どうもだいさくです。
サンバイオが営業部隊の立ち上げ準備してますね!
これはかなり要チェックです!
サンバイオ株式会社とは?
【設立】2013年2月27日(日本) 2001年(アメリカ)
【社長】森 敬太
【従業員数】8人
【平均年齢】41歳
【平均年収】1,009万
サンバイオは再生細胞医療品の会社
サンバイオは中枢神経系に特化した再生医療および、
再生細胞薬を開発するバイオベンチャー になります。
創業はアメリカになりますが、
開発の核を日本に移してから再編された会社です。
今回は外傷性脳損傷に対する治験薬SB623という薬が
主要評価項目を達成したという結果でしたが、
他家由来の間葉系幹細胞の再生細胞薬に非常に強い会社で、
骨髄液提供者から採取した細胞を加工・培養して
大量に製造する量産ノウハウを確立しており、
再生細胞薬を患者さんに届けるノウハウも確立しています。
血液疾患で特に造血幹細胞移植の領域を担当したことがある方はわかるかと思いますが、
同種移植の際のCB(臍帯血移植)の際に臍帯血の中に未熟な他家由来の幹細胞を入れて、
再生させるというような実験に近いイメージかと思います。
サンバイオは、病気や事故などで失われた神経機能を再生させる細胞(神経再生細胞)を、
医薬品(再生細胞薬)として開発しているバイオベンチャーになります。
脳細胞を再生するサンバイオ社の細胞治療薬SB623 慢性期脳梗塞や外傷性脳損傷などの後遺症に新たな光へ
帝人との契約は解消されている
僕はサインバイオの今回のニュースを見た時に、
サンバイオの株は大日本住友と帝人が各6%弱保有しているので、
おそらくどちらかが販売を担うのかなと考えていたのですが、
元々大日本住友とは日本でのライセンス契約がされておらず、
カナダおよび米国でのライセンスを大日本住友が持っているということでした。
帝人とはライセンス契約が2018年2月14日に解消されているみたいです。
なので、SB623はサンバイオに権利が返還されており、
サンバイオのグループが単独で開発を行い、
販売もサンバイオのグループで行っていくそうです。
SB623の臨床試験結果
サンバイオが11月1日に発表したプレスリリースによると、
慢性期の外傷性脳損傷を対象に日本と米国で行なった「SB623」のPll試験、
STEMTRA試験で、プライマリーエンドポイントを達成したと発表しました。
サンバイオはこの試験結果をもとに、
早ければ2019年中の承認となる見通しであると発表してます。
このPll試験は運動障害を伴う、慢性期外傷性脳損傷患者を対象に行われ、
SB623は対象群に比べて統計学的に優位に運動機能を改善しました。
主要評価項目であるFugl-Meyer Motor Scale(FMMS)の
ベースラインからの改善量(24週時点)は、
対象群で2.4だったのに対して、SB623は8.7点であった。
※FMMSは運動機能を総合的に評価する指標であり、数値が大きいほど状態が良い
こちらアメリカでの動画をキャプチャーしたものですが、
当時同じ人間ではないのでは?と言って少しバカにされたようなコメントをされていたのが、
サンバイオで、見事に結果を出しましたね。ちょっと感動してしまいます。
外傷性脳損傷を簡単に説明!(興味ない人はスキップ)
外傷性脳損傷は、外部からの機械的な力によって脳機能の障害が引き起こされた状態です。通常、頭部や体に打撃や衝撃が加えられたことで生じます。頭痛、めまい、悪心や嘔吐、気分の変化、疲労や眠気、睡眠障害、記憶障害、集中力の欠如などの症状がみられます。治療には、利尿薬、抗けいれん薬、昏睡誘発薬などが含まれます。
正しく脳の病気と診断されずに、様々な症状、障害に苦しめられるかたが多くいますが、「頸部捻挫」や「鞭打ち症」と診断され、経過の長い方では気のせいだと軽視されることも多いそうです。
患者数は大体毎年5000人程度が発生していると言われています。
脊髄損傷では国内でリハビリの施設整備が遅れているとされており、手法も統一されていない。
サンバイオの株価は急騰
この外傷性脳損傷は診断も難しいのですが、
治療もとても難しいと言われています。
薬剤でのアプローチというよりは、
リハビリでのアプローチがメインで、
なかなか有意差が出にくい、とても難しい領域です。
その領域に今回サンバイオの持つ再生細胞薬SB623が有意差を出したということです。
そんなビックな結果が出たことによって株価が急騰しました。
連日のストップ高でしたね。
時価総額は3000億を超えました。
決算報告が楽しみですね。
サンバイオが自販体制を整えてるぞ!
