こんにちは、だいさくです。
昨日、社内のグローバルミーティングなるものに初めて参加しました。
会議はWEBで行いました。
繋いだのは、日本とアメリカ、シンガポール、台湾、韓国のメンバーで、
ASHで予定してるアドバイザリーミーティングの事前打ち合わせがテーマでした。
大手の製薬会社とかだと、大抵アメリカが強いので、
アメリカの時間に合わせて会議を行うんですが、
弊社は日本が強いので、日本の時間に合わせて行いました。
アメリカの参加者がパジャマだった件
アメリカの参加者がパジャマだったんですよ。
あちらの時間は確かに夜中になるので、
後から考えるとまぁそりゃそうかとおもうんですが、
僕が逆にアメリカ時間に合わせてWEBでやってたらどうするかな〜
とか考えたんですが、やっぱり僕もパジャマで出ますかね。
まぁいちいち着替えなくても良いですわね。
ASHって何?
The American Society of Hematology
ASH(アッシュ)って、
血液領域を担当したことがある方はよくご存知と思うんですが、
アメリカで一番大きい血液領域の学会になります。
固形癌だとASCO(アスコ)が有名ですが、
ASHは血液がんのASCO版みたいな感じです。
2018年はサンディエゴで行われる予定で、
12月1日から12月4日までの期間行われます。
世界のオピニオンの先生が一堂に集まる学会で、
血液領域の薬があるメーカーはそこで小さいミーティングを行ったりすることが、
よくあります。
弊社も小さいアドボ(アドバイザリーボードミーティング)を予定してまして、
その際の事前打ち合わせを行いました。
全然違うアジアの承認状況
まぁどんな内容の会議だったかみたいなのはもちろん書けないんですが、
会議の際に少し話題に上がったのが、
各国の承認や保険償還に関する環境の違いです。
僕は結構びっくりした部分があって、
なんとなくは知っていたんですが、
日本って本当に恵まれているなって思いました。
凄い良い薬があるとして、
例えば、
肺がんでEGFR(+)に使うような薬って絶対に使った方が良い言えるわけじゃないですか。
そんなに良い薬でも日本だと普通に使えるんですけど、
台湾とかって「2コース分のみ使用可能」とかそんな感じの適応の取り方なんですよね。
(EGFR阻害薬の話じゃないですよ!例えばの話)
前韓国に行ってきた時の記事の中でも書いたんですが、
韓国もNational Insuranceに組み込まれるためには、
「100%生存に寄与する」ということが証明されてないと組み込まれないんですよね。
希少疾患とか、患者が少ないからP2の単アーム1本で承認、保険償還されます、
という日本とはあまりにも状況が違うんですよね。
日本の医療制度は異常なのか?
でもお医者さんから言わせると、
それが普通だと言います。
日本が異常過ぎると。
日本のお医者さんも、ましてや患者さんも、
日本以外の国の人ほど医療にかかるお金を考えてない人って多いと思うんですよね。
無頓着というか、まぁそりゃそうですよね。
ちょっと手厚過ぎるのかな〜心から思いました。
日本で使える医療用医薬品のほとんどは使えないんですよね。
ちょっと良いというデータが出たらすぐに使えるのが日本なんですよね。
日本の医薬品市場は世界の13%
日本の医薬品市場は世界から見ると13%といわれています。
なので、極端に日本に患者さんが多い疾患でない限り、
世界のシェアで日本が13%以上あれば日本は成功してると言えます。
日本の人口は1億2千万人なのに、医薬品の市場が13%あるというのは、
外資系製薬会社がいかに日本に力を入れているかというのもわかる気がします。
MRの年収も極端に高いのが日本の製薬会社なので、
まぁやっぱり日本の製薬業界や、
医療情勢というのは異常なくらいなのは間違いないんだとは思います。
だから何?ってかんじかもしれないんですが、
ガバガバ医療費を使える状況ではないんですよね日本って。
国に余裕があるのであれば全然良いと思うんですけど、
少子高齢化もあるし、これから日本の経済状況って良くはならない中で、
税収もどんどん減額していく中で、
医療費にはガンガンお金を使える状況では決してないんですよね。
なので今回の薬価算定の改定は、
外資系製薬会社の偉い人からはかなり非難されているんだけど、
国の状況を考えたらまぁ当然なのかな〜なんて思ったのが、
小さい会議ではありますが、
僕が初めて参加したグローバル会議の感想でした。
んじゃまた!
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