メルクバイオファーマが未経験者OKのオンコロジーMR募集開始!

メルクセローノ

どうもこんにちは、だいさくです。

メルクバイオファーマ(旧メルクセローノ)の募集がかかってますね。

以前から大きめの募集をかけるという話は出ていましたが、

予想通りメルクバイオの募集がかかりました。

希少なオンコロジー未経験OKの案件なので、

ご興味ある方は是非トライしてみてください!

メルクバイオファーマが未経験者OKのオンコロジーMR募集開始!




メルクバイオファーマは旧メルクセローノのことです。

2019年4月1日付でメルクバイオファーマに社名が変更になっています。

なんで社名が変更になったかと気になって調べてみたら、

「日本の患者さんと医療関係者の皆様に、メルクが提供するサービスにより親しみを持っていただくことを目的としています。」と書かれています。

個人的には「セローノ」って日本人には馴染みがないので、

僕は今回の社名変更には発表通り親しみやすさを覚えました。

今回の募集は、最近では中々無い未経験者可のオンコロジー案件ですので、

未経験社の方が気になると思われる内容を中心に書いていければと思います。

メルクバイオファーマとは?

メルクバイオファーマ

【本社】東京都目黒区(本国はドイツ)

【設立】2007年10月

【社員数】307名


メルクバイオファーマは1668年に創業された、メルクグループの中の一つで、

いくつかの分野におけるサイエンスとテクノロジーに特化した企業です。

2017年はグループ全体で、153億ユーロの売上高を計上してます。

メルクバイオファーマはメルクヘルスケアビジネスにおける日本法人になります。

現在でも創業家が株式の過半数を所有しており、ドイツではとても有名な会社です。

日本で言う所の武田薬品のようなイメージだと思います。

社長はアレキサンダー・デ・モラルトさんという方です。

2017年9月に就任しております。

スイス生まれで、オックスフォード卒の現在52歳の方です。

ファイザーやロシュにて20年に渡り、グローバルにセールスやマーケティングにおける、

要職を歴任されております。

メルクとMSD

メルクバイオファーマ(旧セローノ)といえばMSDの存在がなんかややこしいですよね。

元々は同じ会社だったことは有名な話で、

元々のメルクはドイツ生まれの会社です。

しかし第一世界大戦で、ドイツが世界からボロクソにされたときに、

アメリカがメルクのアメリカでの事業や資産を接収して、アメリカで独立したのが米国メルクです。

その日本法人がMSDになります。

なので、みんなが知ってるMSDは米国ではメルクなのです。

米国以外はMSDなのです。

しかし、みんなが知ってるメルクは米国ではEMD(Emanuel Merck,Darmstadt)です。

米国以外ではメルクで、日本ではメルクバイオファーマなのです。

なんとややこしいことかと思いますよね。

メルクバイオファーマに転職したら扱う製品

メルクバイオファーマに転職したら扱う製剤は、

まずはアービタックス(一般名セツキシマブ)になります。

2008年9月にメルクバイオファーマより発売され、

当初はブリストルマイヤーズスクイブとコプロモーションされていました。

イーライリリー社から導出されたいわゆるEGFRの抗体製剤で、

適応は大腸癌、頭頸部癌になります。

なので訪問先としては、大腸外科、消化器内科が中心になると考えられます。

頭頸部癌は専門施設が限られているので、全員が担当するかは不明ですが、

頭頸部科や、口腔外科になるのではないかと思います。

皮膚障害の頻度が高い薬剤なので、皮膚科や看護師さんへの訪問もかかせないそうです。

そういう意味では、外科から内科、頭頸部癌というあまり聞きなれない癌種も担当できますし、

重要な副作用マネジメントの経験もできるという意味では

オンコロジーとしての活動は一通り経験できそうです。

メルクバイオファーマ募集背景はバベンチオか?

