専門領域もプライマリーも担当して思う、楽しいのはどっちか?

MRエピソード!

だいさくさん

いつも楽しく拝見させていただいております。

私は今は専門領域を担当するMRをしておりますが、

ひと昔前は循環器や糖尿病などのプライマリー領域の中でも、

同じような薬がいくつもある競争の激しい領域を担当しておりました。

今日はどちらも経験した上でどっちが楽しかったかという事に関して、

個人的な見解ではありますが、お話しさせていただければと思います。

専門領域もプライマリーも担当して思う、楽しいのはどっちか?




実は、同じような薬どころか、名前が違うだけで全く同じ薬もありました。

あんまり詳細は思い出せないのですが、

専門領域に比べて10分の1ほども薬剤のデータを紹介したりする事はなかった気がします。

今は薬剤データ、疾患領域の話、候補症例、

症例の経過や副作用のフォローなどが話題のメインなのですが、

そんな話全くしないですし、

担当範囲も今よりめっちゃ狭くて、

週に2回以上同じ先生に会って何話すの?って感じなんですが、

元々の向き不向きもありますが、

自分はこの活動が得意な方でした。

プライマリーや専門領域、向き不向き

とにかく相手の好きな事、嫌いな事を見極める為に神経使って、

あとは自分や会社のできる限り相手の好きな事をして、

嫌いな事を絶対やらない、これにつきます。

あとは情をかけてもらう、文字にするのは簡単ですがこれができない、

うまくいかないメーカーは多く、

プライマリーを担当してた時代は何年も良い思いをさせてもらった記憶があります。

可愛い女性は有利・・だと思う・・

その中でも特に都内の基幹病院で競争の激しい領域の薬剤を担当して、

競合メーカーとバチバチやっていた事は今でもよく思い出します。

大きな差の無い4つの薬剤が市場に出ており、

前任者から引き継いだ時点でシェアは50%近く、

上長からはとにかく維持してくれたらいいと言われました。

前任者はとても綺麗で可愛くて、一緒にいると楽しい女性の方で、

医師に好かれてこのシェアが取れていた事はすぐに分かりました。

かつ、ちょうど競合メーカーの薬が長期解禁、

ガイドラインもデータも実臨床の評価も、

競合メーカーの方が少し上な薬剤を自分が担当していると悪条件でした。

バチバチの争いが面白い

私にはかなりのプレッシャーでしたが、営業として1番頑張った時代でもあります。

プライマリーで面白かったのは、

ガイドラインでもデータでも優っていない薬剤でも、

自分の営業努力で結果がだせる事があるという事でした。

同種同効薬の院内採用は1剤だけの病院は特に競争が激しくて、

競合は採用させようとこちらの薬を削除させようと工作してくるが、

こちらが防衛して入らない、その状態が続いたため、

競合メーカーはどんどん人が飛ばされていき、

シェアも気付いた時には担当病院全て50%こえていました。

違うエリアを担当していた際に10%もないシェアを40%まで伸ばした経験がありましたが、

その後伸ばすのは難しかったし、

既に高シェアを維持する方が難しいと思いました。

ある時、1剤しか院内採用しない例の病院の最重要医師からメールがきました。

「実は◯◯製薬(1番強い競合メーカー)が毎朝、貴方のライバル薬剤を採用してくれと土下座する勢いで頼みにくる。可哀想でもう断るのもつらい。採用してもいいですかね?」と。

どうするのが正解か分からず内心動揺していましたが、

「私も毎朝土下座する勢いで先生にお礼を言いに行きたいと常々思ってましたがそれは先生にプレッシャーを与え疲れさせてしまうと思って控えておりました。云々。」と返信し、

難を逃れ、1番のライバルもその後転勤していきました。

本当に薬剤のパワーではなく人間力のようなもので勝負していた時代でした。

現在担当している領域でガイドラインの推奨度で負けていたらもう競合に勝てる気がしません。

時代の流れは専門領域と考え、

プライマリーを離れ長く経ちましたが、正直以前の方が楽しかったというのも本音です。

だいさくより

面白いですね。

特に最後の土下座云々のところから、「難を逃れ」は声に出して笑ってしまいました。

向き不向きがあるってのは本当に良くわかります。

てゆうか、多分領域によって働き方は全然違うんでしょうね。

オンコロジーもそういう競合して戦う側面は少なからずあるんですが、

ここまででは無いと思います。

基本は価値の創造がメインだと思うんですが、これはこれで難しいんですよね。

プライマリーの人って確かに転勤になるイメージがありますが、

オンコロジーは売れないとクビになる可能性が全然あるんですよね。

そういう部分も違うところなのかなって思いながら読んでました。

ありがとうございました!

ではまた!




 

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