小規模スタートアップの製薬会社で働くメリット・デメリット!

第二弾MRエピソード企画

だいさくさん

いつも興味深い記事をありがとうございます。

今回、私も記事を投稿させて頂きます。

今回、私がお伝えするのはタイトルの通りですが、

日本で新たに立ち上がるメーカーに、私も創業メンバーとして携わった際の話です。

私はだいさくさんブログのファンだった影響も多分にあり、

内資系や大手よりも、小規模かつ専門領域に特化したメーカーに大きな魅力を感じており、

当時所属してたプライマリーの大手からなんとか専門領域で少数精鋭、

これから日本で立ち上がるような企業に行きたい…と思いながら転職活動をしてきました。

そして、たまたま縁があって日本でこれから立ち上がるスタートアップメーカーに、

初の営業メンバーとして転職することになりました。

大手や内資では経験できないようなキャリアと経験を求めた結果の転職で、

だいさくファンの私にとっては希望通りの展開になったことで非常に嬉しかったのを今でも覚えています(笑)

スタートアップはしっかり吟味する必要有り




前置きが長くなりましたが、この転職はどうだったのか?

というのが今回の話です。

結論から申しますと、

一概に小規模で立ち上げだから良いとは限らないし、よーーーく吟味する必要がある!!
…と言うのが私が今現在実感していることです。

小規模で、ましてやこれから日本で立ち上がる会社を検討するなら、

案件によってはメリット以上のリスクも存在しているので、

そこも踏まえた上で転職は考えるべき、というのが私の考えです。

具体的に主なメリットとデメリットを下記でお伝えしたいと思います。

ー小規模メーカーのメリットー

①報酬が高額である

メーカーにもよるので一概には言えませんが、

小規模のスタートアップメンバーほど報酬面での旨味があるのは事実だと思います。

私の場合、元々の給与ベースが低かったのもありますが、

前職よりも額面で200万近く上がりました。

転職エージェントに「本当ですか!?」とビックリして聞き返しましたが、

「もっと条件が良い人もいるから大丈夫です」と言われて、

一瞬でホクホクした気分は冷めました(笑)

実際に入社してみると、

具体的に聞いたわけではないですが年齢や前職のベースによっては私よりはるかに報酬は高額で、

むしろ私は明らかに安い方だったくらいです。

②MRとしての経験値、キャリアが一気に高まる

これは小規模でMRの数も少ないからこそのメリットだとは思いますが、

MR全員が大学担当かつKOLを担当することになります。

一つの県にMRが一人程度の規模感(地方は複数県)ですので、

必然的に広域でエリアマーケティングを考えつつ、

KOLや専門医が所属する主要な大学や基幹病院しか訪問しません。

昨今の転職市場では大学病院の担当歴がないと話にならないし書類すら通らないので、

そういう意味でも自身の価値を上げる副産物もありました。

大手メーカーであれば大学担当になるのはかなり難しいですし、

下手すればずっと開業医担当ということも珍しくないのでチャンスだと思いました。

③比較的ベテランでもチャレンジできる

これもメーカー次第ですし、

最近は若手を求める傾向が強いとはお聞きしていますが、

それでも立ち上げ時の採用は40歳を超えても許容してくれる傾向があります。

理由として即戦力は当然として、全て自分一人で考えて解決できる人材を求めており、

そうなると必然的に年齢層が高めになるし、会社側も多少年齢は上でも、

磨けば光る原石よりもスグに活躍できる人材の方を求めていると後で聞きました。

スタートアップは色々な良い部分はありますし、

小さな会社だと自分の意見も結構拾い上げてもらえるし、

それが良い意見なら普通に採用されたりします。

会社を自分の手で動かしている、

自分の働きが会社に影響を与えているのを実感できることは非常にやり甲斐があると思います。

ただ、メリットと同様にデメリットも当然ながらあります。

ー小規模スタートアップのデメリットー

①社内制度が未整備




これは覚悟しておくべきだと思います。

大手から来られた人ほどギャップに苦しむと思います。

大手や日本で長く根差した会社なら、

あって当然の制度が未整備だったり、

社内の部署が未成熟で細分化されていないので、

分からないことも誰に聞いていいか分からないことが非常に多いです。

良くも悪くも全て自分で解決するしかないので、今までの価値観をリセットする必要があります。

本当に仕事が多岐にわたるし、全て自分一人で解決しなければいけないことがとても多いです。

高い報酬はこの辺の苦しみに対する対価だと思った方がいいかもしれません(笑)

②活動の最初は大変

これから日本で立ち上がる企業なので当然、

先生や医療従事者の方たちの認知度はゼロです。

前任もいなければ施設のルールも分からない中で、

文字通りの手探りから営業活動がスタートすることになります。

アポをとろうと施設に電話して社名を名乗っても全く聞き取ってもらえず、

何度も社名をゆっくり伝えることになります(汗)

当然ながら先生方は全く知らないメーカーですので、

そもそも怪しまれてアポイントを取れないことも珍しくないです。

今まで、如何に自分が会社の名前で商売していたか分かりましたし、

会社の看板って大事だったんだな…と初めて痛感しました。

正直、営業活動がはじまってから最初の1年間に関しては、

今までのMR人生で最も大変だったし、馬車馬のように働きました。

冗談抜きで昼寝もせずにここまで働いたのは後にも先にもこの時だけです(笑)

③上層部の人間に大きく左右される

個人的に一番のデメリットはこれです。

基本的にスタートアップで立ち上がる際、

上層部の人間の出身会社が何処になるかは非常に重要だと私は学びました。

今までもこれからも、

立ち上げ時はトップとその腹心たちは息のかかったメンバーであることが多いかと思います。

この人たちの評判をよーーーく情報収集した上で、応募するかどうかは考えた方がいいです。

もちろん、上の人たちが優秀でカリスマ性もあるのならその会社は素晴らしいと思いますが、

その逆も然りです。

言葉を選ばずに言うなら、上がポンコツな組織は上手くいきませんし、

それが小さな組織なら余計にポンコツになります。

大手なら組織も部署も多くあるので、

そこまで方針や活動が根幹からブレることはないですが、

小さな組織だと船頭の舵取り次第で船は一気に転覆の危機です。

会社のパイプライン等をチェックするのは当然かと思いますが、

上層部がどういう人間か?その下のマネージャー連中はどうか?

小規模メーカーはこの辺も考えて転職活動をすることをお勧めします。

以上、雑多にはなりますが私の感想をお伝えします。
少しでも参考になったら嬉しいです。

だいさくコメント

スタートアップで働くことの大変さをよくまとめていただきありがとうございます。

報酬面は僕も同じように、え?こんなにもらえんの?マジ?と思いました。

デメリットの所は、聞いてはいたけど、

実際体験してみると結構キツイって感じですかね。

なんか報酬もアップして、馬車馬のように働いて、大学とかの経験もできて、

良い事だらけのようには見えたりはするけんど(笑)

でも、大手と違うのはやっぱ上層部に対する監視体制が小さい会社ほど無いんですよね。

だから好き勝手できちゃう。そこにうまくハマれば良いけど・・って感じですかね。

上層部とか、マネージャーがどの会社から来てるかってのは入る前に大体わかることもあるので、

その会社で働いていた人に聞いてみると良いのかなと思いました。

とにかくありがとうございました!

ではまた!




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