辞めて欲しい人だけ辞めてもらいます・・製薬業界早期退職のリアル

第二弾MRエピソード企画

だいさくさんこんにちは、MRエピソード企画に関して送付させていただきます。

昨今、製薬会社も当たり前のように早期退職やリストラが行われているかと思います。

私はこれまで一度だけ早期退職を経験したことがあり、

今日は私が昔在籍していた、

とある製薬会社で行われた早期退職の実態についてお話ししたいと思います。

自分の会社にもいつか早期退職があると考え準備することができれば、

何かと自分の人生にとって良いと思いますのでご参考いただけたらと思います。

早期退職は突然に・・・




流れとして、ある日突然緊急会議として全社員を対象にメールが来ました。

社員の間では以前より大型製品の特許切れや、開発の失敗が相次いでいた事もあり、

早期退職があるのではないかと噂はされていました。

しかし、本社の人事は全国会議などで事あるごとに、

我が社はリストラをしたことはないし今後もする予定はないので、

社員の皆さんは変な心配や噂はしないでと言われておりました。

実際に緊急会議となりましたが、

リストラという言葉は使わずにセカンドフューチャーキャリアプラン(SFC)と言って、

リストラではないと説明がありました。

実際には 35 歳以上の社員はセカンドフューチャーキャリアプランの対象になり、

割増された退職金ももらえるという事でしたので、リストラみたいなものです。

リストラの実際の流れ:事前にやめて欲しい人はピックアップ

アナウンス後、全社員が直属の上司との面談スケジュールが組まれました。

面談の前に各社員 が下記のようなイメージで3 段階評価がされています。

1、もうやめてほしい
2、続くけてもよし、辞めてもよし
3、会社に残って欲しい

各社員は面談時に上記 3 つのいずれかの評価を言われます。

これは末端の社員だけでなく部長からマネージャーへも同じように行われました。

MRへの評価基準としては、

・日報のデータベースから組み上げた訪問状況

・過去 2 年間の営業成績

・年齢が若いか否か?

大体この3点で評価が分かれていた印象です。

明らかに日報を空打ちしていそうな社員でも、

データベースで訪問件数が多い社員はリストラを免れていました。(日報入力は大事です)

辞めて欲しい社員への対応

もうやめて欲しいという評価がされても辞めない社員においては、

その後も同じ面談が続き、

辞めないと担当エリアはないし希望しない勤務地で MR のサポートをしてもらう等々

辞めて欲しいと言われても辞めたくないと考えている社員にとっては、

非常に厳しい条件が突きつけられていました。

ちなみに、このような事が起きている間は社員は動揺が走り、

営業どころではなかったので活動量は落ちていた印象です。

セカンドフューチャーキャリア応募当日




各種面談が行われた後、セカンドフューチャーキャリア応募の日が来ました。

応募数は想像を超えるレベルの申し込み数でした。

辞めて欲しい社員でも最後まで手上げしなかった社員も多くいましたが、

逆に会社の今後に見切りをつける意味で、

会社として残って欲しいと考えていた社員が、

かなりの数エントリーしていたことが応募数が多かった背景です。

辞めて欲しくない社員は手上げしたにもかかわらず、

退職を中々認めてもらえずに残った社員もいれば、

すぐに次の転職先を見つけて、割増金のために応募した人もいましたが、

このような人たちは割増金をもらっての退職を認められませんでした。

辞めて欲しくない社員は、支店⻑、営業部⻑が直接面談をして必死に引き止めていました。

一部の社員は、その面談を拒否し会社の悪口をわざと言い、

もういいと逆に上層部から反感を買い割増金が貰えて辞めれた人もいました。
(一部から反感は買いますが、こうすれば確実に数千万円のお金は貰えるのでごねた方が良いです)

早期退職のその後

応募数が予想より多かったこともあり、

退職して欲しかったにも関わらず残った社員は一部意図しない勤務地に飛ばされた人もいましたが、

現在も変わらずに働いております。

当然モチベーションは低いし愛社精神も薄れてはおります。。。

印象として早期退職をやると社員の仕事のモチベーションも下がりますし、

転職を意識しながら働いてしまうデメリットがある一方で、

パフォーマンスが悪い働かない社員を一掃することができるので、

組織力としては総合的に変わらないのかなと思いました。

上がいなくなることで、ポジションが空きそこにパワーのある若手が入る印象です。

早期退職をしても生き残るには

早期退職が多くの会社で行われていますが、

生き残るために大事なことは、上司、営業所といった狭い視点での評価を得るのではなく、

製薬業界、社会に評価される人間のなることを目標に働くことが大事だと思いました。

そのために今できることは、大学病院を担当しておく、

スペシャリティ領域を担当する、人脈を作っておく、

TOEIC を 800 点以上取得しておくなどしておくと良いかともいました。

これらの経験は一生使えるスキルです。

直属の上司や会社からの評価はせいぜい 2〜 3 年です。

だいさくコメント

僕も実は2度ほど自分の会社で早期退職を実施したタイミングに出くわしたことがあって、

僕は勤続年数の関係で対象にはならなかったんですが、

正直ほとんどん同じような感じで、すごく赤裸々に書いていただきありがとうございます。

本当に生々しいですが、

リストラってお金を払って辞めて欲しい人だけにやめてもらいたい制度だったりしますよね。

なのでやめて欲しくない人には残ってもらいたいから、

次のキャリアをイメージさせるような名前に変換してみたり、

対外的なイメージも大事にしているんでしょうけどね。

僕の以前の会社もやめて欲しくない人が早期退職にてあげしたけど、

認められなかったっていうのがあって、それってやっぱりひどいっすよね。

記事の中にも会社の悪口言ったらOKになったと書いてありましたが、

普通に「なら訴えますよ?」と言えばほぼOKだと思います。

僕の周りの人はそんな感じでやめていきましたかね。

後、一度リストラを行った会社はその後5年間は急激に残っている社員の転職への意識が、

20〜40%程度上がるらしくて、仮に以前よりも40%の人が転職を考えている状態で、

会社を回していかないといけなくなるみたいで結構微妙って言う話もあるみたいですね。

TOEICとか領域経験って若手には強みになるかもですが、それなりに年齢重ねちゃうと、

そんなに強みにもならなかったりするので、多分人脈が重要なのかなぁと思いました。

ではまた!




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