MSL(メディカルサイエンスリエゾン)に向いてる人、向いてない人

メディカルサイエンスリエゾン

こんにちは、だいさくです。

MSL、皆さんはなりたいですか?

私は今MSLのような仕事もしてまして、

よくわからないポジションにいます。

製薬業界の今後を考える上ではMSLという役割は、

今後もっともっと重要になってくるのは間違いないんですよね。

MSL(メディカルサイエンスリエゾン)の人数は上昇の一途




MRの役割がこれだけ制限をかけられている今は、

今後MSLの役割や、人数はどんどん上昇していくと思います。

それは100%間違いない事実です。

5年後には現在のMSLの人数約1,500人は製薬業界全体で、

この3倍以上には増えていると予想してます。

トラブルも絶えないMSLとKOL

今後製薬業界の中心を担っていくであろうMSLですが、

KOLとのトラブルも絶えません。

MSLがあの先生を怒らせた、それ以降全く訪問してこない。

しかし、上司にはそれを報告してないので問題が可視化されてない。

これが一番多いパターンです。

あとは、全然勉強してないためKOLどころか、MRとの話にもついていけてない。

KOLに対して、平気で、「全然わからないので教えてもらいたいんですが、、」

という枕詞から質問が始まる。

なぜか馴れ馴れしい態度で喋り出す。

会社側の意見を押し付け過ぎて先生の意向を完全無視するとか。

氷山の一角ではありますが、実際にはもっと多いんだと思います。

MSLができた事で医師の負担は増えた

多くのKOLから言われる事として、一番多いのは、

MSLができた事で医師の負担が増えた事です。

MSLの仕事は元々はMRがやっていた仕事なんですよね。

僕はぶっちゃけMR時代にプロトコールを書くような事もした事があったし、

最新情報の提供なんて普通にやってたわけです。

僕以外にも10年くらいMRをやってる人であれば普通にやっていた事です。

しかしプロトコールなんて一切関与しませんよね。

まぁそれが本来のあるべき姿なのかもしれませんが、

昔のMRは普通にそれをやっていたし、

それが出来るか出来ないかで全然違う結果をもたらしていたわけです。

昔のMRがやっていた仕事をMSLと医師に割り振った形に現在はなっているのです。

だから医師の負担は増えたという事です。

MSLは元MRがやった方が良いは間違い

MSLになった方や、今後MSLになりたいと思ってる人は、

その辺を踏まえて考えておいた方が良いと思います。

MSLが出来た歴史とかその辺は絶対わかっておいた方が良いです。

んじゃ、、MSLなんて全部MRがやったら良いじゃないという意見もありますが、

それは間違いです。

うまくMSLが機能してるチームは5人1人くらいが元MRです。

MRでは本当の意味で、深い部分のサイエンスはやっぱり無理です。

少なからず僕には無理です(笑)

薬学部卒のPhDや、ポスドク出身者、

元看護師をMSLのチームの一員にするというのはとても合理的です。

それぞれの役割がはっきりしていてチームがしっかり機能します。

まして今後はMA部(メディカルアフェラーズ)の一部としてMSLを

据えている会社も増えてくるのでMSL=元MRの図は良いとは言えません。

ノバルティスや中外製薬のMSLは元MRがとても多いですが、

結局MRが名刺をMSLに変えただけという意見も出ていますね。

MSL(メディカルサイエンスリエゾン)に向いてる人、向いてない人




MSLが今後もっとフューチャーされることは間違いありませんし。

時代が求めているのも間違いありませんが、

様々な問題も抱えているのです。

今後MSLが花形だからといって安易にMSLを目指す人が出ないように、

MSLになって失敗したという人が少なくなるように、

MSLに向いてる人、向いてない人、

MSLに求められるスキルや行動がどういうものなのかをお伝えしていきたいと思います。

1、一匹狼系は向いてない

MRでもいますよね。

一匹狼系MR。

社内の人のために何かするとかあまり考えずに、

ひたすら自分の数字のために頑張る。

そしてパフォーマンスは抜群、結果も出す。

外資系で輝けるタイプの人です。

顧客には抜群に信頼されてるけど、社内の人間にはあまり関心がなかったり、

役割を与えられればやるけど、逆に関わりすぎると迷惑かなと思って、

積極的に口出したりはしない人です。

そういう人はMSLに向いてません。

そんな自分を変えることができないのであれば、

トラブルの元になるのでやめた方が良いです。

まぁそもそも一匹狼系のMRはMSLになりたいと思ってない人も多いですけどね。

MSLに求められるのはチーム力

MSLに求められるスキルは、チーム力なんですよね。

抜群の個人力とか個性ってあまりいらないんです。

自分の独断で先生に対して、

「その臨床試験のアイデア良いですね!やりましょう!」

こんなこと言っちゃう人は最悪です。

自分の力でなんとかしてやる!

