希少疾患(オーファン)MRが注目される3つの理由

希少疾病系への転職

どうもこんにちは、だいさくです。

またここにきてオーファン系の会社の立ち上げ案件が増えてきてるようですね。

このブログでもオーファン系薬剤の将来性や、

オーファンMRの魅力というのも書いてまいりました。

僕自身も実感してますし、オーファンの会社に転職された方々とお話ししていると、

実際立ち上げ系の会社は色々と大変で、

社内統制もめちゃくちゃだなぁって感じてる人も多くいると思いますが、

やっぱりオーファンの会社の将来性ややりがいはあると感じています。

というより、政府の意向や今後の製薬業界のトレンドとしては、

間違いなくオーファンの流れになっていくので、

今日はオーファン系の会社がなぜ魅力的なのかを書いて行きたいと思います。

希少疾患(オーファン)MRが注目される3つの理由




まずオーファンって何?というところなんですが、

オーファン=希少疾患ですが、まずその定義を確認しておきますと、

いわゆる希少疾患というのは患者数が1万人に5人未満の疾患を言います。

なので日本では大体患者数が5万人未満の疾患を希少疾患といいます。

また昨今では超希少疾患(スーパーオーファン)と言われる分野もあり、

それが患者数が5万人に1人未満である場合に用いられます。

ただ、一般的にスーパーオーファンというのは、

日本では患者数が数百人とか千人未満の場合に用いられるケースが多いのではないかと思います。

ではそんな希少疾患の分野で働くことの魅力や、

希少疾患自体が注目されている3つの理由について書いて行きたいと思います。

1、オーファン薬剤の開発は政府の意向である

まず希少疾患への取り組みは政府の意向が大きく関係しています。

この業界はどうしても税金が大きく絡んでくる業界でもありますので、

日本政府の意向を意識するというのは非常に重要です。

現在製薬企業やバイオベンチャーで開発されている薬剤の半数程度が希少疾患といわれています。

日本において約2年前発表された経済産業省のデータからも、

今後の医薬品開発は開発が長期化・大規模化する「大勢の患者に安全な医薬品」ではなく、

「特定患者群に対し、より効果の高い医薬品の提供を可能にする」ことにシフトさせるとしています。

僕も以前メガファーマオワコン記事を書いた事があるのですが、

下記のスライドは結構重要で、

現在、そしてこれからの製薬企業のあるべき姿を写していると思います。

かなり前に書きましたこちらの記事にもありますが、

MRの今後はバイオベンチャー か内資系メガファーマかの2択時代になるぞ

やはり希少疾患を無視する製薬会社の将来性には疑問符がつきます。

日本の政府は遅い

ただ、政府の意向というのは本当に遅いです。

はっきり言ってこの経済産業省の指針なんて、

グローバルの動向を見て考えたものであり、

特段新しい画期的な考え方でもなんでもないと思います。

そう言ったものを日本の政府に求めるものではそもそもないのかもしれませんが、

製薬会社で勤務している人の方がよっぽど情報が早いと思うし、

トレンドを把握してるのではないかと思います。

日本の政府の意向を意識するのは重要ですけど、

自分でしっかりアンテナ張ってスキルアップすることの方がよっぽど重要だなと感じます。

2、今後の創薬の中心はバイオベンチャーで希少疾患である

また、ここにきてバイオベンチャー の存在感というのがアップしています。

もはや大手のメガファーマに開発力は乏しく、

こちらよく出すデータですが、外資系大手製薬会社の導入品に関するデータですが、

ノバルティス以外の会社ではほとんどの新薬が自社で開発できてないというデータです。

2016年にアメリカで上市された薬剤20剤のうち15製剤がなんとベンチャー企業が、

創薬したものになるそうです。

ちなみに日本の企業からの薬剤は0なんですが、

それは日本の企業の開発力がないとかではなく、仕組みの問題だと思います。

この経済産業省のデータからも、

投資の仕組みが日本は本当にひどい状態で、読んでみると、

これは日本から創薬ができる環境はアメリカと比べると程遠いし、

こんなんじゃ日本から新薬の開発ができるあろうはずがないと思っちゃいます。

日本のバイオベンチャーが英語で情報発信してないのも問題ではあるみたいですが、

日本は欧米どころかアジア諸国よりもひどい状態であると考えられます。

なぜ大手は創薬できないのか?




