どうもこんにちは、だいさくです。
製薬会社で働く皆さんは「人脈」について意識したことがあるでしょうか。
僕も製薬業界で働き始めて10年経ちますが、
今まで人脈を意識したことはあまりありませんでした。
ただ、30代も後半になると嫌でも人脈について考えたり、
人脈で助けられたり、
人脈が思わぬキャリアを作ってくれたりするものです。
希少疾患の会社やバイオベンチャーの立ち上げケースも人脈で形成されています。
そこで今日は製薬会社で働く上で人脈を持つことがなぜ大事なのか?
製薬会社で働く上で人脈を作る具体的な方法を書いていきたいと思います。
製薬会社での人脈に社内・社外は関係無い
特に人材の流動性が高いこの製薬業界で人脈を形成しておくことは、
とても大事なことだと言えます。
人材の流動性が高い業界であるからこそ、
その人脈に社内・社外は関係無いと考えておいた方が良いです。
特に製薬会社は部門長クラスの方ほど、
領域の立ち上げや会社の立ち上げで引っ張られて行くケースが多々ありますので、
社内の人間はいずれ社外、
社外の人間はいずれ社内の人間になることがあります。
人脈は社内だけが重要、社外だけが重要などではなく、
社内外の枠組みは取っ払って考えた方が良いと思います。
ネガティブな人間に人脈形成は絶対にできない
下記の記事の中でも書いてますが、
会社を辞める際にその会社の悪口ばかり言って辞めたり、
会社を辞めた後も以前の会社の悪評をばら撒くような人間に良好な人脈、
本当に価値のある人脈は絶対に作れません。
必ずその会社で働いていた意味であったり、
学んだ事というのは絶対にあるはずです。
そういったことに目を向けることができない人間には絶対に人脈形成はできません。
何故ならば、人脈は相手ありきなのです。
相手がそんな人間と人脈形成をしたいと思わないからです。
意味のある提言とネガティブは違います。
状況をポジティブに捉えられる人間にこそ良好な人脈が形成できるのです。
情熱の無いただの文句言いのような人間で人脈形成ができてる人間を見たことがないですし、
文句言いの人間ほど類似人間を集めた飲み会を行うことで
人脈形成ができてると勘違いしてるケースも多いのです。
製薬業界の中で人脈とは何か?
人脈とは、ただの同期や同僚ではありません。
同期や同僚は多くの場合ただの友達である事が多いと思います。
もちろん同期や同僚が自分にとって重要な人脈になることはあるかも知れませんが、
その可能性はかなり低いです。
むしろ相対的に見た場合、
同期や同僚は自分の可能性や挑戦を阻害する存在になる可能性の方が
高いケースの方が多いかもしれません。
友達と人脈は違います。
もちろん、ただネガティブを共有し合う集団も人脈とは違います。
それでは、製薬業界で「人脈」とは何か?ということですが、
それは、社内外の枠組みを超えて、
「相互的にメリットを与えられる存在」これを人脈だと考えます。
まずは相互的にメリットを与えられる存在になる
相互的にメリットを与えられる存在であるかどうか?
それが良好な人脈かどうかです。
特に20代、30代の方で人脈を作ろうとした場合、
相手は大抵の場合年上です。
なので、人脈づくりをしよう!と思ったり、
人脈が形成できる方法を分かっていても、
自分が相手に対してメリットを見出せる人間でないと人脈形成は中々できません。
人脈形成はとにかくギブです。
特に若い方は、ギブしまくる事です。give give giveです。
ここまで聞くと少しドライすぎるように感じるかもしれませんが、
人脈形成の方法は後述しますが、
人脈形成は友達関係を形成するよりもとてもウェットな関係です。
人によってはとてもめんどくさいと感じると思います。
能力のある人間に人脈ができたら最強である
製薬業界で優秀な人間ほど人脈形成をめんどくさがる人も多いんです。
相手に多くのメリットを与えられる能力があるにも関わらず、
自分から目上の人を遠ざけたり、
人脈形成のメリットを考えないで、
一匹オオカミ的に過ごしてしまう人は本当にもったいないです。
人脈作りにばかり突っ走ってももちろん良くないですが、
いくら能力があっても良好な人脈が作れていないと、
製薬業界の中でのキャリア形成にはまず間違いなく限界がきます。
40代・50代になって気付いても遅いのです。
製薬会社で働くなら人脈は重要!人脈作りのメリットと方法について
製薬会社で重要なポジションについている人は、
まず間違いなく強固な人脈を持っており、
それを最大限に活かしています。
社内で出世していった人は社内での強い人脈、
社外に出ていって出世していった人は社外での強い人脈を必ず持っています。
抜群の能力だけ持っていても、
それを活かし、引っ張ってくれる人脈を持っていることは、
やっぱり重要なのです。
人脈が強力な人ほど出世しやすいですし、高い報酬を得ています。
社内外で人脈形成をするということは、
自分の叶えたいキャリアや、
成し遂げたい夢を達成するための近道になりますし、
それは同時に自分の幸せを叶えるための手段でもあります。
また、昨今リストラ吹き荒れる製薬業界ですが、
人脈を形成してる人がリストラされるか?という疑問はおいといて、
それなりに人脈形成できていれば、
拾う神が必ずあると思います。
良好な人脈を形成しておくことはリスクヘッジにもなると考えられます。
製薬会社の立ち上げはほぼ人脈で構成されている
僕は製薬業界に関するブログを書き始めて2年が過ぎ、
特にバイオベンチャーの立ち上げに興味があり沢山の記事を書いてきました。
バイオベンチャーやオーファンの会社の立ち上げはほぼ人脈で形成されています。
人脈で埋められない部分をエージェントにお願いするという流れで間違いありません。
なので、バイオベンチャーの立ち上げで入社したいと考えている方は、
エージェントに話が来る前段階くらいでその会社のキーマンと人脈が形成されているのは、
結構理想の形だと思います。
よく私のブログにどうやって情報をとっているんですか?というご質問をいただくのですが、
手前味噌で大変恐縮でございますが、それもほとんど人脈になります。
先日のサンバイオの記事も、
サンバイオが立ち上げ準備してるぞ!これはマジで要チェックだよ!!
