうと思ってたりされます。

淘汰されそうな領域にいる会社は、

淘汰されそうな領域の中でNo.1を目指そうとしてしまう会社が多いんですよね。

やっぱり競合なんていないに越したことはないんですよ。

それでも競合はやっぱり数年後には出て来るんで、とにかく現在いないに越した事はないんです。

強豪ひしめく中や淘汰されそうな領域の中でナンバーワンを目指す戦略の中で働くのって、

かなりキツイというか、一番キツイ、僕は絶対に行ってはいけない方向だと思っています。

正直いうと、別に全てのオーファンの方がそうだと言ってるんじゃなくって、

今のガイドラインとか覆面とかって、オーファンの会社にとっては、

どこ吹く風だったりもするんですよね。

いや、もちろんしっかり遵守しますよ。

オーファンの会社って大して誰も監視してないというか、

厚労省がメスを入れたいのってそこじゃ無い感を感じてるのかなと。

オーファンって本当に情報が限られていて、

よっぽどの専門医でない限りそこまでよく知らなかったりしたり、

ウルトラオーファン過ぎると退屈かもしれませんが、

いわゆる普通のオーファンのレベルだと、

競合もなかったりするので、

やっぱやりやすいのかなと思います。

特に昨今の状況によって自分たちのやりやすさを露呈させてることを、

自分自身でも感じられてる人が多い印象です。

ガイドラインがむしろ大手の手足を縛っている関係で、

逆にやりやすいみたいな感じになってるのかなと。

てか今のガイドラインと覆面と薬価削減は完全な製薬会社いじめですからね。




3、年収

オーファンの波が来る前あたりで転職された方は、

かなりびっくりするオファーが出てる人もいると思います。

僕も額面ベースで1400万弱くらいなんですが、

上には上がいるもので、

マジ??そんなにもらってんの?みたいな方もいらっしゃいました。

大手で30年勤務した方とか、早期退職の方の退職金には足元にも及びませんが、

意外に退職金が出ている会社も多いです。

製薬会社(MR)の退職金の金額はいくら?現役MRがぶっちゃける!

うちの会社もこの記事で紹介してる退職金積立制度が導入されたのですが、

少額でもこの制度を敷いてる会社もあるようで、

人材の流動性が高い業界なので良い傾向だなと思います。

単純な年収面ではやっぱり外資系のバイオベンチャーはピカイチだと思います。

売り手市場である今後を考えるとちょっとわからないですけどね。

オーファンの会社に入って嫌だった事

オーファンの会社に入って嫌だった事は、

小さな事はめっちゃたくさんあります。

なんや感やでウェットな関係を求められたりするし、

何気に飲み会多いし、

自由な反面報告資料とか多いしとか。。

その辺はあんま会社の規模によって何か変わることでもないのかなと思います。

僕が今のところ一番嫌なのが、忙しすぎるところです。

とにかく人がいないので自分の仕事の範囲が広すぎる。

マジで何でも屋さんって感じです。

周りに丁寧に教えてくれる人もいないので、

以前の会社の方には現役で働いていた時よりお世話になってる気がします。

本当に感謝しかないっす。

お金が潤沢にあるわけでもないので人もそこまで雇えないです。

あと、本国の考え方ひとつで方針がコロコロ変わります。

んで、日本の上の人も、大手と違って、

全くNOと言いません。言ったら切られる雰囲気なんですよね。困ったもんですよね。

全部降りてきたものを全て現場に下ろします。

んで目の玉が飛び出るようなことが起きたりしてます。

ただ、今の所は、上の方が、「マジごめん」みたいな感じでラフに伝えているので、

あんまり現場からの露骨なのは上がってこないのですが、

その辺は後々めんどくさいことにならなければ良いなと思ってます。

あとは、、、会社名を知られてないってことっすかね。

僕の今の会社って、〜製薬会社とか、〜ファーマシューティカル的な名前がつかないので、

病院の代表電話にかけると結構聞き返されたりしたかな。

僕は大して関係ないですが、

会社が小さいことと、日本設立して期間が短い会社の方が、

ローンが通らなかったって言ってたので若手の方にはデメリットかもですね。

大きい買い物をする際には大手にいる時にローン組んでおいた方が良いかもしれません。

あとは、、、なんですかね。。

ベンチャー系にあるあるというか、

あんまり理想を見過ぎない方が良いかなと思います。

圧倒的に成長できる!とか思い過ぎてるとギャップがあるかもしれません。

あくまで僕の場合は英語を使う機会がめっちゃ増えたのと、

職種が変わったので成長というより経験値が増えたとは感じていて、

そこは一番良かったと思ってます。

必ずしもみんな同じ大きい夢を持っているとも言えませんしね。

元々の給料が高いのもあってそこまで昇級しないですし。

でもまぁそれくらいですかね。。

最後に

とりあえず思いつくままに書いてみました。

オーファンも実際はピンキリで、

今かなり苦しんでる人ももしかしたらいるかもしれませんが、

頑張ってください!

僕もしんどいです!

気持ちわかります!

でも、一つの薬剤で一発逆転が怒るのも面白いところなので、

もしめげてる方いらっしゃったら、腐らずに楽しんで頑張りましょう!

僕は今後働くのはやっぱオーファンかバイオの会社で、

それを大きい会社でやるのももちろんありだと思いますが、

やっぱ立ち上げでやるのが面白いかなと思います。

是非ご興味ある方情報とってみてください。

ベンチャー系の会社はエージェント絞るのでしっかり幅広くとった方が良いと思います。

こちらでまとめております。

希少疾患(オーファン)系製薬会社への転職を考える人にオススメの転職サイト

ではまた!




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