異文化理解力の書評!レクチャーも受けたので分かりやすく説明するよ

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どうもこんにちは。

製薬会社で働くダイサクです。

実は最近マネジャー研修なるものを受けていて、

その中のひとつに「異文化理解力」というパートがあります。

日本の大企業を始め製薬会社でもグローバル化がすすんでおり、

私のいる国内大手製薬会社でも沢山の外国人が働いています。

人種も様々で、人種によって言葉や物事の捉え方が異なるため、

コミュニケーションを取る際は注意が必要になります。

その異文化コミュニケーションを円滑に行うためのコツを、

田岡 恵さんという方がグロビス大学院で行っていた授業を元に

勉強してきたのでその内容を今日は書きたいと思います。



異文化理解力のレクチャーを受けたので分かりやすく説明するよ

田岡 恵さんって?

『異文化理解力~相手と自分の真意が分かる ビジネスパーソン必須の教養』を監訳した、グロービス経営大学院教員の田岡恵。ソニーの社員として1993年から20年にわたり9カ国に海外赴任しました。

 

異文化理解力8つの視点
【内容】

1、コミュニケーション

2、評価

3、説得

4、リード

5、決断

6、信頼

7、見解の相違

8、スケジューリング

1、コミュニケーション

異文化コミュニケーションに関して、

日本とUSの異文化に対する理解の差の例

「日本の阿吽の呼吸」→「USの映画は全てに台詞がある」

日本は言葉が間接的→欧米(オーストラリア含む)は直接的

欧米人「用事があるからこの日に休暇を取りたい」

日本人「ちょっと難しいかもね~」

日本人の会話では良くあることですが、

オーストラリア人にとって「難しいかもね」は可能性があるっていうことになります。

でも、それ以降日本の上司から何も返信が無かった。

この場合オーストラリアでは「無理」と言われる。

各国によってコミュニケーションの方法には違いがあり、

直接的に伝えた方が良い場合もある。

グローバル環境で日本人が意識すべき

「コミュニケーション」

☆「あいまいさ」を避け、誤解を生まないこと。

☆普段のモードからガラッと切り替えて、
シンプルで分かりやすく、言葉で意思を伝える

2、評価

オランダ人セールストレーナーの話。

社員をトレーニングする際適切いフィードバックをする事は大事なことである。

最初はアメリカ式を採用。最初はまずほめる、

「でもね~」と切り出し、

改善方法を伝える。

それでうまく行く人もいるが、中には、

ポジティブFBだけ聞いていて、ネガティブFBには耳を傾けない人もいる。

その人にはオランダ式に変更。

まず、ネガティブFBをはっきり伝える。とにかくはっきり伝える。

「君はいつも同じ質問ばかりするし、同じ間違いを繰り返してる」

「全く改善していない」

オランダ人にとってはこれが良い。

何が上手くいってないのか良く分かるし、

その指摘を決して個人的な意見として受け入れない。

彼はその後随分改善した。

グローバル環境で日本人が意識すべき

「評価」

☆日本と反対の文化の相手にネガティブフィードバックや

☆フィードバックを行う場合、ためらわず、明確にネガティブなフィードバックを伝える。

3、説得

アメリカ人からみた日本人の説得。

「日本人は一つのことを説明する時に、丁寧にデータから背景から理論から説明する。早く結論を言ってほしいとイライラしてしまう。」

アメリカ人は3POINT以内に説明する。

日本人は下から説明する。

逆に日本人はアメリカ人をせっかちだと思ってるし、

もっと丁寧に説明してほしいと感じているかもしれない。

「説得」はビジネスの上でとても重要である。

 

