何故今バイオベンチャーやオーファンのMRが熱いのか詳しく説明する

希少疾病系への転職

どうもこんにちは、だいさくです。

読者さんから下記のようなご質問をいただきましたので、

回答を書いていきたいと思います。

その前に・・・

いつもメールや励ましのコメントなどをいただきありがとうございます。

中々メールの返信ができてなかったり、

コメントへの返信に凄い時間がかかっておりますが、

僕はいただいたものは全て確実に目を通しておりますので、

どんなものでも良いのでドシドシ送っていただければと思います。

確実に返信はいたします。

時間がかかってしまいますがその辺は、あしからず・・


だいさく様

いつも楽しみにしております。

以前バイオベンチャーの会社には新卒入社ができないのかを質問させていただいたものです。

※こちらの記事です

バイオベンチャー やオーファンの製薬会社が新卒採用をしない理由(読者さんからのQ&A)

ツイッターでもだいさくさんが仰っていたように、

大手のOJTや教育をしっかり受けて一人前になってから

挑戦してみたいと考えております。

だいさくさんのブログや自分自身でもバイオの会社は興味を持って調べているんですが、

逆に大手や中堅の製薬会社では統合や撤退が相次ぐ中、

バイオベンチャーの立ち上げが激しいのはどのような理由なのでしょうか。

また、今の現状はずっと続くものでしょうか。

何故今バイオベンチャーやオーファンのMRが熱いのか詳しく説明する




この学生は定期的にコメントやメールをいただける方で、

当初やりとりしてた時は、

自分の経験値の範囲内ですぐに答えられるようなご質問が多かったんですが、

最近はちゃんと考えないと答えられないようなご質問をいただくことが多くて、

なんていうかメール越しではありますが、

彼の成長をひしひしと感じていたりします。

すごくよく勉強されている、凄いハイスペックな学生さんです。

メールにも書いてありましたが、

バイオベンチャーやオーファンの会社はしっかり大手を経験してから行った方が良いですよ。

自分に与えられたタスクの量がとにかく多いですし、

裁量権も与えられるので経験値と能力値は大事だと思います。

ただ、最近ではマネジャーさえしっかりしてれば、

プレイヤーは若い方が良いというデータがあるみたいなので、

オーファンやバイオの会社も若手をどんどん採用していく流れがあるみたいなので、

もしかしたらチャンスは今後は若手の方にスポットが当たっていくかもしれないですね。

プレイヤーに関しては若手の方が年収が高いという逆転現象が起きたりするかもですね。

オーファンへのスポットは昔から

バイオベンチャーやオーファンの会社がなんで今注目されているのか?ってとこなんですが、

それはそんなに難しいことではなくて、

僕がブログの中で何度か書いてますが、

「今回の薬価改定でオーファンだけ優遇気味になってるから」ってのは後付けなんですよね。

もともとオーファンの領域はかなり熱いのです。

時代はニッチは製薬業界でも同じ

「時代はニッチ」ってのが、よく言われてた時期があります。

ホリエモンなどのIT寵児と言われた人たちが声を揃えて言っていた時期があるんですが、

その「時代はニッチ」の原理と同じことが製薬の業界でも起こってると考えられています。

「時代はニッチ」っていうのがIT業界で叫ばれていた理由っていうのが、

例えば、ツイッターでフォロワーが1万人でもいれば、食っていけるって言われてます。

youtubeでフォロワーが1000人いれば年収1千万は軽いと。

ショールームなんて100人もいればOKなんです。

ITという分野が時代をニッチにしたんですよね。

ここは結構重要なので我慢して読んでください。

例えば僕のブログはなんやかんやで2年間継続してきて、

記事数400記事に到達しようかという感じです。

一応プロブロガーと名乗って良い基準が400記事らしいです。

PV数が1日に3000〜5000くらいです。

月間にすると10万前後くらい。

僕の名前でブログにたどり着く人が大体1日に300人くらいです。

んで、普通のサラリーマンが1年間こつこつブログ運営した結果と具体的なマネタイズ方法

2018年の初めにこんなnoteまで書いちゃいました。

この時はまだ広告収入が月に25万くらいだったんですが、今は倍くらいになりました。

PV数が月間10万って中級レベルに片足突っ込んだくらいなんです。

何が言いたいの?って思うかもしれませんが、

何が言いたいかというと、

「時代はニッチ」ってことなんです。

昔はニッチは生きていけなかった

昔はニッチって生きていけなかったんです。

今はツイッターで1万人フォロワーがいれば食っていける、

でも、昔は1万人の顧客がいるくらいじゃ食っていけなかったんです。

なぜか?経費がかかるからです。

今はITを使って顧客が1万人いれば年収1億円とか稼いじゃう人もいるんです。

ちなみに、元ノバルティスの川島さんってご存知ですかね?

川島塾やってる人ですが、その人も全く同じこと言ってます。

ちなみに川島さんもノバ時代にIT副業で1億円達成して脱サラしました。

youtubeでも、

自分は変わってるけど、自分が好きなものを好きだと言ってくれる人、

自分のやりたいことを応援してくれる人、

そんな人が千人でもいれば年収はその辺のMRの倍くらい稼げちゃうんですよ。

柴犬小春知ってますか?

