CNS領域へのメーカーに転職を考える人が抑えておくべき会社8社!

CNS領域への転職

こんにちは、現役MRのだいさくです。

最近、MRの転職で活発なのが、

オンコロジー・CNS・希少性疾患ですね。

転職が活発というのはその会社が儲かっているということで、

人材が不足していると言えます。

この三領域はまだまだ新薬がでますし、今後の注目領域になります。

特にCNSに関してはかなり熱い領域になりそうですね。



CNSってなに??

CNSというのは、Central Nervous Systemの略で、

中枢神経という意味になります。

主にCNS領域のMRが訪問する診療科は、

・精神科

・神経内科

・メンタルクリニック

・ペインクリニック(緩和ケア)

こちらになります。

精神科・メンタルクリニックでの仕事

精神科は主に精神疾患を扱う診療科です。

扱う疾患はパニック障害・双極性障害・統合失調症になります。

また、不安や抑うつ・不眠・幻覚幻聴・妄想なんかもこの精神疾患で扱います。

この上記の疾患が原因の精神障害、認知症、

小児におけるADHD(注意欠陥多動性障害)、

あとはダウン症、小児うつ病になります。

CNSMRで上記のような疾患を扱う場合は、

自社医薬品の有効性と安全性を訴求して、

患者さんによって投与量の変更を提案したりします。

また、新薬を取り扱うと講演会の企画や、

座談会の企画を行います。

神経内科での仕事

CNS領域と聞くと、精神疾患を思い浮かべる人が多いかもしれませんが、

CNSMRの多くはこの神経内科に訪問してる人が多いです。

精神科では主に脳に関わる病気でしたが、

神経内科では脳神経系や筋肉に関する疾患を扱います。

アルツハイマー病・多発性硬化症・

てんかん・パーキンソン病・脳血管障害・偏頭痛・そして睡眠障害を扱っています。

こちらも同様にこの疾患に対して自社医薬品の訴求を行い、

患者さんベースのテーラーメイドな提案が必要になります。

ペインクリニック(疼痛・緩和ケア)

こちらも一応CNS領域の担当になります。

がん治療の際にでる副作用の軽減(癌性疼痛)や、糖尿病性疼痛のための診療科になります。

例えば癌が骨に転移するととんでもない激痛があります。

その激痛を抑えるために中枢神経を麻痺させるような薬を使用する事があります。

また、抗癌剤の副作用で起こる吐き気などは、

オランザピン(統合失調症の薬)を使用して

劇的に改善できており、欧米でも日常的に使用されております。

緩和ケアがメインの仕事になることは少ないと思いますが、

疼痛ケアという部分も仕事のひとつになります。

CNSはなぜ熱いのか??

CNS領域の疾患というのは原因がはっきり分かってないものが多いのです。

統合失調症のブロックバスターでもある、

イーライリリー社のオランザピンですが、

統合失調症というのは現状暫定で、

ドパミンが過剰にジャブジャブでていることが

原因といわれています。

そのドパミンを抑制する事で改善しているといわれているのですが、

はっきりとした原因は未だに分からないのです。

原因が分からない所に市場がある

原因が分からない疾患というのは今後爆発的な市場になる可能性が高いです。

というよりCNSは現状でも既になっています。

原因が分からないので原因の追究と疾患の克服のため

研究開発費用はどんどん投下されます。

逆にプライマリー領域の代表である、

高血圧や糖尿病というのは大体原因が分かっており、

それに対する治療薬が確立されております。

ですので、当然そこまで多額の研究開発費は投じられませんし、

新薬があまり出てきません。

新薬は出て来ませんがプライマリーMRはまだまだ沢山います。

この沢山いるプライマリーMRが

「MR不要論」などが出てくる一つの原因になってるのではないかと思います。

原因が分からないのに患者が沢山いる

CNSの疾患ははっきり原因が分かっていないにも関わらず、

莫大な数の患者がいます。

日本国内では超高齢化社会を目前に迎えようとしておりますが、

例えば認知症の患者は2012年の推計では470万人とされています。

2025年には恐らく700万人になるといわれています。
※アルツハイマー病協会調べ

医薬品業界では年間1,000人も患者がいれば

とりあえずビジネスは成り立つといわれています。

それが、国内だけで700万人ですよ!(ちなみに世界では2015年に4690万)

