こちらの記事、
【前編】現役MRがMRブログを運営してみたマジのリアル・・・
の後編になります。
ブログ歴が長くなると『変なメール』が増える
私はだいさくさんのブログとは異なり、ブログ内に自分のメールアドレスを記載していません。
その代わり、私の場合はブログ内に問い合わせ用のフォームを設置し、
そこに連絡してきた人に返信を出すというスタイルで運営をしています。
よって、だいさくさんのブログと比較すれば、
ブログ関係の問い合わせ数は、私の方が格段に少ないと思います。
だいさくさんのブログの知名度・記事数・PVなどを考えれば、
私のブログなどと比較するのもおこがましいのですが、
それでも結構な数の問い合わせが入ってきます。
…で、その問い合わせ内容をよくよく見ると、変なメッセージが多いんですよね。(汗)
もちろん読者さんからの応援メッセージもあるのですが、
そうでない類の方が圧倒的に多いです。
怪しいアフィリエイト業者からの勧誘だったり、
スパム的な宣伝メールだったり、文字化けしている怪文だったり。
正味な話、受信BOXを見ただけで気が滅入ることもあります。(汗)
もちろん返信なんてしませんが、
よくもまあ飽きませずこんなメッセージを送ってくる人間がいるもんだと呆れるばかりです。
ちなみに、こういった傾向はブログ運営2年目の頃から出てきた気がします。
ブログの運営歴が長くなり、
ネット上での露出が増えてくると、
変な輩に目を付けられる可能性もアップするということなのでしょう。
ブログという媒体を通じて不特定多数を対象とした情報発信を行っていると、
こういったこともあるのですね。
まさにネット社会の“負の側面”といった感じですかね。
ただ、これはこれで良い社会勉強になっています。
【ネット上に溢れている広告類への見方が変わった】
私はブログ運営と並行して、
グーグルアドセンスやアフィリエイトなどの仕組みなどについて勉強してきました。
先述した通り、ブログを収益化するという意味での成果は乏しいのですが、
それでも多くの教訓を得ました。
そのせいか、ネット上の広告やニュースなどに対する見方が変わったんですよね。
これは個人ブログの記事内容に対しても同様です。
とにかく、
その文章を書いたであろう『書き手の意図』について想像・洞察することを意識するようになりました。
書き手は何を目的としてこの文章を書いたのか?
単なる趣味の一環として書いたのか?
純粋な親切心で書いたのか?
お金を稼ぎたいという目的のもとで書いたのか?
…みたいな感じで、書き手の意図について色々と考えることが増えました。
これは自分自身がブログという媒体で文章を書いているからこその変化だと思っています。
それと同時に、書き手が不利益を被るであろう情報については、
意図的に省かれた文章が世の中に溢れているとも感じるようになりました。
例えばですが、過激な言葉が並んでいるネットニュース類。
煽り文句が多用されている点について以前から疑問はありましたが、
あれは大衆の耳目を集めるために意図的にやっていることなんですよね。
場合によっては、真実が歪んで見えるような煽り方すら辞さない。
なぜかと言うと、書き手としては文章が読まれないとお金(広告収入)にならないから。
情報の正当性なんて二の次で、とにかく過激な言葉を用いて煽りまくり、
ひたすらアクセス数を稼ぐ。
広告という媒体の性質を考えてみれば当たり前の仕組みですが、
ブログ運営の過程でこういった事実を再確認したりもしました。
ただ、こういったネットニュース類はまだマシな方だと思っています。
ブログ運営を続けているうちに、世の中には金儲けをしたいという欲求丸出しで、
とにかく偏った記事を書いているブロガーが多いことを知ったからです。
別にブログを通じて金儲けをするのが悪いことだとは思いません。
WordPressならばドメイン代とサーバー代がかかる以上、
ブログを黒字にするためにも収益は絶対に必要ですからね。
…が、稼ぐためとはいえ、
あまりにも偏った情報発信をしているブロガーが多いように思えるのです。
(※だいさくさんのことを指しているわけではないです!)
