どうもこんにちは、だいさくです。
アステラスMRの給与体系が大幅に変わるとの報道がされてますね。
アステラス、MR職の給与体系廃止へ 来年4月から全社共通に、大幅減額への懸念も
そもそも大手MRの年収は2025年までに平均年収として150万円程度減少すると言われていて、
アステラスさんのような大きい内資系製薬会社はどうしたって、
このようにドラスティックな改革を行わないとMRの年収を下げることが難しいのかなと思います。
特に大きい製薬会社であれば、今回のようなMRの給与改革は今後も絶対にあります。
早期対象を行った後、残った人には大幅な給与改革を行う、
これはアステラスさんに限らず昨今大手の製薬会社でよく見られる手法でもあるので、
その辺も交えて、
今後どのような心持ちでいれば良いのかなぁなんてことを書いていければなと思います。
アステラスMRの給与大幅減!?MRの給与は今後どうなる?
日刊薬業の記事の概要まとめると、
経営計画21の実現に向けてMR職に特別に適用されていた、給与体系・人事制度を廃止し、2022年4月から全社共通の職務グレードに振り分けることを決めた。営業手当は存続するが、それでも給与が下がるケースも出てくるため、激変緩和措置も合わせて導入する。
こんな感じです。
アステラスの激変緩和措置って何?ちょっと怖いね
ちょっとこの記事見て最初に思ったのが、
「え?営業手当は存続するのに、給与が下がる?そんなことあんの?」
って思いませんでした?
アステラスさんの給与体系を細かくは知りませんが、
相当本社とMRで差があったんでしょうね。
そして、激変緩和措置って何?と思いませんでした?
これ、凄い怖いですよね。
営業手当は存続させるけど、職務給は内勤者と同レベルにします。
そうなるとMRの給与は今と比べると相当下がります(営業手当があっても)、
だから激変緩和措置として、
一時的な特別給与が付与されますって感じかと思います。
では、その激変緩和措置としての特別給与が無くなったらどうなるんでしょうか?
まぁ”激変緩和措置”という名前が付いているくらいなので、
そのうちなくなることは容易に予測できるわけです。
僕がMRの頃の営業手当は8万円くらい
ちなみにですが、僕がMRをやっていた頃の営業手当は、
大手外資の時5万円くらいで、
大手内資時代は8万円くらいでした。
まぁ営業手当は存続と言っても全額存続させてるかはわからないですが、
仮に全額存続させたとしても、給与体系を全社共通にするだけで、
激変緩和措置をしなきゃいけないくらい、
MRの給与は特別な体系をとっていたということなんだろうなぁと思います。
早期退職後の給与体系大幅減改革は今後も絶対にある
アステラスさんは2021年6月にMRを含めた営業部門のリストラを行っています。
450人が2021年12月末で退職することが予定されているわけですが、
他にも内資系で早期退職を行って、今回のアステラスさんのように、
その後すぐにMRの給与を大幅に削減する給与体系改革を行った会社というのはあります。
今回のアステラスさんもそうですが、早期退職を募集してる時点で、
多分ですが、このような改革を行うことは内々ではわかっていたんじゃ無いかと思うんですよね。
早期退職に手あげしないなら、どっちにしろ給与下げるからね〜的な、
そして今度は、
早期退職終わったから残った人達の給与大幅に下げるよ〜、、
でも下がった分は”激変緩和措置”で少しの間は保てるよ〜、
だからその間に色々考えてよ〜って感じに見えるわけです。
まぁゴリゴリの外資肌の僕からしたら、
なんて優しい会社なんだ!と、
まじで社員やその家族の事を考えてくれてるじゃないか!思ったりもするわけですが、
とにかくこの早期退職からの給与体系激変措置は今後も絶対あると思います。
外資系では今後どうするのか?
こう言った優しい改革は大手内資って感じがするわけですが、
外資系ではどうなんでしょうかね。
結構早期退職やっても、以前と比べると手上げの数が少ないってのは聞いたことありますけど、
仕事のパフォーマンスによって優劣をつける外資系では、
この給与体系を合わせるような措置はしない気がするんですけどね。
もっともっと優劣をつける方向に行くのかなぁなんて思ったりもしますけどね。
大手MRの年収は2025年までに150万程度下がると予測されている
こちらの記事でも紹介してますが、
【2021年版】MRの今後や将来性についてガッツリまとめてみた!
特に大手MRの年収は2025年までに現在より150万程度下がると予想されています。
ちなみにですが、2020年版だと全てのMRの平均年収は540万と言われています。
全てなので、中小やコントラクトも併せてです。
大手だと890万だったと思うので、
5年ほど前の930万から40万程度下がってる計算になるので、
後100万円くらいは下がるのでは無いかと思います。
MRの年収は何故下がるのか?
MRの年収が今後2025年までに150万程度下がるというのは、
・日本の医薬品市場がこれから年1%単位のマイナス成長が確定してる事、
(経済大国の中では唯一日本だけがマイナス成長)
・2025年までのフォーミュラリー改革によって各製薬会社の減収減益が予想されている事、
・医療用医薬品販売提供ガイドライン及び厚労省覆面制度によりMRの仕事範囲が減少され、他部署との連携が必要になった事(MRだけで仕事が完結できなくなった事)
・少人数で広範囲を担当するスペシャリティ製品が今後も増える事
まぁMRの人数が減少している理由と類似してますが、この辺りが理由とし概ね言われています。
アステラスの発表でも1000億程度そもそも減収してるので、
元々コプロモーションで売上を拡大していた会社で、
研究開発型中心の会社ではなかったので、
こう言った打撃を他の会社よりも早めに受けているのでは無いかと思います。
では今後どうすれば良いのか?
MRの人数がもっと減少したり、こう言った給与削減措置が施行される事は、
未来としてわかっている事なので、
やっぱりわかっている事は回避したいと思うんですが、
正直いうと僕も解決方法というのはちょっとわからない部分はあります。
まぁ若い人は昔ほど給与が上がりづらいと思うので、このままで良いと思いますし、
MRの人数もある程度の所で落ち着くと思います。
このまま大手の会社がもし思ったより人数が減らないとなったら、
退職金改革を行うなんていう話もあったりしますが、それは早期退職で良いと思うので、
現実的なことでは無いのかなと。
僕のブログを読まれている方はご存知の通り、
僕はやっぱベンチャーの少人数性の働き方が良いと思うし、
そもそも人数が適正というか少ないくらいですし、
結局はMRの活動と情報が頼りになってるのを見るとまぁやっぱベンチャーも悪く無いと思います。
希少疾患(オーファン)系製薬会社への転職を考える人にオススメの転職サイト
ただ、今後も製薬会社で働くのであれば、
とにかく今やらなければならないのは、
他部署との連携をしっかり行える知識とコミュニケーション能力をつけるというか、
以前の体制からのマインドチェンジをするってのが良いのかなと思います。
まず今すぐできることとして。
昔のように一匹狼は多分今後この業界で生き残りづらいというか、
生きづらさを感じるのかなと思いますし、
働き方改革も重なって一人で全部やるより、
チームで一つの目標に向かっていく能力の方が大事になっていくと思うので、
まずその辺も大事なのかなぁと思ったりします。
ではまた!
コメント
MR手当と日当以外に同じグレードで内勤とMRに差があったことに驚きです。。