【政府が発表!】高齢者のための薬価削減案がマジやばいぞ!

だいさくの愚痴

どうも、だいさくです。

政府の発表した、今後の薬価に関する施策読まれましたか?

ちょっとかなりまずいっすね。

愚痴ってる所の騒ぎじゃないんだけど、

僕が考えていたよりもはやく製薬業界の破たんが起きそうな感じがしてしまいます。

【政府が発表!】高齢者のための薬価削減案がマジやばい!




以前中堅内資のリストラがかなりやべーって記事を書いたんですが、

薬価改定と新薬不足の影響で中堅内資製薬がマズイ・・

その記事の中で、薬価改定の改革について書きました。

これまでは2年に1回の改定だったのが、原則1年に1回、

高額な薬価の薬剤が新適応した場合に備えて年4回 改定できる仕組みに変わった。

2019年は消費税増税に伴い10月にも薬価改定が行われましたが、

増税分薬価は上がると思いきや、なんと500億円の薬価減少になりました。

また、当然来年の2020年4月にも薬価改定は通常通り行われるわけですが、

その際にも薬価はかなり下げられるのではないかとされていましたが、

今回その案が少し明確に発表されており、

なんと千数百億の削減が見込まれております。

ただ千数百億のうち全てが薬価というわけではありませんが、

おそらくこれまでの流れだと大部分が薬価になると思います。

その辺は後述します。

政府の薬価千数百億圧縮案の概要

これに関しては医療系ライターさんが取材された、

いくつかの記事で触れられているんですが、

わかりやすいのはRISFAXなのかなと思います。

RISは有料なので概要だけ簡単にお示しします。

政府は2020年度に自然増すると考えられている社会保障費が5300億としており、

その増額分のうち1千数百億円を圧縮する方向ととした。

その1千数百億の削減の内訳としては、「薬価と調剤」になり得る見方を示した。

なぜ薬価を下げないといけないのか?

簡単にいうと、今後高齢者の数が増えるためそのための社会保障費が、

来年度5300億円程度自然的に増える、

でもそれを指をくわえて見ているわけにはいかないので、

何かを削らなければならない、だから薬価と調剤費を削ろうとしているのです。

では、なぜ薬価なのか?という所ですが、

ここからは僕の考察も交えていきたいと思いますが、

こちらは各年代別の医療費の比較グラフになります。

やはり70歳以上の方の医療費が多くを占めています。

そもそも高齢者が人口の多くを占めてしまうために高騰する医療費を抑制したいのであれば、

高齢者の自己負担を増やしたり、

保険料をあげたりするなどした方が効率が良いわけです。

もちろん一部の高齢者では介護保険料が高くなったり、自己負担額を増やしたりしてますが、

はっきり言って雀の涙ほどのインパクトしかありません。

高齢者の自己負担はほぼ据え置きで、

薬価や調剤費を削減するのには理由があって、

大体御察しの通り、それは選挙のためだと考えられています。

こちら年代別の投票率ですが、若者(20代、30代)の投票率は壊滅的です。

50代以上は人口も多く投票率も高い、

そんな高齢者及び高齢者予備軍を的に回すと選挙で勝てないために、

高齢者に対する負担を増やすような政策は打てません。

なので、高齢者に負担を強いるような施策は打たずに医療費の削減をしなくてはなりません。

では診療報酬の改定は?

もちろん薬価に限らず、診療報酬のマイナス改定も考えられます。

今回もマイナス改定される案が出ていたようですが、多分ですが実現はしません。

政府は今回の診療報酬改定の中で、

医療の無駄を省き診療報酬をマイナス改定、そして患者負担の抑制を提案してました。

製薬企業で働いてる方はご存知の通り、

マイナス改定は今に始まったことでは無いのですが、

診療報酬がマイナス改定になれば診療報酬単価も下げられる可能性が高くなります。

単価が下がっても高齢者が増え患者が増えれば医療機関の収入は増えることもあり得ます。

しかし、そうなってしまうと、

医療機関側は何か新しい、

患者の奪い合いに勝つための何かをしなければならないですし、

そうなると医師の働き方改革も進まない可能性がある。

医師の時間外労働上限規制が適用されるとむしろ診療報酬を増額しないと、

人件費アップに対応できず、医療機関がやっていけない!という声が上がり、

それは無理!!だから、「薬価と調剤」を減らせ!となっているようです。

1千数百億のうち薬価はどれくらい減る?




では、1千数百億のうち薬価はどれくらいを占めてるのか?というところですが、

2019年の改定で約500億薬価が抑えられると示唆されてますが、

おそらくそれ以上の額になると考えられています。

2020年度もターゲットは長期収載品とプラスαという感じになると思います。

そして薬剤師が薬局で医薬品を調剤する際の技術料である、

調剤料の見直しもされており、恐らく調剤薬局の内服薬の調剤報酬は抑制されると思います。

薬価がこのままのペースで削減されたらどうなるか?