みたいな人はMSLにいると逆に足を引っ張ってしまいます。

2、車好きは向いてない

これは極論です(笑)

MRは車の運転が好きな人が多かったり、

苦じゃない人も結構いますよね。

MSLはそれとは逆です。

旅行好きはMSLに向いてます。

特に電車好き。

新幹線や、飛行機、ローカル電車が好きな人は単純に向いてると思います。

僕は大っ嫌いです。

どこでも車で行きたいと思っていますが、

旅行好きな人って、車よりも電車の方が楽って言いますからね。

公共交通機関での移動が苦ではない人には、それだけで、

MSLという仕事のストレスが一つ減ると思います。

3、ノリと勢いの人は100%向いてない

これはそのままです。

一番やってはいけないのが、その場のノリで決めてくることです。

MRの場合は、間違えてしまっても、次の日行けば訂正できますし、

謝ることができるフットワークがあります。

しかし、MSLはそれができません。

精々メールを入れるくらいです。

でもメールだと真意って伝わりづらいし、

若干冷たい表現になってしまうんですよね。

ノリと勢いで決めてくる人なんているか?

と思うかもしれませんが結構いますし、

このタイプの人間が一番トラブルの元になります。

一番勉強しないのもこのパターンの人です。

嫌なことがあるとすぐ辞めていくのもこのパターンです。

4、論理的思考力のある人は100%向いている

いつでも論理的に考えられる人は絶対MSLになった方が良いと思います。

論理的思考力と論理的なアウトプットは全てを凌駕します。

その人の態度が多少悪かろうが、言葉遣いがぞんざいだろうが、

論理的に物事を考えて、それを医師にしっかりアウトプットする能力があれば、

医師はしっかり納得してくれます。

医師は別にMSLやMRの人柄は二の次です。

医師が動く時はそれが患者さんのためになってるかどうかがいちばんのポイントです。

それが患者さんのためになるということが論理的に説明できる人は本当に強いです。

ただ、元MRのMSLと揉めるパターンのMSLがこういうパターンの人だったりもします。

論理的に考えられるMSLはあまり多くないですがしっかり医師には伝わってます。

5、調和を乱さずチームで戦える人は向いている

これは1番目の一匹狼系の逆バージョンになります。

MSLに独断は禁止です。

営業力ってMRほど必要ではありません。

常にチームとして戦うことが求められますので、

分からないことや自分に決められない事はしっかり持ち帰らなければなりません。

社外の人(医療従事者や業者)を顧客として捉えるのは当然ですが、

社内の人も自分の顧客と捉えて、振る舞えるような人は

MSLに向いています。

実は、1番目に紹介したような一匹狼系のハイパフォーマンス、

しっかり成果を出してくる系の人材はたまに覚醒します。

社内の人も顧客だと思って扱いなさい!

とアドバイスした途端すごいパフォーマンスを発揮したりするので、

伝説のスーパーMSLになる可能性を秘めていたりしますね。

6、英語ができない人は無理

この記事をアップした際にツイッターで現役MSLのGyodyさんから

こんなご指摘をいただきました。


英語ができない人でMSLを目指す人っているのかな?って思ってたんですが、

Gyodyさんの他のツイート見てても相当英語は大変そうですね。

論文の深いところまで読める英語力と、単純にスピーキング力も

高いものが求められています。

英語はしっかり勉強しないとMSLとして活躍できないと思います。

製薬会社の社員におすすめの英語勉強法7選!

まとめ

いかがでしたでしょうか。

・MSLはまだまだ増えていく

・必ずしも元MRを採用するべきではない

・MSLとKOLのトラブルは多い

・MSLができた事で医師の負担は増えた

そして、向いてる人向いてない人、

・一匹狼系は向いてない(ただし覚醒する可能性有り)

・車好きは向いてない

・ノリと勢いの人は向いてない(MSLとして一番の害悪)

・論理的思考力のある人は100%向いている

・調和を乱さずにチームで戦える人は向いている

・英語ができない人は難しい

こんな感じです。

どうですか?

これからMSLを目指す人に少しでも参考になれば幸いです。

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