だいさくさん
私は、CSOから他社CSOに転職した経験があるので、
その際の経験をお話させて頂こうと思います。
そもそも、CSO⇒他社CSOという選択肢は多くない気がしますが、
実例自体はそこまで少なくもないかなとは個人的な印象です。
CSOのMRから他社CSOへ転職した経験談
CSO間で転職を行う人の理由としては、
勤務地の問題、希望領域・プロジェクトなどの理由が多いと思いますが、
CSO間の転職で年収を上げている方もいらっしゃいます。
結論から申しますと、CSO間での転職に関しては賛否両論あるかと私は考えています。
CSO間で転職するメリットとデメリット
まず、メリットとしては、
・希望勤務地が叶う可能性がある
・キャリアによっては年収アップが見込める
・希望領域での経験を積めるチャンスがある
等があると思いますが、
続いてデメリットとして
・無条件(無意味)に職歴が一つ増える(履歴書が汚れる)
・最初のプロジェクトはともかく、二つ目以降は希望が叶う保証はない(勤務地も同様)
等々があるかと考えています。
CSOのイメージとギャップ
CSO=希望勤務地で働ける、というイメージが強いかと思いますが、
それはかなりグレーで、なんとも言えません。
最初のプロジェクトは希望通りで入社しても、
それがずっと叶うかというと、そうとう難しいと思います。
ここ1年くらいはCSOの需要は相当高いので、
比較的勤務地も融通が利く状況ですが、
CSOはメーカーのニーズありきですので、
望まない領域や勤務地にアサインされる可能性も決して低くありません。
個人的にはあまりCSO間で転職はオススメしないですが、
譲れない条件があるなら全然アリだとも思います。
私がCSOからCSOに転職した理由
私の場合は、希望領域の問題でCSO間での転職を行いました。
私も最初にアサインしたのが後発品メーカーのプロジェクトだったのですが、
そもそもそのプロジェクトはCSOとクライアント間で、
MRの転籍を前提としたプロジェクトであったため、
基本的に2年の契約満了と同時にそのままクライアント先である後発品メーカーへ、
転籍するのが基本路線でした。
正直、CSO応募時はそのようなことは一切知らされていませんでしたし、
未経験CMRは最初にアサインされるプロジェクトは選べないため、
何も知らないまま話が進んでいたような状況でした。
私自身も業界未経験でしたので、最初は何も分からず、
とりあえず与えられたプロジェクトで必死に働き、結果を残すことだけを考えていました。
ただ、契約満了が近づくにつれ、
このままだと自動的にクライアント先に転籍しなくてはいけない状況になっていることに対して、
非常に焦りを感じていました。
その理由は、後発品メーカーのMRになってしまうと自分自身将来性がかなり不安だったこと、
働くにつれて本来自分が描いていたMR像と違うことがありました。
また働きながら、段々とCSOと後発品メーカーの現状が分かるにつれ、
このままだとマジでヤバいという気持ちが日に日に高まっていきました。
当然、CSOのプロジェクトマネージャーにもその思いはハッキリと伝え、
なんとか先発品メーカーのプロジェクトに従事したい、
このまま転籍はしたくない!と、意思表示はし続けましたが、
プロジェクトマネージャーは基本的に転籍されることが仕事のような状況だった模様で、
なんとか転籍させようとする気配が露骨でした。
もう埒が明かない、
このままだとキャリアが危ないと感じた私は自分自身で転職活動を行うことにしました。
実際CSOからCSOへの転職は困難であった
ただ、この転職活動は困難を極めることになります。
私は「先発メーカーのMR」を目指して転職活動を開始しましたが、結果は散々でした。
書類もなかなか通らなければ、面接まで進んでも箸にも棒にもかかりません。
転職エージェントからも、
私の経歴だと、
「推薦できる企業が少ない」
「強みとして推せる部分が無いので厳しい」
と言われてしまっていました。
ここで初めて、最初にアサインされるプロジェクトがいかに大事かを痛感しました。
決して後発品メーカーが悪いとかそういうことではなく、
先発メーカーからすれば一切評価されないのが事実なのだと…。
応募できる案件に全て断られたとき、
たまたま同じクライアント先で働いていた他社CSOの仲の良かったCMRから、
「ウチ来ない?」と誘われたことがキッカケで、
そのまま紹介で面接を受けさせてもらいました。
そのときはタイミングよく、
まとまった人数が必要な先発メーカーのプロジェクトがあったため、
私はそのまま内定をもらうことができました。
このとき紹介してくれた方には今でも感謝しています。
CSOからCSOへの転職を振り返った教訓
最終的に、転籍を拒否してCSOも辞めることになった際はCSO側からも、
そしてクライアント側からも、少なからず非難されましたが、
自分の判断は間違っていなかったと自信を持って言えます。
このとき学んだ教訓として、CSOもピンキリであり、
プロジェクトもピンキリ、
アサインされたメーカーによってその後のキャリアは全く違うものになってしまう…
ということです。
CSOは決して自分が望んだ勤務地や領域、
プロジェクトにアサインされる保証はないので、
悪い意味で都合の良い駒として扱われてしまうリスクが多分にあります。
自分の強い意志を持って、自分の未来をプロデュースしていく必要があると私は思っています。
だいさくより
CSOって今すごい増えていると思うんですが、
僕も今、とあるベンチャー製薬会社で営業戦略の部署にいるわけですが、
CSOの方ってどうしても秘密保持を守ってくれない気がしてしまって、
大きい施設とか重要施設を任せられなかったりはするんですよね。
ただまぁかなりこれから増えてくるとは思うので、
CSOからCSOへの転職というのも一つの希望を叶える手段には必ずなり得ると思いました。
貴重な情報ありがとうございました!
ではまた!
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