上述したように、大手とのライセンス契約は解消されています。
ここまでのピカ新の薬ですので、
どのように販売体制を敷いていくのかはかなり注目です。
しかも、再生医療を学べるのはかなり良いですよね。
もし、今後バイオベンチャー に転職をしたいと考えている方は
絶対に情報を逃さないほうが良いです。
一応私が知っている情報と巷に出ている情報を踏まえてお伝えさせていただきます。
販売はメディカルインキュベータジャパン(MIJ)だと思う
販売はサンバイオが自販する可能性も十分ありますが、
現在検討されているのが、メディカルインキュベータジャパン(以下MIJ)です。
サンバイオ社と資本業務提携に合意 再生細胞薬SB623の適正使用・普及の加速化を支援
MIJってご存知ですかね?
元アストラゼネカの営業本部長?だった記憶があるんですが、
桂 淳さんというかたが代表を務めている会社です。(AZなのは間違い無いです)
SB623の販売は、十中八九、MIJかサンバイオのどちらかが行います。
どのような構成になるかはわかりませんが、
MIJが中心に行うと考えられます。
社長が元AZの方なので個人的には外資系の社員は働きやすいというか、
考えがわかりやすいと思います。
サンバイオは関連会社が沢山あるので、
MIJを中心に流通と販売、薬事関連のプラットホームを整えていくと考えられます。
転職情報の取り方
僕も今のバイオベンチャー の会社は、
今回のサンバイオのようなタイミングで入りました。
多分かなり面白いと思います。
市場としてめちゃくちゃ大きいとは思いませんが、
訪問するのはおそらく脳外科が中心になるのでは無いかと考えられます。
その辺の経験がある方は絶対重宝されると思います。
サンバイオは今は赤字ですが、
再来年には100%黒字化になると思います。
こういった急ピッチに販売体制を整えているような会社は、
結構一社に絞って求人取ったりもしたりしますが、
バイオの会社に強いエージェントはそこまで多くありません。
一応この記事の中でまとめていますが、
希少疾患(オーファン)系製薬会社への転職を考える人にオススメの転職サイト
JACとMRBiZは特にこの手の立ち上げに強いです。
僕もかなりお世話になりましたが、
特にJACはエグゼクティブとの人脈が強いので必ず登録しておいたほうが良いです。
最後に
おそらくMIJが販売体制を敷いていくと思います。
MIJの社長の桂さんはAZ出身で僕も知ってるくらい有名な方です。
なんとなくの予想というか、ベンチャーあるあるですが、
最初の販売体制はAZ出身者が上を固める気もします。
ただ、現場は全く関係ないですし、
こういった薬剤に一から携われるチャンスも年に何回もないので、
ぜひご興味ある方チャレンジしてみてください。
僕も久しぶりにJACの人に連絡して情報とってみたいと思います。
では!
コメント
長崎県に住む51歳の男性です。約2年前に脳梗塞を発症して、左半身麻痺が残っております。上腕麻痺がひどいです。自分でリハビリを行ってわいますが、なかなか回復は厳しいようです。1年程前に再生医療の記事を拝見してSB623の新薬の事をしりました。
早く実用化してほしく心から願っております。世界中の患者様がそう願っていると思います。早期実用化期待しています。
コメントありがとうございます。
私も同様に早期実用化できる日を待ち望んでおります。
私から言えることではないかも知れませんが、SB623が多くの患者さんを救える日が1日も早く来るのを願っております。