凄い数です。

しかもその原因がいまいち分かっていない。



CNSが熱い理由まとめ

・CNS領域は原因が分かってない疾患が多い

・原因が分かっていないのに莫大な数の患者がいる

・そのため莫大な研究開発費が投じられている

・現状でも熱い市場だが今後はもっと爆発的になる可能性がある

これからMRを目指す人は間違いなく専門領域

ちなみにオンコロジー領域も一昔前まで原因が全く分かってませんでした。

しかし、10数年前に癌がなぜ癌化するかという構造が分かり始めたのをきっかけに

現在のオンコロジーバブルといえるような状況になりました。

これは今後もまだまだ続きます。

CNSは患者数を考えるともっと凄いことになると思います。

なので、これからMRを目指す人は間違いなく専門領域、

オンコロジー、CNS、そして希少性疾患領域を選択した方が良いです。

またプライマリーMRの人も転職するか領域変更をしましょう。

CNS領域へのメーカーに転職を考える人が抑えておくべき会社5選!

今後大きなバブルが起こるCNS領域ですが、

CNS領域に特化した領域を持ってるメーカーは決して多く有りません。

今回はCNS領域に強い製薬会社をまとめてみました。

1、バイオジェンファーマ

 

【本社】東京都中央区日本橋1丁目4-1

【本国】アメリカ

【CNS領域】多発性硬化症・SMA(小児筋萎縮症)

