東京にMRを配置する意味はあるのか?

MRの仕事

どうもこんにちは、だいさくです。

皆さんは東京の23区でMRとして働いた経験はございますでしょうか。

僕はかれこれ東京歴が7年くらいになったんですが、

東京にMRを配置する意味とか、

社用車っている?みたいな議論って結構どこの会社でもあるんですよ。

僕の以前の会社でもそんな話ってあって、

今の会社でもそんな話ってやっぱりあるんです。

ちょっと今日はその辺について書いて行きたいと思います。

東京にMRを配置する意味はあるのか?




なんで東京にMRっている?という議論になるのかというと、

東京ってとにかく情報に溢れているんですよね。

人口に対する医師の数も日本で3番目に多いのが東京です。

ちなみに1位は京都ですが、何と言っても東京の医師の人数です。

これはダントツで多いんです。

ビリは埼玉県です。そういえば救急車たらい回しみたいなニュースも埼玉が多い気が・・

医師の人数は東京が約4万5千人、2位の大阪で2万5千人ですので、

その医師の多さがわかっていただけると思います。

日本における都道府県別総医師数

東京はとにかく凄いのである

東京は医学部のある大学が13大学あります。

それ以外にも研究施設や、専門施設がたくさんあります。

人口も多いですが、近隣の県から医局つながりなどもあり、

東京には人口以上に沢山の患者さんがやってきます。

ちなみに販売目標を人口で計算してる会社がたまにあるそうですが、

埼玉や神奈川、千葉あたりはそれだと結構損します。

死亡人数や人口から換算されると不利になってしまって、

結局治療だけは東京の施設でやってたりするので。

大体ですが、医薬品の種類や疾患によっても異なると思いますが、

東京の医薬品の市場は13%程度と言われています。

年間100億円の売り上げがある薬だと13億円が東京ということになります。

東京の人口は約927万人です。日本の人口が1億2,680万人なので、

東京の人口比率は7.3%です。

でも売り上げは13%あるのです。

とにかく言いたいことは東京には専門施設や大学病院が多く、

医師の数もダントツナンバーワンである。

市場も大きいのですということです。

東京に対する外資系の戦略

しかし、その「東京」という場所に対する考え方、

営業の配置に関する考え方は本当に各社様々です。

僕が最初にいた外資系はリーダーとかマネジメントの方は本当に優秀な方を配置しますが、

MRに関しては、新卒の女子やMBAフォルダーで半分くらいの人数を占めてました。

もしくは、その先にマーケティング職に行かせようとしてる人のための、

KOLとの人脈づくりのためだったりもしました。

普通であれば、これだけ市場が大きくて力を入れなければならないはずの東京になぜエース級を

配置させないか?というと、

MR力と売上に相関がないからです。

良い薬は東京であれば勝手に売れるし、KOLが沢山いるので、

マネジャー職の方が優秀であればOKで、マーケティングを含む本社機能からの、

サポートも手厚いので必ずしも優秀なMRを置かなくても良いというのがあります。

どちらかというとしっかり者だったり、

調整がうまくできる人が配置される感じでした。

実際東京に行くことは必ずしも良しとはされておりませんでした。

なので、エース級のMR、いわゆる優秀なMRは地方のハイポテ病院を担当することが多いのです。

自分の腕一本で数字を作れるような施設、腕力が必要な施設を担当させることが多かったです。

東京に対する内資系の戦略

では一方で内資系の時の東京に対する戦略はどうだったかというと、

東京にエース級を持ってくることが多かったです。

これはもしかしたら内資、外資ということではなくて、

領域によっても違うのかもしれません。

内資の時はプライマリー系の領域の場合は、

一つの大学の専任担当者が3、4人いました。

1つの大学しか担当してない人間が3人とかいるんですよ!

隠れて美容院いったり、歯医者さんいったりもできませんよね。

ちなみにオンコロジー領域もエース級はみんな東京に集められていました。

ただ、やっぱ本社からのバックアップというのは、

僕の感覚ベースでは、やっぱ外資の方がバックアップ体制は強いです。

内資の方がMRのバックアップをするという意識はあんまりなかったように感じます。

その辺も東京に対する考え方の違いだったのかもしれないと思います。

東京にMRは必要か?




