武田薬品2020年リストラ概要の全貌!割増退職金が60ヶ月!?

武田薬品

どうもこんにちは、だいさくです。

武田薬品さんがリストラを敢行されているそうですね。

以前からやるやると言われていましたが、

その概要などが明らかになってきているようです。

2020年武田薬品がついにリストラ・・退職金が60ヶ月!?




昨今、製薬業界は本当にリストラの話が多いです。

僕もなんだか気づけばリストラの記事を書いてる気がします。

MRの数もとにかく減っていますし、一時期叫ばれていたMR不要論は、

MR減少論に変わり、この様子では今後も減っていく気がしますね。

MRの数が2年間で1万人以上減少!猛烈な減少原因を解説!

エーザイさんとか中外さんのような羨ましい〜と思っちゃうリストラもあれば、

鳥居薬品のような新卒2年目も対象にしてしまうエゲツないリストラもありました。

今回の武田さんのリストラ内容はどちらかというと真っ当な内容には見えますが、

武田のリストラといえばそのやり方がエゲツないということで一時期話題を呼びました。

武田薬品のリストラ手法がヤバイので製薬業界の手法を回想してみる

まぁ実際には、いたって普通のリストラなんですが、

リストラしたい人間の選び方が日本の企業ではあまりやらないようなやり方だったわけですが、

外資系で実力のない人間がどんどん切られる環境に長くいる僕としては全然大したことないよね、

むしろなんて優しい会社なんだろうか・・とか思ってしまうわけです。

2020年武田薬品のリストラ概要

前置きは置いといて、

武田薬品のリストラの概要ですが、下記のような概要となっているようです。

対象:30歳以上の全社員

条件:割増退職金として勤続年数×3ヶ月程度(最高60ヶ月分)支給

上限人数:会社の規定に達したら終了(人数非公表)

このようになっております。

以前のR&D部門をガッツリとリストラした時よりは、(武田はリストラと認めず)

結構ゆるいというか、なんか普通のリストラだなぁという気がします。

武田薬品リストラの理由

対象が30歳以上となっている背景は色々あるようですが、

武田薬品に入社して10年未満の人間を切るというのは、

会社としての責任を果たしてない、

外部で通ずる人間に育てなければいけないという理由(使命?)があると考えてるようで、

その点は鳥居薬品のリストラと比べると善意的な感じがします。

割増が60ヶ月もらえる社員は勤続20年以上からなので、

そういった人を切りたいという背景があったり、

今後の屋台骨を支えるであろうオンコロジーやRD(希少疾患)領域に、

転職された勤続年数の浅い人間が積極的に辞めないようにしたい意図があるのかもしれないですね。

リストラの募集人数は非公表ですが、

武田はR&Dのリストラを敢行したことで、本社系の人間は結構人数が適正なので、

今回の対象は一応全社員ではあるが、主にはMRやマネジャークラスではないかという話もあります。

日本の借金王、武田薬品は結構やばい




ただ、武田薬品は実際結構やばいんです。

下記が直近の損益計算書のグラフになりますが、

沢山の買収を重ねた挙句、規模は本当に大きくなりましたが、

とにかく利益が出なくなっています。

図体がでかいだけで燃費の悪い米国車のような会社になってしまいました。

武田がやばいという事に関してはまた別の記事でまとめようかと考えているんですが、

まとめました→憧れた武田薬品がとにかくヤバイ・・3つのヤバイ理由をまとめてみた

ROAという総資産利益率というのがあるんですが、これもやばい。

資産は肥大、利益は減少。

そしてここにきてアリナミンなどの武田のOTC事業の売却。

まぁ日本人社長なら絶対にやらないような事だと思いますし、

本当に切なすぎる。

シャイアー買収は米のゴールドマンサックスが関わっていて、

多額のリベートを武田からもらっていると思いますし、

それによって日本が誇る借金王企業になったわけです。

このOTCも含めてシャイアーの事業も切り売りしてなんとかお金をやりくりして、

見せかけの2021年3月期の連結純利益600億予測を出してますが、
(武田の歴史からすると600億すら大したことがない)

長期的にも短期的にもかなりまずい状況なのは確かで、

リストラの本当の背景は図体ばかりデカくなったけど、

これまでのような利益が出ない会社になったツケを、

人員削減する事で帳尻合わせを行なっているんじゃないかと思います。

武田薬品はオンコロジーも厳しい

武田薬品、約6年程前にオンコロジー領域に参入してきましたが、

結構厳しいと思います。

ADC系の薬剤など将来性の高い薬剤はありますが、

なんせ図体が大きすぎる。

今の武田オンコの規模なら200人くらいで運営するようなラインナップを、

倍以上の人数で運営してたと思います。

しかもパイプラインも上市できたものもありますが、

新薬のピボタル試験を拝見していても失敗が多いです。

多分今回のリストラで切りたいのは50歳前後の社員なんでしょうけど、

ミクスの岩崎さんの記事にオンコロジーに200人弱プライマリーから異動させたとありますが、

オンコロジーもそれはそれで厳しいように見えます。

製剤は悪くないと思うんですが、なんせ人数が多すぎではないかと。

リストラの後の大幅人事制度改革による減給の噂

またリストラの後に大幅人事制度が改革されるのではないかという話もあるそうで、

これまで古くからの年功序列の風土を壊していこうというもののようですが、

特に年配社員の減給が噂されているというのもあるそうです。

なので今回のリストラは主には年配者員が対象となっており、

てあげをしなければ言及になる可能性もあるというものだと言えます。

基本的に対象となる社員は全て面談を行なっているそうですが、

やはり多少は会社側からの指名の雰囲気はあるのでしょうか。。。

武田で働いていたという価値はある

僕もこれまで製薬会社を3社経験してきましたが、

武田薬品の社員の方は優秀です。

基本ハードワークだし、体育会系のような右向け右の仕事もできるし、

クリエイティブな発想も持ってると思いますし、

数字に対する責任感が強くて、基本的に頭が良い人が多いと思っています。

やっぱり前職は武田薬品で働いましたというのは価値があると思います。

今回の早期退職に手を上げて辞めていく人もいると思いますが、

武田で働き始めた頃の熱をまた思い出して頑張ってみたら、

周りの人間は意外に大した事無いと感じるんじゃないかと思います。

僕はお金の流れを見ていると、

会社自体はちょっと先行き不安を感じていますが、

社員の方にはまだまだ価値があると思います。

頑張ってください!

ではまた!




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