製薬会社のMSL(メディカルサイエンスリエゾン)の将来性は本当に抜群なのか?

MSLの将来性

こんにちはだいさくです。

私は現在MRでもあるんですが、

MSLの様な仕事もしており、

よくわからない立ち位置にいます。

他のMSLの方と話す機会も多いのですが、

MSLってどうなんでしょうかね?

実際将来性とかキャリアとか今後どの様なキャリアを描いて

いくんでしょうか?

その辺はまだ未知の段階ではありますが、

私なりにMSLの今後や将来性を考えて見たいと思います。

MSLは激増してる




どういう形であれMSL職は激増してます。

確実な統計データは出ていませんが、

MSLの人数は大体、製薬業界全体で、1500人前後では無いかと言われています。

MRの人数がピークだった2013年頃から大体2,000人減少していますので、

減少した分のMRの人数は見事にMSLという名前に変わっております。

この現象、MRが微減して、MSLは増えるという現象は、

私の予想では5年くらいは続いていくんでは無いかと思います。

最近はPMSモニターなる職業も出来始めていますので、

MRの仕事が奪われない様に頑張らないといけませんね。

MSLはどうやって誕生したか

MSLというのは何故誕生したかというと、

きっかけは2つの事件、問題です。

1つ目は武田薬品のCASE-J問題

2つ目はノバルティスのディオバン事件

この2つがきっかけでMRが臨床研究に関わったり、

学会情報などの最新情報を取り扱うことができなくなったのです。

そのため医師に対して、臨床研究の提案や、

最新情報の提供を専門的に行う部署が必要であるということで、

MSLという職業が誕生したのです。

MSLの仕事内容

MSLの仕事は簡単にいうとKOLに対して臨床研究の提案をしたり、

最新情報の提供を行うことです。

MSLが何故誕生したかというのを理解すると、

なんだ、MSLの仕事は元々MRがやってたんだ。と思いますよね。

その通りです。MSLの仕事は元々MRがやっていました。

逆にMRの一番面白い仕事の一つを取られてしまった感はあります。

私も普通に臨床研究の提案とかやってましたし、

海外の学会情報なんてまとめて報告とかしてました。

そんな時代もあったんですよ。

MSLの誕生で苦しむ医師

現場にいるとMSLがいることによって医師が苦しむというか、

面倒な仕事が増えたな〜って思ったりもするわけです。

その昔だったら、MRがなんでもやっていたので、

資料を用意したり、プロトコールの見本を見せたりとか色々できたんですが、

MSLが誕生した事によって提案はするけど全て丸投げです。

企業主導臨床試験でもなんでも医師にチェックさせるんですよね。

医師からするとMSLができた事で仕事量は倍以上になったのではないかと思います。

現在の決裁権のある医師のほとんどはMRがなんでもやっていた頃を知っているので、

色々要求してくるけど、全部断るって感じなんでね。

その辺は不憫に思いますね。

製薬会社のMSL(メディカルサイエンスリエゾン)の将来性は本当に抜群なのか?





ただ、このMSLが増える状況はまだまだ序の口ですし、

もっともっとMSLが重宝される時代が来ると思います。

スーパーMSLも誕生してる

スーパーMSLってなんだ?って感じですが、

外資系では5年くらい前からMSLを置いてます。

その頃からずっとMSLをやってる人間はある特定のKOLにめちゃくちゃ強く

なってる人もいるんですよね。

しかも一緒に臨床試験を進めているので、

ある特定のKOLの考え方、一緒に仕事を進めるやり方、

海外KOLとの人間関係や、国内での人間関係、力関係をもはやMRよりも知ってます。

そんな人はこれからその領域に参入して来る会社から、

とてつもない条件で引っ張られている人もいるみたいですね。

やっぱりなんでも最初にやった人が勝つんですよね。

一方で広がる年収格差

ただ、一方でスーパーMSLはすごい年収で引っ張られますが、

例えば30代前半までポスドクやってた人なんかもMSLにいるんですが、

彼らの年収は多分500万くらいなんですよね。

それはそれでポスドクの条件がひどすぎて幸せではあるらしいですが、

MR同様MSLの中でも年収格差が広がっています。

MSL認定資格ができる!?

冒頭にMSLの人数についてご紹介しましたが、

MSLといっても会社によって定義とか、

やってる仕事が全然違うんですね。

会社によってはただ単にMRがMSLに名刺を変えただけのような所も

あります。

その一方で会社によっては社内基準を厳格に定めており、

もはやMRからの転籍はほぼ不可能なくらい高い基準にしてる会社もあります。

その辺が少し問題視されており、もしかしたら、MSL認定資格のようなものが

できるかもしれないと言われています。

そこまでいかなくて、MSLのための継続教育のようなものはできる可能性が高いですね。

MSLは旅行好きじゃないとダメ?

MSLの間では冗談で言われている事なんですが、

MRは運転好き、MSLは旅行好きが良いと言われています。

なぜかというとMSLはとにかく公共交通機関での移動が大変だからです。

新幹線や飛行機の移動なら良いんですが、

ローカル線や地下鉄移動はキツイ。

会社もうるさいのでタクシーもなかなか乗りづらかったりするんですよね。

これからMSLになりたい人はその辺覚悟した方が良いですよ。

僕は運転好きなので苦しいです。

MSLのデメリット

MSLになるにあたって一つデメリットがあります。

それはMSLになった後のキャリアが見えない所です。

MSLから開発のマネジャーになった人はほぼいないんですよね。

MRは80%がMRのまま終わるというデータがありますが、

MSLはほぼMSLのまま終わるか、

MRに戻ったり、マーケティング部にいったり、

また現場のマネジャーになったりする人もいます。

MSL独自のキャリアプランが見えないというのが一つデメリットではあります。

MSLに欠けてるのはコミュニケーション能力

MSLになる人は、元MRでもMRに疲れてしまった人とかは向いてないです。

KOLとのコミュニケーションが仕事の半分を占めるといっても過言ではないので、

人と話すのが好きな人じゃないと務まらないと思います。

以外に元々研究職だったり、

ポスドクの人って医師と話しめちゃくちゃ盛り上がりますのでね、

元MRの人は頑張らないといけない部分かもしれませんね。

最後に

いかがでしたでしょうか。

MSLは勉強がめちゃくちゃ大変ですが、

やっぱり面白いです。

医局で立ちんぼしてたのが懐かしいですが、

MSLはMSLで楽しいですよ。

スーパーMSLと呼ばれる人は本当にKOLの全てを把握していて、

臨床試験の進め方もすごく早いです。

ドクターの痒いところに手がとどくので尊敬しますよ。

ぜひMSLに興味ある人はチャレンジしてみてください。

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