ただ、アービタックスは比較的古い薬です。

調べた感じだとバイオシミラーの開発が積極的にはされてないようにみえるので、

今後も重点的に取り扱っていくとは思うのですが、

今回の募集の背景としては、

バベンチオの腎細胞癌への適応追加も見越してるのではないかと思います。

バベンチオ(一般名アベルマブ)は抗PD-L1抗体で、

現在「根治切除不能なメルケル細胞癌」に適応があります。

患者数が日本で年間100人程度の希少疾患ということで一時期話題を集めました。

現在ファイザーとコプロモーションされております。

バベンチオは腎細胞癌に既に申請されている

バベンチオは進行腎細胞癌に対して、インライタ(一般名アキシチニブ)との併用療法で、

2019年1月に申請されております。

インライタはファイザー社が販売してるTKIになります。

すでにファイザー社が販売しているので、

おそらくバベンチオもそのまま腎細胞癌において、

ファイザーとのコプロモーションを継続されるのではないかと予想してます。

ペンブロリズマブも腎細胞癌へ申請されている




今回記事を書くにあたって調べていて少し面白かったのが、

MSDのペンブロリズマブもファイザー社のインライタとの併用で、

進行腎細胞癌に対して2019年2月に申請がされています。

ファイザーとしてはどちらにしてもインライタが使われるので、

併用相手はどちらでも良いということになるかも知れません。

こちら両剤のPivotal試験を簡単に比較してみました。

KEYNOTE-426
(P+アキシチニブ)
JAVELIN Renal 101
(A+アキシチニブ)
備考
患者数 861人(うち432人が併用群) 886人(うち442人が併用群) いずれも対照群はスニチニブ単剤
投与方法 Pは3週おきに200mg Aは2週おき10mg/kg アキシチニブは1日2回経口投与
PFS 15.1m vs 11.1m(HR0.69) 13.8m vs 7.2m(HR0.61)
RR 59.3% vs 35.7%(p<0.0001) 51.4% vs 25.7%
OS 解析中 解析中

P:ペンブロリズマブ A:アベルマブ
アキシチニブはファイザー社の薬剤

結果としてはどっちもそれなりに良い結果だと言えそうです。

どちらも免疫療法ですが、投与方法が2週か3週かの違いです。

ただ、先ほどファイザーがアベルマブをメルケル細胞癌同様に

コプロモーションすると予想してましたが、

どちらも同じ時期に申請されて同じ時期に承認されると考えるとファイザーの立場として、

どうなんでしょうかね。

メルクバイオファーマは楽な道は歩めない

セツキシマブも武田薬品のパニツムマブとガチガチの競合で、

どちらかというと押され気味なメルクバイオファーマですが、

今回のアベルマブも決して楽な道ではないと思います。

ペンブロリズマブは癌を診てる病院であればほとんど採用されているので、

適応追加になったら腎細胞癌で即使用することも可能だと思います。

しかし、アベルマブは皮膚腫瘍を診てるような、

スーパー専門施設くらいしか採用されていないと思うので、

まずは採用活動から始まります。

またペンブロリズマブは他癌腫でもたくさん使用されており、

副作用情報も蓄積されています。

同じ時期に承認になったとして、

ペンブロリズマブよりもアベルマブを積極的に使用してくれるようにするのは、

決して楽な道ではないと思います。

またアービタックスで競合であった武田薬品から、

数ヶ月遅れてカボサンチニブという薬剤が腎細胞癌でおそらく承認されます。

うかうかしてたらペンブロリズマブとカボサンチニブで腎細胞癌の治療が席巻されてしまいます。

うかうかしてる時間はメルクバイオファーマにはありません。

承認即採用くらいの気合でいかないと、

ペンブロとカボサンチニブで市場を取られてしまうかもしれません。

メルクバイオファーマの評判

これからメルクバイオファーマへの転職を考える方に巷の評判を集めてまとめてみました。

・年収に関しては比較的高い方、業界の平均を下回ることは無い。

・人数が少なく個人プレーで数字を上げる傾向にあるが誰も教えてくれないわけでは無い

・失敗しても結果として実績を出せば評価してくれる完全実力社会

・360度評価などは無く、上司の一声で評価が決まることもある

・外資らしい文化はあるが、正しい意見は聞く傾向にあり、フェアな文化である

・出産後復帰する社員も多く時短や在宅制度も充実しているため女性には優しい会社

このような感じでした。

実はそこまでネガティブな評判がなかったのも特徴だと思います。

基本的には成果主義で実力主義だが、

親会社が非常に余裕のある会社であることもあってか、

数字が出ないことへのパワハラみたいなものは見当たりませんでした、

比較的社風が緩いという意見もあったのでもしかしたらのんびりした欧州っぽい雰囲気もあるのかもしれません。

最後に

いかがでしたでしょうか。

オンコロジー未経験者の方向けに書いてみました。

募集要項にも「オンコロジーをやりたいという熱い気持ちを持ってる方」と書いてあるので、

そういった方は是非挑戦してみてください!

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ではまた!




コメント

  1. 独身MR より:

    免疫チェックポイント阻害剤も相当種類増えたし、もはや結構な勢いでレッドオーシャン化しそうな雰囲気ありますよねー…。
    やはり、いかに先見性を持って時代を先取りできるかが肝な気がします。
    競合やゾロ新がバンバン出てくるようになったら、もう終わりって感じです。

    • 大作 大作 より:

      多分メルクバイオはBSは出て来なそうですが、
      かなり強豪ひしめき合う領域に足を突っ込んで行くでしょうね。

      レッドオーシャンとまでは言えないまでも、この人数でMSDに勝っていけるのかなぁなんて思ったりします。。。

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