MIJの社長である元アストラゼネカの事業部長である桂社長とつながりのある方から、
教えてもらいました。
アミカスセラピューティックスの二次募集がついに始まりましたよ!
アミカスの方もは僕が二次募集の情報をキャッチした2週間後に、
募集がかかってしまったのでちょっと遅かったかも知れませんが、
その辺もやっぱり教えていただける方がいて成り立っております。
僕がブログで発信してる事で相手が得られるメリットが、
僕にとって一つの人脈づくりになっております。
幸せにならない人脈はいらない
ただ、人脈づくりはとても重要ですが、
やっぱり自分の倫理観に反するようなことが必要な人脈作りは必要ないです。
自分や自分の家族が幸せにならないようなことをする必要がある人脈作りは
やめたほうが良いと思います。
僕が内資系製薬会社から今のバイオベンチャーの会社に転職した時の記事ですが、
オーファンドラッグの製薬会社に転職しました!年収とか福利厚生とか色々シェアします!
やっぱり無理なものは無理です。
どんどん自分が自分じゃなくなっていくのは本当に耐えられませんでした。
僕が耐えられなかった事が他人は全然平気なこともあるでしょうから、
一概には言えませんが、その辺はしっかり自分の心と向き合って、
考えて自分が幸せにならない人脈形成はやめたほうが良いと思います。
自分の夢や目標の達成に相手を最大限利用できるのであれば、
どんどんやったほうが良いです。
しかし、重複しますが、
人脈は友達関係ではありません。
そこに相互のメリットがあって初めて意味のあるものなのです。
製薬会社での人脈形成方法
ここまで製薬業界における人脈とは何か?
そのメリットについてお伝えしてきました。
ここからは人脈形成方法についてご紹介していきたいと思います。
1、誘われた会合には顔を出す
人脈を形成するべき人(相互的メリットがある人材)から誘われた会合には、
必ず顔を出したほうが良いです。
なぜかというと誘われたということは、
相手が自分に価値を感じてくれているからです。
その相手が自分よりもはるかに人脈を持っているような相手だったら、
何が何でも参加したほうが良いです。
そして参加する前に、
自分はなぜ誘われたか?その時に相手に自分が与えられるメリットは何か?
をしっかり考えて参加しましょう。
そうすれば次も誘ってくれるでしょうし、
頻繁に連絡を取り合わなくても何かあったら必ず連絡をくれるような人脈形成ができます。
2、本社の人間との関係を大事にする
人脈とは別にどこかのお偉いさんとかだけでは無いです。
これは特に現場のMRの方ですが、
製薬会社は現場でMRを行なっているのと、
本社勤務では仕事内容から見る目線や視座がまるで違います。
特にMRから本社に抜擢された出世頭のような人間、
マーケの人間やBD系との関係は大事にしておいたほうが良いです。
僕も本社勤務の経験がありますが、
そこでの人脈形成は現場にいるよりもよっぽど早いのは確かです。
なので、マーケやBDを始め本社の方の同行はめんどくさがらずに、
是非積極的に行って、本社の仕事内容に興味をもって話をして見ると良いと思います。
その際にも忘れてはいけないのが自分が相手に与えられる価値はなんなのか?
