どうもこんにちは、だいさくです。
ちょっと久しぶりになってしまいましたが、
今日はMRから異業種転職に成功された方にお話を聞いて参りました。
今回お話を聞けたのは、ジンさんという方で、
実際に現在の状況、例えばコロナ禍であったり、
MRの数が減少する中で今後の出口戦略を考える上でもとても参考になるお話だと思いました。
MRを辞めることは全く考えてないけど、
様々な事情でMR以外の道を考えなければならない状況になったらどうしようか?
という視点でご一読いただけますと嬉しいです。
【MRから異業種転職】遺伝子検査の会社へ転職!その理由や現状を聞いた!
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ジンさんこんにちは!まず初めに自己紹介をお願いできますでしょうか。
皆様こんにちは、ジンと申します。
私は、内資系製薬会社で主にプライマリーを担当し、
その後外資系製薬会社で、オンコロジーや希少疾患を担当しておりました。
年齢はもう少しで40代に差し掛かろうかというアラフォー男になります。
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今回MRから異業種へ転職されたという事ですが、その経緯や理由など教えていただけますでしょうか。
正直申し上げますと、私自身はMRを辞めようとか、
辞めたいという気持ちは全くありませんでしたし、
まさかアラフォーになって製薬業界以外の仕事をしているとは想像もしてなかったです。
以前の会社で一度マーケティングや学術を経験した事はあるのですが、
あまり馴染めず、というか力を発揮できず・・・
それからは自分は営業の現場でこのままやれる所までやっていこうと思っていました。
ただ、自分の会社がほぼ解散するような形になってしまい、
割増退職金があったのもありますが、これを機に2回目の転職をしようと考えました。
MRの求人がほぼ皆無・・あってもライバルだらけ
自分はアラフォーと言ってもまだ30代ですし、なんとかなると考えていました。
ただ、実際に転職活動をしてみると、とにかくMRの求人が無かったんですよね。
私は実際に会社を辞めたのはコロナ禍に入ってからだったのもあるのかもしれませんが、
求人があっても、1名限定の募集で、勤務地は固定だったり、
大型採用を予定していた会社は社内公募に切り替えたり・・
MRの求人自体が本当に少なかったです。
それに加えて、昨今の早期退職の嵐もあり、
その少ない枠に沢山の人が応募しているような状況でした。
以前だいさくさんも書かれていましたが、完全な買い手市場になっていました。
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コントラクトの会社や、本社勤務されていたのであればそっちの方向とかは考えなかったのでしょうか?
もちろん考えました。
ただ、コントラクトの会社は当時言われたのは、
プロジェクトがなくて、待機してる社員も沢山いたらしいんですよね。
小さいCSOの会社とかであれば案件はあったのですが、
結局募集人数も限られてしまってましたし、
私のように家族がいて勤務地を融通して欲しい人間は敬遠されてしまいました。
本社勤務系の案件は当時3件ほどありましたが、
英語がビジネスレベルとか、ハードルも高いし、
元々あまり本社勤務したく無かったのもあって結局は受けなかったです。
MRから遺伝子検査の領域への挑戦
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最近だと、MRからデジタルマーケとか、それこそm3とか、デバイス系もあるかと思いますが、なぜ遺伝子検査の領域に挑戦されたのですか?
オンコロジーMRをやってる人は経験されているかもしれませんが、
画期的な医薬品をいくら開発しても、
それを使うためのスクリーニングをする診断キットがないと使えない薬も増えてきたと思います。
私自身、遺伝子検査の診断キットを開発された会社さんと、
コラボして働いた経験があって、そのキットを病院に導入いただく事で、
自社医薬品の導入がスムーズに行われるので、双方にとってwin-winな関係ができてました。
臨床現場は医薬品開発の流れからするといわゆる下流にあたるかと思いますが、
実は遺伝子検査の技術が一番発揮されるのは創薬の現場だったりもします。
オーファン指定された疾患の90%以上はまだ治療薬がありませんし、
今後はもっと個別化医療が進んでいきます。
その流れの中で遺伝子検査キットを開発し販売する会社がとても増えてきており、
自分も挑戦したいという気持ちが日に日に強くなったというのが1番の理由です。
MRから遺伝子検査の会社に転職する上で必要な条件
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実は以前サーモフィッシャーの記事を書かせていただいた時に、遺伝子検査系の会社を網羅的に調べたことがあって、その時にとにかく取り組んでる会社がめちゃくちゃ多かったのを覚えています。日本で言うと、カメラ系の老舗の会社が多かったように思いますが、そう言った会社さんが実を結んでいるんでしょうね。
サーモフィッシャーってどんな会社?MR経験者を募集してるよ!
