オンコロジー(血液癌)領域担当MRになったらはじめる効率的な勉強方法

MRと勉強

どうもこんにちは、だいさくです。

以前書かせていただきました、

これから血液癌領域を担当するMRの方へ僕からちょっとしたコツを

こちらの記事から具体的に血液内科の領域における勉強方法を教えてください、

というご質問をいただきました。

血液内科に限らないのかもしれませんが、

抗癌剤領域全般における勉強方法でもあるかもしれませんが、

これから血液癌領域やオンコロジー領域に挑戦するという方のために、

効率的な勉強方法をご紹介させていただければと思います。

 オンコロジー(血液癌)領域担当MRになったらはじめる効率的な勉強方法




僕はかれこれオンコロジー領域を担当して10年ほど経ちました。

最初は本当に訳が分からず、

勉強してもそれが何を意味してるのかさえ全く訳が分からなかったです。

オンコロジーに限らず最初は誰でもきっとそうだと思います。

今思うともっと効率よく知識補充できてたなぁなんて思うので、

極力効率よく使える知識の習得の仕方として書いていければと思います。

1、まずはガイドラインを読む

基本的に勉強って何をすれば良いの?っていうところなんですが、

これから担当する疾患のガイドラインを読むってのは鉄板です。

その担当疾患の勉強として必ず抑えておいた方良いこととしては、

その疾患の治療法が、

・現在どうなっているのか?

・過去はどうだったか?

・そして未来はどうなっていくのか?

この三つは自分ですぐに勉強できます。

そしてガイドラインを読むっていうことは、

現在の治療がどうなっているのか?過去の治療がどうなっているのか?

というこの2つが基本的にわかるようになっています。

現在の標準治療がなぜこの治療で、どんな根拠があってこの治療が行われているのか?

引用文献などを見れば過去の治療というのも大体めどがつきます。

あと、ガイドラインは基本的に全部読んだ方が良いと思います。

抗癌剤だとステージlllbからlVしか読まない人ももしかしたらいるかもしれませんが、

ステージlからしっかり読んだ方が治療の流れも把握できますので、

斜め読みでも良いのでしっかり読んだ方が良いとは思います。

2、主要な学会報告を検索する

ガイドラインを読んで、現在の治療の流れを一通り把握しましたら、

次は今の治療の未来の部分を勉強するという意味で、

固形癌であればASCO、血液癌であればASHで、

自社医薬品の薬剤名、その疾患で使われる標準治療の薬剤、

プレナリーセッションでの報告を調べてみると良いと思います。

今の治療に対して、何が課題で、どのような試験が出ているかというのがわかれば、

未来の治療がどういった方向に向かっていくのかっていうのがわかると思います。

基本的に前回の学会の報告は基本全部見た方が良いと思います。

単純に面白いですし、何にアンメットニーズがあるのか、

自社医薬品はどのポジションで使われているのかというのがよく分かると思います。

ASCOはヴァーチャルミーティングで、

基本的にはオーラルの発表はデジタルで拝聴できるようになっています。

オンコロジー領域の会社であれば会社のパソコンで見れるように設定されていると思います。

しかし、会費を払っていないと拝聴できませんので、

個人で払うと高いので、もし見れないのであれば会社に要望してみた方が良いと思います。

ASCOは固形癌のメッカ的な学会ですし、

ASCOヴァーチャルが見れないのは結構お話にならないかもしれません。

ちなみにASHは見れないので、普通に文章として読むしかありません。

中外さんが博報堂と一緒にASHの個人視聴ができるサービスを提供してますが、

医師限定のコンテンツになっています。

3、先生に聞く

先生のところに訪問する前に、

ガイドラインを熟読する、その後前回の主要な学会情報を検索して勉強する。

そこまで終えておいて、

あとは、

「ガイドラインにはこういう風に書いてあったんですが、実際そのような感じなんですか?」

「学会でこのような報告がありましたが今後そうなっていくんですか?」

とかそんなことを聞いていくと良いと思います。

血液内科といっても専門がそれぞれ違います。

リンパ腫が専門の人もいれば、MDSが専門の人、骨髄腫専門の人もいますので、

その先生が何の専門かも調べておいて、

先生が実際どういう風に治療を考えているかというのを自然な形で、

聞いていくと良いのかなと思います。

先生に教えてもらいながら勉強していくうちに、

アンメットニーズなんかが見えてきたり、

自社医薬品の訴求ポイントがしっかり見えてきます。

リンパ腫の薬を扱う人でしたら、

リンパ腫以外の専門の先生にはしっかりめに訴求した方が良いと思いますし、

専門の先生には意見をお伺いするような形で訴求していくと嫌われずに、

訴求できると思います。

あくまで一例ではありますが、

いうことは言わないといけないと思いますし、

ムッとされるとしても言っておけば、

患者さんにICとる時にその言葉がよぎったりするものらしいです。

あのMRこんなこと言ってたよな、、一応話してみるか〜みたいな。




4、文献検索

日々の文献検索は癌領域の方は毎日とか、

3日に1回とかのペースでやられていると思います。

よく使われるような薬剤だと毎日検索しても

1、2個は必ずヒットしてきたりするかもしれませんが、

希少疾患系は週に1個当たれば良い方だったりします。

血液癌も結構ニッチな疾患が多いので、

毎日検索すると時間の無駄になってしまうので、

Pubmedでキーワード登録しておけば、

そのキーワードで文献が新しくパブリッシュされたら勝手にメールに飛んできます。

なので、自社医薬品でキーワード登録することと、

その疾患名とか、競合品の名前でキーワード登録しておくのが僕はオススメです。

大手にいると先生が無料で取れないような文献も取れるから良いですよね。

うちの会社は有料設定してないので、

いちいち文献取り寄せして取らないといけないのでめんどくさいです。

5、臨床試験

今走っている臨床試験はどこで得た方が良いか?ってところなんですが、

「疾患名 臨床試験」で調べればすぐ出てきます。

基本的にはその疾患で有名な病院の臨床試験実施状況などをみればOKかなと。

リンパ腫だったら、国立がん研究センター中央病院で、

固形癌だったら同病院の東病院で良いと思います。

Clinical Trials.govで検索するか、

UMINで検索すれば大抵出てきます。

ちなみに、Studyに名前がついてるStudyは製薬会社がやってるかなり重要な試験であることが多いです。

6、その他のおすすめ

僕が転職した時とか、新たな疾患の勉強をする際に、

動画で学ぶもっと知ってほしい血液のがんのことという、

キャンサーネットジャパンが運営してる動画サイトをよく見ます。

もっと知ってほしい血液のがんのこと

内容はベーシックですがわかりやすいです。

運転中とか、電車に乗りながらずっと聞いてると自然と覚えると思います。

あとは、加古川中央市民病院という病院の、

腫瘍・血液内科が定期的に行なっている勉強会の資料が病院のHPにアップされています。

網羅的に勉強できるし、看護師さんとか血液チーム向けになっているので、

とてもわかりやすいです。

加古川中央市民病院

最後に

ベーシックな知識は、ガイドラインや動画で自発的に机上で学べますが、

本当に使える知識とか知恵はやっぱりDrに聞きながら、

教えてもらうのが一番良いでしょうね。

昔はDrが自社医薬品に関する講演をした動画とかって、

なんでもイントラとかに掲載されていましたが、

今はどうなんでしょうかね。

もしそういうのがその会社であれば、

金言の宝庫だと思います。

とりあえず思いつくままにですが書いて見ました。

ではまた!




 

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