【必読!】バイオベンチャー への転職に失敗しないための心得

希少疾病系への転職

どうもこんにちは、だいさくです。

最近バイオベンチャーへの転職を検討する方も増えてきてますな。

今後のトレンドを考えても僕は間違ってないと思いますし、

別にバイオベンチャーに転職をするしないは別として、

バイオベンチャーに興味を持つということ自体が、

医薬品に少しでも関わる人間として大切なことだと僕自身は考えております。

私自身がバイオベンチャーで働いているというのもあるし、

ブログで発信していることもあるんですが、

色々お問い合わせや疑問をいただくことがあります。

その中でバイオベンチャーへの転職、

特に立ち上げとか、

立ち上げて間もない会社への転職に関する失敗への懸念なんかも耳にします。

当然そういった不安もあると思います。

今日はバイオベンチャーに転職した僕が、

バイオベンチャーの会社への転職に失敗しないために心得ておいた方が良いことを書いて行きたいと思います。

【必読!】バイオベンチャー への転職に失敗しないための心得




あらかじめいっておきますが、

僕は今の会社に転職して1年が過ぎましたがとても幸せです。

こんな記事を書くと僕は失敗したと思われる方もいるかもしれませんが、

以前にいた大手の内資の時は入社半年で転職失敗を悟りましたが、

オーファンドラッグの製薬会社に転職しました!年収とか福利厚生とか色々シェアします!

今は全然そんなことないですし、

結構仕事は大変だしストレスも感じるけど、幸せでいっぱいです。

僕は同じようにバイオベンチャーで働くことを考えている人には、

やっぱり失敗して欲しいと思わないし、

情熱もって頑張ってほしい!と心から願っています。

でも、バイオの会社が合わない人も中にはいると思います。

バイオベンチャーは今年だけで8社立ち上がったそうです。

今後も立ち上がってくると思いますので、

バイオベンチャーへ営業として転職を考えている方は是非読んでください。

それでは書いて行きたいと思います。

1、バイオベンチャーとオーファンを勘違いしてる

僕のブログにお問い合わせいただく方とか、

メールをいただく方、

ツイッターとか拝読しててもめちゃくちゃいるんですが、

バイオベンチャーとオーファンの会社の違いを理解してないケースがあります。

僕もバイオとオーファンの会社を同じような表現で書いてしまったのも悪いし、

バイオの会社=オーファンである事も多かったりするので、

ややこしいのはややこしいし、

確かに表面的な情報しか知らないとわかりづらいのかも知れない。

バイオベンチャー とオーファンの製薬会社は違うので分かりやすく解説するよ

一応こんな記事も書いたりしてたので、

既に分かっている、バイオの会社とオーファンの会社の違いくらいは分かっている、

と思い込んでるのも悪いんですが、違います。

まずそこがゴチャゴチャになってると失敗する可能性があるので、

ちょっと説明させていただきますね。

 

オーファンの会社は規模が小さいだけの事もある


オーファンの会社は結構沢山あります。

別にオーファンの会社が悪いとかそういうことを言いたいわけではもちろんないんですが、

オーファンの会社っていうのは、ちょっと適切な表現が見つからなくて申し訳ないんですが、

「ただ規模が小さい製薬会社」、である事もあるんです。

規模というのは売り上げ金額だったり、社員数だったり。

シャイアーのように世界的な規模が大きいけど、

日本では小さいみたいな事ももちろんあります。

ただのオーファン(規模の小さい製薬会社)とバイオベンチャーの違いは何か?

というのを考える上で大事な観点は何か?

それは、

創薬してるかどうか?

