外資系MRとは何だ?内資との違いや年収、リストラ、英語力まで!

外資と内資の違い

どうもこんにちは、だいさくです。

今日は外資系MRって何?というお話をさせていただきます。

だいさく
だいさく

これから外資系のMRへ転職しようかなぁと思ってるけど、実際どんな感じなんだろう?

 

そんなことを考えている方に向けて、

大手の外資系、大手の内資系、外資系バイオベンチャーで働いてきた僕が、

その違いなども踏まえてご紹介させていただければと思います。

外資系MRとは何だ?内資との違いや年収、リストラ、英語力まで!




外資系MRといっても様々で、会社や領域が違えば働き方や年収も変わってきます。

また本国がどこか?によってもその風土や文化も変わってきたりします。

なかなか一概にはお伝えするのが難しいですが、

外資系MRの実態が何なのかをざっくりとでも良いので掴んでいただければと思います。

外資系製薬会社とは?

まず外資系製薬会社とは一体何か?というところですが、

現在の日本における外資系製薬会社の数は約40社程度と言われており、

日本にある製薬会社全体の20%程度になります。

「外資系」というのは一般的に日本以外の国に本社を置く会社で、

日本に拠点を持っている会社のことを指します。

外資系製薬会社から考えると日本にある製薬会社は「支店」になります。

もし今後外資系の製薬会社に転職、もしくは就職するのであれば、

外資系製薬会社の日本支店に転職、就職するのが一般的です。

本国によっても異なる外資系製薬会社の特徴

外資系といっても本国がどの国の会社なのかでその文化や風土が異なってきます。

外資系製薬会社の場合は米国を本社におく会社が一番多いですが、

イギリス、ドイツ、フランス、スイス、アイルランドなど、

ヨーロッパの国が本国である製薬会社も昨今とても多いです。

例えば文化や風土の一つとして雇用保護指標があります。

こちら各国における雇用保護指標で、

右に行けば行くほど社員の雇用が守られている国ということになります。

日本は実はそこまで雇用は守られていなくて、

リストラや早期退職が法律で認められています。

そんなの当たり前だろ!と思いそうですが、

実はヨーロッパの国では雇用保護法が制定されている国も多く、

一度社員を雇ったら絶対に解雇出来なかったりするそうです。

そのせいで仕事へのやる気を持たなくなる社員も多く、

会社が衰退しやすいというデメリットがあり、

見直される風潮にはなっているそうですが、中々難しいそうです。

英国、カナダ、アメリカの雇用保護指標はかなり低いです。

人を切る文化はやはり健在で、アメリカの企業は日本でもアメリカの風土を採用するので、

アメリカ系やイギリス系の外資系は元来雇用に厳しいのです。

外資系MRの宿命「PIP」

外資系製薬会社で働く方は往々にして雇用に怯えてしまう、

もしくはそういう社員を見かけるかもしれません。

では具体的にどのように雇用が厳しいのか?という話ですが、

少し矛盾してしまいますが、

上述の雇用保護指標が右側に寄っている国が本国の会社でも、

日本でビジネスを行う以上、結局法律は日本の法律を採用するので普通に解雇されたりします。

ただアメリカの会社ほどドラスティックでは無いと思います。

アメリカの会社はそもそも毎年10%の人材を入れ替えるという方針を取っている会社も多く、

それはMRなどの営業職だけではなく、本社にいる総合職の方も当てはまります。

そのパーセンテージに関しては日本の売上状況によっても異なります。

常に若返りを図ること、優秀な人間に次のステップを用意すること、

あとは単純に常に頑張らないと行けない風土を作り上げるというのが主な目的と言われています。

逆にいうと若手の方が外資系の門を叩きやすいのもそう言った風土があるからではあります。

外資系の多くでPIP(ピップ)という制度が採用されており、

Performance Improve Programの略で、

文字通り仕事でのパフォーマンスが悪い人が入る改善プログラムで、

PIPは大体3パターンに分かれており、

・本当に退職を考えて欲しい方

・退職まではしなくて良いが改善が必要な方

・運が悪く入れられてしまった方

この3パターンになります。

PIPに関してもっと詳しく知りたい方は、こちらの記事で詳しく書いております。

製薬会社でPIPに入った3ヶ月後にはどうなるんですか?【Q&A】

アメリカやイギリス系の会社のリストライメージは強いですが、

昨今はヨーロッパ系の会社でもありますし、

日本の会社でもあります。

現役MRが語る!2019年の製薬会社リストラ状況と原因や今後!

