MRの仕事の仕方や環境は間違いなく変わってきている

MRの仕事

どうもこんにちは、だいさくです。

僕もかれこれ製薬会社に入って10年経ちました。

長くこの業界にいる方は実感してると思いますが、

昨今、MRを取り巻く環境は変わってきましたよね。

僕がMRを始めた頃と今を比較しても、

接待してるメーカーはほぼ皆無になりましたし、

製薬会社と臨床試験に関する問題もあり、

臨床試験法などの法律も変わってしまいました。

その影響もあり、特に大学病院での訪問規制の強化、

臨床試験への介入不可、DTL資料の規制、

説明会資料の規制、

薬価改定のあり方、

iPadなどの電子デバイスが充実したことによるDTL方法も変化、

MSLの誕生などなど

非常に簡単な表現をすると製品力でしか売れない時代に入ったのです。

いわゆる面白い人間とかで売れるのではなく、

違った意味での人間力が重視される時代に入ったと感じています。

MRの手足はもぎ取られている




上述したように、様々な環境変化によって

これまでと同じようなMRのスタイルではなくっていくのは間違いありません。

地方だとそこまで訪問規制が厳しく無いと聞いたことがありますが、

東京はガチガチです。

特に東京の医学部付きの大学(13大学)で、

完全アポイント制を敷いてない大学はほとんどありません。

と言っても多少は入れるんでしょ?ではありません。

本当に入れません。

今まで大学の中で大きい顔していた大手のMRの人達が、

駐車場でコソコソ先生が現れるのを何回も見たことがあります。

別にそれが良いとか悪いとかではなくて、

臨床試験には全くタッチできない、

接待もできない、

学会情報などの最新情報提供もできない、

寄付金も容易に出せない、

MRの手足は完全にもぎ取られているわけです。

MRの仕事はMSLによっていく

まぁ僕は常々オーファンの時代がくる(きてる)といってますが、

会社によっても違うかもしれませんが、

オーファンMRの仕事ってMSLのような感じなんですよ。

MSLとMRを2で割ったような仕事なんです。

大手でいうところのKAMみたいな感じです。

一人当たりの持つノルマや、範囲がとても広いので、

足しげく病院に訪問したりすることがありません。

MSLが機能してないというのもあるかもしれませんが、

MSLが機能してない会社はやっぱりMRをMSLのような仕事に

寄せていくようになると思います。

なので、MRをMSLに寄せられそうかどうかというのも大事かと思います。

MRの仕事は卸訪問でも弁当配達でもない

僕は早朝に卸さんに訪問した経験が実は10年間で2、3回くらいしかありません。

それもMRになった当初に当時の先輩からMRの本来の姿は早朝の卸に行けばわかる、

と言われて行ったことがあるくらいです。

なので、僕はそもそもMRの仕事の一つと言われている

卸さんの早朝訪問をほぼしたことがありません。

なので、なんでMRが早朝に卸さんに訪問してるのかよくわかっていません。

用があれば電話したりしますし、

たまに一緒にランチ行ってミーティングしたことがあるのはあります。

説明会=弁当は100%なくなる

あと、説明会ですが、

僕も最近は説明会でお弁当出すことが半分くらいしかありません。

以前の会社の時は100%出していましたが、

今は本当に半分も出してません。

僕はオーファンの薬を扱っているので、

基本的に専門的な施設ばかりを広域で担当しています。

専門施設がお弁当禁止にしている施設が多くあるのが要因の一つです。

こちらからお弁当の提供を断ることはまず無いですが、

お弁当禁止=説明会できないということでも無いので、

その辺はオーファンの会社で良かったとは思っています。

MRの仕事の仕方や環境は間違いなく変わってきている




別にオーファンMRが良いとかそんなことを言いたい訳ではありません。

すごいハードワークだし。

ただ、オーファンMRってこんな感じだよってことをお伝えしたいと思っているし、

多分こんな感じに将来なるんじゃ無いかな〜と思っています。

やっぱりどう考えても、今の環境、

臨床試験法、訪問規制、接待規制、薬価改定制度の改悪、

この状況が続く限りこれまでのMRと同じ姿では絶対にいられないと思いますし、

東京の大学病院を担当してるプライマリーの方を見ていても、

やっぱりこんなにも沢山の人数は必要ないと思います。

MRの仕事は変わる

MRというだけで年収が高い業界ということでも無くなってくる訳です。

MRの年収格差が激しい!儲かる領域、損する領域!

この記事でも書いていますが、MRも会社や領域によるわけです。

自動車業界でもトヨタの年収とスズキの年収は違うわけです。

でもトヨタの年収とポルシェの年収も違うわけです。

売れてる台数はトヨタの方が多いけど年収ベースで言ったら、

希少価値の高いポルシェの方が高かったりするのと同じです。
(実際ポルシェは歩合制なので人によります)

ポルシェやフェラーリとスズキは開発の方向性も、

考え方も違います。

なので当然仕事のスタイルも違うし得られる経験値も異なるわけです。

プライマリーMRの仕事経験はあまり活かせない

でもやっぱりプライマリーMRの経験はスペシャリティでは中々活かせないです。

とりあえず人間関係を作ってからとか、

ノリと勢いでみたいなのはどうしても今後の時代には合わなくなって行きます。

僕はまず人間関係を作ってから、

製品名や会社名でなく自分の名前で呼ばれたい!

