武田に買収された後のシャイアーの社員はどうするのか?

武田薬品

みなさんこんにちは、だいさくです。

武田のシャイアー買収はほぼ決まりですかね。

株主が反発してますけど、

中々それで覆ったケースは無いですからね。

武田がシャイアーを買収するのはほぼ決まりだというのを前提で、

そういった場合ってシャイアーの社員ってどうなるかって思ったことありますよね。

今日はその辺について色々調べてみましたので、

製薬業界はM&Aが横行してますし、買収は突然に、ですからね。

買収された時に買収された側の社員はどうなるのかってことを書いていきたいと思います。

武田に買収された後のシャイアーの社員はどうするのか?




まず、M&Aには事業譲渡と株式譲渡の二つの種類があります。

今回の武田薬品の買収は株式譲渡になります。

以前、GSKのオンコロジー部門をノバルティスに譲渡しましたけど、

あれは事業譲渡になります。

オンコロジー部門をそのまま社員ごとあげますって言うやつです。

事業譲渡の場合は基本的に譲渡される側の待遇に合わせるのが条件です。

しかし、今回のような株式譲渡の場合は、

必ずしも合わせなければいけないと言うわけではありません。

シャイアーのバクスアルタ買収も株式譲渡

例えば、シャイアーもバクスアルタを買収しましたけど、

あれも株式譲渡です。

なので、バクスアルタはシャイアーと言う名前になりましたが、

やってる事などは今までと全く変わらないのです。

待遇も処遇も働き方も何もかも。。

それは買収を進めていく上で両社の間でそういった取り決めが行われているのです。

買収される側の条件が、リストラはしない、待遇の変更はしないとか。。。

ましてシャイアーよりバクスアルタの方が強い会社だったので、

その辺の条件に関してもバクスアルタの方が声が大きかった可能性もあります。

ちなみに、武田とミレニアムの買収もミレニアムの方が強い会社だったため、

買収したのは武田だったそうですが、買収条件を提示して、

ミレニアムの経営に武田は口を出さないとか、

そういった諸所の条件を飲んだため武田が買収できたと言う話もあります。

金額の話だけではなくそういった諸所の条件も

議題に入れながら話を進めていくのが買収なんだそうです。

シャイアーより武田の方が弱い

そもそもが買収というのは基本的に買収する側の方が強いことの方が8割だそうです。

そのため買収される側というのは、自分の会社よりも大きい会社に買収されるわけです。

なので、買収される側は待遇が良くなることが多いそうです。

しかし、今回の買収は武田の方が弱いのです。

弱いものが強きものを買収してる形になっているわけです。

シャイアーと武田は違いすぎる

それを踏まえた上で、武田とシャイアーはどうなのか?ってことですが、

武田とシャイアーってやり方も給料も福利厚生も考え方も何もかもが違いすぎます。

シャイアーのMRの年収って人にもよりますが、1000万円の後半くらいです。

武田の部長クラスです。

当然そんなクラスの年収をもらっているMRは武田にはいません。

シャイアーの名前は完全に消えて武田になることを考えたら

同じ条件で雇うことは不可能です。

福利厚生は武田の方が手厚いです。

仕事の進め方はシャイアーは元々20人くらいしかいません。

その顧客のほとんどは血液内科です。

上述しましたが、血友病の部隊は元々バクスアルタを買収しただけなので、

元のバクスアルタがシャイアーとして活動してます。

しかし、日本では武田の方が強すぎる




確かにシャイアーの方が全世界で見てみると、売り上げ金額は大きいです。

ただ、日本ではどう考えても武田の方が勢力が強すぎます。

言葉は悪いですし、もしシャイアーの社員の方が読んでいて、

気を悪くさせてしまったら大変申し訳ないですが、

武田とシャイアーが合併したらシャイアーのリソースは

武田にとって必要ないと考えられます。

血液内科は元々武田のウィークポイントと言われていたらしいですが、

シャイアー のアググリリンなどは、現在の武田の血液癌の部隊で十分カバーできます。

血友病も多少チャレンジですが、プライマリーでカバーできる可能性が高いです。

なのでシャイアーの社員の現在の高年収を維持してまで、

武田で雇い続けるメリットはあまり無いのかと思います。

武田に買収された後のシャイアーの社員はどうするのか?

では、そういった状況を踏まえて日本にいるシャイアーの社員はどうなるのでしょうか。

結論としては、2年間は現在の待遇を維持するそうです。

ただ、2年後には首を切られるか、武田の待遇になり武田に居残るのか、

自主退職していくのか、、この3つの選択肢だそうです。

シャイアーの社員は結構辞めてる

シャイアーの社員は今回の買収劇の結果、

現場の人のことしか知らないですが、

辞めてる人も一定数います。

え!武田に入れるんなら辞めない方が良いじゃん!と思った方、

完全にメガファーマ脳ですよ。

シャイアーの社員が武田に入った後の

彼らの処遇をもっと具体的に想像してみないといけません。

給料はほぼ半減、今から武田に入ったところで、

退職金や企業年金の優遇はほぼ感じられない。

上は目指せない。

武田の今扱っている何十という薬を扱う。

その中にイノベーションのある薬があったとしたって、

one of themになってしまい、

製薬会社としての本当の喜びを感じることができないわけです。

この買収は誰を幸せにしたのか

シャイアーってかなり変わった製剤を扱っていて、

オーファンドラッグなんですが、そこまでBest in Classではなかったんですよね。

だからシャイアーの日本法人が立ち上がっても入りたい人ってそこまでいなかったんです。

だからすこぶる高年収で人を引っ張ったって言うのはあったと思うんですが、

今回の買収って誰が幸せになったんでしょうかね。

武田はシャイアー買収したことによって、

年間400人程度しか患者がいない、Best in Classではないアグリリンを売る。

多分ですけど、シャイアーほど一生懸命にやるのかな。

まぁ他にも製剤はあるけど、、、

血友病に関してはどう考えてもヘムライブラには勝てそうに無い。

んで、シャイアー の社員は辞めていく。

出てくるか出てこないのか分からない、

コンパウンドがあるだけ。

最後に

最後は愚痴っぽくなってしまいましたが、

今後製薬会社に働いている人が自分の会社が買収を書けられることも

あると思います。

そんな時は、事業譲渡か、株式城とか。

そして買収合意の際の社員の条件はどういったものがあるのかというのを、

しっかり興味を持った方が良いのだと思います。

武田がシャイアー 食ってしまうわけですからね。

明日は我が身といいますか、

どこにいっても使える営業スキルだったり、

英語力だったり、副業力だったりをつけておいた方が良いんだろうなとは思いました。

では!




 

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