MSL(メディカルサイエンスリエゾン )の仕事は激務なのか?現役MSLに聞いてみた

MSLは激務?

こんにちは、だいさくです。

今日は国内大手製薬会社のMSLの方に話を聞いてきました。

外資系MR→外資系MSL→内資系MSLという流れです。

MSLの仕事はMRと比べると激務なんですか?

面白いですか?とかよく聞かれるそうで、

MSLの仕事が激務なのか、これまでも周りのMSLの方にも聞いてきたので、

今日はMSLの仕事が激務な仕事なのか、

MRの時とどういった点が違うのか紹介していきたいと思います。

MSL(メディカルサイエンスリエゾン)の仕事は激務なのか?




MSLの働き方は激務?

MSLが激務と聞くと、朝から夜遅くまでカチカチ頑張ってるような

イメージを抱くかもしれませんが、それはありませんね。

確かに会議はMRの時と比べると多いですが、

どこの会社も基本的にフレックス勤務制なので、

私は満員電車を避けて通勤できるし、

前の日がグローバルとの電話会議などで遅かったりしたら、

15時には帰宅したりもします。

まぁ最悪家でも仕事できるのでそういうときも有ります。

その辺はその会社のMSLの上司によりますね。

外資系でMSLやっていた時は

そういった勤務時間の拘束という意味では激務ではないと私は感じています。

MSLになると給料は下がる

まぁあくまでMRと比べてということですが、

MRの時と比べると日当は半分以下になるし、

営業手当がなくなります。

その分残業代が出るようになりますが、

それでもMRの時よりは間違いなく給料は少なくなりますね。

MSLは移動が大変

なので、MSLの仕事が激務かどうかというのは人によるっていうのが答えです。

MSLは旅行好きじゃないと務まらないというのが冗談で言われているんですが、

それくらい移動が多いです。

大抵は東京か大阪に本社がある会社が多いと思うんですが、

出張は頻繁にいきます。

日帰りで北海道や福岡、東京、大阪はしょっちゅうです。

当然自分で交通手配します。

遠距離の移動はずっと乗ってるだけなのでまだ良いのですが、

実は大変なのはローカル電車に乗り継いで行くことも大変です。

MRの時は自由に車に乗って入れましたが、

MSLになるとタクシーをバンバン使うわけにもいかないので、

ローカル電車や地下鉄で移動することも多いのです。

3、4kmの移動であればタクシーokですが、

隣の県に行くとかだったら当然電車移動なので、

その辺がMRの時と違って結構大変ですね。

MRは運転好きじゃないと辛いかもしれませんが、

MSLはスキル云々の前に公共交通機関での移動が苦にならない人が良いと思います。

MSLは抄読会が大変

まぁMSLが勉強しなければならないというのは当然なんですが、

これは私の会社だけかもしれませんが、

週に1回くらいのペースで抄読会をやります。

一つの論文を用いてやるんですが、これが嫌でたまらない。

できればなくしたいと思ってるんですが、

意味が無いんですよ。

しかも英語でやるという。

うちの会社はまだMSLが出来たばかりで、

統括してる人間が元々MSLではなかったので、

なんていうか周りへのパフォーマンスなのかわかりませんが、

この無意味な抄読会が嫌ですね。

勉強も大変

ただ、勉強も大変ですよ。

一番大変でもあり楽しい部分でもあるのが、

海外の最新情報の勉強です。

海外の学会というのは主にASCO、ASH、AACR等々有りますが、

その時は自社品から、他社品、化合物の段階まで全部チェックします。

情報収集は基本的に専用の業者さんにお願いしてますが、

それだけでも300以上の報告がありますのでチェックするだけでも大変ですね。

あとは基本的に最新論文は必ずチェックします。

MRの場合はまぁ別にチェックしてなくても業務に支障がないですが、

MSLの場合はそこはマストですね。

MSLは他者との関わりが大変




MSLは私が以前勤めていた外資系の時は基本的に、

MRとの連絡は一切禁止でした。

KOLにアポイントが取れてもMRにシェアすることはありませんでしたが、

現在の国内企業では全てシェアしています。

ですので、現場のMRにもかなり気を使うし、

本社のマーケティング部や、学術にも気を使います。

まぁ組織で働いているのでしょうがない部分ではありますが、

自分の考えだけで独断で何も決められないし、

情報は基本的にシェアします。

KOLの情報なんかはマーケ部とMRに逐一報告しなければならないルールがあるので、

その辺も大変ですね。

MSLの中だけでなく沢山の人にとても気を使いますね。

MSLは開発部門の顔

MSLはKOLの先生からしたら開発部門の顔になりますし、

なんでも知っていて当然と思われています。

特に自社品に関してはお前が知らないなら誰が知ってんだ?