解雇やリストラされる理由は様々で、

日本の売上状況や新薬の状況、開発パイプラインの状況によっても異なってきます。

外資系MRと内資系MRの違い

ここまで読むと、、なんか外資系って怖いなぁって思いますよね。

しかし、実際にPIPに入るような人は多くは無いですし、

どちらかというと若手よりは年配の方が入る事が多いです。

僕はこのPIPなどを含めた、人材が流動的である部分が外資と内資の違いであると思います。

外資系にはこのPIPという制度がある故に人の流動性が高く、

ポジションに空きが出やすいため、

仕事のパフォーマンスが良い社員は出世が早いです。

また上述の通り新しい人材がどんどん入ってくるので、

挑戦しやすい環境であると感じます。

僕は27歳の時、異業種から外資系に転職しましたが、

名もない会社から転職することは門戸を開いている外資系でないと難しかったと感じますし、

その後比較的早く管理職になり31歳の時に年収が1000万円を超えました。

内資系ですと人材の流動性は非常に低いです。

人が簡単に辞めないので、もちろんその辺が良い部分でもありますが、

MRをやっている期間も長いので自分の行きたいポジションの空きが出ず、

絶妙なタイミングがないと中々自分の希望のキャリアを進めないと思います。

なのでリストラに関しては、

内資系は開発パイプラインの状況によって行いますが、

外資系はそれに限らず常に人材の流動性を高めようとしております。

人材の流動性が高いというのはやる気のある若手を活かす環境なので、

「転職したい」と考えているような血気のある方は外資系に行くことをお勧めします。

外資はイノベーション、内資は輸入業が起源




この人材の流動性を高める意味にも繋がってくるのですが、

外資系製薬会社というのは、その会社の起源が往々にして、

「イノベーショです。

何かそこに大きな問題があって、

それを解決するために作られた会社であるケースがほとんどなのです。

※一部シャイアーなどのようにビジネスマンが設立した会社もあります。

しかし、現在ある日本の大手製薬会社は、

元々医薬品輸入業や、いわゆる卸問屋が起源になります。

ですので最近は専門性を重視するようにも多少なってきましたが、

内資系のMRになると1人のMRが色々な薬を扱うようになります。

そのせいか内資系だと卸政策部に配属される人間は出世コースであるケースもあります。

僕は一つの疾患の重要な課題を一つの医薬品で解決するという活動の方が、

個人的には面白いと思いますし、

いわゆるやりがいを感じられると思っています。

結構内資から外資に転職してきた方にありがちな、

「人間関係を作ってから訴求する」っていうのは基本的に関係なくて、

良いものを良いと伝えられるスキルの方が全然重要です。

昨今の製薬会社を取り巻くプロモーションGLの配下でも、

しっかり売れる薬を扱う方が自分の未来のためにも良いと思います。

ですのでその辺のよくわからないこだわりを持ってる方は、

結構切られてしまいます。

その辺も外資系の人材の流動性につながるのでは無いかと思います。

その他の外資系と内資系の違い

人材の流動性が外資は高いので比較的キャリアの選択肢を叶えられるケースが、

外資の方が早いという違いがありますが、

外資系は往々にして専門性を大事にします。

ですのでMRとして入社してしまうと基本的に路線は営業路線になります。

いわゆる内勤職に異動できる人はほんのほんの一握りです。

一方内資系は本社が日本にあるので、

MRは総合職として採用されます。

ですので家庭の事情でMRとして働けなくなった場合や、

自分には向いてないなぁと思ったら希望すれば叶う可能性があります。

海外勤務やグローバル系の仕事にも内資の方が可能性があると思います。

それくらいキャリアの選択肢の幅には違いがあります。

外資系製薬会社と内資系の年収の違い

続いて、気になる年収の違いですが、

基本的には外資も内資も大きく変わることはありません。

製薬会社の年収ランキングは日本で上場している会社しか発表されておりませんので、

外資系の年収のイメージがつきにくいかもしれません。

