アストラゼネカのリストラ追い出し部屋について思った事をMRの僕が書いてみる

MRの今後

こんにちは。

現役MRのだいさくです。

怖いですね。追い出し部屋。
大手外資系製薬企業で中高年が「追い出し部屋」?

この追い出し部屋ですが、簡単に内容を紹介すると、

アストラゼネカの40代〜50代のMR職の方3人が不当な降格、減給の末に、

追い出し部屋と言われている部署(仕事)に配置転換されたと言うものです。

この方達はpip(ピップ)と言われる研修制度に入って、

その研修内容を一つでもクリアできないと自主退職しろと迫られた。

それを断ると追い出し部屋に配属されたと言うものです。

ちなみにpipはperformance・improvement・programの略です。

アストラゼネカのリストラ追い出し部屋について考える




このニュースを見るとアストラゼネカはブラックだなって思いますよね。

でも追い出し部屋って普通にあります。

パナソニックなどの国内企業にも普通にあると言われています。

もちろん、追い出し部屋という実在の部屋は無いですよ(笑)

ただ、このアストラゼネカのような追い出し部屋の事例(仕組み)は

外資系製薬会社では普通にあります。

全ての外資系ではありません。

pipを採用してる会社は追い出し部屋もあると考えて良いと思います。

私のイメージではイノベーション度の高い医薬品を扱っている会社ほどあるイメージです。

そして、外資系製薬会社に勤務してる人やそこを目指してる人が将来、

この追い出し部屋に自分だけは入らない、

ということは間違いなく有り得ません。

今回のように社員が訴えたので可視化されましたが、

大抵の場合はまずpipに入った時点で辞めていきます。

MRじゃなくてもリストラされます

この方達は50代でMRだったからでしょ。

自分だったら40代、50代で管理職になって逆に追い出す側に回るから良いや。

それは残念ながら通用しません。

このpip制度は管理職にもあります。

追い出し部屋に追い込んだ管理職が次の年に自分も追い出される。

これも珍しく無い程度にあります。

アストラゼネカのリストラは日本人じゃなくてもある

この事例はよく知らない人がみると、

外資系製薬会社を操っている悪い外国人がいて、

そいつが日本人を駒扱いして、クタクタになるまで働かせてポイ捨てしてる。

的なイメージを持つかも知れませんが、それは間違いです。

このpip制度は外国でもガンガンやられています。

むしろ日本人は元々安定志向が強いため外国ほどはやられてないのが現状です。

外国人も普通にpipに入るし追い出し部屋に入れられています。

アストラゼネカのリストラ追い出し部屋について思った事をMRの僕が書いてみる





僕は大手外資系、大手内資系、そして今は外資系のベンチャー製薬にいるので、

まぁそれなりに業界を渡り歩いています。

一応そんな僕が今回のアストラゼネカの追い出し部屋に関して感じたことを

書いていきたいと思います。

 

1、わざわざ提訴するって凄い


僕は追い出し部屋が普通にある事は知っていたし、

pipに入った人のほとんどが辞めていく事を知っていたので、

それが普通だと思っていました。

まぁ次のステージに行く準備期間的な感じで捉えていたので、

今回のアストラゼネカの人たちがワザワザ!?提訴するバイタリティー

が凄いと単純に思いました。

お話を聞いてみたいとすら思いました。

多分アストラゼネカの事を本気で変えたいと思ったのか、

次の若い世代の人たちのことを考えているのか。

ある意味では会社への愛情の裏返しなのか?とすら思ってしまいました。

そこまでしてアストラゼネカにいたいと思っているわけですからね。

pipに入っている自分のことを周りの人はどうみてるのか?

とか考えちゃうので、僕ならすぐ転職しちゃいます。

 

2、会社がいきなり無くなるより良い


この追い出し部屋とかpipって自分がそうなった時点で普通は転職を

考えるわけです。

製薬会社で早期退職した50代MRのその後を聞いてみた

この記事の中でも書いていますが、

製薬会社は定期的にリストラや早期退職を行ってますよね。

僕は最初トヨタの子会社に務めていたのですが、

トヨタがアメリカでプリウスのリコールを受けた煽りで、

いきなりボーナスが全社員カットされました。

当時結婚して子供ができたばかりで年収が270万円になりました。

家族3人270万円じゃ無理です。

世間では会社に行ったらいきなり潰れてたみたいなこともあるわけです。

そしたらその瞬間収入0円です。

僕はそれに比べたら早期退職をやってくれたり、

まぁ、嫌な思いはするけどリストラっぽい雰囲気を感じて、

転職活動する時間が与えられているというのは逆に恵まれていると感じちゃったりします。

 

3、どんどん訴えたら良い


今の時代は製薬業界に限らず、

スピークアップした人勝ち、

言ったもん勝ち、弱い者勝ち、

厳しくした人勝ちの時代です。

追い出し部屋やpipが嫌ならどんどん訴えたら良いと思います。

これまでpipに入ってきた人が言わなかったから、

訴えてこなかったから変わらなかったので、

今回のアストラゼネカの件を皮切りに何かしら状況は変わる気もします。

それが良いのか悪いのか分かりませんが、

そんな世の中になりつつありますからね。

 

4、内資は良いは間違い


やっぱ内資系が良いな〜と思いそうですが、

必ずしもそれは違うと思います。

内資系は内資系で同じような事はあります。

表立って言わないだけで、後ろ指さされながらものすごい僻地に飛ばされます。

クビにならないだけ良いという気持ちはわかりますが、

その代わり若い人のチャンスは外資系と比べると少ないし、

昇給昇格は遅いし、責任ある仕事は中々回ってきません。

本社に入ったとしても既存のビジネスを任されるので、

結局会社の一部分、歯車の一つでしか無いのです。

上が糞詰まりなので中々自分の行きたい方向にも行けません。

僕は外資系の雇用不安を重々承知で大手内資系を辞めて、

また外資系に行きましたからね。

それくらい内資系はつまらないし窮屈です。

 

それでも素晴らしい製薬業界


あまりまとまりのない文章になってしまったかもしれませんが、

追い出されないように頑張るしかないですよね。

仮に会社がなくなっても自分の価値はなくならないようなスキルをつけるとか、

管理職を目指すとか、英語をそれなりに喋れるようになっておくとか、

副業やりまくっていきなりクビになっても食っていけるようにしておくとか。

僕はやっぱり製薬業界ってとても恵まれていると思っているし、

MRという仕事は本当に楽しいと思っています。

外資系で出会った管理職の人も尊敬しているので、

負の部分が今回可視化されましたけど製薬会社の良い部分や、

魅力的な部分を今後もこのブログでも発信して行きたいと思っています。

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