MRに転職して失敗しないための勉強方法~初級編~

転職失敗しないための心得

みなさんこんにちは。

MRに転職して7年目を迎えましたダイサクです。




私がMRに転職したのは27歳の時で

トヨタの子会社→外資系製薬会社→国内大手製薬会社と現在3社目の会社で働いています。

最初の会社で働いていた時の年収は270万円でした。

会社の人たちがとても良い人でズルズルと5年間も働いてしまいましたが、

今思うともう少し早くやめても良かったかなと思います。

その後外資系製薬会社(アメリカ系)に入った時の年収が570万円、

5年経ってやめる時の年収は890万円でした。

現在は国内大手の製薬会社で働いてますが、34歳の今の年収は1180万円です。

私はこのブログでも常々「人間は入った会社で人生が変わる」と言っていますが

私はMRになれて本当に良かったですし、まさに人生が変わりました。

転職の際にビシバシ私を指導してくれたDODAのエージェントには心から感謝しています。

ただ、MRに転職すれば誰でも年収をUPできるという魔法のようなことはありません。

私と同じ年代のMRでも年収600万くらいの人もいますし、

私より年配の方で私より給料が低いというケースもあります。

MRになって成功するためには必死に努力する必要があります。

その努力の中のひとつに勉強をし続けるということがあげられますが、

MRにとって勉強することは医師、薬剤師から信頼を得るため、

そして成果をあげるためにも重要です。

信頼されてない人の話は聞いてくれませんね。

そこで、どのように勉強をすれば良いか?を私の7年間のMR経験を元にまとめてみました。
今回は初級編!

1,まずはガイドラインを読む

これは基本中の基本。

あなたが担当する疾患であれば必ず日本の学会がガイドラインを出しています。

大抵「(疾患名)ガイドライン」で検索すればでてきます。

私はオンコロジーMR(抗癌剤のこと)ですので、

現在の国内の会社に転職する前にも担当する予定の癌領域のガイドラインを読みました。

その際、自分の担当する薬剤に関連する部分だけを読むのではなくその疾患全体の治療方針を読むことをお薦めします。

なぜなら例えば抗癌剤であればステージ4の患者さんに関連してくることが多いですが、

ステージ1の治療方針から2,3と勉強していくことでその疾患の流れが分かるからです。

その流れを知っているかいないかで他のMRとは大きな差がでます。

なぜなら医師はその流れを分かっているからです。




医師からしたらステージ4の患者さんだけを診ているわけではないので、

時にはMRとの話に自社医薬品とは関係のない部分の話がもちろん出てくるので

その時に話についていけるかいけないかでMRの価値が変わるわけです。

医師からしたら10分もその疾患や治療に関して話をすれば、

そのMRがしっかり勉強してるかしてないかはすぐ分かります。

もちろん最初は勉強していないことは丸分かりですが、

しっかり勉強することで医師や薬剤師はあなたの成長をしっかりみていますし実感します。

また、勉強して分からないことは素直に聞きましょう。

お医者さんは聞かれるのが好きなのでよっぽど基本的なことでない限り絶対教えてくれます。

ガイドラインに関しては日本だけでなくアメリカのガイドラインであったり、

ヨーロッパのガイドラインもチェックしておきましょう。

海外と日本のガイドラインは微妙に違うことがありますので、

その微妙な違いをチャンスがあったら医師に理由を聞いてみると

このMRはしっかり勉強しているなアピールにもつながるでしょう。

2,医師の講演を聞く

医療従事者にとって第一に考えるのは患者さんの利益です。

これは絶対です。

MRも患者さんにとって何が一番大切か?これを考えなければいけません。

患者さんにとっての利益を一番に考えながら自社品を訴求しないと

絶対に使ってくれないです。これは断言できます。

成果をあげられないMRの特徴は患者さんのことをまったく考えてないので、

医師に信頼されず心に響く言葉を伝えられないのです。

医師の講演を聞くことは患者さんの利益とはいったい何かを学ぶことができます。

ガイドラインは基本中の基本です。医師であれば必ずチェックしてます。

しかし医療現場ではガイドライン通りにいかないケースが多々あります。

ガイドラインの情報は少し遅れているので、

ガイドラインではあてはまらないケースにどうすれば良いか?

