今就職活動中の学生でもMRを選びますか?

MRの今後

どうもこんにちは、だいさくです。

読者さんから下記のご質問をいただきました。


だいさくさん

いつも楽しくブログを拝見させていただいております。

現在就職活動中の薬学部の学生女子です。

私はMRへの就職を現在考えてはいるのですが、

正直MRは今人気が無いです。

だいさくさんのブログにある通り、

雇用不安やリストラ、不要論なども叫ばれている中で、

MRはやめた方が良いかもという雰囲気は少なからずあると思います。

とは言っても、私は薬学部に入った時から、

薬学部に入ってなんとなくそのまま薬剤師になって、

なんとなく結婚していく人生を過ごしていくのかな〜と考えていた時に、

すごくつまらない人生だと感じてしまい(元々薬学部も親の推薦で・・)

もちろん薬剤師になる選択肢もあるんですが、

製薬会社への就職も積極的に考えています。

だいさくさんは製薬会社で働くことで楽しそうにはみえます。

私は正直MRという職業は薬学部に入ってからその存在を知りましたし、

なんていうか実際どうなのかなと思いまして、

だいさくさんは元々異業種だったと思いますが、

もし今就職活動中の学生だったとしてもMRを選んでいますか?

もしくは違う職種にしてますでしょうか?

教えていただければ嬉しいです。

今就職活動中の学生でもMRを選びますか?




ご連絡いただきありがとうございます。

まぁその辺は結構気になりますよね。

僕は全く同じ質問をツイッターのDMでも何回かもらったことがあって、

就活生からすると、

とても気になるだろうことをズバッと聞いていただいた感じなんでしょうかね。

いただいたご質問に対して僕なりの意見を書いて行きたいと思います。

MRは今人気が無いは間違い!

まずお伝えしたいこととして、

MRは今人気が無いっておっしゃってましたが、

それは大きな間違いです。

MRは今も昔も、そもそも人気なんて無いです。

昔は新卒でMRになるやつはなんかイキった奴、

男も女も、なんかガツガツしたガメツイ奴がなる職業とか、

異業種から人生一発逆転狙ってる奴が医者に媚び売る職業とか、

そんなんばっか言われてたんだから。

誰が好きこのんでMRなんてやるんだよって言われてたんだから。

ニッチな職業というのもあるかもしれないけど、

そもそもMR職が学生から人気の職業ランキングにランクインした年なんて、

1回もないんじゃないですかね。

理系の学生だけに絞ったランキングでも、

確か1度もランクインしたことないと思います。

MRはそもそも、今も昔も人気なんて無いよってこと。

むしろMRは今の方が人気か?