【資格】MR認定資格・CNSもしくは専門領域の経験

【勤務地】全国

【年収】30代後半で1400万前後

<特徴>


バイオジェンは現状では多発性硬化症、SMAの領域で成功してる会社です。

バイオジェンは認知症の6割を占めるといわれているアルツハイマー病の

治療薬である、アデュカヌマブを開発した会社です。

アデュカヌマブは2020年頃に承認になる予定で、

既に第三相試験でポジティブな結果出ている凄い薬です。

アデュカヌマブの論文は世界でもかなり注目されており、

間違いなくCNSの今後のバブルを牽引する事になります。

しかし、バイオジェンは希少疾病を取り扱うバイオベンチャーであることから、

現状バイオジェンに強い転職サイトはDODAだけになります。

DODAエージェントサービス

2、大塚製薬

【本社】東京都千代田区神田司町2-9

【本国】日本

【CNS領域】パーキンソン病・統合失調症・てんかん

【資格】MR認定資格・CNSもしくは専門領域の経験

【勤務地】全国

【年収】平均年収1,100万円

<特徴>


大塚製薬はUCBとコプロをしている抗てんかん薬であるイーケプラ、

統合失調症治療薬であるエビリファイを扱っています。

2017年度にアメリカのバイオベンチャーである、ニューロバンス社を

買収し、注意欠陥・多動性障害(ADHD)の治療薬など

今後のパイプラインも豊富なので一目をおくCNSの専門メーカーです。

3、大日本住友製薬

【大阪本社】大阪市中央区道修町2-6-8
【東京本社】東京都中央区京橋1-13-1    

【本国】日本

【CNS領域】パーキンソン病・非定型抗精神病薬

【資格】MR認定資格・CNSもしくは専門領域の経験

【勤務地】全国

【年収】平均年収842万円

<特徴>


大日本住友製薬や現在、精神神経領域においては、

パーキンソン病や統合失調症等の治療薬を取り揃えています。

2016年度に大日本住友の米子会社である、サノビオン社による医薬品ベンチャー

シナプス社を買収したことにより、パーキンソン病、非定型抗精神病薬、抗てんかん剤

を今後主力に置くことを発表しています。

今後さらに製品ラインナップを強固にすることになりますので、

注目の会社の一つになります。

4、Meiji Seika

【本社】東京都中央区京橋2丁目4番16号    

【本国】日本

【CNS領域】統合失調症・うつ

【資格】MR認定資格

【勤務地】全国

【年収】平均年収760万円

<特徴>


Meiji Seikaは現在CNS領域市場において、イーライリリーや大塚製薬に次ぐ

売り上げシェア3位になっております。

2018年度にしくレストを中心にシェアトップを目指しており、

現在でもCNS専任MRが220人、2017年度中に250人体制になることを

発表しており、今後もっとも注目される会社でも有ります。

ただ、明治さんが今主力で売っているリフレックスは今年特許が切れる予定で、

2016年に発売されましたシクレストもあまり売れていない状況なので、

今後は少し岐路に立たされるかもしれませんね。

5、ユーシービージャパン

【本社】東京都新宿区西新宿8-17-1新宿グランドタワー

【本国】ベルギー

【CNS領域】てんかん・リウマチ

【資格】MR認定資格・CNSもしくは専門領域の経験

【勤務地】全国

【年収】非公開

<特徴>


UCBは抗てんかん薬であるイーケプラ、リウマチ薬シムジア、イムランを

主力製品として、40カ国以上で販売しいます。

医療従事者、そして患者さんのアンメットニーズを満たす新製品導入に

力を入れています。

今後のパイプラインも豊富なので一目をおくCNSの専門メーカーです。

6、ヤンセンファーマ

【本社】東京都千代田区西神田3-5-2千代田ファーストビル西館

【本国】親会社のジョンソン&ジョンソンがアメリカ

【CNS領域】統合失調症・アルツハイマーが認知症

【資格】MR認定資格・CNSもしくは専門領域の経験

【勤務地】全国

【年収】非公開

<特徴>


ヤンセンファーマはCNS及びオンコロジー領域を主な重点製品としている、

まさ専門領域の代表格である製薬会社です。

外資系には珍しく、年収が高いのに福利厚生もしっかりとしてる会社です。

数年前にジョンソン&ジョンソンの鶴の一声で

家賃手当てがなくなるという珍事もありましたが、

現在ではその制度もなくなり手厚い福利厚生になっています。

CNSもオンコロジーでもかなり注目される会社ですし、

比較的未経験入社でも入りやすい会社です。

7、武田薬品工業

【本社】大阪市中央区道修町四丁目1番1号

【本国】日本

【CNS領域】アルツハイマー・不眠症

【資格】MR経験者・CNSもしくは専門領域の経験

【勤務地】全国

【年収】30歳年収1000万前後

<特徴>


現状ではCNS領域は、消化器疾患チームが消化器疾患治療薬と

同じように扱っていますので、特別にCNSで領域があるわけでは有りません。

しかし、今後の武田薬品の重点領域がオンコロジー、CNSになります。

恐らく研究開発ではなくCNS領域の会社を買収するなどで、

新たにCNSを立ち上げると思われます。

いわずとしれた日本一の会社ですので、

今後が非常に注目されます。

入社のハードルはそれなりに高いですが、

CNS領域経験者であればCNS立ち上げを狙うことにより

入りやすくなることでしょう。

8、日本イーライリリー

【本社】神戸市中央区磯上通7-1-5 三宮プラザビル

【本国】アメリカ

【CNS領域】統合失調症・うつ病

【資格】MR未経験でもOK

【勤務地】全国

【年収】30歳年収900万前後

<特徴>


イーライリリーはCNS領域の老舗で、

世界を席巻したジプレキサを開発した製薬会社です。

現在でも統合失調症薬である、ジプレキサ、抗うつ剤であるサインバルタを扱っています。

しかし、ジプレキサの特許切れ、

アルツハイマー病の第三相試験がネガティブだったことから、

現在では少し元気がなく、若干縮小気味です。

しかし、豊富なパイプラインを要しているので今後もまだまだ注目の会社です。

情報を取る

CNSは今後間違いなくバブルが起きる領域ですし、

今後の理想的なMRの姿、MRのあるべき姿はCNSやオンコロジーのような

専門領域になります。

求人はいつ出るか分からない部分も有りますのでしっかり情報を取ってみてください。

現役MRが厳選したMR転職サイトおすすめランキング!

最後に

いかがでしたでしょうか。

専門領域というのは勉強が大変な仕事ではありますが、

とてもやりがいのある仕事です。

きっとMRになって良かったって思えると思います。

私はたまたまオンコロジー領域のMRでしたが、

本当に専門領域のMRになれてよかったと思っています。

これからMRを目指す人は間違いなく専門領域がおすすめです。

現在はネットで転職力を診断できるものも有りますので、

活用してみるのも良いかもしれません。

それでは、是非挑戦してみてください!

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コメント

  1. 外資系 より:

    現在、CNS領域でMRしてます。
    ブログ記事に関して気になる所がありメッセージしました。
    ヤンセン、リリーは今後、CNS領域ではパイプラインもなく、厳しいのではないでしょうか?外資に偏っているのかな?とも思いました。ユーシービーもてんかん領域では良いでしょうが、日本では単体では厳しいですね。イーケプラは大塚製薬のおかげですし、新薬もイーケプラの後継もユーシービー単体ではなく、他の会社がメインですね。
    今後のCNSCNS領域は明治、大日本住友、大塚製薬など内資が中核かと思います。

    • 大ちゃん 大ちゃん より:

      コメントありがとうございます。
      一応CNSの人に聞いて作成したのですが、仰る通りですね。
      失礼いたしました。
      ご指摘いただいたとおりリライトいたしました。
      貴重なご意見誠にありがとうございます。
      今後も何か気になることありましたら是非アドバイスいただけたら幸いです。

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