これが結構重要です。

わかりやすい例でいうと、

シンバイオとかってライセンスインして、

エーザイにライセンスアウトしてるわけですよ。

自社では創薬してない。

シンバイオのトレアキシンはすごい成功してるので、

僕はそのビジネスモデルは良いと思いますし、

もちろん全く否定する気なんてサラサラないですし、

シンバイオの株下がってるので買おうと思ってますので、

めっちゃ応援してます。

でも、僕がいうやりがいのあるバイオベンチャーではないのよ。

バイオベンチャーは楽じゃないぞ

バイオベンチャーで働くことは誰からも監視されないので、めっちゃ楽。

ありえないっすよ。

そんなことありえないからね。

そもそもバイオの会社と普通の製薬会社の違いが理解できてないんだと思うんですよ。

普通の小さい製薬会社に転職することがバイオベンチャーで働くことではないのよ。

バイオベンチャーは楽、そんな勘違いしてたら絶対失敗するよ。

僕がブログで書いた会社でいうと、

アミカス、バイオマリンが立ち上がりましたよね。

んで、これからサンバイオ、アルナイラムが立ち上がりますよね。

ちょっと想像してみてください。

たとえば直近でいうと、アルナイラム 。

hTTRに対する治療薬のパチラシン 、

年間数百人しか患者がいない、

立ち上げメンバー8人。

応募人数が多くて倍率が10倍程度ある。

8人で講演会仕切って、説明会やりまくって、

パチラシンの施設IRB通して、PMS回収して、、、

楽なはずないだろ。

バイオベンチャーの立ち上げなんてみんな死ぬ気でやってんだよ。

バイオベンチャーって楽なんだ〜、、、

受けてみよう、、受かった、、

は?聞いてたことと違う!超大変、、

まさかそんなお馬鹿さんはいないと思うし、

アルナイラムの倍率見ると、

おそらく今後のサンバイオの倍率なんかアルナイラムの比じゃ無いと思う。

なので、そもそもそういう人は受からないと思うけど、

オーファンの製薬会社は扱う製剤があまりないから結構楽ってのは僕も聞いたことあります。

でもそれは、MR自体が楽、MR自体が結構暇らしい、

的なのと一緒の分類になるんですよ。

バイオベンチャーや希少疾患の製薬会社に転職する6つのリスクについて

この記事でも書いたけど、灰になるまで働きます。

そして、灰になるまで働きなさい。 と思う。

会社のスタートアップなんてみんなそうだ。

バイオベンチャーは総じて忙しいですよ。本当に。

ちょっとその辺勘違いすると失敗しちゃうと思います。

ただ、何度もいうけど、

その辺勘違い(勉強不足)の人はそもそもバイオベンチャーに受からないとは思う。

そんな甘く無いもの。

そういう人は大手の外資系とか、

バイオから大きくなった会社で立ち上げから働いている人に聞いてみると良いと思いますよ。

バイオベンチャーはリスクだと思ってると失敗する




バイオベンチャーに転職することはリスクが多いと考えすぎると結構失敗します。

僕が1年間働いて、かつ周りのバイオの方を見ていて思うことは、

そんなにリスクって無いということです。

バイオベンチャーで働いたことがない人が言う風評被害に騙されない方が良い。

バイオベンチャーでしかもMR部隊を立ち上げる時点でかなり成功してるんですよ。

自分たちでやれるという勝算があるから立ち上げるわけで、

MRってリストラされるのも最後の選択肢なんだけど、

製薬会社を立ち上げていく過程では、採用も最後なんですよ。

バイオベンチャーって大手にライセンスアウト(導出)することも多いですよね。

でも、本当はライセンスアウトしたくないんですよ。

儲からないから。

でも自社ではできないから大手に導出するわけじゃん。

ライセンスアウトってその薬剤を最初に購入してもらう、

契約料がどかっと入ってくるだけで(金額はその薬剤による)

あとは微々たるライセンス料だけ。

シンバイオばっか出して申し訳ないけど、

シンバイオのトレアキシンってめっちゃ売れてるのに、

シンバイオ毎年1億超えの赤字ですよ。

エーザイにがっぽり抜かれてるんですよ。

正直エーザイとやってる限り100%黒字にならないわけ。

でも大手に導出しないと売れないから導出するわけ。

ソレイジアと明治もそうですよね。

色々な診療科に行かないと売れないような薬剤は、

大手に導出しちゃった方がリーズナブルだけど、

バイオベンチャー がMR部隊を立ち上げるってことは、

そういう薬剤では無いことが多いんですよね。

だからどうしてもオーファンの薬剤になることも多い。

なぜ立ち上げるかっていうのはしっかり勝算があってやってるし、

そもそも営業部隊立ち上げる時点ですぐ潰れたりとか、

買収されたりのリスクを考えすぎると、

仕事に集中できなくなってパフォーマンス悪くなるので、

失敗してしまうかもしれません。

そもそもMR部隊を立ち上げる時点でそう言うリスクはそこまで無いぞと言うこと。

その薬剤だけみてると失敗する

僕が今の会社に入って結構嫌だな〜と思ってる部分が、

バイオベンチャーの一番良いところは創薬への情熱がすごいけど、

出したら出しっぱなしで育薬意識がないという部分です。

育薬って今思うと大手は本当にすごいと思う。

特にロシュ。

ちなみに育薬とは、

データ構築とか、適応拡大、

医療従事者へのアンメットニーズを解決するような臨床試験の構築のことです。

弊社はその意識は全くないです。

そこに投資するお金が云々というのもあるのかもしれないけど、

それはやっぱり大手の方が普通にやってるので、

出てくる薬剤の良し悪しは見る必要があるけど、

それ以外に育薬してるか?っていうのはちゃんと見た方が良いのかなと思います。

 