一般的な外資系製薬会社における年収のイメージとしては、

MR:700万〜1000万

マネジャー:900万〜1400万

部長クラス:1400万〜2000万

事業部長:2000万以上

だいたいこのようなイメージになります。

またこちらは大体の会社や領域による違いをまとめたものになります。

順位   年収の目安
(ストック込み)
年齢層 主な企業
外資系オーファン 約1,500万 40代前後 アレクシオン・シャイアーなど
大手内資系 約1,100万 35歳前後 武田・第一三共・アステラスなど
大手外資系
(スペシャリティ)
約900万円 30代前半 AZ、リリーなど
大手外資系
(生活習慣病)
約720万 35歳前後 AZ、リリーなど
中堅先発品メーカー 約700万 30代後半 協和発酵など
ジュネリックメーカー 約680万 40代後半 沢井製薬など

年収は製薬会社のMR全体の平均が880万円と言われていますが、

大手の外資系であれば平均年収より下げてしまうと人材が集まらないという理由で、

平均前後はしっかり維持しています。

またストックオプション(RSU)を付与する会社もあるので、

年収では測れない部分もあります。

ただ、大手の外資と大手の内資で比較すると大手の内資の方が、

年収は100万〜200万程度高いと思います。

ただあくまで大手の内資系と比べた場合です。

大手の外資系でも領域によって異なる傾向があると思いますが、

あくまで平均的には大手外資よりは大手内資の方が若干高いと思います。

MRの年収格差が激しい!儲かる領域、損する領域!

外資系MRの働き方

外資系MRの働き方に関してですが、

昨今は内資系でもフレックス制度を導入している会社も多くなっており、

基本的には自由であると思います。

しかしこれも会社や領域によって大きく変わってきます。

外資のプライマリー領域であれば、朝の卸訪問や、

月末期末の詰め作業などもあります。

その辺の入ってはいけない製薬会社の特徴はこちらの記事でまとめております。

製薬会社への就職を考える学生に知ってほしいブラックな製薬会社の特徴

卸訪問なんかも僕は基本的にMS(卸さんのこと)さんとのコンタクトは電話で行ってますし、

いわゆる詰め作業というのもやったことがありません。

その辺は事前にわかることなので、

入ってはいけない製薬会社の特徴に当てはまるような会社は極力敬遠した方が良いと思います。

外資系製薬会社は英語必須なのか?

外資系製薬会社というと、英語が必須なのか?という疑問もあるかと思います。

これはMRだけやっているのであれば特段必要はありません。

論文は基本的に英語なのですが、その辺は慣れれば問題無いです。

ただ英語はキャリアプランを考えていく上では非常に大切なので、

英語の勉強は絶対にやっておいた方が良いと思います。

僕はMRはキャリアの入り口だと考えるべきだと思っておりますので、

英語ができるかできないかでだいぶ開けるキャリアが変わってきます。

その辺は外資系でも内資系でも同じです。

MRだけで一生食っていける時代でもなくなってきてますので、

MRの人数が5万人台まで減少し生産性が爆上げしてる件で現役MR目線で思う事

その辺はコツコツコツコツ勉強していくと良いと思います。

ちなみにですが英語は、外資でも内資でも必要です。

最後に

いかがでしたでしょうか。

なんとなく外資系MRってどんな感じ?っていうのがお伝えできましたでしょうか。

冒頭にもお伝えしましたが、

外資系製薬会社といっても、会社や領域によってもだいぶ変わってきます。

もし転職したいと思ってる方は、

しっかりエージェントにその社風などを聞いてみると良いと思います。

現役MRが厳選したMR転職サイトおすすめランキング!

もしくは何か人脈やチャンスがあれば、

その会社で働かれている人に聞くのが良いと思います。

僕が知ってることは全然お答えするので、

何かご質問があれば僕のプロフィール欄からいただければと思います。

ではまた!




 

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