外資製薬?それとも内資?新卒入社が選ぶべきオススメはどっち?

新卒採用

どうもこんにちは、だいさくです。

就活生の方から下記のご質問をいただきました。


はじめまして。

だいさくさんのブログを色々参考にさせていただいている就活生です。

外資、内資の製薬会社でMR経験のあるだいさくさんに質問があるのですが、だいさくさんから見た新卒で就職するならオススメの企業とその理由などを教えていただきたいです。

私自身企業研究などを行なっているのですが、実際の現場や企業に対する知識などがとても浅いと感じており、MR経験のあるだいさくさんからの客観的な評価などを知り参考にしたいです!!

是非お願い致します!


今回のご質問はこちらの記事のコメント欄にて頂戴しております。

外資製薬?それとも内資製薬?新卒入社が選ぶべきオススメはどっち?




新卒で製薬企業へ入社しようと考えてる方には、やっぱ外資が良いか、内資が良いか、

その辺って気になるところですよね。

昔は外資は実力主義で成果を出せばどんどん上がっていける、

内資はゆるい社風で終身雇用的なイメージがあったんですが、

現在では外資も内資も変わってきています。

というより製薬業界自体が大きく転換しようとしているので、

今回の記事は今までのおまとめ記事のような内容になりますが、

ご参考いただければと思います。

外資が良いか内資が良いかは人による

実は結構同じようなご質問をいただくことは多いのです。

新卒入社の方に限らず、転職を考えているんですが、

A社とB社どちらが良いと思いますか?とか。

正直いうと全部人によるんです。

その人の人生観とか、仕事に対する考え方とか、ライフスタイルによって変わってきます。

ご質問の内容にも僕の視点でと書いていただいたので、

あくまで僕の視点で書かせていただきます。

ちなみに僕の人生観や仕事に対する考え方ですが、

新しい事をするのが好きである事、

仕事は比較的自分の人生の中で重要視している事、

勉強することが結構好きな事、

仕事よりも家族ファーストの人が多いと思いますが、

僕は仕事は家族と同じくらい大切だと考えています。

新卒入社が選ぶ製薬会社は外資系一択

まず結論ですが、新卒入社の方が選ぶ製薬会社は基本的に外資系が良いと思います。

まぁ「一択!」というと大げさかもしれませんが、

僕は大手の外資から大手の内資に転職しましたが、

はっきり言って全然違います。

たまにツイッターで変なおじさんが製薬会社なんてどこも一緒、

MRやるならどこも一緒的なことを呟いてた人がいましたが、全然違います。

外資系と言っても色々あると思いますが、

主に母体がアメリカ、もしくはヨーロッパの企業で、

いわゆる大手の企業、国内ランキングで20位以内くらいに入ってくるような企業の事をイメージいただけると良いかと思います。

外資ほど新卒ブランドがある

「新卒ブランド」って聞いた事あると思いますが、

その会社に新卒で入ると出世が優遇されるとか、

中途入社よりも行きたいポジションに引っ張ってもらいやすいとか、

簡単にいうと会社が新卒入社の方を新卒だからという理由で大切にしてくれる事です。

実は新卒ブランドって外資の方があります。

新卒のことを「ジュニア」と呼ぶ会社もあったりするくらいで、

子供のように可愛がってくれる会社は外資の方が多いです。

外資系ほど新卒で入った社員を大事にします。これはマジです。

内資ほど逆に中途入社に不利益がないように優遇とまではいきませんが、気を使います。

恐らくそれは外資は人材の流動性が高いので中途入社が多いため新卒入社を優遇するのです。

内資はほとんど新卒入社のため中途入社を若干優遇する傾向にあるのではないかと、

僕の経験上は感じています。

新卒ブランドは侮れない

新卒ブランド?は?俺には関係ねぇし。。。

なんて思った方は一度考え直してください。

大手外資の製薬会社で若くして要職についてる社員はほとんど新卒だったりします。

例えば30代前半で部長になった人、20代で所長クラスになった人、

全部新卒だったりします。もちろん中途のMBA取得者とかは別ですよ。

製薬会社で本社勤務してる人、新卒です。

これまでの記事でもお伝えしてますが、MRは製薬会社としてのキャリアの入り口です。

僕はずっとMRのままで良いですは今後ますます通用しなくなってきます。

でもMRの経験というのは本当に貴重です。

