こんにちは、現役MRのだいさくです。
「女性MRの活躍」
これはメガファーマといわれる製薬会社のほとんどで大きく謳われています。
そして、今後5年間は女性MRが活躍してるか、してないか、
これはメガファーマの今後を大きく左右するといっても
過言ではないくらいです。
今日は女性MRが今なぜ求められているか?
女性MRの将来がなぜとても明るいのかを書いて行きたいと思います。
女性MRの将来が明る過ぎる!
女性MRの活躍がなぜ謳われているか?
そもそも、なぜ女性MRの活躍がここ数年間で叫ばれるようになったのでしょうか。
男女平等、働きたい女性に活躍の場を!、女性にしかわからない疾患がある!etc
色々言われていますが、
一番の要因は人口の減少です。
少子高齢化。これが一番の要因です。
これは現在の日本における年齢別の人口を示したグラフです。
分かりにくいと思いますので、
ざっくり下記の表にまとめてみます。
年齢 | 総人口 | 男 | 女 |
50歳 | 172.3万人 | 86.4万人 | 87万人 |
40歳 | 186.8万人 | 94.4万人 | 92.4万人 |
30歳 | 140.2万人 | 70.9万人 | 69.3万人 |
20歳 | 120.9万人 | 61.8万人 | 59.1万人 |
10歳 | 106.1万人 | 54.3万人 | 51.8万人 |
0歳 | 95.7万人 | 48.9万人 | 46.9万人 |
※人口推計平成28年10月1日現在
「女性の活躍」の意味
MRに限らずですが、女性の社会進出には、
人口の減少が大きな要因です。
上記の表のように、
今日本にいる50歳は172万人、40歳は186万人います。
5年後の働き手である、20歳の人口は120万人です。
そして、10歳の子供は106万人、
2016年に生まれた赤ちゃんは95万人になります。
なんと40歳の人口の半分の数になります。
日本人の働き手がいなくなる
40代、50代の時代は男は外で働き、
女は家に居て家事と子育てをする。
これで良かったんです。
これでうまく世の中が回っていました。
しかし、50代、40代の人口から約半数近くに人口が減ってしまい、
日本人の働き手がいなくなってしまいました。
それは、5年後、10年後にはもっと大変なことになります。
移民を受け入れられない日本
そのように少子高齢化を迎えている国は他にもあります。
そういった国は移民の働き手を雇うことによって、
応急処置的に自国の働き手を賄うことができています。
しかし、移民を受け入れることによって犯罪率の増加を招いたりなど、
様々な問題が起こっているのが現状です。
日本では他の国と違い島国であるために、
他国との国境がありません。
単一民族であるために、
移民の受け入れに積極的ではないのです。
それは国の政策が云々というより、日本人が古来から持つ、
鎖国意識があります。
医師はまだグローバル目線を持っている人も多いですが、
例えば不動産の販売をする人間が外国人だったりすると露骨に嫌がる
日本人もいるのです。
女性を引っ張り出すしかない
人口の減少、少子高齢化、移民受け入れの混沌化。
その結果政府は、
これまで家に専業主婦として引っ込んでいた女性を
引っ張り出すことを考えたのです。
そうすることによって日本人の働き手を確保する方向性になったのです。
そのため叫ばれたのが、「女性の活躍」です。
理由はどうあれ、現状「女性の活躍」これは各大手企業の生命線になります。
女性向けの仕事では意味がない
これまで女性が活躍できる仕事、業界というのは、
女性向けの仕事が多かったです。
・エステ
・ネイル
・ブライダルアドバイザー
・ファッション誌
・化粧 等々
でも、それでは意味がないのです。
女性向けの仕事で女性が活躍するのは当たり前です。
今後は男性が行っている仕事にどんどん女性を送り込まなければ意味がないのです。
製薬・金融・不動産
女性のキャリアを目指す人が活躍できて、
高収入で、結婚後の子育てをしながらでも活躍しやすい業界が、
製薬、金融、不動産といわれています。
なので、今後はこの三つの業界はもっともっと女性が活躍する傾向にあります。
先端を行く製薬業界
女性の活躍のモデル業界となっているのが製薬業界です。
製薬業界は元々、化学・医薬品業界というくくりをされているため、
化粧品系で女性が多く働いていたのでロールモデルがおり、