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今後遺伝子検査系の領域は伸び代が高いって言うのは確かに聞いた事があります。そもそも遺伝子解析ができないと創薬もできないですからね。ただ、よりサイエンスに近いと言うか、一度論文を読んだ事があるのですが、基礎系の論文が多くてさっぱり理解できなかったんですが、MRの経験がとても重宝されているのはどう言った部分なのでしょうか?
MRの経験として欲している部分としては、
病院の中のシステムを理解していたり、院内での振る舞い、
講演会や学会の運営の部分はかなり活かせると思います。
たぶん、今遺伝子系で参入してくる会社でその辺を理解してる人は多くないです。
サーモフィッシャーさんは大手ですが、それでも営業は数人だと聞いた事があります。
他の会社でも同じで、営業は数名で、あとは技術者の方がサポートしてくれます。
個人的なイメージですが、オンコロジーの経験をされている方が重宝されてる感じです。
なぜかと言うと、遺伝子検査が必要な疾患がオンコロジーで多いと言うことと、
あとは創薬系であれば、最近は中枢神経の経験も重要かと思います。
なので、オンコロジーや中枢神経系の経験者で、大学病院やがんセンターなどの、
経験を優遇してる会社が多いように思います。
ただ、やっぱ中身は営業ですし、僕もオンコロジーでしたが、
実際はあんまり関係ないと感じています。
元々はプライマリーでしたが、全然関係ないと言うか、
オンコでもプライマリーでも遺伝子検査に関する領域は最初勉強がとにかく大変です。
本当にやばいくらい勉強しました。
MRから異業種に転職してみての感想
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元々MRをずっとやられていて、それから異業種に行くと言うのは実際どうですか?
そうですね、まぁ言っても営業ですし、全くの異業種ではないと思っていて、
そもそもMRの経験がある人が欲しい!と言われて入っているのもあって、
そこまで戸惑う事はないです。
これまで15年程度MRをやっていましたし、
その中で様々な病院、様々な領域で様々な医薬品を扱ってきましたが、
そこは私自身のモチベーションが影響してますが、
キャリアを積んでいるという感覚があまりなかったんですが、
病院側と契約を結んだり、見積もりを出したり、
創薬研究をされている方とお話しする機会が増えたので、単純に面白いです。
まだ転職して半年ということもありますが、
今ままで全然知らなかった事ばかりなので、好奇心が溢れ出ている状態ではあります。
年収や福利厚生、勤務体系は?
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異業種転職だと気になるのがやはり待遇面かと思うのですが、その辺はいかがですか?
それは入る会社によって全然違うと思います。
私は外資で勤めていたのですが、その時の年収が1300万程度でした。
私の場合は母体はかなり大きい会社ですが、基本ベンチャーなので、
経験考慮してくれたのですが、今は1000万くらいになるかと思います。
MR案件が無いって知ってから絶望していたので、正直ありがたいですし、
なんというか拾っていただいた会社にも大きな感謝をしています。
福利厚生も会社によって様々ですが、
給与面も福利厚生の面でも製薬企業より良いという会社はまずないと思います。
なので、私のような給与高めの中堅よりは、
30前後の若い方が積極的に選ばれるイメージはあります。
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勤務地とかってどうなんですか??
勤務地は基本東京だと思います。東京一択って感じではないでしょうかね。
さっきもお伝えした通り、営業が数人しかいない会社がほとんどですし、
その会社の本社が東京にある事が多く、東京はご存知の通り大学も研究機関も多いので、
みんな東京勤務ではないでしょうか。
あとは出張ベースになると思います。
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ちなみにMRから異業種全般の転職に関しておすすめのエージェントとかってありますか?
私は、いくつか登録してたのですが、一番力になってくれたのはJACですね。
ヘルスケア系の転職案件も一番多いエージェントもJACみたいで、
本当に沢山の会社をチェックされていて、とても助かりました。
私のコロコロ不安定に変わる希望にも丁寧に話を聞いてくれてご対応いただいたので、
とても感謝しております。
最後に
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最後に記事を読まれている方にメッセージをいただけると嬉しいです。
MRの人数も年々すごい勢いで減少しているのはご存知の通りで、
私自身は、あまりMRを辞める事は考えてませんでしたが、
それを検討せざる得ない状況になってしまう人も中にはいらっしゃるのかと思います。
私自身の転職活動の経験としては、製薬会社の案件はあまりないですが、
意外にMRの経験を活かせる異業種はあります。というか、むしろそっちの方が多い状況でした。
私はその中でも遺伝子検査の業界に魅力を感じましたし、
とても伸び代があるんですが、あまり挑戦される方がいないのも事実で、
枠も少ないのですが、もし良かったら一度検討されてみてはいかがでしょうか。
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ジンさん、どうもありがとうございました!
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