貴重なMRの経験を活かして本社勤務をしたりマネジャーになったりというキャリアの、

入り口としてMRを捉える上で、

「新卒ブランド」ってのは大事です。

僕は新卒で製薬会社に入ってませんが、

僕が大学生に戻れるなら新卒で外資系製薬会社に入ってがむしゃらに働くと思います。

それぐらい新卒ブランドは大切で、それは新卒の人しか使えません。

そしてその新卒ブランドは新卒が沢山いる内資系よりは、

外資系の方が断然活かすことができます。

活躍のピークが早い外資、遅い内資




新卒で外資、内資を選ぶ際には、

ステップの早さも重要だと思っています。

外資の方が活躍できるピークが早いのも特徴です。

外資は大体40歳前後くらいでマックスレベルのポジションになれる人も多いです。

それこそ、38歳で事業部長とか全然います。

しかし、内資系の場合はまずあり得ません。

内資は外資と比べると10年くらい遅れて活躍のピークが来ると考えておいても良いと思います。

内資はとにかくMRをやる期間が恐ろしく長いです。

とにかく長いので、MRはキャリアの入り口として捉えた場合には、

やっぱり外資の方が良いです。

なぜ外資は早く、内資は遅いのか?という考察をしてみますと、

外資はチャレンジ重視、内資はパフォーマンス重視だからかなと感じています。

例えばMRからエリアのリーダーになる場合、

外資はこの人にチャレンジさせよう!という動機でリーダーに任命されることがあります。

しかし、内資はリーダーになりたければまずリーダーのような言動行動をして、

リーダーと同じような仕事ができてから初めてリーダーになれます。

なので内資はパフォーマンスがとても大切になってきます。

外資はチャレンジの反面、チャレンジしてダメだったら普通に降格されます。

でも内資の方は降格なんかは外資よりは少ないと思います。

その辺も外資の方が人材が流動的である理由かもしれません。

外資はタスク管理、内資はプロセス管理

外資持ち上げはこれで最後になりますが、

外資の方が相対的にみて仕事が楽だとおもいます。

その理由はタスク管理だからです。

タスク管理というのは自分の仕事は自分の仕事です。

自分の仕事をしっかりこなしていて、しっかり求められる成果を出していれば、

基本的に何も言われません。

でも内資はプロセス管理である事も多いです。

成果も大事だが、プロセスも大事なんです。

もちろん外資系でもプロセスを説明できて、他者に影響を与えることはとても大切です。

ただ内資系の先輩後輩文化というかめんどくさい関わりは内資の方が強くあります。

成果を出していてもプロセスが見えてくるパフォーマンスができてなければ、

認めないとか、そんなのもあったりするのです。

以前書かせていただいた、こちらの記事は、

製薬会社への就職を考える学生に知ってほしいブラックな製薬会社の特徴

ほとんど内資系の話です。

正直「詰め作業」って僕は今だに何のためにあの世界一無駄な仕事が存在してるのか、

全然理解できないし、そんなことしてる暇あるんなら、

英語の勉強でもしてた方がよっぽど良いです。

副業も考える時代である

あと、外資、内資を考える上で、副業も僕は考えた方が良いと思います。

外資の方が副業を認めてる会社も多いこと、

タスク管理であるので外資の方が副業する時間が持てる事。

今は昔と違って一個人がオウンビジネスを持てる時代です。

そしてこの流れはもっともっと加速していきます。

製薬会社の社員(MR)におすすめの副業13選!

内資の良い所をあげるとすると「優しい」

今までは新卒入社の方にとってドヤ顔できるのは、

名前も聞いたことない外資系よりは、

親も友達もみんな知ってる大手内資だとおもいます。

でもそのみんな知ってる安心感はやっぱりあるし、

ローンも通りやすいです。(外資も全然通ります)

あと外資よりも周りのサポートが多いのも内資だと思います。

良い意味、悪い意味のある先輩後輩文化ですが、

良い意味では本当に優しいです。

あとはしっかりリストラしてくれる所も優しいと思います。

中外製薬のリストラって、「社員の次のキャリアを後押し」みたいな事で、

積み増し退職金72ヶ月って、本当に社員の次のキャリアを後押ししてくれてると思います。

まぁ外資系でそんなのはありえないです。

中外製薬が早期退職やってた!なんで?積み増し退職金が72ヶ月!!