化学・医薬品業界は女性が活躍しやすいというイメージもあったそうです。
外資系製薬会社は目標達成
女性の活躍=女性管理職30%以上&男性の育児休暇取得率13%
といわれています。
女性の管理職を30%以上にするというのは、
外資系製薬会社のほとんどは達成手前まで来ています。
間違いなく2020年には達成するでしょう。
しかし、進んでないのが男性の育児休暇取得率13%という目標です。
これは外資系でも進んでいません。
遅れる内資系製薬会社
女性の活躍にかなり遅れをとっているのが内資系製薬会社です。
内資系の女性管理職の割合は、3.9%といわれています。
これは製薬業界以外の業界とほぼ同じ割合ですので、かなり厳しいです。
相当な改革を行わないと厳しいと言わざるおえません。
もちろん男性の育児休暇取得率もほぼ0%です。
内資系の場合は外資系と違って管理職のハードルが高い傾向にあるので、
一概には言えません。
武田薬品のウェバーが社長に就任した時に、
女性の取締役がいない会社なんてこれまで見たことが無かったと言っていましたが、
それくらい内資系が遅れているのです。
製薬業界は外資系が引っ張っている傾向にありますので、
内資系も外資系に引っ張られて遅れてはいますが追いついてくると考えられます。
仕事よりも恋愛の女性MR
女性MRの活躍を社会も企業も求めていますが、
当の女性MRにその意思が無いことも少なくありません。
転職サイトがとったデータで、総合職で入社した男女各100人のアンケートで、
「今後もっと上のキャリアを目指したい、出世したいか」
といったアンケートが行われ、
新卒1年目では男女ともに99%の人がYESと答えています。
しかし、2年目に入ると同じ内容のアンケートを行うと、
男性は変わらず99%がYESに対して、女性は60%に減っています。
それが5年後になると男性は92%、女性はなんと15%になっています。
5年後になると、仕事よりも恋愛、結婚、子育てが
女性にとっては一番優先順位が高いのです。
製薬会社は女性におすすめ!
まぁその後キャリアを目指すか目指さないかは別としては、
女性に製薬業界は本当におすすめです。
仕事は決してハードワークではないですし、
有給もしっかりとれます。
当然産休・育休も喜んで取れます。
子育てをしながらMRを行うのが厳しいようであれば、
内勤職に異動することも可能です。
PMSや学術なども女性が行う会社が多いですね。
増える女性MR
MRの数は全体的に減少してます。
しかし、内訳としては、男性MRの数は577人減少してますが、
女性MRの数は55人増加しています。
この傾向は今後も続くと思いますし、
私が以前いた内資系の会社に来るインターン生の半分以上は女性でした。
男も女も変わる時がきてる
女性の働き方は間違いなく変わっています。
女性はどんどん社会に出て働かなければなりません。
間違いなく今後は女性優位です。
外資系は同じ実力であれば女性が昇格したり、
ポジションが上がったりします。
それくらいやらなければ社会は変わらないのです。
そのかわり、当然女性MRにも数字を厳しく求められます。
数字を出せないのであれば女性MRでも活躍できません。
その一方で男性にも当然厳しい世の中です。
男性も子育てに積極的に関わるようになり、
育児休暇を普通に取る時代が来ます。
男性も変わる時代が来ているのです。
男は副業!
同じ実力なら女性が昇進する世の中は今後も続きます。
だから、男性は副業をガンガンしましょう!
起業できるくらい稼いでしまいましょう!
まとめ
いかがでしたでしょうか。
女性MRが求められる背景や、
現状、そして将来の可能性についてお伝えすることができたでしょうか。
女性のロールモデルというのはまだまだ不足しています。
しかし、製薬業界以外でも女性が活躍している業界や、
会社は沢山あります。
DODAは転職系の案件だけでなく、女性のキャリアを考えたり、
相談に乗ってくれるサービスもあります。
もし何か相談に乗って欲しいことなどあったらどんどんぶつけてみると良いと思います。
そういった他業界の情報、女性の働き方を自分の社内にフィードバックするだけでも
価値を上げることができますし、会社側もそういった情報を求めています。
今後も女性がもっと企業で活躍できる社会が訪れると良いですね!
ではまた!
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