製薬会社のKAM(カム)はMRの未来の姿かもしれない

MRの今後

どうもこんにちは、だいさくです。

最近転職を考えたことがある方や、

転職の情報取ってる方はご存知かもしれませんが、

魅力的な会社の魅力的なオファーって全部KAMじゃ無いですか?

僕は先日外資系バイオベンチャーの会(ただの飲み会)に出てきたんですが、

みんなポジションがKAMでした。

最近は小野薬品もKAMを採用しているし、

バイオベンチャーの中で実はMRというポジションは無いことが多いんですよね。

もちろんゼロでは無いんですが、

ほとんどがKAMです。

何を隠そう僕もKAMです。

僕の会社は少し変わっていて、

僕はKAMとしての名刺も持っているし、

MSLの名刺も持っているので、

非常に都合よく使われている人間なんですね。

製薬会社のKAM(カム)ってなに?




KAMというのは、Key Account Managerの略です。

実は会社によってこのKAMの定義だったり、

求められている仕事は全然違います。

大きく分けるとKAMの役割は2パターンに分けられます。

1、非専門部隊にいる専門的役割

2、少人数制の会社で全員がKAM的役割

 

1、非専門部隊にいる専門的役割


非専門部隊の中にいる専門的役割を果たす人間を指すケースがあります。

いわゆるエリアのKOLを中心に担当するような人だったりしますね。

これはメガファーマでは違う名前の職種が存在しているかもしれません。

またそれとはちょっと違うんですね。

例えば小野薬品のような元々オンコロジーをやってないような会社、

MSDなんかもそうですが、

元々はプライマリー系の会社で新しくオンコロジーなどのスペシャリティ領域に

参入した会社で、採用されている職種になります。

このケースは数字を持ってない事も多いですし、

周りとうまくやらなければならなかったりもするし、

元々の社員からの鬱憤が向けられていたりして

少し可哀想なポジションである事が多いイメージがあったりします。
(もちろん小野薬品がそうだということではありません)

 

2、少人数制の会社で全員がKAM的役割





こちらのパターンですと、冒頭にもご紹介しましたような、

バイオベンチャー系の製薬会社で新しくポジションを募集した時は、

大抵このKAMのポジションになります。

私が知ってるバイオベンチャーの会社でMRというポジションを現在でも

採用してる会社はほとんどありません。

面接で、KAMってMRと何が違うんですか?

って聞くと、まぁMRと一緒です。

みたいな言い方される事もあるんですけど、

バイオベンチャーでのKAMはかなり広域を担当して、

専門医しか訪問しないような働き方になりますね。

製薬会社にKAMはなぜできたか?

そもそもなぜこのKAMというポジションはできたのでしょうか。

理由としては、MRの活動に厳しい制限がされているからです。

MRをやっている方はご存知の通り10年前から考えるとありえないくらいに、

MRの活動に制限がされています。

MRの活動が強く制限されることで、MSLという職種ができました。

しかし、MSLに対する監視の目も非常に厳しい昨今になっています。

なかなかMSLも杓子定規な活動しかできないことが多くなってきたため、

MSLとMRの中間的役割として、KAMができたと考えられています。

その中間的役割を果たし切れているのかは現状わからないですが、

今後重要なポジションになってくるのでは無いかと考えられていますし、

会社側も相当期待していますね。

KAMはMRの未来系?

僕自身はMRという職種は絶対に無くならないとは思っています。

しかし、昨今の訪問規制を見ているとMRはこんなに人数はいらないのではと

思ってはしまいます。

このブログでもなんども書いていますが、減少したMRの人数分の、

MSLやPMSモニターという職種が増えています。

私としては、今回ご紹介したようなKAMのような形にMRはなっていくんじゃないかと

考えています。

対KOLで考えると杓子定規すぎて、会社の犬と化しているMSLと、

MRの良い潤滑油になるくらいの都合の良い感じで考えられていますが、

確かに相手側からするとKAMというポジションになるだけで、

新たな役割として、名刺に記載されるだけで違う意味合いを持たれる事もあります。

名刺が違う人間が訪問するというのは良い事だと思いますし。

最後に

いかがでしたでしょうか。

なんとなくKAMというポジションがなぜできて、

今後どのようなポジションになっていくかが少しでもお伝えすることができましたでしょうか。

まぁ元々僕がMRになる前は、プロパーと呼ばれていたし、

それからMRという名前になり、今度はKAM(カム)と呼ばれる、

そうなる事も特に不自然なことではないと思います。

それでは!




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