どうもこんにちは、だいさくです。
読者さんから下記のようなご質問をいただきました。
だいさくさんこんにちは。
私は新卒で内資系の製薬会社に入社しました男です。
以前ミクスで現役MRの方に取られたアンケートで、
MRの存在意義に不安を持っている方が半数近くいらっしゃるという内容がありました。
実際MRの存在意義に関してだいさくさんはどう思われますでしょうか。
MRに存在意義は無いのか?現役MR目線で考えてみる
実はですね、こちらのご質問はかなり前にいただいてものでございまして、
正直いうと返信するのにかなり苦慮してしまいました。
一応ミクスの記事というのをソースとして読もうとしたんですが、
今はもうアップされておりませんで確認できませんでした。(もしくは有料かも)
お聞きした内容を抜粋すると、
現役MRに今の不安は?みたいなアンケートの回答で、
40%くらいの方がMRの存在意義に関して不安を抱いているというものだったそうです。
ちなみに、今回の記事でMRの存在意義に関してがっつり書くという記事ではありませんので、
僕が回答するのにかなり苦慮してしまった背景などを交えて書いているだけなので、
どうぞ気楽にお読みいただければと思います。
そもそも存在意義を意識した事がない
僕はこのご質問を頂戴した時に苦慮した理由が、
そもそも自分の存在意義っていうのを意識したことってのがほとんど無かったからです。
自分の家は片親で母親が本当によく働く人でした。
親不孝な僕は母親に「仕事って楽しいの?」と聞いたことがあって、
母親が「仕事に楽しさなんて求めるものじゃないよ。生きていく事とあんた達を育てるために働いてるんだから」って言ってたんですよね。
その考え方が僕は合っているとは思ってないんですが、
概ねそんなもんなのかなと思っていたし、
存在意義ってのをやっぱ意識することがなかったんだと思います。
サラリーマンに存在意義はあるのか?
そもそも僕は今の会社が4社目ですが、
最初の会社なんて結構重要な仕事していたつもりなんですが、
僕が辞めても特段何も起こってません。
会社が潰れる訳でも無いし業務が回らないわけでもありません。
基本的にサラリーマンの全ては替えがきくと思っているし、
その会社自体に存在意義はあっても、
社員には別に無いんじゃ無いのかなと思ってます。
なので、僕は会社自体に忠誠心というのも持っておらず、
会社に感謝することはあれども、
基本的には自分がやりたい事とか好奇心のある方へ、
自分の考えで自分勝手に進んで行ってる感じです。
存在意義を考えてる時点で凄い!!!
なので、僕がまずミクスのアンケートで、
「MRの存在意義に関して不安を持っている」
とお答えされている方に言いたい事としては、
凄い!という事です。
多分ですが、世の中のサラリーマンのほとんどは、
自分の存在意義なんて一切考えてないと思うんです。
みんなお金をもらうために仕事をして、
生活をするために会社に行ってるんだとおもいます。
ほとんどの方が僕の母親と同じで、
仕事に楽しみとか存在意義なんて見出してないと思うんです。
余談ですが、僕は自分で不動産投資をしてるので、
たまに不動産の営業の方と話すんですが、
不動産業界には、
「相手から寄ってくる不動産投資の話はほとんど詐欺レベル」という風に言われていたり、
「世界一無駄な産業」とか言われていて、それを自分達も実感しながら働いているそうです。
もちろん不動産業の中にも色々あると思うんですが、
僕はあくまで「都内ワンルーム、40年後から利益出る、節税、保険がわり」の典型的詐欺物件を
扱ってる人達だからかもしれませんが、
それでもお金のために働いていて、
自分の存在意義なんて多分考えてないと思うんです。
残りの60%は存在意義があるわけじゃ無い
で、MRの存在意義に不安があると答えた40%の人以外の60%の人は、
別に存在意義がある!と思ってるわけではなく、
そもそもそんな事考えてないのかなと思います。
だから40%のMRの人が自分の存在意義に関してしっかり考えている、
不安を持っていること自体が、やっぱり凄いというか、
ホワイトな業界なんだなぁって思ってしまいます。
自分がなんて軽薄で自分勝手に生きているのかを実感してしまったのです。
その回答は本当に自分発信か?