みたいな扱いをされますし、

答えるべき人間が答えないと怒る人は多いので、

勉強が大変という部分にも繋がりますが、

その辺のプレッシャーもまたありますね。

KOLの先生は基本的には優しいですけど、

後から現場のMRさんに愚痴をこぼしてるなんてことも有りますのでね。。

成果が見えにくい

MRのように数字に追われることは確かになくなりました。

しかし、成果は求められるのです。

MSLの成果は半期や1年で見える成果ではないこともありますので、

そこは難しいですが、例えば、医師主導試験をここまで進めるとか、

論文の作成をここまで進めるとか、そういったことになるので、

逆にいうと数値目標の方がよっぽど楽ではあります。

MSLの評価というのは上司に依存してしまいます。

MSLとしてのキャリアが見えない

MSLをやっていると、このままずっとMSLなのかな?

って思う時があるんですね。

例えばマーケティング部とかだと、

また現場にマネジャーとして戻るとか、

その辺のキャリアがフレキシブルに考えられますが、

MSLって出来たばかりなので、

MSLになってはみたもののこの先は自分はどういったキャリアを

形成して行くのかっていうのが明確にならないことがあります。

MSLの仕事は医師や患者さんのアンメットニーズを掘り起こしをして、

それに応えられるような臨床試験を組んでいったり、

論文作成を考えたりするわけですが、

正直、現場(MR)ほど営業職では無いけど、

研究職でも無いという感じなんです。

中にはMSLやっててまた現場に戻る人もいるにはいますからね。

MRだとマネジャーになってとか、地元に帰ってとか、

部長になりたいとかあるかもしれませんが、

MSLは中々その辺が見えてこない部分が若干不安になりますね。

やりがいも沢山ある

当然ですが、MSLはやりがいも沢山あります。

MRの時には扱えなかったシークレットな案件も扱えますし、

海外学会の時に海外のKOLと日本のKOLを交えてのミーティングから、

会社の導いていきたい方向にうまくいったときなんかはやっぱり楽しいです。

医師や患者さんの案メットニーズに答えることは、

MSLの一つの使命になっているのでとてもやりがいのある仕事だと思います。

面談時間なんかも圧倒的にMRの時よりも長いですし、

新しい職種なので自分たちで歴史を作って行く、

未来を切り開いて行くという意識があります。

MSLは英語が必須です

あとは英語を使って仕事ができるというのも楽しいポイントですね。

MRの時は普段英語使わないのになぜか英語の勉強をしとけと言われていました。

一応頑張ってやってはいたんですが、

全く使わなかったので、

今はそれなりに英語を使う機会があるので、

ビジネス英語のスキルも向上するし、

ボキャブラリーも増えますよ。

なんかグローバル企業で働いてるな!って感じがしますね。

MSLは英語が必須というのは大体想像の通りですが、

もしMSLになりたいと少しでも考えている人は英語は勉強した方が良いです。

英語はMSLじゃなくても本社勤務の場合は必ず使うようになるので。

製薬会社の社員におすすめの英語勉強法7選!

 

MSLの激務ポイントまとめ

いかがでしたでしょうか。

MSLは楽しいし、やりがいのある仕事でもありますが、

いくつか激務ポイントはありそうです。

・移動が全て公共交通機関

・抄読会が大変(勉強も大変)

・他部門や他者に気を使う

・成果が見えにくい

私も半MSL的な仕事もしているのでとても参考になりました。

MRもそうですが、MSLでも向いてる人向いてない人がいるんだと思います。

上記の激務ポイントがむしろ楽しい!と思える人は挑戦した方が良さそうですね。

では!

関連記事
MSL転職サイトおすすめランキング!



コメント

タイトルとURLをコピーしました