製薬会社で業務停止命令を受けたMRは一体何をしてるか?全面告白!

MRエピソード!

だいさくさん

いつも楽しく拝見しております。

本日は「業務停止命令を受けた会社のMRの実際」というテーマで、

エピソードをシェアさせていただきます。

実は私、、、過去に在籍していた製薬会社2社それぞれで、

業務停止命令を受けて、MR活動を停止させられた経験があります。
(まぁあまり無い経験なのでそれぞれどの会社に居たかバレちゃいますが笑)

「2回も業務停止命令を経験してるのってなかなかレアかなー」と思ったので、

シェアさせていただきます。

製薬会社で業務停止命令を受けたMRは一体何をしてるか?全面告白!




ただし、1社目の時も、2社目の時も相当前の話になりますので、

少し記憶が曖昧になっていることをご了承ください。

それぞれの会社が何故業務停止命令を受けるに至ったかの詳細は割愛させて頂きますが、

2社とも全体的な流れはほとんど同じでした。

まず事前に何度か厚労省(国)から「業務改善指示」のような通達があってから、

本当に業務停止になる数日前に、

「いついつから業務停止命令下します」という最後通告のようなものがあったと記憶しています。

業務停止命令の前にやっておく事

厚労省から最後通告が来てから、

その後実際に業務停止になるまでには数日間の猶予があります。

MRがその数日間の間に、卸や得意先に訪問して、

「弊社、いついつから業務停止になります!」と事前に言って回るといった具合でした。

ただ、「業務停止」といっても、

薬の製造ラインをストップしてしまうと大変な事になってしまうので、

製造ラインだけはストップできませんので、

本社機能とMR活動をストップさせる、といったものでした。

業務停止期間の終了時期に関しては、

事前に現場には下りてきていなかったのですが、

会社が用意した「再発防止プログラム」という名の研修を全社員に実施し、

その結果を国に報告する必要があります。

その後最終的な業務停止終了を国が決める、といった流れだったと記憶しています。

業務停止期間に関しても、偶然にも2社とも同じくらいの期間でして、

どちらも約2週間で解除になりました。

業務停止命令期間にMRは何をしてるか?

前置きが長くなりましたが、

本題の「業務停止期間中のMRは何をしていたか?」をご紹介します。

まず期間中は、MR1人1人のパソコン・iPad・会社携帯・営業車のキーを、

営業所のロッカーに入れ施錠されていました。

得意先とのやり取りなど一切できなくされてました。

それから毎日定時に営業所出社、定時に退社の生活が繰り返されていきます。

2社ともまだ全国に営業所がある状態でしたが、

今はフィールドのオフィスがなくなってきている製薬会社も多いので、

仮に、いや、もちろんそんなことは今後無いと思いますが、

いま業務停止を食らったら自宅待機となって、オンライン研修のような形になるかと思います。

はじめの1週間くらいは本社が用意した、

「再発防止プログラム」という研修を全員で大きい会議室でやっていました。

ただ、正直言うと、その研修も中身が結構スカスカで、

丸一日かけてやるようなものではありませんでした。

なので、結構休憩時間というか自由時間が多かったですね。

残りの1週間はすべて「自己学習」の時間だったのでとにかく暇でした。

とにかく仕事はできないので、

各々自由に過ごすしかなかったのですが、私はだいたい本を読んでいましたね。

同僚たちはプレイベートのスマホをカチカチいじっていたように思います。

業務停止命令を受けた時の周りの反応




親や家族からは、1社目の時は特に心配されました。

新聞にも結構大々的に報じられた背景もありますし。

2社目の時には、

そうなってしまったときは逆に「あんた持ってるね」という感じで心配通り越して笑われましたね。

親や家族も「会社が悪いことしただけで、あんたが悪いことしたわけじゃない」

というのが分かっているからですね。

個人的には、

この期間の前後で卸のMSさんや得意先の先生方の優しさが身に染みたのを今でも覚えています。

上で家族が思ってくれていた、

「会社が悪いことしただけで、あんたが悪いことしたわけじゃない」ということを、

MSさんも先生方も思ってくれていて、

業務停止が解除された後は「お!お帰り!」みたいな感じで、

アットホームに迎えてくれる雰囲気が嬉しかったです。

特に、1社目の業務停止の時は新人の頃だったので、

「かわいそうに」とみんな優しくしてくれました。笑

中には、「おれが上のやつに言ってやるから、〜製薬に転職しろ!(有名な大手の会社)」

と転職を斡旋してくれようとするDrもいました。

最後に

いま振り返るとこの2社のようなことが色々おきて、

昨今の「情報提供ガイドライン」や、

その他さまざまな業界の規制強化に繋がってきていると思いますが、

私はこの2社にいたおかげで業界の内部の仕組みがよくわかりました。

何より「会社がやっちまった」系のことにはちょっとやそっとじゃ動じなくなりました。笑

コロナ禍で我々MRは思うように稼働できない日々が続いていますが、

見てくれている人は見てくれていると思ってがんばろうと、

業務停止期間中のことを思い出しつつそう思った今日この頃でした。

ありがとうございました。

だいさくより

僕は業務停止命令を受けたことは無いので、

とても新鮮な気持ちで読んでおりました。

研修プログラムがあまり中身がないものになってしまうのは、

多分そもそもこの研修を行うことを予期してないから、

ありもので作らざる得なかったのではないかと思います。

でも自分の周りの人間や先生方が暖かく見てくれているのは、

まだ良かったですね。

元々この業界は規制が厳しく、規制自体はあったのですが、

色々な事件がきっかけとなって、

その規制をしっかり守らせる制度が制定されたといっても良いのかと思います。

まぁでも二度と内容にしたいですよね。

この度は貴重なエピソードありがとうございました。

ではまた!



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