【注目!】米インサイト製薬会社の血液領域はいつ頃立ち上がるのか?

インサイト製薬

どうもこんにちはだいさくです。

米インサイトが本格的に日本でも立ち上がり数ヶ月経ちましたね。

ペミガチニブというFGFR2融合遺伝子陽性の胆管癌に適応を取得した新薬で、

日本でも本格的に立ち上がったわけですが、

胆管癌というアンメットニーズが非常に高い希少癌に適応を取得し、

10数人での部隊でスタートしたかと思います。

実は2年ほど前にもインサイト立ち上がるかもよ?という記事を書いており、

米国製薬会社のインサイト社ってどんな会社?日本立ち上げはある?

その頃は血液領域として個人的に非常に注目していて、正直言ってしまうと、

胆道癌(胆管癌は胆道癌の一部)に対して治験をしてる時点で、

多分ぽしゃるだろうと思っていたので、

まさ最初に固形癌の薬が上市するとは思ってませんでした。
(読みが甘いですね・・・)

インサイトってどんな感じの会社?という方は是非上記の記事読んでみてください。

【注目!】米インサイトの血液領域はいつ頃立ち上がるのか?




インサイトは1991年に米国で創業した会社で、

2009年にルキソリチニブ(Jakafi)をノバルティスに導出し、

その後オルミエントをイーライリリーに導出しました。

ちなみに上記2つの薬は米国ではインサイトが自社で販売しており、

2019年度の売上高は2200億円になります。

あとは、日本では大塚製薬が販売してるCMLなどに使うポナチニブを欧州で取り扱っていますね。

日本法人を率いてるのは、ローター・フィンケ社長です。

グローバル・リーダーシップ

インサイトは製薬会社の未来系

僕はこれまでの記事でも何度も書いておりますが、

群雄割拠の中で沢山のMRを配置して、

人数に任せて医薬品を販売していく時代はとうに終わっており、

どんどん細分化される診断技術に合わせて、治療も細分化される事で、

希少疾患の台頭、1人で広域をカバーするのが当たり前になっていくと考えています。

MR不要論は嘘で、もしあるとするならばMR過剰論だよねという話はこれまでも書いておりますし、

【2021年版】MRの今後や将来性についてガッツリまとめてみた!

特に大手の外資系がリストラや組織編成を行なっているのには、

そういった次の時代の形に合う組織への変化の過程だと考えいます。

そういった中でインサイトはまさに未来系の会社だと思いますし、

現在抱えているパイプラインの方向性も今後を牽引するニッチ領域に特化しており、

組織も大きく無く、しかも報酬体系も非常に恵まれているという意味でも、

とても魅力的で、昨今ここまで光り輝いて見える会社も無いのかなと感じております。

血液領域の立ち上げきっかけはParsaclisibかTafasitamab

最初の立ち上げは中々広く募集がかからなかったのですが、

2nd期はおそらく血液領域がメインで募集がかかるのでは無いかと思います。

では、なんの薬剤なのか?という所ですが、

恐らくParsaclisibが濃厚で、もしくはTafasitamabではないかと思います。

Incyte global pipeline

グローバルパイプライン、若干見にくいので、僕が以前書いた記事はわかりやすくしております。

米国製薬会社のインサイト社ってどんな会社?日本立ち上げはある?

Parsaclisibとは?




ParsaclisibはPI3Kδの阻害剤で、理由はわかりませんが、次世代の阻害剤と言われています。

INCB050465 (Parsaclisib), a Novel Next-Generation Inhibitor of Phosphoinositide 3-Kinase Delta (PI3Kδ)

現在、ノバルティスに導出したルキソリチニブとの併用で、

骨線維症の治験(P3進行中)を行っている他、

FLや特にB細胞性のリンパ腫に対して治験が行われており、

そのほとんどが承認取得のためのPIVOTAL試験になります。

ちなみに経口の薬剤(1日1回を8週間投与後は1週間に1回で継続)になります。

どの疾患もP2の試験はそこそこ成績は良いです。

現在P3試験進行中なので、結果がでたらまたブログの記事でお伝えいたしますね。

恐らくParsaclisibが成功すればそこそこ大きい組織に変化するのではないかと思います。

TafasitamabはDLBCLだがなんとも言えない

TafasitamabはCD19の阻害剤で、DLBCLでFDAに承認済み、

CLLが現在P2、

他はFLやリンパ腫に対して治験が行われていますが、

日本で開発が行われているのかがなんとも微妙です。

一応がんばって探してみたら国立がんセンター東病院でP1の治験が行われていました。

一番下の欄です。

この薬に関しては正直日本での開発状況があまり見えないので、

やはり日本での血液領域となるParsaclisibの方に力が入っているように見えます。

この辺もアップデートできたらまた書かせていただきますね。

インサイトの血液領域はいつ頃立ち上がる?

では、インサイトの血液領域はいつ頃立ち上がるのでしょうか?

あくまで開発がうまくいけばですが、

今から1年後の2022年初頭にはなんらかの方向性は間違いなく出ていると思います。

なので、その辺りは本当に絶対に!注目しておいた方が良いです。

僕はMR大好きなので、今どんどんMRの数が減少しておりますが、

あえてこういう言い方をしますが、MRを見切るならこういう会社で働いてみてから、

と思っています。

僕自身も廃人のような感じで働いていた以前の内資の時とは違い、

今のベンチャーの会社に入って本当に幸せです。(ちょっと激務ぶりがやばいですが)

別にインサイトだけではないですが、

こういう隙間を埋めていくような会社が今後必ず台頭して行きます。

自分がいるからいうわけではないですがやっぱベンチャーは米系が良いと思っていますし、

是非ご興味ある方情報とってみてください。

希少疾患(オーファン)系製薬会社への転職を考える人にオススメの転職サイト

ではまた!




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