どうもこんにちは、だいさくです。
今日は「マキアヴェッリの君主論」という本をご紹介させていただければと思います。
僕は歴史の本を読むのがすごく好きで、
特に近代史のあたりが好きでよく読んでいます。
この手の哲学的な本もちょくちょく読むんですが、
この本は特に今後リーダー職を目指したい!という方にとってもオススメの本です。
僕はこの本の魅力を伝える「書評」というのを書くのが結構苦手です。
なのでこの本の良さをしっかりお伝えできるかどうか不安ですが、
頑張って書いてみたいと思います。
マキアヴェッリって誰?
マキアヴェッリですが、1469年〜1527年に活躍した今でいう参謀です。
イタリア・フィレンツェ出身で、
29歳からフィレンツェ政庁の官僚として数多くの事業をこなし、
寝る間も惜しんで公のために働くが、クーデターにより失職。
その後、政権復帰を目指し、世界的に有名な、権謀術数書である「君主論」を書き上げる
マキアヴェッリの君主論の主張
マキアヴェッリの君主論で有名な一節は、
「愛されるより、恐れられろ」「人は恐怖で動く」など、
結構過激な文言が引用されるケースがあります。
しかし、しっかり読んでみると全く違います!
マキアヴェッリに関しては本当に誤解されていると感じました。
マキアヴェッリが好きな政治家に良い政治家はいないと言われています。
しかしその一方でマキアヴェッリの本はリーダーになったら必ず読むべき!
とも言われています。
会社のリーダーと呼ばれる人は、マキアヴェッリが好きな人もとても多いんです。
マキアヴェッリの君主論を読んだ率直な感想
マキアヴェッリの君主論を読んだ率直な感想は、
全部がクリアになった!ってことです。
僕のようなミドル世代の方は今後リーダー職を目指したり、
今まさにリーダー職をやられている方もいると思います。
そして、今後もっともっと大きなステージを目指している人もいると思います。
良いリーダーってどんなリーダーだろう?
今まで関わってきたリーダーにもいろんなタイプがいたな〜、
自分はリーダーになったらどういう風にするべきだろうか?
優しいだけじゃダメ、厳しいだけじゃダメ、
自分が目指す理想のリーダーというのはどういう人材なのだろうか?
そんな風に考えている方には是非読んでいただきたい一冊です。
ちなみに、僕が読んだのはマンガです(笑)
置いといたら自分の子供達が読んでくれたら良いなぁと思って漫画版を買ったんですが、
僕は歴史の本はマンガから入った方が良いと思っています。
なぜならわかりやすいから。
一応、この辺の本も読みましたが、
エッセンスは変わりませんので、
僕は漫画版が最高だと思います。
もしご興味ある人は是非マンガ版をオススメします。
マキアヴェッリの君主論〜序章〜
ヨーロッパの中世に悪名高い権謀術数書があった。
異端の書と言われ巧みに人を欺く目論見を説く書物。
「君主論」
著者ニコロ・マキアヴェッリはその中で冷酷非道なチェーザレ・ボルジアを
君主の手本として掲げた。
その著書は18世紀まで「悪徳の書」として世の中から排撃され続け、
「マキャベリズム」という言葉を生み出すに至った書物である。
マキャベリズムとは何か?
マキャベリズムとは、目的のためには手段を選ばない、
目的は手段を正当化する。
という意味で使われている言葉になります。
マキアヴェッリはそんな冷酷で悪逆非道を許す考えを世に残すつもりだったのか?
というとそうではありません。
彼の主張は現代のリーダー論として精通できるものであると、
僕は思いました。
僕はマキアヴェッリのようなリーダーになりたいと本気で思いました。
マキアヴェッリは中世のイタリア、隣国のフランスやドイツ、
そしてスペインからも虎視眈々と狙われる乱世の時代に生まれました。
その時代の中で、沢山のリーダー(本の中では教皇、大統領)と一緒に仕事をします。
マキアヴェッリとチェーザレ公
そんな乱世の中でマキアヴェッリはチェーザレ公という、
同じフランスの中でロマーニャのリーダーと出会います。
当時のイタリアはまだ一つのイタリアではなく、
日本で言うところの、マキアヴェッリは薩摩藩、チェーザレ公が長州藩という感じで、
同じ国でありながら決して仲が良いわけではないです。
イタリアという国自体が隣国から危機に晒されている中で、
マキアヴェッリはチェーザレ公に近づかなければならなくなり、
その中でチェーザレ公の恐怖のリーダーシップを肌身に感じます。
君主論とはチェーザレ公のことを書いた書物
君主論とはそのチェーザレ公のリーダーシップに関して書いた書物になります。
チェーザレ公はイタリアを一つのイタリアにすべく尽力します。
その過程が凄まじく、その手腕というのは現代のビジネスマン、
特にリーダーシップを考える上ではとても参考になります。
リーダーを目指す全ての人に読んで欲しい「マキアヴェッリの君主論」
ではここから、君主論の中でとても印象に残っている、
マキアヴェッリの論説を紹介させていただきます。
リーダーは人から恐れられるが恨まれない
リーダーがやるべきことの一つに組織を守り繁栄させることが挙げられる。
そしてその方法はリーダー本人が人から恐れられる存在になり、
人から恨まれないことだ。
人から恐れられることは組織の内にも外にも良い効果を与えます。
そして人から恨まれることがなければ新しい敵を作らずにすむ。
人から恐れられ、恨まれずにいることが果たして同時にできるのか?
