MRに求められる今後必要な三つの価値とは?

MRの価値

みなさんこんにちは、

現役MRのだいさくです。

昨今MRのあり方や、MRの働き方っていうのもだいぶ変わって来ていますね。

私がMRになった10年前では考えられないくらい状況が変わりました。

接待規制、最新情報の提供、臨床試験のあり方、訪問規制。

この4つの事に関しては大分状況が変わりましたね。

MRの接待規制




MRの接待はほぼ皆無になりました。

MRがいわゆる接待を医療従事者に対して行うことはもはやありません。

講演会や勉強会の後の慰労会程度のものはありますが、

頻度としてはかなり低いです。

逆にいうとこの接待規制のおかげで女性が多く入社するようになったし、

多くの学生がMRという職業に興味を持ってくれて、

MRになりたいという人が増えたのだとは思います。

MRからの最新情報の提供はできない

最新情報に関しては非常に痛いところですね。

学会情報や海外の臨床試験情報もほぼ情報提供ができなくなってしまいました。

原因はご存知の通り、武田薬品のCASE -Jの問題や、

ノバルティスのディオバン事件がきっかけです。

あの二つの事件をきっかけにMRが学会情報などの

最新情報の提供をすることができなくなりました。

多少抜け道はあって、大手の製薬会社なんかは、

広告代理店を使って別サイトなんかを作って

自社医薬品の最新学会情報なんかを提供してるところもありますけどね。

MRから前向きに情報提供するということはできなくなってしまいましたね。

臨床試験のあり方

臨床試験のあり方も大分変わっていきました。

10年前と違うのはMSLやMA部と呼ばれる臨床試験専門部隊が出来上がり、

MRが臨床試験に関与することが一切できなくなりました。

そのせいで逆に医師の負担が増えたということもありますが、

兎にも角にも戦略的に臨床試験を考えるような活動は一切できません。

病院の訪問規制が強化された

僕自身は今の製薬ベンチャーにいて一番びっくりしたのが、

病院の訪問規制がかなり厳しくなっていることです。

僕は以前の内資系ではほとんど病院を担当していなかったので、

あまりピンと来てなかったんですが、

都内でもそれ以外でも病院の訪問規制がとてつもなく強化されていますね。

PrJOYやDrJOYなるものも登場して完全にMRバリアのような状態になっています。

都内の大学関連もほとんどガチガチの訪問規制になっています。

僕としては大学は研究機関でもあるので、

製薬会社の社員は自由に出入りさせてくれよ!という風には思っているのですが、

むしろ大学の訪問規制が厳しい状況になっていますね。

ここまで訪問規制が厳しくなったのは、

ノバルティスと東大の論文不正事件でしょうかね。

多分その辺が大きく影響しているんだと思いますね。

MRに求められる今後必要な三つの価値とは?




ではこれからのMRってどのように価値を提供していけば良いのでしょうか。

僕は正直今のベンチャーに入ってとても驚きました。

MRの置かれている状況ってこんなに変化しているんだなと。

今自分自身でも意識している価値の提供っていうのをご紹介していきたいと思います。

1、価値を見出す

今まで最も必要だったので、勉強だと思うんですよ。

自社医薬品や他社医薬品をがっつり勉強して、

その疾患の勉強もしっかりして、

それを踏まえて自社医薬品がなぜ良いかを論理的に説明することができる。

もちろんこれもとても重要なんですが、

そこから新たな価値を見出すっていうのが必要になってくると思います。

まぁ少し古いですが、リリー社のストラテラなんかは小児の多動性障害に

適応になった初めての薬ですが、この薬の重要な仕事は、

まずADHDの認知です。

だから、普通に何かサイトとか見ててもADHDの診断とかの広告が出て来ますよね。

これってADHDっぽい子供を持つお母さんが見ると必ずクリックするんですって。

その辺からADHDという疾患を知ってもらって、

お母さんに安心を届けるというのも仕事の一つになったんですよね。

リリーのストラテラチームってそういう仕事もしていたようですね。

バイオジェンのヌシネルセンなんかもそうですし、

メルクセローノのPD-L1アベルマブで初承認になったメルケル細胞癌なんかも、

まずはその薬の価値を見出すのが仕事になっていくんではないかと思います。

これまでのように沢山のいる疾患のところに薬が飛び込んでいくのではなく、

ニッチな領域にイノベーション度の高い薬が飛び込んでいって、

その価値を見出すというのも、

MRの大きな仕事の一つになっていくのではないかと感じています。

2、価値を伝える場を作る

これはこの通りなんですが、上述したように訪問規制がやばいですね。

病院に全く入れません。

私はベンチャーにいるし人数も少ないので、一人でかなり広域を担当しています。

ほぼガチガチの訪問規制です。

この状況を考えると、

自社医薬品がなぜ良いかを論理的に説明する力があるということに加えて、

それを伝える場を提供する能力

っていうのが今後かなり重要になっていくんだろうなと思っています。

ただ、僕は以前の記事、MR✖テクノロジーで、製薬会社のマーケティング職は無くなる話

この記事でもお伝えしましたが、今のベンチャー製薬がメガファーマに勝てているのは、

昨今の訪問規制ガチガチなのと、テクノロジーを駆使しているからだと考えています。

3、とにかくトライする力

なんか他のMRの方とか見てると、

アポイント以外でのやる気がなさそうに見えるというか、

まぁ大学の周りとかにたまに、ゴルゴ13ばりに張ってるMRとか見ると、

元気やな〜って思うんですが、

昨今のMRが何もできない状況なんかを見てると、

逆にどんどんトライしていくMRは一人勝ちするんじゃないかという気になっていて、

この時代だからこそ元気ハツラツな人は良いのかなって思っています。

僕がやってるトライの方法

僕は説明会やるのがすごい好きで、

今のベンチャーって製薬協に入っていないのもあるんですが、

比較的まぁ自由にスライドとか本社が作成してくれるので、

メガファーマよりは伝えたいことが伝えられる環境にあります。

だから、僕はとにかく説明会しまくってます。そうしないと広域なので、

数字出ないってのもあるんですけどね。

あとは一人WEB講演会ですね。

WEB講演会ってもはやマーケとかの仕事ではなくて、

MRが一人でやるもんだと僕は思っています。

VーCUBEとか使えば、全部やってくれるし、

比較的料金も安いので、例えば大学担当とかしているんであれば、

大学の本院で自分でWEB講演会なんかも全部できちゃうので、

まぁその辺もテクノロジーの発展だと思います。

最後に

いかがでしたでしょうか。

僕は特に今のベンチャーにきて、訪問規制のすごさにとてもびっくりしました。

それでこの状況でこれからのMRに求められるあるべき姿ってなんだろうか?

って考えていました。

今まで自由に入れた大学がいきなり訪問規制ガチガチになって、

大手の内資系の花形と言われた人たちが陰でこそこそ大学の外で先生を待ち伏せしてる

ような場面を見ると、やっぱ、、これからはベンチャーかなってマジで思ってます。

多分、大手もこんなに人はいらないだろうし、

一人で広域を担当して、生産性をあげるビジネスに変わっていくんじゃないかなと。

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