経営者の経歴も見る


薬剤の他に見た方が良いのは、経営者の経歴。

個人的には経営者は理系が良いと思う。

これは完全に個人的です。

特にコンサル出身の社長も多いですよねこの業界。

MBAとかも。

そういう人は、本国とかに大きいことだけ(理想論)言って、

その理想論を現場にそのまま降ろしてくる人もいるらしいんですよ。

大手とかだと人がいっぱいいるのでそういう変な方針とかはリジェクトされやすいけど、

びっくりするようなことを言ってくることもあるみたいです。

経営者の人柄とか能力は流石に入る前にはわからないことも多いですけど、

今はLinked inとか見れば載ってるし、

ググれば載ってるので、見ておいた方が良いと思います。

その中で自分がなんとなく尊敬できないな〜って思うようだったら、

僕はやめた方が良いと思います。

英語の勉強皆無は失敗する

英語の勉強はしておいた方が良いですよ。

なんどもいうけど。

まぁそれは大手云々関係ないとは思いますけど。

大手にいると外国人に話す機会ってそこまで多く無いと思うけど、

特に外資系のバイオベンチャーは結構あります。

僕は結構あります。

今の日本の状況とか、

自分のエリアの状況はしっかり英語で説明できるようにしておいた方が、

お金も取りやすいし、何より出世しやすい。

上の人が日本人なら別に良いかもしれないですけどね。

それでも英語は絶対にやっておいた方が良いですよ。

英会話がもっと上手になりたい!そんな方におすすめの7つの方法!

まとめ

バイオベンチャーへの転職は特に昨今倍率がかなり高いです。

面接も厳しいものになるかもしれません。

それで転職失敗した〜というのはやっぱ気の毒なので、

今回書いて見ました。

要点まとめますと、

・バイオベンチャーとオーファン(小さい製薬会社)は違う

・バイオベンチャーは楽じゃ無い

・その薬剤だけではなく育薬状況もチェックする

・経営者はどんな人かを見ておく

・英語の勉強は絶対しておく

とこんな感じです。

バイオベンチャーの募集は結構エージェント絞ってくることもあるので、

僕も転職サイトに関する研究は結構してるので、

ここで紹介してる会社は登録しておいて、

「バイオベンチャーの立ち上げは全部欲しいです!」と伝えておいた方が良いです。

希少疾患(オーファン)系製薬会社への転職を考える人にオススメの転職サイト

あと、僕のブログ宛に沢山の方から色々教えていただけるので、

たまにはチェックしていただけると嬉しいです。

ではまた!




コメント

  1. たなか より:

    アミカス、アルナイラム選考中です。だいさくさんはどちらの製薬会社が将来性あると考えてますか?

    • 大作 大作 より:

      今の所はアルナイラムです。アルナイラムはファイザーの薬剤(競合)との関連具合というか、使い分け的な部分がいまいちよくわかってませんが、iRNAの開発に特化していて、現状パイプラインが7製剤あるし、そのうち5剤が自社創薬なところも個人的に良いと思っています。将来性が高いのと、方向性が同じなのがとても良いと思っています。小さい会社で少人数のくせに色々な疾患の薬に手を出されると社員が疲弊するので。アミカスは社員に現状を聞くと、ちょっとしんどそうです。単純に大日本住友の点滴薬を経口に変えただけっぽいので、その辺の価値をうまく伝えないとちょっと難しそうです。ただ、実際は酵素補充療法で毎回2時間程度の点滴を行うので患者さんはしんどいと思いますよ。それを経口にできたというのは良いと思うんですが、中々患者会との関係性に苦しんでるという話ですが、アミカスもポンペ病への薬剤にも期待されているのですが、将来性という意味でいうとアルナイラムかなと思います。
      ただ、どちらも患者数がかなり少ない疾患ですので、どう転がるかはわからないですけどね。あと、普通に買収リスクはどちらもあると思います。

      という感じです。個人的にはアルナイラムが6:4くらいで期待値が上回ってる印象です。

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