グローバル環境で日本人が意識すべき

「説得」

☆理論優先の相手の話をじっくりと辛抱強く聴き、

☆相手がこだわる原理原則を理解する。

☆状況に応じて、違う文化の人の説得は信頼できるローカル人材や国際経験豊かなメンバーに任せるなど、上手く工夫する

4、リード

日本はとにかく階層的である。

欧米(オーストラリア含む)はもっとフラット。

CEOに対してももっとカジュアルである。

あだ名で呼ぶことも普通であり、意見をしても嫌われることや、

それが出世に響くなどまずありえない。

グローバル環境で日本人が意識すべき

「リード」

☆平等主義的な文化の人から意見を求められたら、肩書きを気にせず、積極的に議論する。

☆皆に平等に発言の機会を与え、意見交換を活性化するファシリテーションをする

5、決断

中国ではリーダーが決断したことにはむかうことはない。それは昔からの習慣で、もしそんなことをしたら、殺されてしまう危険性があるから。

中国はトップダウン式。

日本はみんなで決める「合意試行」

グローバル環境で日本人が意識すべき

「決断」

☆トップダウン式の文化と交渉する際には、自分自身が適切な権限を持つように事前に調整した上で交渉に臨む。

☆多用な意見を取り込む必要のあるプロジェクトでは合意志向のスタイルは役に立つ。日本文化の特性を活かし、バランスの取れた意思決定に貢献する。

6、信頼

アメリカで経験したこと。

アメリカはアウトプット=成果さえきちんと出していれば評価する。

プロセスは重視しない。

タスクを終わらせそこで評価されることが重要。

 

グローバル環境で日本人が意識すべき

「信頼」

☆新興国では人間関係が重要!意識的に仕事以外の場面で距離を縮め、信頼を築く。

☆タスクベースの文化では、個人的な関係性を過度に求めるのではなく、成果を出すことに集中する。

7、見解の違い

オランダでは上司にもガンガン意見をする。

仕切っているのは上司。

みんな平等に何でも意見を言う。

反対意見も含めて改善のためなら何でも。

上司に意見をしたらどうなるのか?

仕事のことならもちろんOK。

上司が現場を全て知っているわけではないので、個人的なことではなく、仕事のことはOK。

最後は上司が以上!といえば言うことを聞く。

とても生産的。ミーティングは早く終わる。

反対意見が人間関係に影響を与えることはない。

 

グローバル環境で日本人が意識すべき

「見解の違い」

☆対立回避型の文化では「根回し」を上手く活用する。

☆対立を辞さない文化では持論を持って、意見の対立を恐れず、議論に積極的に参加する。

8、スケジューリング

日本は時間の考え方の点できっちりしている。

インドでは時間は柔軟性を大事にしている。

外国人が日本人に一度時間を守らないことがあると、

二度と信頼してくれていないと感じる。

しかし、日本のように精密機械に有意なのは直線的な時間。

締め切りを守る。

そういったきめ細かさは大事である。

グローバル環境で日本人が意識すべき

「スケジューリング」

☆締め切りを守る日本文化の良さはグローバルなプロジェクトマネジメントでも十分価値を発揮するので、積極的に活かす。

☆変化の激しいグローバルビジネスでは、より柔軟な時間感覚を持つことも重要。予定の変更があっても、感情的に反応せず、冷静にリーダーシップを発揮する。

異文化理解力を実践する

これまでの8つのポイント、

1、コミュニケーション
2、評価
3、説得
4、リード
5、決断
6、信頼
7、見解の相違
8、スケジューリング

こちらを纏めたカルチャーマップがこちら

異文化理解力を実践する上で大切な3つのポイント

1、カルチャーマップでそれぞれの文化の違いを見える化し、正しい理解をしましょう

2、自分とは違う文化のものさしを使って行動してみましょう

3、文化の違いを積極的に活かして、新しいものを生み出していきましょう

最後に

当然最初から異文化交流、異文化の中で仕事する事はうまくいくわけではないと思います。

しかし、異文化を理解することで沢山のイノベーションが起こり、ワクワクする仕事ができるはずです。

是非楽しんで異文化交流をしていきましょう。

 








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