そういうこだわりを持ってる人も結構いますが、

そんなに必要ないのかなとはどうしても思ってしまいます。

世間的にはMRのイメージはプライマリーMRのような働き方のイメージを持たれていることが

まだありますが、それもあと数年したら変わると思います。

それはそれでしんどい時代

良い製品を良い製品だという事を、

その領域の専門者の先生にお伝えしなければなりません。

それはそれでしんどいのです。

ファンクションが少なくてやる事が沢山あるというのもありますが、

圧倒的に勉強しなければならないと思います。

その疾患のことや製品のこと、他社製品のことすべてを圧倒的に勉強しなければなりません。

良いものを良いと伝えるには、

沢山勉強して、沢山行動をしなければならないと思います。

まぁそれでもやっぱり愛嬌みたいなものは必要だと思いますし、

言葉の選び方や伝え方も工夫しなければなりませんよね。

短期的に集中して活動や行動をずっと続けているイメージです。

リスクを取らないリスク

いやいや、だいさくの言ってることはリスクが高いという気持ちもわかります。

一応僕のオーファン優遇ブログ(笑)を読んでいただいて、

とても元気をもらっていると、

同じオーファンの方から言っていただけると本当に嬉しいですが、

オーファンに行くその不安はよく理解できます。

ただ、少しの人にでも僕のメッセージが伝わっているのは嬉しいです。

僕はリスクを取らないリスクって絶対あると思います。

この先を見ていてもオーファンの会社でもしかしたら日本で立ち上がるかな?

っていう会社も何社かピックアップされているんですが、

多分大手のプライマリーの会社はちょっと厳しいかもしれません。

どうしたってすでにオーファンやスペシャリティの広域担当をしてる方が優遇されます。

重要なのは経験

最後になりますが、

リスクはどんどんとっていかないと逆にリスクになると僕は思っています。

社会人で重要なのは「経験」です。

今までどんな経験をしてきたのか?それはやっぱりとても重要です。

リスクを取らないで同じ経験しかしてないときに、

武田薬品のように大型買収の条件で早期退職の対象になった方がリスクです。

それが50歳でバリバリのオーファンの経験があれば、

特にこれからの時代は全然生きていけます。

今の自分の「経験」は今後の製薬業界の流れを見据えた時に、

プラチナの価値があるのか?っていう視点は絶対に大事だと僕は思っています。

以上、オーファン優遇ブロガーのたわごとでした(笑)

では、また!




 

コメント

  1. ゆうこ より:

    だいさくさんこんにちは。外資メーカー勤務の女性MRです。
    だいさくさんは現在バイオベンチャーで勤務されているということですが、女性のMRはいらっしゃいますか?
    私は今の会社の、オフィスで同僚とのくだらない会話で内勤が進まない無意味な時間や、演技、パフォーマンス勝負の会議、また上司に取り入らなければいけない空気、また事あるごとに行われる飲み会が苦痛で苦痛でしょうがありません。
    バイオベンチャーであれば、そういった生産性の無い時間がほとんど無いのではないかと考えていますがいかがでしょうか?
    結果を出すことには自信があります。
    とにかく年収を上げて、無駄な関わりを無くしたいと考えています。

    • 大作 大作 より:

      コメントありがとうございます。
      僕が以前いた内資系みたいな感じですね。
      今のバイオの会社は40代の英語ペラペラの元看護師の女性が1人だけいます。
      僕が今いる会社は結構特殊なのであまり参考にならないかもしれません。

      バイオとかオーファンは女性あまりいない印象ですけど、アレクシオンは年収高くて、
      今は本国の方針で女性しか採用してないです。確か40人くらいしかMRいないのでウェットな関係はないと思います。
      比較的広域を担当するような会社だったらめんどくさい人間関係は無いと思います。
      ただ、、寂しいですよ。例えば、北陸三県1人でやってくれって女性に頼みづらいんですし。
      本当にシフトチェンジしたいのであればその辺をどう切り抜けるかってのも考えておいた方がよいかもしれません。

      帰るの遅いし、ホテル生活をずっと一人でやるので結構それはそれで寂しいですし、辛いかもしれませんよ。
      大手と違ってファンクションが沢山あるわけじゃないので、全部一人でやらなければならないですし。

      人数の少ない会社に行けば、おそらくオフィスがなくて飲み会も無いです。

      ただ、上司に擦り寄るのは若干ありますし、ほとんど同僚と合わないのでたまの会議のパフォーマンスはあると思います。
      でも今のご自身の会社ほどでは無いと思います。
      特にオーファンは数字で測れない部分があったりもするのでその辺のパフォーマンスも必要かもしれません。

      でも、きっとチャレンジした方が良いと思いますよ。
      きっと今の嫌な環境が逆に力になってくれるというか、成果を出して、マネジャーとかになった時に、
      きっと良い上司になる気がします。

      うちの会社は1人しかいないですが、確か、バイオジェンもムンディもおっさん多いですが、女性も結構いますよ。
      セルジーンは結構メガファーマ化してるので個人的には微妙です。最近は年収600万くらいで取れる若い人しか採用してないイメージです。

      って感じです。
      追加で何かあればなんでも。

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