でもなぜ大手の製薬会社は創薬ができないのか?

使えるお金もあり、開発部門も大きく組織化されているのに、なぜでしょうか。

これは大きい組織であるということがそもそもネックであると考えられます。

時代は個別化医療、プレシジョンメディスンの時代に入っているにも関わらず、

大手はその大きな組織を維持するために、どうしても患者数の少ない、

希少疾患に手を出せない状態にありました。

先ほどのデータからもありましたが、

数十年前の患者数の多い疾患に大規模臨床試験、開発の長期化させることによる創薬、

それには大手の製薬会社はフィットしていましたが、

今は小回りのきく効率の良い開発が主流です。

その主流の波に大所帯の製薬会社はフィットされておらず、

どうしてもそこはバイオベンチャー のような小さい組織の会社がフィットしてきます。

もちろん薬剤だけでなく診断や検査の個別化が一番大きな要因ではあります。

これだけは断言できますが、このプレシジョンメディスンの波は今後もずっと続きます。

バイオベンチャー は開発し、高額なお金で大手製薬会社にライセンスアウトするという、

流れもありますが、自社で販売してくる会社も多いです。

デメリットもありますが、

バイオベンチャーや希少疾患の製薬会社に転職する6つのリスクについて

時代の波に乗るというのは非常に重要なことで、

僕のブログを拝見いただき、ベンチャーの会社に転職した方からも、

結構しんどいっすね〜というお話はよくお聞きしますが、

僕も同いで結構しんどいっす。

でもそれは、そのしんどい経験がもっと重宝される日がくると思うので、

時代の流れが変わってきていて、これまでの製薬会社のあるべき姿に

自分がフィットするように変わってきているということなんだと思います。

3、オーファンMRの働き方は未来形

こちら最後になりますが、

オーファンのMRの方は総じて広域を担当されている人が多いと思います。

多分ですが、僕は今後そう言った働き方が主流になっていくのかなぁとは思っています。

ただ、MRの今後はバイオベンチャー か内資系メガファーマかの2択時代になるぞ

この記事でも書きましたが、

武田薬品のように沢山のオーファンを一人で受け持ち、

同時にプライマリーもやるみたいな会社も全然あると思います。

ブリストルや、サノフィなんかもそうなっていくんだと思います。

実際、アムジェンやギリアドなんかもそういったスタイルを目指していると、

聞いているので、そのケースも十分あると思いますが、

それでも今よりもっと広域担当というのは増えてくると思います。

オーファンの会社の辛いところはこの広域担当という部分もありますが、

おそらく未来的にはそうなっていくんじゃないかと思います。

それ系のことを書くと、プライマリーMRの方が営業力が高いとか、

競争力があるというレスが鉄板なんですが、

多分それはそうなんだと思います。

プライマリーの方のほうが本当に色々知ってるし、

薬剤の流れみたいなものはよく知ってると思いますが、

薬剤の処方を他の薬剤との競争の中で取っていくという時代では無いのも事実で、

厚労省の報告の中で日本は製薬会社が多く類似薬剤が多すぎるため、

不適切な処方活動が増え、違反が起きると述べられていたりするような、

競争のひずみが生んだ今のプロモーションコードなのかなとも思います。

結構今のMRって暇だっていうのもよくお聞きするので、

そんな暇な状態がずっと続くわけがないし、

多分どんどん変わっていくんじゃないかと思います。

まとめ

少し長くなってしまいましたが、まとめたいと思います。

希少疾患MRが今後のトレンドである理由として、

1、政府が推し進めていること

2、今後の創薬、開発の中心がバイオベンチャーであること

3、MRが今のPRコード上成り立ちずらいという事(メガファーマは別)

という感じです。

なんとなく今の希少疾患やバイオベンチャーの取り巻く状況がお伝えできましたでしょうか。

結構働いてみるとめちゃくちゃな会社もありますが、

面白い部分も沢山あります。

当ブログでもこれまでもご紹介させていただきましたが、

これからも立ち上げ系案件は増えてくると考えられます。

結構オフィシャルな話ではないことも多いので、

オーファン系の会社や、立ち上げ系案件にご興味ある方は是非情報を取ってみて下さい!

希少疾患(オーファン)系製薬会社への転職を考える人にオススメの転職サイト

ではまた!




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