JASDIフォーラムに関するミクスの記事を読んで思った事

雑記

どうもこんにちは、だいさくです。

少し前の記事になりますが、ミクスから、

JASDIフォーラムに関する関連記事が出されていました。

JASDIフォーラム 「MRとMSLという敵対組織、すごく嫌だ」杏林大・若林氏

タイトルはMRとMSLの敵対組織が嫌、というものですが、

そのほかにも面白いというか、医療従事者側からの意見として、

現在のMRの状況を捉えられていたので、

感想を交えながらご紹介させていただきます。

 JASDIフォーラムに関するミクスの記事を読んで思った事




知らない方も多いと思いますが(僕も知りませんでした・・)

JASDIフォーラムというのは、

一般社団法人日本医薬品情報学会という名前で、

機関誌はJJDIになります。

JASDIは「医薬品情報学に関する教育、研究の向上及びその応用ならびに国内外の相互交流により薬学及び医学、医療の進歩向上、国民の健康に貢献する事」を目的に活動しているそうです。

正直コンセプトが非常に分かりにくいですが、学会のHPを拝見していると、

医薬品情報の適正使用を目指してる感が強い学会なのかと思います。

JASDI

7月20日に行われたJASDIフォーラムの中で、

今後期待されるMRの情報活動をテーマにディスカッションが行われたようです。

この手の話でいつも思う事

こういう未来のMRの姿を考える的な話の時にいつも思う事があるんですが、

こういうディスカッションの中に、製薬会社の人間が入ってないんですよね。

たまに製薬協の方が入られていたりすることはあるんですが、

MRの情報活動のディスカッションに製薬会社の営業部門の人間を入れずに、

医療従事者だけが話しててもしょうがないんじゃ無いかなと感じたりはします。

結構厚労省とかには話が行くので、

製薬会社の人間だけで話すよりは良いのかなとは思いますが、

結局医療従事者側が求めるMRの姿と、

製薬会社が求めるMRの姿って乖離があると思うんですよね。

MRに対するハラスメント

横浜労災の千島先生が「国は薬剤費を抑えたいからMRの情報提供を厳しくして医薬品の販売を抑えている。MRに対するハラスメントとも思える」と述べられているんですが、

これは本当にそうだなぁと思いました。

僕は今は希少疾患を細々と扱っている会社でありますし、

多分、あまり競合してないオンコロジー系や希少疾患系の人は、

そこまで窮屈に感じてない部分もあると思います。

今ブログのトレンド検索や、ツイッターを拝見していても、

今のMRのマジョリティって、

それなりに給与が高いのでこの仕事が無くなって欲しくはない、

でも自分のやってる仕事に一体どんな価値があるのかわからない、

かといって何か新しいアクション(転職や副業)をしようと思わない、

という3点セットの方が一番多いのかなと思います。

結局は日本国の思い通りになる製薬業界

以前読んだ厚労省の報告書の中で、

「日本は製薬企業の数が多すぎるために不当な競争が起こり、不適切な情報提供が起こる。」

っていう文言があったんですが、

それにより医療費の高騰や薬価の高騰を招くっていうのが今の結論なんだろうなと思います。

もちろんそういう風には書いてないんですが、

それは僕も含め色んな方々がずっと思っていたし、医療費の高騰を遠回り的に抑えるために、

今の規制があるというのは感づいている事なんですが、

千島先生が何を根拠にMRの情報提供を抑えて医療費の高騰を抑えようとしてるっていうことを、

言ってるのかわからないですが、やっぱそれはもう分かっている事なんだなって思いました。

ちょっとわかりづらい表現になってしまいましたが、

不適切な情報提供を防ぐために今の状況があるのでは無く、

これ以上の医療費の高騰を防ぐために今の状況があるという事なんですよね。

2011年頃、後発医薬品に対して、いわゆる今のAGのような提案がされたんですが、

厚労省って後発品メーカーの雇用がなくなるという理由で拒否したんですよ。

でも今ってAGがどんどん台頭してるわけじゃないですが。

もう背に腹は変えられないから、後発品メーカーの雇用なんて考えてられないんですよね。

結局は日本国の思い通りになる製薬業界⑵




何が言いたいかというと、結局日本国の思い描いた通りになるのが、

この製薬業界であるという事です。

僕自身がやっぱオンコロジーとか希少疾患のほうが良いし、

これから絶対その波が来るっていうのは僕の感情や希望ではもちろん無く、

日本国がそういう風に言っているからなんですよね。

僕自身が競争するのは疲弊するのでとても嫌いというのもあって、

あんまり競合する領域とか薬剤を扱う会社に行きたくないというのがあるのですが、

これからはオンコや希少疾患だというと、

そういう会社(競合する会社)でMRやる方が真の実力がつくし、

オンコやオーファンは営業力がつかないってそれこそ何百回と言われたんですが、

そういう問題じゃないですよ。

日本国が潰しにかかっているし、逆に希少疾患を優遇してるのは、

明らかで、もちろんシーケンサーが開発されたというのもあるんですが、

今開発されてる疾患の4割が希少疾患になってるっていうのも抑えておいた方が良いと思います。

長くなってしまいましたが、今色々と苦しんでる人はもう少し自分の会社の方向性と、

国が考えてる方向性をマッチングするように勉強してみても良いのかなと。

ということを千島先生のコメントから思いました。

敵対するMRとMSL?

MRとMSLが敵対してる会社があるんですね。

杏林大の若林先生が、MRとMSLはあまり仲良くなさそうだ、1つの組織の中に敵対する2つの組織があるような感じ、売らなくても良い人達が正義というのは如何か。とコメントされてますね。

僕がこれまでいた会社でMRとMSLの仲が悪いというのは一度もなかったですね。

そもそもMSLの方が薬局に訪問するんだなぁと思いました。

その辺は領域や会社によって違うんでしょうかね。

僕の今までいた会社は基本的に営業部門(MR、マーケ)と非営業部門(MSL)ではっきり分かれていましたので、

基本的に営業部門は売り上げをあげる為にいるので、

売り上げを上げる為に存在してるわけではない非営業部門に特にプロモーション的な側面で、

期待されることってなかったんですよね。

社内の利権争いでメディカル部門とマーケ部門が仲悪いみたいなのはみたことありましたが、

現場のMRとMSLでどうっていうのはちょっとびっくりしました。

僕は結構大きな施設とかを担当していたこともあって、

KOLとの橋渡しでMSLの方や研究職の方と同行する機会があったので、

その時の院内でのマナーやエチケットに関して書いたことはありますが、

MSLとMRは仲良くしなくちゃいけないけどできない3つの理由

別に敵対とかそういう事ではないんですよね。

でもなんか、この先生が敵対してると感じるのって何が原因なんでしょうかね。

MSLがきて”今から話すことは中立的な話だ”という、

てかそんなことをわざわざいうMSLっているんですかね。

売らなくても良い人達が正義なはずは全くないので、

この先生に敵対してると感じさせるその会社の教育の問題なのではないかと感じましたけどね。

最後に

コニカミノルタの方も仰ってましたが、

結局公的医療保険の中でのビジネスなので、

どうしても日本国の動向に左右されてしまいますよね。

その中でも良い薬を作れる会社ってのがやっぱりそいういった小さな動向に左右されずに、

医薬品ビジネスを進められるんではないかと思いました。

ではまた!




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