【韓国行脚報告!】韓国のMRの方に色々聞いてきた!

韓国行脚

どうもこんにちは、だいさくです。

以前書いたこちらの記事の中で告知させていただいたんですが、

韓国に行って現地のMRの方と話してきたよ

韓国にまたまた行ってきました。

韓国はビジネスで行くのは3回目で、

今回は1週間近く行ってきたんですが、

ソウルから釜山まで、まさに韓国行脚って感じでした。

しかも台風で帰りの飛行機がキャンセルになるというハプニング・・・

この記事の中で、韓国の現地のMRの方と飲みに行くので、

何かお聞きしたいことあったらどしどし送ってくださいと募集したら、

いくつかご質問をいただけたので、

今日はそちらについての回答を書いていきたいと思います。

残念ながら聞けなかった事や、

聞いたけど良く意味がわからなかった部分があったりもしまして、

一応こちらの記事で書けてないことはそんな感じだったと思ってご了承のほど。。

【韓国行脚報告!】韓国のMRの方に聞いてきました!




私の書いてる記事が全てではないので、

もしかしたら少し間違ってる部分なんかもあるかもしれませんので、

ふーん、、そうなんだ〜くらいの感覚で読んでいただければと思います。

1、韓国ではMRという名前で活動しているんですか?

韓国ではMRという名前では活動してないそうです。

韓国ではClinical Partner(クリニカルパートナー)という名前で活動されているそうです。

ただ、Clinical Partnerの中にはMSLやMA部も含まれているそうで、

Clinical Partnerの中にいる、いわゆるSale Rep的なポジションが、

日本でいうMRです。

ただ、日本のMRと韓国のClinical Partnerは仕事の量と幅が全然違います。

日本のMRのようにPMSやらなんやらは専門部隊がやってくれる事も多く、

なんでもやる日本のMRのレベルは高いし凄いと言っていました。

韓国の地ビール!

2、韓国の保険制度について

ここは結構専門用語が出てきて僕も100%理解できなかったんですが、

韓国の保険制度はかなり厳しそうです。

韓国の先生の講演の中でも、

患者さんの経済事情や、

保険事情なんかが頻繁に出てきていて、

せっかく効果があるのに治療をやめざるおえないというケースが結構な頻度でありました。

韓国には保険が2つあります。

1つ目はNational Insurance、2つ目はPrivate Insuranceです。

National Insuranceにその薬剤が組み込まれたら、

患者さんの負担は数%(5%くらい)で済むそうなので状況も変わるそうです。

しかし、National Insuranceに組み込まれるためには、

しっかり標準療法と比較したPhaselll試験があることや、

確実に生存に寄与するこということがわかっている薬剤でなければ組み込まれないそうです。

オーファン系で良くある、アンメットニーズだから、

単アームのPhasell一本で承認になりましたというのはまずありえないと思います。

以前の記事でも書きましたが、韓国はFDAが承認すれば=韓国でも承認になります。

しかし、「承認=保険償還」ではないので、

保険で使えるようになるためのハードルはめちゃくちゃ高いです。

Private Insuranceは多くの韓国人の方が自費で入っていますが、

そのカバレッジは低いです。

抗がん剤であれば、2コースくらい行ったら、

もう払えません。。。みたいな感じになるそうです。

その辺は韓国の薬価制度が影響しているそうです。

金浦空港からの風景

3、韓国の薬価制度について

韓国の薬価制度ですが、これも日本と全然違います。

先ほどの保険制度のところで書きましたが、

韓国には2つの保険のタイプがあります。

National InsuranceとPrivate Insuranceです。

例えば、日本の抗がん剤で月額10万円の薬があって、

それがNational Insuranceで組み込まれていない薬だと、

Private Insuranceのカバレッジでしか使用できません。

その場合の薬価は大体ですが、日本の薬価の3〜5倍くらいだそうです。

なので、日本で月額10万円の薬価の薬は韓国のPrivate Insuranceの中では、

約40万円くらいするということです。

薬によっては、月額300万とかする薬もあるわけです。

Private Insuranceを使用した場合の自己負担がどれくらいか分からないですが、

そりゃー払えませんよね。

そして、それがNational Insuranceに組み込まれるとどうなるかというと、

薬価がかなり安く落ちるそうです。

日本で月額10万円の薬だったら、半額くらいまで落ちる事もあるそうです。

その比率は確かなことまでは分からなかったです。

製薬会社からしたらPrivate Insuranceの中で使っていた方が儲かる?