それを事前にしっかり確認しておくことです。
自ずと本社勤務がしたい方は絶対引っ張ってくれるようになりますし、
普通は得られない情報も普通より早く教えてくれたりするようになります。
学会に行ってその会社のランチョンを運営してる人と話すとかもいいかもしれませんね。
大抵本社のマーケティング部の方が運営してるでしょうからね。
それが顔見知りならなお良いと思います。
3、SNSも活用する
皆さんはツイッターやLinked inをやってますか?
僕はブログも一生懸命やってますが、
ツイッターやLinked inを積極的に活用してます。
そしたら、真面目にスカウトをもらった事が3回ほどあります。
Linked inはエグゼクティブだらけですし、
ツイッターなんて、正直ブログでは書くようなことでは無い事を
何と無く呟いていただけなんですが、
結構侮れませんよ!
僕がブログやってることは皆さん知ってるので、
ブログ記事にできるような僕にとってはめっちゃ貴重な情報を
ツイッター経由で教えていただいたりもするので、
顔の見えない人脈かもしれませんが、
僕は結構良いと思いますよ。
多分ですが、SNSを活用した人脈形成は製薬業界は遅れているんではないかと
感じているので、もっと今後伸びて行くかもしれませんね。
4、会社を喧嘩して辞めないこと
これは冒頭にお伝えしたことと重複しますが、
会社を辞める時に喧嘩するのは最低です。
条件引き出して辞めるのをやめるのも僕はお勧めしません。
喧嘩して辞めたらせっかくそこで形成できた関係が台無しになります。
僕は今の会社で困った事は前の会社の現場の方や本社の方にガンガン聞きます。
特にベンチャーの立ち上げでは
大手で普通に行なっていた事が普通にできない事が往々にしてあります。
そんな時になんでも聞ける関係を気づいておかないと、
大手での経験は人脈も込みで考えているケースも多いんです。
大手にいたんだから大手の時の人脈で解決して欲しいと思っています。
なので喧嘩して辞めると、次の会社でも活躍できません。
会社を辞める際に愚痴りたくなる気持ちはわかりますが、
絶対ダメです。
10個中9個嫌な事でも1個だけある良かったことを強調して辞めましょう。
後々のためにです。
最後に
僕もそうでしたが、大手の会社で現場のイチMRをやっていると、
中々気づきにくいと思いますが、
製薬会社は結構人脈で成り立っています。
特に外資系では能力のある人が上に上がっていくとは思いますが、
もっと上に上がる人は結局人脈がある人なんです。
それはやっぱりそうなんです。
それが自分の人生の倫理に反しないのであれば、
どんどん人脈は形成した方が良いと思います。
僕は今のベンチャーの会社に入って、
そしてブログを介して沢山の方との人脈が形成する事ができたように思います。
そのことは、中々人生を豊かにしてくれるな〜って思っています。
人脈なんてどうでも良いよ〜と思ってる方は一度で良いので、
少しその大切さや楽しみを考えてみていただければと思います。
ちょっと何から目線的な内容になってしまいましたがご参考いただければと思います。
人脈ってめんどくさいけどちょっと考えた方が良いかな〜なんて人には、
こちらの本は読みやすくてオススメです。
僕が内資にいた時に熟読しました(笑)
ではまた!
コメント
このテーマは製薬業界で生きていこうと思うなら、非常に重要だと思います。
製薬業界は「小さな村社会」です。辞める際は、立つ鳥跡を濁さずの精神を心掛けないと、いつかどこかでしっぺ返しを食らいます…。いつ、また、どこで誰に巡り合うか分からないですから。
製薬業界で働いてる人ならあるあるだと思うけど、この業界って本当に狭いんですよね。転勤しても誰かしら、前任地の知り合い(他社含め)があるし、意外なところで繋がってるパターンも多いです。
ですので、良い噂ならともかく、悪い噂は尾ヒレ付いて伝わりますから、その辺の立ち回りも注意ですね。
私もどちらかというと、確実に一匹狼タイプですし、自分の仕事を最大限に発揮してればそれで問題ないやろって思ってたクチですけど、最近はこの人脈というやつの重要性が分かってきまして、どうにかせんといかんなと思い始めてます。
大手でのんびりパターンだと別にガツガツ人脈作ってどうっていうのも必要ないんですけどね。
転職云々に限らずやっぱり社内で出世していくのも社内の人脈が必要でしょうしね。
小さい会社来ると人脈で救われることも多分あると思うんでね。
僕もこの歳になって初めて人脈の大切さを感じているところです。。。
私は6年目のMRですが、今まで人脈とか全く考えずに生きてきました。最近初めての転職をして自分を高めることばかり目線がいってしまっていていましたが、それだけでなく今からしっかり人脈を作っていくことも考えていきたいと思いました。気づきをありがとうございます。
とんでもないです。
こちらこそありがとうございます。
20代、30代で作った人脈は40代くらいからじわじわと宝物になって行きます。
お互い頑張りましょう!