僕が以前の大手の内資にいた時に、

学生とインターンで同行してる時の、

あくまで感覚だけの話になるけど、

昔は接待、接待、また接待だった時より、

MR職に対する印象はだいぶ変わっていて、

「接待がなくなったからMRやりたいと思いました」っていう

女性の学生はとても多かったんですよ。

接待がなくなったことで逆に裾野が広がった感覚というか、

今までMRが選択肢になかった学生も視野に入ってんのかなぁって感じはしましたけどね。

まぁ学生から人気の職業10年後破滅説なんかもあるなかで、

MRが人気の職業にならないのは悪い事では無いのかなぁなんて思ったり。

セルフモニタリング効果

ご連絡頂けた方も、「なんとなく人生がつまらない気がして・・」

って考えたっておっしゃってたんですが、

これって何気ない事だけど実はとても素晴らしい事で、

「セルフモニタリング効果」っていうのがあって、

日頃無意識に行なっている行為を「やらないようにする事」や、

日頃無意識に行なっている事に「疑問や恐怖を抱く事」って、

実は一番強い集中力を生むんだそうです。

詳しく説明するととても長くなってしまうのでしないですが、

「はっ」と思う事ってとても大切で、

その繰り返しが自分に高い集中力をつけてくれるんだそうです。

「はっ」って思わない人生ってのは決して良くは無いんだそうです。

きっと何かのタイミングで君が「はっ」と思ったのなら、

その心に向き合うのはとても大切な事で、

素晴らしい事ですって事を言いたくてちょっとした余談でした。

とりあえず製薬業界にまず足は絶対に突っ込んでみる

だいさくさんは就職活動中の学生でもMR選びますか?と聞かれていたと思うので、

その回答としては、もちろん選びますって感じです。

僕は異業種出身なので、

他の業界と比べていかにこの業界が恵まれているかってことを

知ってるってのもあるけど、絶対選びますよ。

むしろ今って異業種中途の門戸が僕が27歳の時より格段に狭くって、

特に異業種から大手の製薬メーカーへの転職がかなり厳しいので、

僕が学生だったら必死こいてとりあえず製薬業界に足は絶対に突っ込みたいですかね。

製薬会社で働くって面白いんですよ。とにかく面白い。

こんなに面白い業界って他にあんのかな?って感じ。

少し不謹慎に聞こえるかもしれないけど、

人の命に向き合う面白さってやっぱりあって、

死ぬかもしれなかった人が生きれるようになった事、

うちの薬がなかったら死んでたかもしれない人が、

生きれるようになったとか、

そんな体験ってかけがえのない面白さだと思うんですよね。

他にもいっぱい良い薬はもちろんあるけど、

ノバルティスのグリベックってやっぱ凄いし、

グリベックが出たことで、

血液内科を辞めて製薬会社の研究職になろうと思ったお医者さんとかもいたりするんだから。

それくらいお薬一つで変えられる世界があるってのは面白いと思うんですよ。

もっともっとお薬一つで変えることができた未来っていっぱいあるわけ。




MRは通過点と考えた方が面白い人生が歩める

ただ、MR歴10年の僕から是非学生諸君に伝えたいことは、

MRは通過点だと思わないと楽しくないぞってことです。

MRもずっとやってると飽きるんだよね。

中にはずっとハイテンションで楽しそうにやってる人もいるのはいるんだけど、

MRは製薬会社への入り口として考えておいて、

製薬会社の中枢から医薬品事業を考えるようなポジションを是非目指そうぜとは思います。

その道もめっちゃ面白いから。

なので、最初から本社とかMR以外のポジションにつくような

キャリアプランを今から考えておく、

会社の数字をしっかり構成して、次につなげて引っ張って行くのは、

MRを含めた営業部門なので、MRやってないとできない仕事って本当に沢山あるので、

是非そういったポジションを目指した方が多分面白いと思うよ。

MRの80%はMRのまま

ただ、蓋を開けてみると、MRってMRのまま退職(定年)して行く人が、

実に80%なんだそうです。

確かに考えてみると、

製薬会社で働く人員の大体45%がMRと言われていて、

55%が非MRなんだけど、

製造部門や、薬事、R&D部門などMRからのキャリアとは関係ない部署を除くと、

大体20%くらいの人が本社の営業の中枢なのかなという感覚は確かにあります。

特に営業部門(マーケ含み)で本社勤務できる人ってすごく少ないのよ。

でも、別に狭き門だからってわけじゃなくて、

MRの給料ってやっぱ高いので、

本社勤務になると手取りベースで10万前後減るんですよね。

ボーナスも本社勤務になって増えた人ってほとんど聞いた事がない。

人間関係のストレスも多いので、

中々MRでバリバリやってる人がその道を目指さないってのもある。

MRから本社勤務の1番のネックは英語

そして実はMRから本社勤務したくない、

したいけどできない理由の結構大きい理由の一つが英語。

結構みんな英語喋れないし、そもそも勉強もしてなかったりする。

新卒入社でMRにはTOEICの点数を強制してない会社も多いので、