可能性のある会社で自分のために働く

ここまでだと外資の方が全然良いと思うと思いますが、

基本的にはしっかり可能性のある会社で自分のスキルの向上や、

経験値の向上のために働ける会社を選ぶのが一番良いと思います。

例えば、今後の製薬業界は短期的に見ると、

オンコロジー、希少疾患、再生医療です。

オンコロジーはとりあえず置いといて、

再生医療なんかは内資も奮闘してますが、

外資の方が10倍くらい投資されていて、可能性も大きいです。

希少疾患はこれからもっともっと熱い領域になります。

次世代シーケンサーの登場や、診断薬の細分化による治療の細分化がどんどん進みます。

希少疾患を馬鹿にする会社は絶対生き残れません。

あと、データやAIで薬のあり方も変わってきます。

今GAFAがどんどん医薬品業界に莫大な投資を始めているのをご存知でしょうか。

その流れに乗ってるのは、すべて外資系です。

ただ、大塚製薬が服薬に関する「デジタル薬」を発売してFDAの承認を取得したり、

薬にセンサー「デジタル薬」 大塚製薬が実用化

シオノギがADHDをアプリゲームで治療するための治験をこれから開始します。

開発したのはアメリカのアキリ・インタラクティブ・ラブズですが、

開発費用が格段に安く、大きな収益も見込めることで大きな注目が集まっています。

アプリで治療、普及前夜 塩野義や大塚が治験

可能性のある会社で圧倒的努力をする事

これから新しいことにチャレンジしてない会社や、

大きくなる可能性が無い会社でいくら頑張って成果を出したところで、

その社員には何のポジションも、価値のある経験も待っていないのです。

10数年前に、「オンコロジー領域はプライマリーで使えない奴が行く」

とか、「治らない疾患に投資はしない」と言ってた会社とか、

そういう人たちやそういう会社が今どうなってるか?という事です。

自分がそうならないようにするためには、

しっかり可能性のある会社で圧倒的努力をする事です。

人より行動する事、勉強する事、そして愛嬌を持って周りの人に接する事です。

それは内資も外資も同じなのです。

ただ、まぁ僕はやっぱり今後の投資とか、市場の作り方、

働き方をみてるとやっぱ外資かなとおもいます。

もちろん内資にも良いところはあるし、外資の悪い所なんて腐る程あります。

外資が今投資している方向性に10年くらい遅れて内資がやりだすのかなぁとか思うと、

やっぱ日本男児としてはとても残念です。

とにかく楽しい製薬業界

製薬業界って本当に楽しい業界です。

お給料が他の業界より良いとか、そんな理由でも良いと思いますが、

是非足を突っ込んでもらいたいです。

人の人生や命に関われることは本当に「楽しい」の一言です。

MRはリアルな現場の声を聞けるのも楽しいです。

ただ、入った会社で自分の人生が変わることも事実です。

なかなかブログでは書けない内容も多いので、

もし個別でこの会社どう思いますか?とかあれば、

僕の個人的な意見はお伝えできるので、どうぞご連絡をいただければと思います。

ではまた!




コメント

  1. しゅん より:

    だいさく様

    はじめまして。
    現役プライマリーMRで現在転職活動中の者です。

    ユーシービージャパンに関して、だいさくさんのご意見頂戴できればと思いメールさせていただきました。

    エージェントからは以下のコメントをいただいてます。
    ★免疫領域は専門性が高くMRとしての市場価値がある。

    そこで、同社が扱っているシ○ジ○と、競合品について調べた所、アッヴィの製品など競合品が多く、結局の所、プライマリーMRと変わらない営業スタイルとなり、今の会社にいた方が良いとも思います。また、適応拡大しても、他社品も同じように、同製品にて他科領域分野へ適応拡大しております。
    各エージェントが免疫領域の価値を高め、単に転職を煽っている様にもとれます。

    ここで、だいさくさんには、免疫領域の将来性と、先日投稿されたメルクバイオファーマの様に、ユーシービージャパンの特徴等を取り上げていただけないでしょうか。

    よろしくお願い致します。

    • 大作 大作 より:

      どうもこんにちは!
      UCB!了解です!
      以前から案件が上がってるのは知ってたんですが、ちょっと敬遠しておりました。。

      もしかしたらお時間いただくかもしれませんが、ちょっと頑張って調べてみます!
      貴重な情報ありがとうございます!!

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