エムスリーはMRのライバル?m3を現役MRが徹底解析

MRの今後

どうもこんにちは。

現役MRのだいさくです。

皆さんはエムスリーという会社ご存知ですよね。

私のブログではMRの今後に不安を抱く方からのアクセスが

非常に多いのが特徴でもあるんですが、

MRの仕事が今後どうなるか、現役MRが教えます!

そのせいか、こちらの記事は投稿から半年(2018年現在)で

10,000回以上読まれている記事になりました。

それだけMRの今後について感心を持っている方が多いのだと思います。



エムスリーの台頭

時々私のアドレス(プロフィールで公開中)に

エムスリーの台頭によりMRの仕事が無くなる?

情報提供がほぼWEBになっていくのではないか?

という問い合わせをいただくことがあります。

結論としては、それはまずありえません。

しかし、今後はどうなるか分かりませんので、

今日は現場のMRから見た、

エムスリーという会社を徹底解説していきたいと思います。

エムスリーの社長は谷村さん

エムスリーは谷村 格さんというマッキンゼー出身の方(現在の社長)と、

ベーリンガー出身の方などが中心となって2000年に共同経営として立ち上げた会社です。

元々は谷村さんがソニーの子会社であるソネットエンタテイメントにコンサルとして、

医療サービスの立ち上げをアドバイスしていた時に共同出資者として、

自らが経営を主導することになったそうですね。

2,000年創業後のわずか4年後に

東証一部上場を果たした急成長の凄い会社です。

m3は単独での経常利益100億円超え

【社員数:単独/連結】308人/3556人

【平均年齢】34.5歳

【平均年収】約740万

【2016年売上高:単独/連結】21,441百万円/78,143百万円

【2016年経常利益:単独/連結】13,833百万円/24,959百万円

※yahooファイナンスより

社員数わずか308人で100億円以上の経常利益を上げるというのは本当に凄いですね。

エムスリーのサービス

ではそんな凄い利益をたたき出しているエムスリーですが、

エムスリーのサービスはどういったものになるのでしょうか。

エムスリーのサービスは簡単に言うと、

m3.comかそれ以外かに分けられます。

以下がエムスリーのサービス内容です。

・アイチケット→医療機関の受付番号が事前にWEBで発行される予約システム

・Ask Doctors→WEBを通して患者が医師に相談できる会員制のサイト

以下はm3.comによるサービス

・MR君→製薬会社が医師に効率的に情報提供をできるサービス

・治験君→製薬会社が治験君を通してm3.comに登録してる医師に治験や臨床試験の参加を促せるサービス

・Ciworks(シーアイワークス)→著明な医師が最新論文の解説を行うもの

・m3キャリア→m3に登録している医師・薬剤師の転職支援

m3.comの会員数が凄い!

エムスリーの単独売上高は、上述したように、

大体200億円になりますが、

その6割はm3.comからになります。

日本国内に医師は29万人いるといわれていますが、

25万人がm3.comに登録しているのです。

そのm3.comを通じて上述したような様々なサービスを行うことにより、

収益を上げています。

エムスリーの最大の売りは医師の会員数25万人

そうです、エムスリーの最大の売り、

キモとなるのは医師の会員数25万人。

これです。

この25万人を売りにして、

どんどん事業規模を大きくしていきました。

25万人をどうやって獲得したか

ではその会員数25万人はどうやって獲得できたのでしょうか。

エムスリーのサービスは医師のかゆいところに手が届くサービスです。

・自分の現在の市場価値ってどれくらいなんだろう?→医師の転職サービス

・権威の先生の意見が聞きたい→Ciworks

・治験の情報がいち早く知りたい→治験君

このように医師のニーズにこたえてどんどん医師向けのサービスを充実していきました。

エムスリーの顧客は製薬会社

エムスリーは医師に対して様々なサービスを提供します。

しかし、エムスリーの顧客は医師ではありません。

医師への情報提供やサービスを通して、

各製薬会社にそこで得たマーケティング情報を、

マーケティング材料として売ることで莫大な収益を上げているのです。

エムスリーの競合は?

