バイオベンチャーや希少疾患の製薬会社に転職する6つのリスクについて

希少疾病系への転職

どうもこんにちは、だいさくです。

2018年は大手の製薬会社ではリストラが吹き荒れた年になりました。

2018年の製薬会社リストラまとめと世間の勘違いについて

内資・外資問わず、大手製薬会社の特に年配者を中心としたリストラ、

富士フィルムファーマ系列などの中堅製薬の撤退、ポーラファーマの身売り、

中堅同士の後ろ向きな合併など、目も当てられないリストラ、

正直若者にとっては夢の無いニュースが多かったと思います。

しかし一方で、最近は新しい製薬会社の立ち上げや、

オーファンに特化した外資系製薬会社の

日本参入などがとても多かった年でもあると言えます。

バイオベンチャーにとってなぜ日本は魅力なのか?




僕は以前からツイッターでも、ブログ内でもずっと言ってますが、

これからはオーファンの時代です。

オーファンの時代を象徴するような2018年でした。

オンコロジー領域は完全に成熟期を迎えてますし、

今後は間違いなくオーファン領域や再生医療の時代です。

製薬会社の次の波は再生医療で間違いない!情報をまとめてみる!

これだけ大手の会社がリストラして、

中堅の会社が撤退や勝てる見込みのない、なし崩しの合併をする中で、

なぜこれだけ内・外資問わずバイオベンチャーが日本で立ち上がってるか?

というのは絶対に考えておいた方が良いですし、

今後の製薬業界の方向性というのは顕著だと思います。

バイオベンチャーやオーファンの製薬会社に転職する6つのリスクについて

僕もずっとバイオベンチャーやオーファンの会社の魅力に関して書いてきましたし、

ここ最近は日本立ち上げに関する転職案件も多いからか、

注目度も高くなって来てるのかなと感じています。

大手ではRD(Rare Disease)領域とか、

希少疾患グループや希少疾患プロジェクトチームが立ち上がってると聞きました。

様々な方面からの注目が集まってますが、

MRとしてもそれ以外のファンクションの方にしても、

バイオベンチャーの立ち上げやオーファンに特化した小規模の会社に転職することは、

良いことばかりではありませんしリスクがあります。

ただ、僕のいうリスクというのは、

大手にいる方がいう、退職金が〜ふが〜ということではありません。

良い意味でオーファンの立ち上げに興味を持っていただいた方が増えているので、

今日は逆に、

立ち上げの会社やバイオベンチャーに転職するデメリットに関して

書いて参りたいと思います。

今後立ち上げ案件やオーファンの会社に転職してみたいと考えてる方はご参考ください。

読みやすいように5つのポイントにまとめてみました。

1、買収リスク

特に将来有望なバイオベンチャーほど買収リスクがあると思います。

アミカスがAZから仕掛けられているというのは有名ですが、

この買収リスクだけは入ってからでないと分からない、

転職する前には調査の仕様が無いというケースも多いのです。

ただ、買収リスクは大手の会社でも同様です。

バクスターに入った社員が数年後に分社化されてバクスアルタになり、

その数年後シャイアーになり、

その数年後武田の社員になるなんてことが現実に起こる業界です。

買収されてしまったら、残念ながらその会社に入るしか選択肢がありません。

また違うバイオの会社に入れば良いと思うかもしれないですけど、

そんなに都合良く案件があるわけでもないです。

僕も今のバイオの会社に入るのに1年半かかりましたし。

しかも、バイオベンチャー(特に内資)は、

大手から買収されたいと考えている会社があったりします。

でもそれは外から見てるだけでは、中々分からないんですよね。

傾向として、アメリカ系のバイオベンチャーは州法で他社からの買収を防げるような

法律を敷いている州もあるので、そういった会社が日本に参入して来た時は、

まだ買収リスクは低いかもしれません。

大手も買収リスクはあるかも知れないですけど、

社員が普段から意識は全くしてないと思います。

ベンチャーの会社で働いている社員は頻繁に意識されていると思います。

しかもそのリスクを100%回避する方法は分からないですね。

言っても、リリーもAZも日本に参入して来た2,30年前はベンチャーだったんでね。

圧倒的な製品力でスーパーメガファーマに成長したので、

やっぱり製品力のあるバイオベンチャーであれば良いのかなとは思います。

2、ハードワーク

バイオベンチャーはMRに限らずハードワークです。

あんまりガツガツ働きたくない、

このままとりあえずソコソコのお給料をもらいながら、

ぬんまりとリーマン人生を過ごしたいと考えてる方には、

絶対にオススメしません。

高給取りでぬんまり人生を歩めるのはそれはそれで素敵なことです。

大手と違って人も少ないですし、

ファンクションが少ないのです。

なのでMRに限らず1人頭が抱える仕事量がとにかく多いです。

僕はバイオベンチャーの1年間の経験は大手の8年分と言ってますが、

それくらいに等しいと本当に思っています。

僕も最近まで灰になるまで働いてました。

突然の仕事が降って来たりすることも多いので、

イライラすることもあるし、喧嘩になることもたまにあります。

僕は現代にそぐわず結構仕事が好きなのでまだ良いですが、

製薬会社での仕事があまり好きじゃないという方はやめたほうが良いかなと思います。

ただ、、、!!