と思っちゃいそうですが、全然使われないそうなので、

どの製薬会社もNational Insuranceに組み込まれるように全精力を注ぐそうです。

しかし何回も何回も落とされるそうですし、かなりその道は険しいそうです。

日本は本当に恵まれていますよね。

色々言われていたりはしますけど、

それでもやっぱり日本のお医者さんも、

患者さんも、韓国の人ほどは医療費に関しては無頓着です。

無頓着でいられるこの状況は素晴らしいし、

それを維持するためにいろんな人が努力しないといけないんだろうなと思いました。

仁川大学!

4、女性比率は?

全体的な女性比率はよく分からなかったです。

僕が行脚してる中での印象は、大体4割くらいは女性でした。

マーケはほぼ全て女性でした。

MSLは男性が多い印象です。

要職に就く人は男性が多い印象で、

3人に1人が女性って感じの印象です。

ここは曖昧です。

朝食!チリトリっぽい器ですが、超重いです!

5、韓国の活動スタイル




これは細かくは聞けませんでした。

朝は遅いそうです。

なぜかというと、韓国は基本的に接待文化で、

説明会も基本的に接待中に行うそうです。

むか〜しの日本でもあったと思うんですが、

焼肉食べる前に5分間くらいプチ説明会を行う、

そのあとご飯食べるみたいな。

そんな感じのことを、時と場合によりますが、

週に3、4回くらい行っているそうです。

医局待ちという概念がなさそうでしたし、

アポイントか、説明会接待で先生と会うことが多そうな感じでした。

効率が良いといえばそうなのかなと思いました。

なんとなくですが、日本よりも、

医者と営業の主従関係がはっきりしてる印象を僕は持ちました。

日本だとお医者さんと仲良くなって友達感覚みたいになる人も中に入ると思うんですが、

それはまずありえない感じです。

木々の隙間から見えたセルトリオン社

6、韓国での講演会のスタイルは?

これは日本とは若干違うのでちょっと面白かったです。

韓国での講演会のスタイルは、

例えば講演の開始時間が19時だったとします。

そうすると大体開始の1時間くらい前から、ホテルでドクター達の会食が始まります。

会食というのは日本でいう結婚式のようなスタイルで、

丸テーブルに7、8人が座って談笑する感じです。

それで開始時間になったら講演が始まるって感じです。

さすがにお酒は飲んでませんでした(笑)

日本の立食パーティーを前もって行うって感じですかね。

日本と違うのは、その丸テーブルに製薬会社の社員も一緒に座るってところです。

僕は一応ゲストだったので、別の丸テーブル(製薬会社の社員だけの)に

座らせていただきました。

どちらかというと営業というより、MSLやMA部が座る感じが多かった印象ではあります。

自販機

7、韓国人の英語力

こちらが最後になりますが、

韓国人の英語力は間違いなく日本より高いです。

韓国は日本と違って、国内のGDPがそこまで高くないので、

国内企業だとしても世界で勝負しないとやっていけないという感覚が、

小さい頃から教えられているそうです。

国内だけで商売が成り立つ日本とは環境が違うので、

小学校から英語の授業が始まり、英語への意識は非常に高いと言ってました。

特に30代の中盤くらいまでの人であればほとんど英語が喋れると言ってました。

逆にそれ以上の年の人はほとんど喋れないそうです。

街のタクシー運転手で英語喋れた人はほとんどいませんでした。

ちなみに製薬会社に入る人は英語はマストとのことで、

MSLの人は流暢なレベルまで喋れないとMSLになれないとのことでした。

韓国語は文法が日本と似ているし、そこまで早い言語ではないので、

韓国人のしゃべる英語は日本人の喋る英語にとても良く似ていました。

なので聞き取れない英語がほとんどなかったし、

ほとんどストレスなく過ごすことができました。

英語に関してはそんな印象です。

仁川大学の国際学科的なとこ(多分・・)

最後に

他にもいくつかいただいた質問があったんですが、

全部にお答えすることができませんでした。

しばらく韓国にはいかないですが、

何かの機会があったら聞いてみたいと思います。

今回の行脚で一番印象に残ったのは、

やっぱり保険制度です。

せっかく効果があるのに、治療が継続できない、

そんな状況を見ることって日本では無いですよね。

生活保護でも関係なく平等な医療が受けられる日本は本当に凄いと思ったし、

やっぱりそれは素晴らしい制度なんだって思いました。

その素晴らしい制度を継続するためにする努力

ってのを考えていかないといけないのかな〜なんて思いました。

ではまた!




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