これは医師に聞くしかないですし、そういった情報を医療現場では求めています。

「ガイドラインではこうだけど実際はこうした方が良かった」

これはそのまま他の病院で話すと必ず興味を引きます

「この薬(自社品)には実はこんな良い点があった。」

これはそのまま自社品の売り文句として使えます

「実は患者さんがこのようなことを言っていたので」

医療現場では患者さんを第一に考えるので患者さんが何を考えているかという情報は喜ばれます。

それでは医師の講演はどうすれば聞けるか?ですが、

MRになったら講演を聞く機会は沢山あります。

会社のサイトに保存してあるものもありますし、

他のチームの講演会に顔を出して講演を聞くことも可能です。

あとは病院内で患者さんや他の医療従事者に向けて医師が勉強会を行っているので、

そこに顔を出しても良いでしょう。

もしくはyoutubeで検索すれば有名な医師が市民公開講座などで、

講演してる様子がみれたりもしますので一度チェックしてみるのも良いと思いますね。

3,文献を読む

初級編の最後はこちらになります。

医師の中には文献の内容しか信じない医師もいます。

まず自分の担当する薬剤の文献くらいはしっかりチェックしておきましょう。

ほとんどが英文になりますが、出てくる単語は似通ってますので、

慣れてくればすらすら読めるようになります。

文献に関してはとにかく読んで慣れることです。

ほとんどの文献は最初のページに全て載ってますので、

最初のページはしっかり熟読しましょう。

あと文献を読む際の大事なポイントは、

最後にでてくるディスカッションの部分をしっかり読むことです。

これはやってない人多いです。

MRだけでなく医師もディスカッションの部分って実は読んでません。

理由はめんどくさいのとディスカッションは、

著者の表現で書いてあるので英語が分からないとうまく読めないからです。

ディスカッションを読むことがなぜ重要かというと、

例えば自社医薬品にとってあまり良いデータではない場合に、

ディスカッション部分に言い訳が書いてあるからです

言い訳は何か突っ込まれた時にそのまま応酬話法として使えます。

逆に自社医薬品にとって良いデータの場合は、

そこに訴求ポイントがそのまま書かれていますので、

それをそのまま言えば良いのです。

だって文献に書いてあるんだから。

ちなみにほとんどの医師・MRが文献検索で使ってるサイトはこちらになります。
文献検索のpubmed

まとめ

いかがでしたでしょうか。

・まずはガイドラインを読んで基本的な部分を押さえる。
・次に医師の講演を聞く。
・最後に文献を読む。

今回の勉強方法は初級編になりますのでそこまでハードルは高くありません。

別の機会にMR勉強方上級編を書きたいと思います。

余談ですが、ネットで「製薬会社」と検索すると「ブラック」と出てくることがあります。

このブラックの理由の一つに

医師と対等に話すための半端ない薬学知識が必要だからと書いてありました。

でも、それって当たり前ですよね?

どんな職業だって一流になるためには勉強が必要ですよ。

車を売る人はお客さんから何を聞かれても答えられるように、

車のことは何でも勉強しなければならないし、

保険屋さんは保険のことを、

お笑い芸人はお笑いのことを勉強しなければなりません。

変な話ヤクザ屋さんだって一流になるために様々なことを勉強してますよ。

どんな業界にいたって勉強を怠ってはその業界で成功して一流になんか絶対になれません!

MRも例外ではありませんので継続して勉強していく必要がありますね。

MRは勉強も大変ですがとてもやりがいのある仕事です。

もし興味のあるかたは私のMR転職経験から考えるMR転職サイトランキングという記事も是非ご参考ください。

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