エムスリーの競合会社は何社かありますが、代表的なのは2社です。

日経メディカル

メドピア株式会社

こちらの2社になります。

医師に対するアプローチ方法は若干異なりますが、

ジャンルとしては完全に競合してると言えます。

エムスリーの競合会社との差別化

エムスリーのような会社はこれまでもいくつも有りました。

上記の2社のような会社は現在もあります。

また、大手の製薬会社もE-MRのように、

インターネットを駆使して情報提供を行う、

いわゆるMR君のような事業を手がけています。

なぜ、エムスリーだけ一人勝ちできたのでしょうか?

エムスリーは医師にお金を払っている

エムスリーと契約している製薬会社は約30社になります。

上述のように、

エムスリーの製薬会社に対する最大の「売り」は「医師の会員数25万人」です。

これを絶対的な売りにしてます。

しかし、25万人の中には登録しているだけで全く利用してない人もいます。

そしてライバル会社もいます。

他のネット情報会社との差別化、

使ってない医師に対する対策として、

エムスリーは医師にお金(ポイント)を支払うことによって打破しました。

m3ポイントは色々なことに使える

医師がエムスリーのサービスを利用するとm3ポイントをもらえるのですが、

そのポイントはamazonポイントや、楽天ポイント、

または、m3ポイントでお米を購入できたりと、

様々なものに変換できます。

ポイントのため方

普通にログインしただけでポイントをゲットできますし、

例えば、MR君のサービスの中には、MR君を通じて著明な医師の講演内容を

WEBで視聴できるサービスが有ります。

いわゆるWEB講演会です。

例えば大手の製薬会社A社が、自社医薬品に関連する講演会をMR君を通じて、

開催したとします。

それを視聴した医師はm3ポイントをゲットできるわけです。



エムスリーはMRの脅威では全く無い

例えば先ほどのWEB講演会にしても、

視聴率を製薬会社は見ています。

視聴率が悪いと製薬会社は離れてしまいますし、

厳しい目を向けるので、エムスリーは製薬会社が喜ぶような内容を

会員である医師に聞いてもらうことが目的になるわけです。

エムスリーははっきり言ってMRのライバルでも、

脅威でもなんでもありません。

仲間です。

例えばMR君から自社医薬品の講演会を聞いてもらえたら、

その内容の感想を聞きにいけば良いのです。(会社によっては開示してない)

だから、仲間です。

エムスリーの顧客は製薬会社である我々なのです。

一緒にがんばれば良いのです。

ポイントがほしいだけの医師もいる

実際現場でMRをやっていると、

m3ポイントがほしいために視聴している医師もいます。

以外に若手の医師ほどしっかり聞いていますし、

MR君をチェックしています。

ベテランほど聞いてなかったりします。

実際そんなもんです。

エムスリーの社員はどんな人?

エムスリーで働く人は、

コンサルティング出身者が多くて、

その次に多いのが元MRというのが特徴です。

あとは、金融出身者や、

ベンチャー出身者という構成になっているそうです。

まぁ当然ですよね。

コンサル出身者は、製薬会社にコンサルをかけて、

MR出身者は医師の所に訪問して情報を取ってくるわけです。

エムスリーは激務?

仕事内容は結構ハードみたいですが、面白いそうですよ。

まぁ人によっては激務と感じる人もいるみたいです。

でもGoogleのように会社のリソースを仕事以外でも使用して良いそうです。

そこで新しいビジネスを自分で考えてみて、

どんどんトライできるみたいですよ!

将来独立したい!みたいな人にはとても良い会社だと思います。

ただ、まぁそんな気がない人には結構激務かもしれませんね。

エムスリーの求人検索

エムスリーに興味ある人は情報取ってみてください。

最近私が良く使っている、

ジョブクルチャットというアプリからだとめんどくさい登録無しで情報をくれます。

「エムスリーの求人情報ください」と入力すると、

AIもしくは人間がレスをくれますので手軽で便利です。

ジョブクルチャット

本格的に転職したい方は、しっかりエージェントに相談しても良いと思います。

結構年中募集してますのでチャンスはあると思います。

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最後に

いかがでしたでしょうか。

エムスリーは決してMRのライバルではありません。

むしろ仲間であるということがお伝えできたでしょうか。

エムスリーから自社医薬品の情報が配信されることで、

逆に中立な情報になりやすいという良い点が多いです。

現状としては、エムスリーが医師に配信してる情報をMRがキャッチすることは、

よっぽどその会社がゆるくない限り難しいですが、

医師からは普通に教えてくれます。

結構面白いので是非仲の良い先生に試してみてください。




 

 

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