ただ、ちょっと思うのが、40%って多くね?と思うんです。
そのミクスのアンケートのやり方がわからないし、
他の回答がどんなものがあったのかわからないのでなんとも言えませんが、
現役MRの人たちが「MRの存在意義に不安」を持っている事は、
それは本当に自分の心の中から聞こえてきた、自分発信の事なのか?
誰か、例えば厚労省とか、いつでもネガティブ発言する先輩とか、
そんな人たちに自分のマインドをコントロールされてはいないか?というのはちょっと思いました。
存在意義は難しい
でも実際、MRにしてもなんにしても自分の存在意義って難しく無いですかね。
絶対自分がいなくなっても会社は回るし、そうでないと組織では無いと思うんですよね。
なので存在意義って考える必要あるのかなと思ったり。
そもそも存在意義を考えてない人って、
存在意義なんて必要無いって思ってるか、
存在意義があるから今ここにいるって思ってるのかなと。
結局は会社からは絶対必要だからそこにいるわけで、
存在意義ってのはそれ以上でもそれ以下でも無いのかなと。
とりあえず僕の出した回答
結局僕は最後まで存在意義に関して明確な事は良くわかりませんでした。
ある意味ではとても意識が高く、
逆に医療従事者側の意識によりすぎてるのかなぁと思ったり、
会社から自分は何を求められているのか?を意識した方が良いと思ったり。
とにかく明確な回答がわからなかったので、
存在意義を意識してる人の方が少ないと思う中で、
それを考える事自体が本当に崇高で素敵な事だと思いました。
しかし、存在意義ってのを意識しすぎると誰かのための人生を歩む気がするし、
もちろん会社からお金をもらっている以上会社に貢献しないといけないと思うんですが、
自分の人生だから、そこまで存在意義を意識せずに、
好きなように生きていくと良いんじゃないでしょうか?
という回答にいたしました。
僕はこの業界で働ける楽しみは、
一つの医薬品が世に出てきて、
本当に沢山の意味でパラダイムシフトが起こっていくのに感動できる事だとおもっています。
もうそれ以上でもそれ以下でも無いので、
あんまり自分の存在意義は意識せずに生きたいと思いました。
ではまた!
コメント
確かに…。
存在意義を憂慮できるだけ、他業種よりホワイトで平和な業界なのかもしれませんね。
そもそもですけど、おそらくこの業界に入ってくる人達(特に新卒)って、医療発展や社会貢献とか、高い志を持って入ってきてそうだし、その辺もあるのかもしれませんね。保険財政が逼迫してて、MRへの風当たりが強いのも影響してそう。
私の場合、家を売るか、車を売るか、薬を売るかの違いくらいにしか思ってないし、薬を売ってる方がなんかカッコいい!と思ったから医薬品業界を選んだだけです笑
そうそう、医療に特化した業界なので、その辺を意識しすぎるとちょっと辛い部分なのかなぁと。
自分自身の存在意義!よりはこの会社の存在意義!の方が僕は大事だと思っていて、
その会社が見出す存在意義の中の一員くらいの方がバランス感覚がちょうど良いのかなぁと。。。
製薬で働く以上、人の命やQOLと関わっている為『人の役に立ちたい(患者なのか、医者なのか、業界なのか何なのかは人によると思いますが)』という思いがある中働いてる方は一定数居るんじゃないでしょうか。
医療の一側面で貢献したい、というのは志望動機にもよくあるやつです。笑
何でも人の役に立ってるからお金を貰えるんです。それが、相手の役に本当に立ってるのか、会社の一方的な思惑を押し付けているのではと感じている人も、扱う薬によってあっても全然おかしくないと思います。
それでも自分の中でうまく折り合いをつける人もいれば、元々人の役に立ちたいを仕事を通じて実現できると思っていた人にとっては、自分の中で矛盾を感じることを抑えられない人もいます。
仕事があるだけなんでも幸せですよね、私もそう思います。
ただ、私がそれが理由で転職したので、なんだかそう思えてしまいます。
たまこさん!
素敵なコメントありがとうございます!
確かにお金のために働くってめっちゃくちゃ辛いし、全然楽しくないですよね。
人の役に立ってると思えたり、言われたりしないと絶対続かないと思います!
ありがとうございます!