ここで本題なのですが、もちろん領域にもよると思うんですが、

東京にMRっているのかな?という疑問です。

冒頭にもお伝えしましたが、この議論は結構されているんです。

僕は内資にいた時に感じていた、

一つの大学に専任を3人とか4人とかは絶対にいらないと思ってます。

東京はただでさえ医師の数が多く、

講演会なんてWEBも合わせたら毎日のようにどこかのメーカーがどこかでやってます。

情報が溢れているのも東京なので、いまほどMRの数は必要ないと思います。

新薬の初動の時には煩雑な手続きもあるので必要かもしれませんが、

それなりに落ち着いてきたらそこまではやっぱり必要ないのかなと思います。

なので、僕が最初に働いていた外資系の時の戦略は合理的なのかなぁなんて思います。

でも結局変わらない

でもやっぱり東京にそこまでいるのか?というテーマで話しても、

結局は変わらないです。

外資の時は外資の時でもっと人を配置してくれ〜とかいっていたし、

内資の時もやっぱり変わらずガンガン人は東京に流れてきます。

東京にMRってそんなに沢山いる?と思っても、

各社色々な理由もあり、やっぱりいるんだっていう結論になります。

なので東京にMRっている?という議論は結局あんまり意味がないなぁと思っています。

最後に

なので結論としては、本社からのバックアップ体制がしっかりしてる会社であれば、

別にそこまで多くの人数が必要ではない、

バックアップ体制があまり期待できない会社であれば、

しっかり体制を整える必要があるということなのかなと思います。

へ〜そうなんだ〜、そんなもんかねぇって感じだと思うんですが、

この東京のMRの人数って・・・みたいな議論は、

その先にどこかで聞くことがあるかもしれないので、

とりあえず僕なりの結論を書いてみた次第です。

是非いつかそんな話が出た際のご参考になれば幸いです。

ではまた!




コメント

  1. ながい より:

    はじめまして!
    だいさくさんのブログを色々参考にさせて頂いている就活生です!
    外資、内資の製薬会社でMR経験のあるだいさくさんに質問があるのですが、だいさくさんから見た新卒で就職するならオススメの企業とその理由などを教えて頂きたいです。
    私自身企業研究などを行なっているのですが、実際の現場や企業に対する知識などがとても浅いと感じており、MR経験のあるだいさくさんからの客観的な評価などを知り参考にしたいです!!
    是非お願い致します!

    • 大作 大作 より:

      どうもこんにちは。
      コメントありがとうございます。

      実は、結構同じ質問をいただくことがあるんですが、
      なんとも言えないんですよね。
      なので、その辺のなんとも言えない感じも含めて今度記事で書いてみてご回答する形でよろしいでしょうか。

      申し訳ないのですが少々お待ちください!

      • 永井 より:

        だいさくさん返信ありがとうございます!
        記事が掲載されたら確認させて頂きます!
        よろしくお願い致します。
        今後も様々な記事楽しみにしております!

  2. アラサーMR より:

    コメント失礼します。
    とても興味深く読ませていただきました。
    私は田舎担当のオーファンMRですが、都会(特に東京)でのオーファンMRの仕事はどんな感じなのかな?と、考えることがあります。
    同時に、「今度は東京(首都圏)を担当してみたいな~。」と思うこともあります。
    弊社の場合だと、田舎MRは『都会MRは楽でいいよな』と言い、都会MRは『田舎の仕事は楽でいいよな』などと言います。
    田舎MRの言い分としては、移動(運転)が大変、希少疾病患者が少ないから大変という意見が多いです。
    一方、都会MRの言い分としては、KOL対応が大変、学会や講演会が多くて大変という意見が大半です。
    ただ、私としては双方共に間違っていないというか、大変さはそれぞれだと考えています。
    だからこそ、都会勤務を一度は体験してみたい…なんてことを考えている、今日この頃でした。
    宜しければ、ご無理のない範囲で、「田舎と都会とでMRの仕事がどのくらい違うのか?」というような記事を書いてもらえると嬉しいです。
    今後もだいさく様の記事を楽しみにしております!

    • 大作 大作 より:

      コメントありがとうございます!!
      東京と田舎の違いですね。。
      ちょっと時間かかってしまうかもしれませんが、
      書いてみたいと思います!!

      多分大体ご指摘の通りなのかなと思います。
      深掘りして考えてみます!

      今後ともよろしくお願い申し上げます。

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