最近目に付いたところだと、
例えば転職系のアフィリエイト記事で『転職サイトに登録していない人はバカだ!』みたいな論調で煽っていたりとか。
なぜそこまで読者のことを煽るのかと言うと、
それは記事内にあるアフィリエイトリンクを踏ませることで、
自分が紹介料を稼ぎたいからなんですよね。
だいさくさんもご存知の通り、転職アフィリエイトの報酬は高額なので、
上記のように煽るタイプのブロガーが後を絶たないのでしょう。
その一方で、こういった『煽る系の記事』をよくよく読んでみると、
転職に伴うデメリットやリスクについて、全く書いていなかったりするワケです。
その記事のみならず、そのブログ内のどこを探しても、
転職について警鐘を鳴らすような記事は一切ない。
あるのはただ転職を煽る系統の記事だけです。
これもアフィリエイトの性質を考えれば分かることですが、
転職に関するデメリット・リスクなどのマイナス面を詳しく書くと、
ブロガー側にとっては収益面での損が大きくなります。
読者が転職を怖がってアフィリエイトリンクを踏んでくれなくなり、
紹介料を稼ぐチャンスを逃すことに繋がりますからね。
こういった扇動的なやり方について、
『稼ぐ』という一点だけを見れば正解なのかもしれません。
ですが、『読者への価値提供』という側面から考えてみると、
その良し悪しについては正直言って私には分かりません。
これはMRの活動で例えるなら、
有効性だけを強調して伝え、安全性については意図的に伝えないようなものです。
善悪はともかく、書き手にとって不都合な情報を隠すという意味では、
まさに偏った情報発信だと思うワケです。
世の中にはこのような胡散臭い個人ブログ記事が多いので、
やはり金儲けしたい(=とにかく自分が得したい)という意識が前面に出ているブロガーが多いのかなと。
こういったネット上の仕組みや現象について、私はブログ運営をしてみたことで初めて知りました。
ネット上に溢れている情報について、何でもかんでも鵜呑みにするのではなく、
まずは書き手の意図について推し測ってみる。
こういった意識を持つようになっただけでも、ブログから得た教訓は大きいように思えます。
ブログは『書くことが好き』でないと苦行でしかない
先述した通り、私のブログ運営における趣味・副業の割合は9:1くらいです。
これは『記事を書くこと自体が楽しい』と感じているからこその結果だと思っています。
そう、私は記事(文章)を書くことが楽しいのです!
MRとしての書くような日報やメールとも違う、何の制約もない自由な文章。
こういった文章を書くとき、とにかく自分の中で充実感があるのです。
ブログを始めてから実感したのですが、
趣味の一環として文章を書くという行為は、思った以上に私の性に合っていました。
もちろん、この寄稿の文章も楽しんで書いています!
ちなみにですが、私はMRに転職する以前は医薬品卸のMSとして働いていました。
ですので、私のブログではMS時代の体験談も数多く記事化しています。
MSとしてMRとの関係性に悩んだこと。
月末ごとに詰めの施策で苦しんだこと。
医薬品卸での最終出社日に行ったこと。
こういった過去の経験を言語化・文章化するのは大変である反面、
1つの記事が出来上がったときの達成感は筆舌に尽くし難いものがあります。
収益を度外視しているにも関わらずブログ運営を継続してこれたのは、
このように『書くことが好き』という気持ちがあったからだと思っています。
(※もちろん読者さんから届く応援メッセージも大きな励みになりました!)
その一方で、書くのが苦手(または嫌い)な人にとっては、
ブログ運営は苦行でしかないと思います。
もちろん、それなりにまとまったブログ収益があれば、
文章を書くことが苦手でもモチベーションを維持できるでしょう。
ですが、ブログで利益を出すためには膨大な時間と労力が必要です。
とにかく『収益化』という地点に辿り着くまでが遠い。
それはもう、途方もなく遠い。
初心者のうちは2,000字~3,000字の記事を1つ書くだけでも一苦労なはずです。
しかも、ブログで収益化するためには、
上記のような2,000字~3,000字の記事を量産する必要があります。
この時点で、多くの初心者ブロガーが挫折するのも頷けます。
先ほど『書くことが好き』と言った私ですら、ブログ初期の頃は本当にキツかったので。(汗)
よって、大前提として文章を書くことが好き、
または得意な人でないと、ブログ運営に行き詰まってしまうと思うわけです。
余談ですが、私はブログにて新しい記事をアップするとき、
執筆作業+文字の装飾+画像のアップロードなどを含めると、1つの記事に対して4~5時間くらいは費やしています。(汗)
2日~3日ほどかけて、1つの記事を仕上げるイメージですね。
この辺りは記事のクオリティによって変わってくる部分ですが、
収益度外視の趣味とはいえ、自分でもよくやってるなぁと思うことがあります。
コロナ禍だからこそ役立ったブログ経験
だいさくさんは過去記事にて『ブログは本業にも活きる』と仰っていましたが、私もその意見に賛成です。
なぜかと言うと、コロナ禍でのリモート営業でブログ運営の経験が役立ったからです。
だいさくさんもご存知の通り、
2020年の春以降、コロナ禍によって全国のMRがリモート活動を余儀なくされました。
おそらく今回のエピソード買い取り企画にて、
コロナ禍で苦しんでいるMRさんからの寄稿も多いのではないでしょうか?
