今後注目しておいた方が領域3選をまとめてみた

製薬業界の今後

どうもこんにちは、だいさくです。

以前書かせていただきました、こちらの記事、

【最新版】オンコロジーMRの将来性!そろそろヤバイ?

こちらにてオンコロジーの波は一段落したらどんな波が今度くるんでしょうね?

というご質問をいただきまして、

個人的に結構注目してる領域をまとめてみましたので、

ご紹介させていただきます。

今後注目しておいた方が領域3選をまとめてみた




なかなか遠い未来を予測することは難しいですし、

調べてみても詳細なデータや文献が出ているわけではなかったりするので、

少し曖昧な表現が多くなってしまうかもしれませんが、

個人的に、今回ご紹介する関連のニュースや話題が出るとすごく食い入るようにみていたり、

なんというかワクワクするなぁと思ってみているので、

現実的な話ではないこともありますが、

そんな話があるんだぁくらいの感覚でお読みいただければと思います。

1、抗老化領域

抗老化領域って、いわゆる今までのアンチエイジングとは違って、

基本的に多くの疾患の原因は「加齢」であるというテーマを元に、

開発が進められています。

グーグルの中の社内ベンチャーであるカリコという会社が先陣を切って研究を進めており、

また米アッヴィもカリコに多額の投資を行い、

老化を食い止める医薬品の開発進めています。

老化の原因はdaf-2という遺伝子が変異を起こしてる人ほど、

長生きをし、癌などの老化が原因とされる疾患にかかりにくいという研究結果が

すでに発表されております。

ただ、その後の詳細な情報は全く出ておらず、

カリコに訪問する人間にも秘密保持契約が結ばされ、

そのベールは完全に謎に包まれているそうです。

カリコの中で老化研究を中心に行っているのがシンシア・ケニヨンという方で、

1990年代に線虫の老化メカニズムを解明した、老化研究の第一人者と言われています。

このシンシア・ケニヨンは注目しておいた方が良さそうです。

ちなみに女性です。

アッヴィがアンチエイジングを手がけるアラガンを買収したのも、

その辺が関連してる?などの噂もありますが、定かではありません。

多くの疾患の原因は「加齢」というのもなんとなく納得感はありますし、

グーグルが挑んでいるというのもあるし、アッヴィがまた投資と関与を行うことによって、

抗老化領域は今非常に注目されておりますので、今後の動向に注視してみてください。

抗老化の注目会社

簡単に抗老化産業に関して注目しておいた方が良い会社を簡易的ですが書かせていただきます。

1、カリコ

カリコは上述の通り、Google社内で設立された老化に伴う疾患の治療法開発を目指しています。

Google親会社のアルファベットと、アッヴィが共同出資してます。

2、ユニティバイオテクノロジー

体内の老化細胞を直接除去する薬を開発してます。

すでにNASDAQに上場しており、長寿関連でも非常に注目された株となっております。

3、ロンジェビティファンド

抗老化研究のベンチャー専門の投資会社で、

現在37億円程度を投資してます。

この会社自体に開発する力はありませんが、

この会社が投資している先は注目しておいても良いと思います。

2、ゲノム関連

ゲノム関連はご存知の方も多いと思いますが、

近年高度化されたゲノム編集の技術を活用してあらゆる疾患の根本的治療に挑んでおります。

最近だと、ノバルティスのCART療法、SMAの遺伝子治療役であるZolgensmaもあって、

注目されておりますが、

実は上述の抗老化現象としてのdaf-2遺伝子に対するアプローチも、

ゲノム編集技術を使っていくと言われています。

要はdaf-2遺伝子に変異を起こさせることによって老化を防ぎ、

老化を防ぐことによって老化が原因とされる疾患を防ぐというものです。

シンシア・ケニヨンの動画で、

daf-2遺伝子に変異を持たせた、

人間でいう90歳くらいの線虫が元気に動いている動画は結構痺れます。
(ちなみに抗老化に関してはゲノム編集だけのアプローチではありません)

これまでは遺伝子変異に対する医薬品を開発するというのが主流ではありましたが、

今後は病気の原因である遺伝子をゲノム編集技術によって遺伝子自体を治療していこうという、

一定の流れがあります。

「ゲノム編集技術の高度化」「ゲノム編集技術による疾患治療への影響」、

この二つにかなり注目しておいた方が良いと思います。

SMAに関してもゲノム編集技術によって元気になったお子さんの動画とか見てると、

本当に感動するし、単純に良かったなぁって思います。

特にゲノム編集技術に関しては、海外も進んでおりますが、

日本の大学も非常に頑張っており、もっと安価な技術を開発しております。




3、デバイス

製薬会社とデバイスに関する歴史を見てみると、

実は外資も内資も製薬会社ってその昔はデバイス系も手がけていた会社が多いんですよね。

選択と集中の中でデバイス関連事業は他社に売ってしまったり、

別会社として切り離していたりしてますが、

元々はデバイス関連は製薬会社も噛んでいた会社が多いです。

しかし、昨今、AI技術や、インターネットの普及、スマートフォンの普及によって、

デバイスがまた大きなスポットライトを浴びようとしてます。

医薬品が挑んでことごとく失敗しているCNSの領域で、

特に認知症に関しては、医薬品ではなく、

デバイスやアプリ開発によって克服されるのではないかという話もあるそうです。

しかも医療系ではなく、ITベンチャーが単純に無料で作って普及させるという話もあります。

もちろん医療として使うに臨床試験なんかが必要だとは思いますし、

楽天メディカルのような医薬品+大型デバイスというのももちろんありますが、

それくらい手軽に作れるというのもデバイスの面白いところで、

後発品なども作りにくいですし、

製造しなくても良いので、とにかくコストがかかりません。

とにかく注目すべきはGAFAと医療である

今回挙げた3つの領域、

・抗老化

・ゲノム

・デバイス

こちらはもちろん外資系のメガファーマも引っ張っている領域ではありますが、

GAFAが大きな資金を元手に参入してきています。

直接医薬品ではないですが、

ベリリーという会社があって、これもまたGoogleの関連の会社で、

これまで1.5兆円を調達し、

AIや大規模データを活用した次世代ヘルスケアの開発を進めています。

こういった会社は間違いなく日本からは生まれません。

可能性があるとしたら中国ですが、ベリリーのビジネスが確立されたら、

全ての製薬会社はこのベリりーのリソースを活用するようになるのではないかと思います。

また23andMeという会社はとても有名なのでご存知の方もいるかもしれませんが、

消費者向けの遺伝子検査の世界最大手の会社で、現在500万人のゲノムデータを保有しております。

ここもまたアルファベットが関与しており、

アップル、ファイザー、ジェネンテックと提携してます。

10Xジェノミクスも23andMe出身者が創業しており、

現在あるシーケンサーよりさらに感度の良いDNAシーケンサーを開発してます。

ここはソフトバンクの孫さんが投資しており、かなり注目されております。

カラージェノミクスという会社は、

医師を通して依頼する遺伝子検査キットを発売しており、

日本参入も視野に入っております。

スティーブ・ジョブスの妻ローレンが出資してます。

最後に

やっぱこの業界ってすごい面白いですよね。

僕が製薬業界に入った時は考えられないような方向になっているし、

当然デバイスで治療をするとか、

ゲノム編集なんて考えられなかったんですよね。

病気に対するアプローチはどんどん時代と共に変わって行くし、

ワクワクしてくるなぁって思います。

僕もまだまだ一つの領域に関して深く情報が集められてないので、

また情報がアップデートできたら記事にさせていただければと思います。

ではまた!




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