飼い主さんが柴犬が大好きで、僕もなぜかこの動画をよく見てしまうんですが、

小春っていう柴犬がただ単に餌食べてる動画なんですが可愛いんですよね。

でも興味ない人は興味ないんですよ。

これはザ・ニッチなんですよ。

この動画の作成者さんの月収は推定で200万以上です。

製薬業界も全く同じことが起きてる




やっと製薬業界の話なんですが、

製薬業界でも「時代はニッチ」が起こってるんです。

製薬業界ではそれがITではなく、

モリキュラーターゲットです。

一番その恩恵を受けたのが、肺癌領域といわれています。

15年前の肺癌の診療ガイドラインって、

どこを探しても、小細胞肺癌か、非小細胞肺癌かしかないんです。

でもモリキュラーターゲットがわかってきたことで、

すんごい細分化されたんですよね。

肺癌全体の数は全体で13万人と言われてますが、

ALK陽性は5%くらいと言われてますよね。

それがニッチ化になるわけです。

ニッチ化に目をつけた会社は沢山ある

そのニッチ化に目をつけた会社で、

その花が出てきた会社が今沢山あるんです。

営業部門立ち上げが予想される今後注目のバイオベンチャー 7選!

この記事では営業部門立ち上げが予想される会社ですが、

僕も書ききれてない会社って本当にまだまだ沢山あるんですよね。

営業部門が立ち上がるかどうかまでは中々予想できない部分はあるけど、

バイオの会社は本当に沢山できてます。

ソレイジアと明治

なぜ今ニッチが熱いか?って答えは、ソレイジアと明治を見てると少し見えてきます。

ソレイジア・ファーマの日本立ち上げ、転職はあるのか?

ソレイジアの薬はニッチ中のニッチで、

今のところ彼らが目をつけた薬は失敗してません。

そして今後、T細胞性のリンパ腫に対するダリナパルシンって薬の治験が進行してます。

これは大体対象が1000人から1500人くらいの患者さんが対象の薬です。

ダリナパルシンが本当に上手くいけば、

多分ですが、日本での売り上げは年間15億くらいです。

15億・・すくな!って思った方は大手脳かもですよ。

この薬を明治が一生懸命やるとは思われてないんです。

ソレイジアの中でも。

なぜか?会社を支えられないからです。

大手の大所帯をニッチの領域は支えられないのです。

なので、大手はやはり大きいマスを狙っていかないといけないのです。

でも、今のニッチ化の時代、診断と治療の細分化の時代に、

大きなマスなんて狙えないんです。

しかし、、ソレイジアは現状15人の会社です。

薬事や営業部隊を仮に揃えたとして、

30人の会社でダリナパルシンだけやって15億の売り上げがあれば、

十分なほど儲かります。

そしてそれを体現しようとしてるのがシンバイオです。

大手はニッチをやるか、やらないかの2択

逆に武田薬品なんかはかなりの大所帯ですが、

今抱えてるコンパウンドはニッチが結構多いです。

大量のニッチを抱え込むことによって大所帯を支えるような流れになってく感じはします。

しかも半端ない大量のニッチ。

でも、多分無理です。

今の大所帯は多分支えられないとおもいます。

僕の憶測ですが、そんなに遠くない未来に営業部門のリストラあると思います。

大量のニッチを抱えるビジネスモデルを目指すような適正な人数にする気がします。

どう考えても人数多すぎると思いますし。

シンバイオのところで書きましたが、

シンバイオへの転職や魅力に関して現役MR目線で書いてみる!

シンバイオはトレアキシンのビジネスと今後のMDSの新薬は、

自販することになりました。

エーザイを切り離したいというのは前々から噂はありましたし、

それを来年から実行することになって今回の募集になったわけです。

エーザイも結構ニッチ路線だったけど、

大手からするとニッチって興味ないんですよ。

少ししか患者がいない領域に情熱は注がれてない傾向は間違いなくあります。

まとめ

だらだら長く書いてしまいましたがまとめると、

・診断や治療の細分化によりニッチ化が進んでいる。

・大手の大所帯はニッチでは支えられない。

・ニッチにフォーカスしたバイオの会社が沢山出てきてる。

2018年は大手のリストラの嵐になりました。

2018年製薬会社のリストラまとめと世間の勘違いについて

ご質問の中にあった、今後もバイオの会社の現状は続くのか?ってとこですが、

むしろもっともっとニッチ化されていくと思いますよ。

逆に大きなマスを狙いづらくなると考えられます。

大きなマスはどこの大手も狙ってるし、結局血を血で洗う戦い、

プライマリー化ですよ。

免疫もちゃんと差別化できてるっていうのは、

たまたまです。

医薬品ビジネスのセオリーはダントツの1番を目指さないと

まず勝てないって言われています。

ダントツの1番を目指した結果、たまたま住み分けされてるだけです。

だから、オーファンやバイオの会社はどんどん立ち上がっているし、

大手は縮小や統合、撤退が増えてきてしまっている現状なのです。

製薬業界でも、時代はニッチです。

そしてその傾向は今後も続きます。

それ以上でもそれ以下でもないのです。

ただ、少人数でニッチビジネスを行う製薬会社は、

アホみたいに激務です。

僕は9月から10月の中旬まで休みが2日しかありません。

マジです。マジなんですよ。

その辺の激務ぶりは10月の終わりころに余裕出たら書きます。

まぁとにかく、製薬会社にしても、自分の副業にしても、

狙うはニッチです。

ちなみに転職エージェントの会社も、

今狙ってんのはニッチです。そこにすごい力入れてます。

情報とってみてください。

希少疾患(オーファン)系製薬会社への転職を考える人にオススメの転職サイト

んじゃまた!




 

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