かく言う私自身、コロナ禍には現在進行形で苦しめられています。(汗)
面談も、説明会も、講演会も、何もかもがオンライン。
施設によっては、オンライン面談はおろか電話さえも封じられる始末。
不本意ながら、医療従事者への情報提供はメールや郵送のみ。
さすがに慣れはしたものの、わざわざ活字を使うことについてストレスを感じる場面も多いです。
ですが、私の場合はブログ運営の賜物なのか、
活字(文章)を用いたリモート営業について多少のアドバンテージがあったように思います。
特に『書き言葉』の扱い方についてですね。
普段のブログ運営で『書き言葉』のアウトプットに慣れていた私にとって、
あくまで周囲の同僚MRと比較してですが、
メールや手紙などのリモート営業に順応するのはそれなりに早かった気がします。
ついでに言うと、
ブログ運営で培った『文章の見やすさ』に拘るという点も、
MRとしてのリモート営業に活かすことが出来ました。
具体的には、メールや手紙における文字の改行・フォントの調整・配置のバランス等々。
一言でまとめるなら、読み手への配慮ですね。
文章を読む相手はあくまで人間であり、決して機械などではない。
では、相手にとって読みやすい文章とは何か?
相手に少しでもストレスなく読んでもらうにはどうすれば良いか?
相手に刺さるであろうキーワードは?
相手に響くであろうフレーズは?
言葉ひとつ、言い方ひとつで相手に与える印象は変わります。
こういった視点で物事を考えながらブログ運営をしてきた経験が、
そっくりそのままリモート営業に役立っています。
2019年にブログで挫折しかけた私ですが、
2020年以降にこういった形でブログの経験を活かせるとは思っていませんでした。
こうして考えてみると、人生わからないものだなぁと思います。
最後に:個人的にはブログを始めてみて良かったです!
ブログ運営を通じて大変だったこと、苦しかったことは沢山あります。
ブログなんて辞めてしまおうと思ったことも一度や二度ではないです。
その一方で、ブログを始めたからこそ知ったこと、学んだこと、体験できたことも多いです。
ブログを通じて身に付けた語彙、言い回し、表現方法なども日頃のMR業務に活きています。
トータルで考えると、マイナスよりもプラスの方が大きかったと思っています。
ブログを通じて得た経験や教訓は、今の自分にとって大きな財産です。
とにかく、ブログを辞めずに継続してきて本当に良かったです。
もし途中でブログを辞めていたら、
だいさくさんのブログに『ブログ運営の感想』というテーマで寄稿すること無かったでしょうし。
最初こそ副業目的で始めたブログですが、ただ稼ぐだけがブログの醍醐味ではない。
むしろ稼ぐことに執着しないからこそ、MRとして、そしてブロガーとして発信できる情報もある。
今ではそのように思っています。
あまり収益には拘らないというスタイルについて、
もしかしたらブロガーとしては少数派かもしれません。
ですが、『ブログを楽しむ』という方向に特化するスタイルについて、
個人的にはアリかなと思っています。
長々と書いてしまいましたが以上です!
他のMRさんのエピソード更新&アップも楽しみにしています!
だいさくコメント
凄い、大作をありがとうございました!
最近ちょっと思っているというか、全然関係ないんですが、
ネットの世界って入ってみると、現実の世界の闇とか、ストレスとかが集約されている、
むしろ今そう言った黒い部分を全てネットが担ってくれているので、
最近、僕なんかは逆に全くSNSとかみてないんですが、
結構健やかな気持ちで日々を送れているんですよね。
ネットに黒い部分が集まる分現実は健やかになった気さえしてます。
あと、変なコメントくる件、
多分ひさしさんのは、
Akismet Anti-Spamっていうプラグインを入れれば解決しそうな気がしますよ。
これ入れる前は僕1日100件とか訳のわからないコメント来てたんですよ。
このプラグインはすごい強いセキュリティなので、
逆に通常のコメントも来なくなってしまうので、それでメール貼り付けたんですよね。
社会人のブログって、極端な話、SNSとかってあんま関係なくって、
やっぱSEOなんですよね。
まず、自分に勝つ、そしてGoogle神の傘下に入れてもらう(認めてもらう=SEO)、
本当に禅問答というか、個人のブロガーは中々勝てないですが、
僕もそもそも小学生の頃から作文書いたりするのが好きだし、
複雑な情報をまとめて伝えるのが得意なので、
結構ブログ書くの好きだし、熱があるのできっと続いているんだろうなぁと思います。
なんか昔の自分を思い出しました!
初心に戻ってまた頑張ろうと思います!
ありがとうございました!
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