むしろこの二つを並行して行う必要がある。
人の恨みを買わない方法は、人のものを奪わないことです。
リーダーは人の名誉や財産を奪うこと、
部下や同僚の手柄を奪うことは絶対に避けなくてはならない。
ですからリーダーは人のものに手を出さなければ、
人から恨まれずにすみます。
リーダーは人から恐れられる力量をを持つことで、
正義と力を手に入れる、
そして人の道を大きく外れなければいいのです。
だいさく私見
その通りだなって思うんです。
良いリーダーって決して部下を甘やかさない、
ピリッとさせるところはピリッとさせなければならないんです。
舐められてはいけない。
でもその中で人としての道から外れるようなこと、
この本の中では部下の手柄をとったり、人格を否定したり、
その人の過去、家族を否定してはいけないんです。
人からの軽蔑を避けろ
リーダーは人からの軽蔑を避けなければなりません。
リーダーは常に周りからすごいと思われなければならないので、
軽蔑されたり、見くびられたりすることは特に避けなければならないのです。
ではどうやって人からの軽蔑を避けるというと、
人に決断力のかけるところを見せてはいけないのです。
戦いや面倒ごとを避けたいからといって、
時にリーダーは中立の立場を取りたがるが、
危険に対して見て見ぬ振りをして何もしないことを選ぶことは、
臨機応変な判断ではなく身を滅ぼすだけの優柔不断です。
時間は何も解決してくれず危険は絶えずあなたのそばに近づきます。
また人の意見に翻弄されるのも人から軽蔑される理由になります。
リーダーが気が変わりやすく軽薄で臆病ともなると人の軽蔑を避けるのは無理でしょう。
人の軽蔑を避けるためにリーダーは日々己の力を磨くことが望まれます。
リーダーは優秀な部下を手に入れろ
リーダーが軽蔑を避けることのできる方法の一つに
「優秀な部下を手に入れる事」が挙げられます。
リーダーに良き部下がついていれば、
その人は優秀な部下から忠誠を得ている好人物と認められリーダーは人々から
尊敬されるでしょう。
ですから、リーダーの人格や力量を図りたいときは、
リーダーについている部下を見れば一目瞭然です。
ダメなところにはダメな人が集まるものですから。
人材は組織の力です。
リーダーは自分を支えてくれる人間の選定には重々気をつけて当たらねばなりません。
リーダーには3種類あり
君主論の中で語られているリーダーは3種類います。
一つ目は自分で考え決断することのできるリーダー
二つ目は自分では考えることができないが、
人の意見を採用して物事を決断できる頭のリーダー
三つ目は自分では考えきれず人の意見も採用できないリーダーです。
一つ目のリーダーが一番優秀であり、三つ目のリーダーは滅んで然りです。
大抵の場合二つ目のリーダーであれば組織は十分維持していけます。
だからこそリーダーは良い意見を出せる優秀な人材を確保し、
その人物から真実のみを語らせるようにして、それぞれの意見を真摯に受け止め、
自分の考えを導き出さなければならない。
最終的に良いアイデアを決めるのはリーダーの仕事です。
リーダーには人の意見を聞く英明さが必要とされます。
だいさく私見
この辺りも本当にその通りだと感じました。
せっかくの部下の良案を潰すような環境を一度リーダーが作ってしまえば、
後にはびこるのは追従者のみだと思います。
組織の内部に悪病が蔓延するのを避けなければいけないと思いました。
追従者からのおべっかに良い気分になって、
無能な人間を許すしている環境はやっぱり良くないと思います。
最後に
今回ご紹介した内容の他にもたくさんの金言があります。
是非読んでみてください。
良きリーダーというのは、
このマキアヴェッリの君主論を全員読み実践してる人では?
と思うくらい感動いたしました。
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