ちなみにですが、お分かりの通り、

それでも今後の高齢化社会を迎える日本の医療費の増額ほど削減はできてないのです。

2025年度には70兆円と言われる医療費ですが、(現在は42兆円)

今後まだまだ削減されていくと考えられます。

ではこのまま薬価が減額されていったらこの製薬業界はどうなるのか?という所ですが、

1、外資系の撤退

2、リストラ

だと思います。

1、外資系の撤退

まず一つ目は外資系の撤退です。

日本で医薬品ビジネスを行うのは旨味がないとされ、

日本に投資をすることがなくなっていくと考えられます。

現に大手の外資系が日本を重点投資対象として外して行こうという方針を発表しており、

研究部門や営業への投資を削減し、人材の育成と雇用も削減していくことが考えられます。

ただ、外資系はかなり政府に反発しており、

「なぜ薬価ばかりなのか?」「イノベーションの阻害」だとして、

かなり強烈に批判しているという話ですので、

この薬価抑制はイノベーション度の高い薬剤には矛先がいかないか、

いずれストップする可能性はあるのかなと感じています。

ただ、まぁ昨今の希少疾患の薬剤は高い薬価がつく薬剤もありますが、

相対的に期待していたほど高い薬価はつかないのでなんとも言えませんね。

2、リストラ

続いてリストラですが、これはすでにやってますが、

もっと加速していくと思います。

まだイノベーション度の高い薬剤を扱ってる会社は生き残れると思いますが、

薬価改定と新薬不足の影響で中堅内資製薬がマズイ・・

こちらの記事でも書いたように、

長期収載品の会社は壊滅的な状態になるのではないかと予想します。

また、2019年度4月から施行されている医療用医薬品販売提供ガイドラインで、

製薬企業の営業部門がなんの営業もできないようになりました。

思惑通り?医療用医薬品販売ガイドライン施行後現場はどうなったか考察

このガイドライン自体は色々大義名分として、

うんちゃらかんちゃら言ってますが、

要は製薬企業に医薬品を売らせないようにしていると考えても良いのかなと思います。

どうしても人数が多いMRのリストラに焦点が当たりますが、

実際製薬企業の営業部門も何もできない状態になっているので、

リストラされる割合は変わらないのかなと思っています。

僕が今いる会社は本当に小さな会社で、

そもそもの人数がかなり少ないので逆にリストラする余裕が無いのですが、

元々沢山の社員を抱えていた大手のリストラは全然もっとありえるんじゃないかと。

MRがオワコンではなく日本の経済がオワコン

MRはどうしてもこの業界の中では人数が多いのでしょうがないんですが、

MRがオワコンという自虐をMR自身が言うケースも良く見るんだけど、

それって本当に小さい鳥かごの中でつつきあってるようなもので、

日本の経済自体がオワコンなんですよね。

今潤ってる日本独自の業界なんてほとんど無い。

ちょっとだけ話が飛ぶんですが、

下記の表は政府が予測していた出生率の予測なんですが、

黄色の線が現実の線なんですけど、全く検討はずれなんですよね。

今の20代から30代の人が頑張って子供産んでも遅いんですよね。

人口は減少して子供達の数は減る、その貴重な子供達のためにお金を使おうとせず、

多くのお金が高齢者のために消えていく。

もちろん子供の医療費が無料だったり、公立の学校が安かったりすることは助かるけど、

教育改革をしてないのでちょっと難しい。

以前の記事で僕がプログラミングを勉強してることを書いたんですが、

【読むべし】完全素人の僕がプログラミング副業で1万円稼げたのでご報告

AI人材とかは日本にほとんどいないんですよ。

教育してないから。

んで、僕が勉強してるようなプログラミングは、

誰かの下請けでやるもので、

日本で成長産業を作れるような教育って本当に無い。

そして若者のやる気も無いときてるらしいです。

日本は出世意欲が最低、断トツで自己研鑽していない国に【アジア太平洋14か国調査】

結局外国が作ったサービスを日本でも使うようなことになってしまって、

いわゆるGAFAの傘下に日本も入ってしまった感じなのかなと。

まとめ

すみません。

ちょっとかなり愚痴が過ぎてしまいましたが、

今後の高齢者のための医療費増額を穴埋めするための財源は、

間違いなく薬価(と調剤費)です。

なぜかと言うと削減しても誰も文句言わないから。

文句言ってくる外資系の作る薬剤だけは守っとけばとりあえず良いでしょみたいな感じ。

僕はまだ若いうちからMRやれてたから良かったけど、

若い人たちは厳しいですよね。

MRから違う職種に行こうと思っても、

そもそも成長産業が乏しいので、飛び込みたい魅力的な業界自体が少ない。

自分でガンガン稼げる人は海外に出ていってしまうし、

とりあえずイノベーション度の高い薬剤を扱う会社にいるのなら良いのかなと思うけど、

そうじゃ無い会社だと本当急速に事態が変わって行くと思います。

とりあえず色々な意味でしっかり情報はとっておいたほうが良いと思います。

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ではまた!




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