行きたいけど行けない理由は英語だったりします。

実際大手にいると英語喋る機会ってそこまで多くないんですけど、

ゼロでは絶対にないのでやっぱ英語はやっておいた方が良いですよ。

英語ができないくらいで自分のキャリア諦めるのは辛いと思うので、

学生のうちから英語はやっておいて、

できれば時間のあるうちにプチ留学とかしておいた方が良いと思います。

まとめ

なんとなく伝わったでしょうかね。

以上まとめますと、

・MRは今に限らず昔から人気が無い

・製薬会社で命に関わる仕事の楽しさを知る

・製薬会社への入り口にMRは良い選択肢

・MRは通過点だと考えておく

・英語は絶対やっておけ

という感じです。

製薬業界は絶対になくならないですし、

MRもどんどんそのあり方を変えていってる職業ですが、

どんな職業でも時代の流れによって変えて行くもんだし、

そうじゃないと逆に生き残れないのでね。

僕はMRは通過点として考えた方が良いと思う。

最初からそう考えてしっかり自己研鑽していかないと、

会社のために必死で働いても、

振り返ってみたら、

会社は大きく成長したけど自分は成長してないなんて自体にもなりかねない。

薬学部の人はなぜか内資系を選びがちだけど、

医薬品業界を引っ張ってイノベーション起こしてるのは、

外資系が多いですからね、

しっかり外資系も視野に入れて選択した方が良いと思うよ。

ではまた!




 

 

コメント

  1. ターボ より:

    就活生からの質問の記事を拝見しました。
    だいさくさんのご意見ごもっともです。一つ私の私見からプライマリー領域MRになるなら薬剤師の方がいいのではとアドバイスしたいと思ってます。

    自己紹介すると私は5年前に準大手内資系に入社し、プライマリー領域MRとして働きました。数字が良かったこともあり、開業医から大学まで担当しました。昨年プライマリーMRに疲れを感じ、医療機器メーカーに転職し今に至ります。

    MRという仕事はかなり好きでやりがいもありましたが、昨今の説明会スライド規制や、文献提供規制等やる気がなくなることがおおく、周りの若手MRも疲弊してきているのを見てきました。
    これから未来ある就活生にはこの思いはしてほしくないと思っております。ぜひオンコロジー、バイオを扱えるなら製薬メーカーがいいと思いますが、プライマリーは本当にやめた方がいいと思います。

    少し極端かもしれませんがかなり影響があるだいさくさんなのでこのような考えの者もいると知っていただければと思います。

    医療機器メーカーも今勢いがあり面白いです。ある程度仕事にも慣れてきましたら魅力をお伝えするブログを作ってみようかなと思っております。何卒引き続きよろしくお願い致します。

    • 大作 大作 より:

      どうもコメントありがとうございます!

      全然おっしゃってることは本当にその通りだと思います。
      医療機器も面白いんですね!

      ブログ頑張ってください!
      結構自分で書き続けるの大変なので、もしよかったら僕のブログに寄稿するなんてのもご検討のほど!!

      だいさくより

  2. とよかわひろき より:

    メッセージ失礼致します。いつもブログやTwitterを拝見させて頂いております。有益な情報の発信ありがとうございます。
    一つ質問なのですが、異業種から外資系のMRに転職されているのですが、それはメーカーのMRでしょうか?コントラクトMRでしょうか?また転職を成功できた要因はどのようなことだったのでしょうか?転職エージェントを利用したのでしょうか?人脈を生かして転職したのでしょうか?自分から自ら売り込んで転職したのでしょうか?異業種なら外資系製薬会社、大手内資系製薬に転職と輝かしいキャリアを歩んでいらっしゃるので、参考にさせて頂きたくメッセージさせていただきました。解答宜しくお願い致します。

    • 大作 大作 より:

      コメントありがとうございます。
      外資系のMRは普通にメーカーです。

      僕が異業種から転職したのは10年ほど前なので今とは環境が違うのですが、
      普通に転職エージェントを活用しました。
      ただ半年以上時間がかかりましたし、落ちまくりました。。。

      当時のことはいくつかの記事で書いているので、検索いただければと思うのですが、
      下記の記事をご参考いただければと思います。
      http://teigakurekikousyunyu.com/mrtensyoku-mikeiken-tsuyomi3.html

      もし他にご質問等ございましたらご用命ください。

      • とよかわひろき より:

        丁寧な解答ありがとうございます。
        また何かありましたら、質問させて頂きます。

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