大手と違うのは、暇だからと言って余計な仕事を作らされない部分も良いです。

大手の時(特に内資)って、

暇だと、なんか意味のない良く分からない仕事を与えられたりしたんですよね。

そういう無駄な仕事は比較的少ないと僕自身は感じています。

なので、暇なときはめっちゃ暇です。

あんまないですけどね。

3、大手に勝てない

これは、僕の会社は年間数百人しか患者さんがいない疾患で、

唯一無二に近い治療なのでそこまで感じることがないのですが、

バイオベンチャーで働く人たちの飲み会がたまにあるんですが、

そういう時に良く聞くのが大手に勝てないってことです。

同じような薬効の薬を持って大手が参入してきて、

人数勝負になると勝てないって聞きます。

これに関しては、大手が参入してくるか?というのは事前に勉強しておけばわかるので、

回避できると思います。

要は大手が行かない方向にいってるかどうかです。

ただ、大手に勝てなくても規模が小さいので、

赤字になるとかはそこまでないみたいですけどね。

今後訪問規制がもっと強化されたり、

弁当規制されたり、ノベルティが廃止されたりという昨今の状況は、

大手にとってはやりにくくなると思うけど、

少人数制の会社にとっては朗報以外の何物でもないです。

なのでその辺は時代とともにその差は埋まっていくのかなとは楽観的に考えています。

4、トップがアホだとマジやばい

小さい会社ほどそのトップの能力で本当に変わるんですよ。

いやいや、結局は製品力でしょ?薬がよければ余裕でしょ?

って思う人は、大手脳です。

いくら良い薬があってもきちっと育薬して、

戦略立てていかないと良いものでも浸透しないんですよね。

大手の方がやっぱりその辺は断然上手いです!

その辺はやっぱりトップの舵取りにかかっています。

投資するお金の問題もあるんだろうけど、

戦略が行き当たりばったりだったり、

大手では普通のことが普通じゃないのも小さい会社の特徴です。

そして理論的に提言しても聞く耳持たないトップもいます。

トップがアホだと結構厳しいみたいです。

あとはDirectorクラスが大手から来ると大手っぽくしだしたりする人もいます。

女性社員の優遇とか、メディカルは営業とは関わらないとかわけのわからないことを、

言って来る人もいるらしいので、

その辺は立ち上げだとわかりづらいですが、

可能であれば、既にその会社で働いている人に聞いてみるのが一番良いと思います。




5、誰も知らない

バイオベンチャーの会社って誰も知らないんです。

マジでローンが通らないらしいです。

勤続年数にもよるんでしょうけど、

都市銀とかのローンが通らなかったっていうのは聞いたことがあります。

大手の特に内資系の会社であれば、

一般的な人でもみんな知ってたりしますよね。

武田薬品・大塚製薬・第一三共・・・・

医薬品業界にいない人でも知ってるような会社から、

バイオベンチャーに来るとちょっと感じちゃうかも知れませんね。

まぁ大手の外資系の会社も一般薬やってなければほとんど知らないでしょうけどね。

ローンは通るかも知れないですけど。

6、孤独

僕は今本社にいるのであんま感じないですが、

現場は広域の担当をしてる人が多いので、

かなり孤独感を感じる人も多いそうです。

飲みに行くという機会もあんまりないので、

孤独かも知れませんね。

パートナーとか家族がいれば全然違うのかも知れないですけど、

女性とかはキツイかも知れません。

僕の会社の感覚では、みんなそれぞれ広域担当を楽しんでいるようには見えますし、

元々そういう条件で入ってるので、

こういうものだと思ってる人が多いだけかも知れないですが。

バイオベンチャーは若いうちに行きなさい

いかがでしょうか。

とりあえず思いつく限りでリスクをあげて見ました。

このリスクって年齢が若いほど軽減されます。

若ければ、買収されたって次があるし、

今あげたリスクは若ければなんのリスクにもならないです。

僕は大手でずっと同じ仕事をしてる方が、

若者にとってはリスクだと思っています。

期末や月末の詰めとか、

社内資料の作成に身を粉にしたり、

忘年会の出し物の練習したり、

数年間だったら良い経験と言えるかも知れないけど、

そんなことずっとやってるんならバイオベンチャーにおいでと思います。

若いというだけでとても魅力的です。

社会人になると、

能力×経験=自分の価値になります。

自分が今経験してることは未来を見据えた時に本当に有意義なものか?

自分の目標は今の能力で達成できるのか?

そういったことを考えて能動的に行動できるのが若い時です。

バイオベンチャーに転職すれば全て解決するわけではないですし、

リスクもあります。

でもそれ以上に自分の能力と、

その能力を発揮する場面に出会えますし、

経験値は僕は大手の8倍だと思っています。

是非挑戦して見てください!

ではまた!

希少疾患(オーファン)系製薬会社への転職を考える人にオススメの転職サイト




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